冬アニメ『魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~』豊永利行さん(アイル役)インタビュー|「僕自身がアイルの“理解者”でいてあげたいなという気持ちもありました」
『魔法つかいプリキュア!』にまた会える! ABCテレビ・テレビ朝日系で2025年1月より放送中の冬アニメ『魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~』。
伝説の魔法つかい「プリキュア」として奇跡と魔法の冒険を繰り広げたみらいとリコ。数年後、それぞれの道を歩むふたりが新たな災いに立ち向かいながら過去と未来に向き合う物語が、再び動き出すことに――今頃放送を「ワクワク」と待ちわびていることかと思います。
今作『魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~』では、第1話から登場する謎の男・アイルが物語の鍵を握る様子……? その役を務めるのは、多彩な演技力で知られる豊永利行さん。現段階で話せる範囲でアイルというキャラクターの魅力について語っていただきました。
一見、どこにでもいそうな出で立ち。だからこその違和感
──今回、アイル役が決まったときはどのような印象がありましたか?
アイル役・豊永利行さん(以下、豊永):プリキュアシリーズに出演するのは、『フレッシュプリキュア!』で御子柴健人くんというキャラクターを演じさせていただいた時以来なんです。またプリキュアに出演できるんだと思うと、とても嬉しかったです。
当時はまだキャリアも浅い時だったので、色々な経験を積んだ今、プリキュアシリーズに出させていただけるというのは感慨深いです。そのときお世話になった方々やプリキュアという作品そのものに対して、少しでも恩返しができたらと思いました。
──『フレッシュプリキュア!』は2009年からの放送でしたから、15年以上が経っていますね。
豊永:15年前……25(歳)ですよ、やばっ!(笑) 正直、当時のことってあまり覚えていないですね(笑)。『プリキュア』だけでなく、当時していたお仕事全般は、とにかく緊張していて記憶が薄くて……。困ったものですよね(苦笑)。エピソードトークが全然できない。
──いやあ、もうそれ自体が十分なエピソードです。
豊永:(笑)。いやあ、とにかく若かったなぁと思います。ただ、その緊張感や真剣さも含めて、あの頃の経験が今につながっているなと感じていますね。
──『魔法つかいプリキュア!』『魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~』(以下『まほプリ』『MIRAI DAYS』)の内藤圭祐プロデューサーとは、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(2020年)からご縁があったかと思います。
豊永:内藤Pとは『ダイの大冒険』(ポップ役)で約2年間ご一緒させていただきました。その期間、たくさんお話をさせていただく機会が多かったです。内藤Pは、ものすごく丁寧な人なんですよね。そして、すごく面白い方です。
──当時のインタビューを拝見させていただくと、座組の熱さがビシバシと伝わってきていました。
豊永:『ダイの大冒険』のチーム自体、めちゃくちゃ密というか。結束力が強い座組で、内藤さんからは「もし他の作品でもご一緒できる機会があればいいですね」とお声がけいただいていました。その時は「お声がけいただけるよう、精進します」とお伝えしていたんです。
今回また呼んでいただいて。だからこそ、まずは内藤Pの期待を裏切らないように、というのが大前提としてありましたね。『ダイの大冒険』では早見沙織さん(『ダイの大冒険』レオナ役/『まほプリ』『MIRAI DAYS』キュアフェリーチェ/花海ことは役、ひすい役)ともご一緒させていただいていて。現場でも「また一緒ですね」とお話しする機会もありました。
あの作品で培ったチーム感や雰囲気が自然と今回にも引き継がれている感じがしますね。改めて素晴らしい座組の中にいられることをありがたく思います。
──内藤さんとはアイル役について、なにかお話はされましたか?
豊永:アイル役のお話をいただいて、段階が進んでいったタイミングで一度ご連絡をさせていただきました。「『まほプリ』でもよろしくお願いします」「ありがとうございます、頑張ります」といったやり取りをさせていただいた程度なんですが、改めて気持ちが引き締まりました。
──アイルというキャラクターの第一印象を教えて下さい。
豊永:イケメンだな、と思いました。皆さんもそう感じるんじゃないかと思いますが、どうでしょうか(笑)。第一印象としては“普通の青年”というか……。派手な衣装を着ているわけでもなく、特別目立つわけでもない。一見、どこにでもいそうな出で立ちなんですよね。でも、だからこそ妙に違和感を感じさせる部分があったり、「ナシマホウ界の人なのかな?」と思ったり……彼の正体についていろいろと想像を掻き立てられました。
──そのミステリアスな部分が、アイルの一番の特徴ですね。第1話のアイルの登場シーンについてはどう感じられましたか?
豊永:1話では彼がいきなり登場し、キュアフェリーチェと関わるシーンがあります。「この人、一体何者なんだ?」と思ってもらえるといいなと。第1話では新しく登場するキャラクターたちがまだ“顔見せ”の段階で、本格的に物語に絡むのはこれからといった感じですね。その中で、みらいとリコが成長した姿で再び再会し、モフルンは変わらず可愛らしい存在として描かれていて……。
当時『まほプリ』を見てきた子どもたちの中には、みらいちゃんたちと同じように、大人になっている方もいらっしゃると思います。「懐かしい〜!」「キュアップ・ラパパって言ってる!」などと想いを馳せていただけたら嬉しいなと、個人的には思っています。
──第1話には前作『まほプリ』のオマージュがふんだんに入っているとうかがっています。
豊永:そうそう、そうなんですよ。特に冒頭は、当時の青春時代に戻るような錯覚があるんじゃないかなと。きっと浜名孝行監督もそういうことも考えられていたんじゃないかなと思っています。
──アイルの説明は現段階だと難しいとは思うのですが……。
豊永:そうですね(笑)。ただ、今言えることとしては……今回は「時間」がテーマになっていて、その鍵を握っているのがアイルです。そのアイルがどういう想いで、過去、未来に干渉していくのか。それをしていくことで、みらいちゃんたちにどういう影響を与えていくのか。そういうところを楽しみにしておいていただけたらなと思っています。