『いずれ最強の錬金術師?』タクミ・イルマ役 坂田将吾さんインタビュー|誰かを助け、誰かに支えられながら――「人との繋がり」を大切に描く、錬金術師の異世界冒険譚
未亡人・マーニと、愛されキャラ・パペックの存在感
ーー本作の中で、お気に入りのキャラクターを一人挙げるとしたら?
坂田:パペックですね。真面目系に見せかけて、実はめちゃくちゃな人だと思います。パペックが、本作のコメディ部分を支えている気がしますし、登場するとつい嬉しくなりますね。
ーー飛田展男さんのお芝居から、「楽しんで演じられたんだな」というのが伝わってきました。
坂田:パペックとタクミは掛け合いも多いので、飛田さんのお芝居は印象に残っています。僕のお芝居をしっかり受け止めてくださっていると感じたので、「僕もしっかりと受け止めなくては」と。何も言わずとも、お芝居で引っ張ってくださったと感じています。
ーーソフィアやマリアら、ヒロインの可愛さも本作の魅力だと思います。坂田さんから見たヒロインたちの印象はいかがですか?
坂田:色々な属性を持ったキャラクターが沢山いるので、“よりどりみどり”という感じです。タクミを演じた身として、ヒロインが可愛いのはもちろんですが、タクミを慕い支えようとする気持ちが伝わってきて、仲間としても素敵な人たちだと感じました。
ーー登場は後半にはなりますが、ヒロインの中でも、マーニの未亡人という設定にはびっくりしました。
坂田:確かに(笑)。未亡人というヒロインはなかなかいないので、自分でも驚いたのを覚えています。最初に出てきたときは「可哀想な境遇だな」という印象でしたけど、そこからヒロインに参戦するという。演じていても、「マーニさん、そう来るんだ!?」と思いました。
ーーヒロインとの掛け合いの中で、特に印象に残っているシーンはありますか?
坂田:ソフィアの呪いを解くために、傷を負いながらヒールのレベルを上げていくシーンが印象的です。自己犠牲とも少し違う、タクミの精神性が伝わる場面だと思います。ソフィアも長年の苦しみから解放され、タクミを信頼するようになる。この辺りの展開は特に好きですね。
ーーアフレコ現場はどのような雰囲気でしたか?
坂田:ほのぼのとしていて、休憩中も和気あいあいとしていました。レギュラーでは初めて共演する方ばかりでしたが、みなさん優しくて、時折会話に混ぜていただいたり。
収録後の話にはなってしまいますが、アキラ役の岡本信彦さんがご飯に誘ってくださったんです。ハンバーガー屋に連れて行っていただいて、そこで「僕、結構食べるんですよ」と言ったら、「中のハンバーグを追加してもいいよ?」って。ちょっと調子に乗って、元々ボリュームのあるハンバーガーをトリプルバーガーにしたんです(笑)。
ーー……食べきれましたか?
坂田:半分くらいで「結構きつくなってきました」という事を言って、「イキリ大食いだ!」とイジられていました笑。でも、頑張って全部食べましたよ。さすがに追加しすぎたとは思いますが、楽しい思い出です。
ーー最後に、ファンへのメッセージをお願いします。
坂田:アニメの中で大切に描かれていると感じるのは、人との繋がりや支え合うということ。見ると温かい気持ちになれますし、異世界でモノづくりをするワクワク感も味わえるので、最後まで楽しんでいただけると嬉しいです。
[インタビュー/失野]
『いずれ最強の錬金術師?』作品情報
あらすじ
間違って呼ばれて元の世界に戻ることもできなくなってしまったタクミは、「巻き込んだお詫びに」と女神ノルンから手厚すぎるほどの加護と過保護なサポートを受け、剣あり魔法ありのファンタジー世界『ミルドガルド』で人生をリトライすることに。
「戦闘職は絶対合わない」と地味な生産職を希望し、バトルとは無縁の穏やかで慎ましい異世界ライフを希望――のはずが与えられたスキル『錬金術』は、聖剣から空飛ぶ船まで何でも作れる超最強スキルだった……!
ひょんなことから手にしたチートスキルで、商売ではボロ儲け、バトルでは無双状態に!?
「第10回アルファポリスファンタジー小説大賞」読者賞受賞、シリーズ累計発行部数100万部突破、コミカライズも絶好調の大人気作が、待望のアニメ化!
望んでいないのに最強になってしまった錬金術師の、ほのぼの(?)異世界冒険譚が幕を開ける!!
キャスト
(C)2025小狐丸・アルファポリス/いずれ最強の錬金術師?製作委員会