『やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中』Blu-ray&DVD BOX発売記念インタビュー|ジルが槍を折ったシーンや、カミラ・ジーク・ロレンスの会話など、印象深かったエピソードを内田 秀さん&日野まりさんが振り返る
もしお二人が時をさかのぼれたとしたら、やりたいことは?
──ここで作品にちなんだ質問を。ジルは6年前の世界に戻りましたが、もしお二人が好きな年齢に戻れるとしたら?
内田:私は過去の年齢に戻りたいとは思っていなくて、今の人生に満足しています。強いて言うなら、もうちょっと子供の頃から音楽を勉強しておけばよかったなとは思っています。歌うのが好きなので、楽器を練習しておくとか楽譜を読めるようにしておくとか、ちゃんと頑張っておけばよかったなと。
日野:私もそう思うことがある。ギターを大人になってから少し触ってみたんですが、全然上達しなくて、すぐにやめてしまって。子供の頃からギターを練習していたら今頃弾けるようになっていたのかなとか。あとはダンスもめっちゃヘタで、TikTok用に「ちょっと踊ってください」と言われると、私は人の5倍くらい時間がかかるので、子供の時にダンスを習っておけばよかったなと思います。
──もしかしたらこの作品のイベントがあった時に踊る企画を入れられたりして。
内田:おおっ!
日野:マズイ! むしろ絶妙にヘタすぎて、笑うのを通り越して引かれてしまうと思うので、本当にやめてください!
内田:そう言われたら余計に気になるかも(笑)。
──10歳の姿になったジルはハディスに求婚しましたが、もしプロポーズをするとしたらどんな言葉で想いを伝えますか? または伝えてほしいですか?
内田:私はジルちゃんみたいにストレートに言うか、言われたいですね。
日野:小細工は嫌? ケーキの中から指輪が出てくるとか。
内田:私は気付かないで飲み込んでしまいそう(笑)。
日野:フラッシュモブとかは?
内田:サプライズは好きなので、そういうのは意外とOKです。でも今言ったように、海外でよくあるシャンパンやケーキの中とか、お米の中に指輪が入っているとかはちょっと。
日野:お米の中に指輪を入れる?(笑)
内田:そういう食べ物の中に指輪を入れる系は私が気付かないで飲み込んで大変なことになると思うので、ストレートなほうがいいです。
日野:「結婚してください!」という感じだね。
内田:はい。
日野:私は飽きっぽいし、他人の人生を背負う責任感もないので、「飽きるまで一緒にいるのはどう?」ぐらいがいい。
内田:おおっ!
日野:そちらも私も飽きたら終わりということで。最初に線引きしておきたいんだよね。
内田:それもいいですね。「この人とずっと一緒にいたい」と思われるのはちょっと重く感じるかもしれないですけど、日野さんの考え方はお互い変に気負わずに付き合っていけるから。
──ハディスのように「大好き!」みたいなのはダメ?
日野:ダメだと思います。きっと。「宿題やりなさい!」と言われているのと同じ気分になっちゃう。「宿題やらなきゃ!」みたいに「愛さなきゃ!」ってなっちゃうからムリかも。
内田:へえ。私は逆かもしれない。
日野:想いは言葉にしたいし、してほしい?
内田:はい。言ってくれないとわからないから。
あと、私は結構ロマンティストなので、急にお花をもらったら「わ~い!」と喜んでしまいますけど、そういうのはどうですか?
日野:そんなことされたらむしろ考えちゃう。「このお花は何日もたせたらいいのだろう?」って。私はズボラなので、お花をもらってもすぐに枯らしてしまうだろうし。「3日で花を枯らした女」と思われそう。
内田:思われない、思われない!(笑)
──職業柄、最終回の収録でスタッフからお花をプレゼントされることも多いと思いますが……
日野:もらうこと自体は全然嬉しいですよ! ただ3日で枯らしちゃうだけで(笑)。
──ドライフラワーだといいかもしれませんね。
日野:最初から枯れてますもんね(笑)。
内田:別の作品では、石鹸で作られたソープフラワーをいただくこともありました。しばらく飾ってから「もうそろそろいいかな?」と思ったらお風呂に入れたりして。そういうのも素敵だなと思いました。
原作や正史を読んでからアニメを見ると新たな発見があるはず! これからも『やり竜』を応援してほしい
──Blu-ray&DVD BOXの上巻が1月に、下巻が2月に発売となります。注目してほしいシーンや見どころのご紹介をお願いします。
内田:発売までに原作を読んでおくのもアリだと思います。
日野:いいですね~!
内田:放送でアニメ全話をご覧になっていたとしても、原作を読んだ後に見返してみると、各シーンやセリフの意味も違う受け止め方ができたり、新たな発見がありますから。
日野:正史を読んで、各キャラクターの関係性や歴史がどう変わったのか、などを理解してから見ると「なるほど!」と思いますよ。放送で全話視聴された方もまた第1話からやり直して見るのもいいと思います。
内田:いいこと言いますね! アニメのテンポも結構早いので、流し見していたら大事なことを見逃したり、聴き逃していることもあるかもしれないので、確認作業や新たな気付きを探してみるのもいいかも。
日野:アニメの中で歴史や伝説のことにも結構触れているからね。そういうところに注目してみたり、視点を変えてみるのもおもしろいかもしれません。ジェラルドやベイル侯爵の立場から考えてみたり。
内田:ジルやハディス以外のキャラクターに注目して見ていくと一層違いや成長がわかるかもしれないし、キャストさんたちの演技の素晴らしさを改めて感じることができるのでオススメです。
──最後に、アニメを最終回までご覧になってくださった皆さんへのメッセージと、まだご覧になったことがない方へ、この作品が見たくなるようなメッセージをお願いします。
日野:原作からかなり愛されてきた作品なので、原作ファンの方がどういった反応をされるのかなと思っていましたが、きっとファンの皆さんの期待を裏切らないアニメになっていたのではないかなと思っています。「おもしろかったよ!」と思った方はSNSでつぶやいたり、ラジオへ感想を送ってくださったら、もしかしたら続きができるかもしれないので、反響をたくさんください。今後も末永く『やり竜』と関われることを願っています。まずはアニメを最終回までご覧になってくださってありがとうございました。
内田:偶然この記事をご覧になって、『やり竜』のアニメをまだご覧になったことがない方は、原作もアニメもおもしろいので、ぜひ触れてみてほしいです。
アニメをご覧になってくださった方には「ありがとうございました!」という感謝と共に、原作もぜひ読んでいただきたいです。原作の永瀬さらさ先生も、漫画を描かれている柚アンコ先生もすごく作品を愛していることが伝わってきますし、『やり竜』はファンタジーにミステリーにラブロマンスにコメディと、たくさんのおいしい要素が詰まっているので、いろいろな方に刺さる作品だと思います。私も『やり竜』がとても大好きなので、より多くの方におもしろさがもっと伝わったらいいなと思っています。
各配信サイトで気になるアニメの1位になったり、デイリーランキング1位になったりとずっと上位にいたので、「こんなにたくさんの方が見てくださっているんだな」と思って、とても嬉しかったです。まだまだ私はジルを演じたいと思っていますし、皆さんも「アニメでジルやハディスたちをもっと見たい」と思ったら、ぜひ応援してください。その声が続きに繋がるかもしれないので、今後も『やり竜』をよろしくお願いします!
[文・永井和幸]
作品概要
あらすじ
何の咎もない自分を罪人に仕立て上げたのは、婚約者の王太子・ジェラルドだった。
戦場で「化け物」と恐れられ、いつしか「軍神令嬢」と呼ばれるようになった働きもすべて初恋のためだったのに……。
初対面で求婚された、あの夜。もし、もしも、渡された薔薇を手に取らなければ……。
後悔にくちびるを噛みながら兵の矢に討たれたジルは生涯を終え――た、はずだった。
気がつけば、そこは2人が出会った6年前の夜。
ジルは、10歳に戻ってしまった自分に戸惑いながらもジェラルドの求婚をかわすため、たまたま手を掴んだ男に「一目惚れした」と嘘をつく。
だがそれは、6年後の未来に暴虐の限りを尽くし、クレイトスを火の海に沈めた隣国の皇帝・ハディスだった――!
でも、ジルが知る姿とはまるで違うピュアすぎる「恋愛オンチ皇帝」で……!?
やがて、ジルは決意する。ジェラルドではなく、ハディスと結ばれることで失ったすべてを取り戻していこうと。
「あなたを必ず更生――いえ、しあわせにいたします」
生涯最悪の選択を回避したやりなおし令嬢の大逆転劇が、幕を開ける!
キャスト
(C)永瀬さらさ・藤未都也/KADOKAWA/「やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中」製作委員会