劇場版『美男高校地球防衛部ETERNAL LOVE!』由布院煙役・梅原裕一郎さん×鬼怒川熱史役・西山宏太朗さんインタビュー|声優人生を変えてくれた『防衛部』への想い。10年の時を経て、キャラクターと作品の歩みを振り返る
「みんな心の中で少しキュンとしているみたいな……(笑)」
──スタッフ陣も再集結していますが、どんなお話をされましたか?
西山:また会えたことが嬉しかったですし、それこそ同窓会みたいな感じでしたね。
梅原:音を録ってくださるミキサーさんやプロデューサーさんも当時から携わっている方で、「変わらないね」というお話をして、すごく懐かしかったです。
西山:「こういうふうにやりましょう!」みたいな格式ばった話は一切なく、先週も会っていたかのような感じで始めてくださったのも『防衛部』らしいなと。表面的に賑やかというよりは、みんな心の中で少しキュンとしているみたいな……(笑)。
──『防衛部』ならではの空気感ですね。
西山:そうかもしれないです。監督の高松信司さんが雰囲気を作ってくださっている気がします。
梅原:そうですね。
──監督はどんな方なのでしょうか?
梅原:ディレクションが全くないんです。
西山:本当に(笑)。
梅原:こちらが思うように演じさせていただけるのですが、だからこそ「ちゃんと役を演じなきゃ」という気持ちになります。
西山:もちろん全体を俯瞰して見てくださっていて、役が大きく逸れた場合には修正していただきますが、良い意味で委ねてくださる方です。
──『防衛部』といえば、生放送の「バトルナマァーズ」も印象的でした。最後に、当時の印象的な出来事や思い出をお聞かせください。
西山:「ラブメイキング」は気合が入っていました。決まったシチュエーションの中で、お題に沿ってキュンキュンさせるみたいなコーナーだったのですが、「みんなで大きな壁を乗り越えよう!」みたいな、みんなで支えあっている感じがしたよね?
梅原:そうですね。ひとりずつやっていくコーナーだったので、全員が「前の人よりも面白いことをしてやろう」という気概を持っていたと思います。
西山:確かに。それぞれのワールド(世界観)が出ていました。
梅原:変なライバル意識ではなくて、自分より面白いことをやったら素直に笑うんです。
西山:我々にほぼ全てが任されていたコーナーだったので、「ああ、またラブメイキングがある……」って。悩んで悩んで、当時は新人だったので全力でした。
──今また同じことをやるとしたら、テンション感も変わりそうですね。
西山:どうなんでしょう。白井さんはまたハエをやるのか……。
梅原:(笑)。
西山:あそこで白井さんのキャラが爆発した節はあると思います(笑)。もしまた生放送があったら復活祭をしたいですね。
[取材・文/笹本千尋 撮影・編集/小川いなり]
作品概要
2025年1月24日(金)劇場公開
あらすじ
オリジナルアニメ「美男高校地球防衛部LOVE!」が2025年に放送10周年を迎える。10周年を記念して、これまでのシリーズのその後を描く劇場版「美男高校地球防衛部 ETERNAL LOVE!」がオール新作カットで公開決定。
アニメーション制作は「美男高校地球防衛部LOVE!LOVE!」以降シリーズを担当してきたスタジオコメットが本作でも担当。さらに監督の高松信司をはじめ、スタッフ陣もこれまでのシリーズを支えてきたお馴染みのメンバーが集結。脚本を横手美智子、キャラクターデザイン原案を宮脇千鶴、キャラクターデザインを宮川知子、そして音楽をyamazoが担当する。
そしてもちろん、山本和臣、梅原裕一郎、西山宏太朗、白井悠介、増田俊樹ら防衛部のメンバーも再集結し、新たな物語を紡いでいく―――。
防衛部5人(箱根有基、由布院 煙、鬼怒川熱史、鳴子硫黄、蔵王 立)がバトルラヴァーズにラブメイキング(変身)して新たに戦う今回の敵とは・・・?
キャスト
(C)馬谷くらり/黒玉湯振興会