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冬アニメ『薬屋のひとりごと』第2期:悠木碧×大塚剛央インタビュー

ただの下女がここまで成り上がれた理由。第2期で冴えわたる推理に変化が? 冬アニメ『薬屋のひとりごと』第2期インタビュー:猫猫役・悠木碧さん&壬氏役・大塚剛央さん

 

ただの下女がここまで成り上がれた理由

──第1期の物語を通して、猫猫は壬氏や妃たち、さらには帝にもその有能さを認められました。持ち前の知識や推理力に加えて、猫猫自身が人を惹き付けるなにかを持っているのではないかと思います。おふたりからご覧になって、猫猫がここまで成り上がった理由はどんなところにあると思いますか?

悠木:もともと目立たない花だったけど、その薬効にみんなが気付き始めたということですよね。でも、猫猫自身は気付いていないけど、ただの下女がここまで成り上がれたのは玉葉妃や壬氏の寵愛があってこそで。そういう意味では壬氏と出会ったことが1番かもしれませんね。そして猫猫自身、仕事ができるんですよね。少数精鋭の翡翠宮はもちろん、別の場所でも仕事ぶりを褒められたりして。言葉の前に行動で示す優秀な社会人で、それゆえに信頼されているところがありますよね。

 

 

──なんだかんだで人付き合いも上手ですよね。

悠木:意外と上手いですよね。飲みに誘ってもなかなか来ないけど、たまに来てくれると嬉しいみたいな(笑)。

──大塚さんからご覧になっていかがでしたか?

大塚:お話にあったように壬氏や玉葉妃にいろいろ許されているところもありつつですが、一線は絶対に越えないのでわきまえているところは信頼に繋がっているんじゃないかなと思います。会話においても言って良いこと、悪いことのラインを見定めて、言わずとも相手に悟らせるようなことができる人なので、非常に頭が良いんだなといつも思っています。

だからこそ、実験のために自分を材料にしちゃうところは、感情豊かな一面もあったんだと驚かされました。もしかしたら、そういった面を含めて壬氏は猫猫のことを放っておけないのかもしれません。

──ではそんな壬氏についてもお聞きします。作中、壬氏はその美貌を活かして上手いこと人を動かしている場面がありますが、人間的な部分ではどんな魅力があるとお考えですか?

大塚:苦しみながらなにかを頑張っているところは彼の人となりが出ていて、僕としても共感するところがありました。やっぱり、ギャップなのかもしれませんね。猫猫とのやりとりなんかを通して徐々に素が見えてくるキャラクターでもあるので、もしかしたら、気付いたら彼の魅力に落ちていた人もいるんじゃないかなって。立場上めんどくさいところもありますが、そこも魅力だと思います。

 

 

──悠木さんは壬氏についていかがですか?

悠木:私は常々、“持たざるもの”よりも、“持つもの”のほうがマイノリティであると思っていて。集団において後者は少数派であって、だからこそ壬氏も、視聴者を含めて周りから理解されにくい境遇にいるんですよね。壬氏の場合、もしかしたら、理解してもらえないことが当然だと思って生きてきたのかも。

しかし、これまでのエピソードを通して、視聴者のみなさんにも壬氏の孤独が伝わったはずです。そんなふうに、彼をわかればわかるほど好きになっていく流れになっていますし壬氏の人間らしさが立体的に描かれているからこそ魅力的に映っているんじゃないかなと思いました。

 

より良いバディとなったふたり

──第2期の脚本や原作をご覧になった感想をお話できる範囲でお聞かせください。

悠木:早くアニメで見たいシーンがたくさんありますね。キャスト・スタッフともに『薬屋のひとりごと』が大好きなので、みんな漫画のコマを見せあって「ここ、アニメで見たい!」と話したりしていて。

大塚:猫猫と壬氏以外のキャラクターたちも活躍するので、とても楽しみです。

 

 

──ご自身のキャラクターはどんな活躍を見せてくれそうですか?

大塚:壬氏にはまだまだ謎な部分が残っていることが明らかになります。お話できないことだらけですが、みなさんには改めて第1期を振り返っていただけると第2期をより楽しんでいただけるはずです。

悠木:猫猫は今回も冴え渡っています。ただ個人的に、第1期よりも“憶測だけど先に言うこと”を自分に許している気がするんですよね。彼女は憶測でものを言ってはいけないと刷り込まれているので、これまではなるべく控えていたんじゃないかなって。

でも今回は第1期から続いている未解決の謎を持ち越しているから壬氏との情報共有がスムーズになっていて。そのおかげで憶測でも先に言うようになったんじゃないかなと思います。そういう部分でも猫猫と壬氏の良きバディ感を感じてもらえるかもしれません。

──第2期は新キャラクターも多数登場しますが、収録はみなさんと一緒に?

悠木:そうですね、可能な限りみなさんと一緒に録らせていただいています。個人的に子翠は、壬氏とも、小蘭とも違って、テンポが早く、ちょっと食い気味で来るキャラクターなので掛け合っていてすごく楽しかったです。小蘭が犬だとしたら、子翠はトリッキーな動きをする鳥とか蝶といいますか。視聴者の方にも、彼女との会話は第2期ならではのリズム感を楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。

 

 

──第2期のお気に入りのキャラクターはいますか?

大塚:第1期から引き続き小蘭が可愛いです。あと、やり手婆をはじめとした緑青館のみんなは相変わらずだなと思ったり(笑)。

悠木:(笑)。私は鈴麗でしょうか。可愛くて無垢なものがいることで後宮のドロドロが目立つといいますか、なにが無垢で、なにがそうでないのか、が際立っているような気がします。

──どんなキャラクターにも登場する意味があるようで面白いですね。

悠木:誰かが登場するとともに物語を引き寄せてくるんですよね。そのキャラクター自体が事件を引き起こさなくともやっぱりなにかのきっかけになっていたりして。その作りがすごいですし、無垢なものは罪でもあるんだよなと思わされて個人的にはとても好きです(笑)。

 

 

──放送を楽しみにされている方々へメッセージをお願いします。

大塚:現場は第1期に引き続き『薬屋のひとりごと』愛に溢れています。キャスト・スタッフともに全力で収録に挑んでいるので第2期も楽しんでいただけるはずです。物語的には第1期から続いている謎が第2期でどう描かれるのか、ぜひ注目してください。

悠木:原作をご覧になっている方も、まだ先の展開を知らない方も、この先、絶対にワクワクしてもらえる展開が待っています。我々も楽しんでもらえるようにと念じながら収録に挑んでいるので、ぜひリアタイしてもらえると嬉しいです。よろしくお願いします!

 
[インタビュー MoA]

 

作品概要

薬屋のひとりごと 第2期

あらすじ

帝の寵妃・玉葉妃の妊娠判明により、猫猫は翡翠宮の毒見役に復帰。
妃、そして帝の御子を狙った事件が再び起きないよう警戒をしながら、日々を送っていた。
先帝時代からの重臣を父にもつ新たな淑妃・楼蘭妃の入内、壬氏の命が狙われた、前代未聞の未解決事件、そして消えた容疑者・翠苓。
不穏な空気が晴れない中、外国からの隊商、さらには無理難題な要求をする特使も来訪。宮中にはさらなる暗雲が立ち込め始めていた。
猫猫と壬氏を待ち受ける新たな難事件。それらは、やがて国をも巻き込む一大事件へと発展していくー

キャスト

猫猫:悠木碧
壬氏:大塚剛央
高順:小西克幸
玉葉妃:種﨑敦美
梨花妃:石川由依
里樹妃:木野日菜
小蘭:久野美咲
子翠:瀬戸麻沙美
ナレーション:島本須美

(C)日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

 

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