劇場版『美男高校地球防衛部ETERNAL LOVE!』箱根有基役・山本和臣さんインタビュー|“戻れる場所”があることに気づかせてくれる、まさに“ETERNAL LOVE!”な作品
まさに“ETERNAL LOVE!”な劇場版
──山本さん自身は、長く愛され続ける『防衛部』の魅力についてどのように捉えていますか?
山本:TVシリーズに関して言えば、1話完結で観やすいですし、全体を通して学生生活が丁寧に描かれていて、怪人側からすると学生間の思春期の悩みを拾い上げています。
ギャグで笑いつつ「気にしなくてもいいんだ」と前向きな気持ちになれる。観てくださる方の活力になるシリーズなんじゃないかなと。熱血すぎると人を選んでしまう場合もあるかもしれませんが、「悩みもあるよね〜」みたいな、緩く生きていける雰囲気が大まかな流れの中にあるんです。勧善懲悪ではないのに気分も晴れてめでたしめでたし、みたいな感覚になれる作品はなかなか珍しいと思います。
──『防衛部』といえば、生放送の「バトルナマァーズ」も印象的でした。最後に、当時の印象的な出来事や思い出をお聞かせください。
山本:改めて振り返ってみると、本当に「部活」みたいな感じでした(笑)。それこそ収録後にご飯を食べて、そのまま取材した流れで生放送をすることが多かったんです。PR番組ではあるんですけど、「生放送を観てくれるみなさんに楽しんでもらおう!」という気持ちで、キャスト全員が一丸となっていて。
僕は暴走するみんなを見ている係というか、「あれはやりすぎだよ」とスタッフさんに言われることもありつつ、「それでも、みんながやりたいことをやる!」という想いが常にありました。そういう意味では、それぞれが思ったことを自由に思い切りできる場だったと思います。観てくれているみなさんも、コメントなどを通じて積極的に参加してくれている感じがしました。
──生放送中の印象的な出来事や発言はありましたか?
山本:特に覚えているのは、目隠しをして「後ろから触った手が誰のものかを当てる」という企画です。僕は全問正解を叩き出したのですが、その時は自分でもすごいなと思いましたし、同時に気持ち悪いなと(笑)。でも、それくらいみんなのことを信頼して、よく見ていたんだなと実感できました。
──全問正解をした際は確固たる自信があったのでしょうか?
山本:そうですね(笑)。「この手の感じはあの人だ!」と直感的に分かりました。
──最後に、今作を楽しみにしている方へのメッセージをお願いします。
10年前にライブに来ていただいたり、グッズを集めてくださったり、毎週楽しみに見てくださっていた方。僕自身も枕元に有基のアクリルスタンドが飾ってあるのですが、防衛部のことを毎日考えていたのかといえばそうでもないですし、同じような気持ちの方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。今回の劇場版は、長い年月を経ても「すぐにあの頃のアツい気持ちに戻れるんだ」と。“戻れる場所”があることに気づかせてくれると思います。まさに、“ETERNAL LOVE!”な作品です。
[取材・文/笹本千尋 撮影/MoA]
作品概要
2025年1月24日(金)劇場公開
あらすじ
オリジナルアニメ「美男高校地球防衛部LOVE!」が2025年に放送10周年を迎える。10周年を記念して、これまでのシリーズのその後を描く劇場版「美男高校地球防衛部 ETERNAL LOVE!」がオール新作カットで公開決定。
アニメーション制作は「美男高校地球防衛部LOVE!LOVE!」以降シリーズを担当してきたスタジオコメットが本作でも担当。さらに監督の高松信司をはじめ、スタッフ陣もこれまでのシリーズを支えてきたお馴染みのメンバーが集結。脚本を横手美智子、キャラクターデザイン原案を宮脇千鶴、キャラクターデザインを宮川知子、そして音楽をyamazoが担当する。
そしてもちろん、山本和臣、梅原裕一郎、西山宏太朗、白井悠介、増田俊樹ら防衛部のメンバーも再集結し、新たな物語を紡いでいく―――。
防衛部5人(箱根有基、由布院 煙、鬼怒川熱史、鳴子硫黄、蔵王 立)がバトルラヴァーズにラブメイキング(変身)して新たに戦う今回の敵とは・・・?
キャスト
(C)馬谷くらり/黒玉湯振興会