【今週の『ONE PIECE』の話題は？】オッドアイの新キャラ・軍子が可愛すぎた！ 能力はイム様と同じ？ 神の騎士団だけど天竜人じゃない？ 初代“太陽の神ニカ”は巨人だったのか＜1136話＞

海賊王を目指し海へ出た主人公モンキー・D・ルフィとその仲間たちの活躍を描く、週刊少年ジャンプで連載中の漫画『ONE PIECE』（原作：尾田栄一郎氏）。

未知の島の心躍る冒険や強敵との痛快なバトルを通して仲間たちと絆を深め強く成長していく様は、まさにジャンプの三大原則「友情・努力・勝利」のど真ん中。その一方で、消された歴史や差別・奴隷制度などをめぐる世界の闇をも緻密な伏線と壮大な世界観で描き出す本作は、最終章へ突入した連載27年目の現在も怒涛の展開で読者の心を掴んで離しません。

1月20日（月）発売の週刊少年ジャンプに掲載された『ONE PIECE』第1136話“太陽を待つ国”では、“太陽の神ニカ”について新たな情報が判明。さらに新キャラのビジュアル＆名前が公開と目が離せない展開の連続で、読者からの感想や考察ポストも盛り上がりを見せました。本記事では、SNSでの反響とともに、最新話のポイントを振り返っていきます。

※本記事には『ONE PIECE』最新話（第1136話）のネタバレを含みます。コミックス派やアニメ派の方等、ジャンプ未読の方はご注意ください。

衝撃！「世界はすでに二度壊れている」“太陽の神ニカ”と呼ばれた者は過去に2人いた

ヤルルたち巨人との会話の中で、エルバフに太古より伝わる「神典（ハーレイ）」によると、「世界はすでに二度壊れている」という驚くべき事実が判明しました。そして、その二度ともに“太陽の神ニカ”の存在が刻まれているというのです。ヤルルが言うには、ニカは「この世界が大きく形を変える時に現れる」「ゆえに時の権力者達はニカの出現を恐れるのだ」そう。

しかし「世界が壊れぬ様現れた英雄か…　全てを壊した破壊者か」と、“ニカ”がどんな存在だったのかは不確かな様子。その理由は「神典（ハーレイ）」が古く、内容を正しく翻訳できる者がいないため。現在エルバフにおいてニカは解放の神・破壊の神・笑いの神などいくつもの捉え方があり、各々違った解釈をしているといいます。エルバフの者はそれぞれの解釈を持ちつつも、ニカへの信仰心を持っているようでした。

これまでに世界が2度壊れたことがあるということは、現在ルフィたちが生きているのは3周目の世界だと捉えることができるでしょう。そして世界が壊れるころにニカが現れるということは、ルフィがヒトヒトの実の力を覚醒させた今、まさに3回目の世界の終焉が近づいていると捉えることができます。

世界が壊れるといえば、「この世界は……海に沈む！！！」（第1113話より）、「世界は一度海に沈んだのだ！！！」（第1115話より）というベガパンクの言葉が記憶に新しいですよね。

ベガパンクの見立てによれば「空白の100年」に一度世界が一度海に沈んだ（＝壊れた）ということですが、世界はそれ以降現在まで存続しています。

つまり、「神典（ハーレイ）」に記された世界の破滅のうちの1回が「空白の100年」のことだと仮定すると、もう1回はそのさらに昔に起きたと考えることができそうです。

初代ニカは巨人の可能性。ジョイボーイもニカだった？

情報を整理すると、“太陽の神ニカ”とは世界が壊れるタイミングで現れる人物で、そう呼ばれた人物がルフィ以前に2人いたということ。初代ニカ（最初に世界が壊れた時／空白の100年よりも古代）、二代目ニカ（2度目に世界が壊れた時／空白の100年）、三代目ニカ（ルフィ）が存在するという流れになるようですね。

ここでおさえておきたいのが、ルフィがほうぼうからニカと呼ばれるようになった所以は、ゴムゴムの実もといヒトヒトの実 幻獣種 モデル“ニカ”の能力を覚醒させたことから始まっているということ。

以前ベガパンクが、悪魔の実についてこう語っていました。「悪魔の実とは…！！誰かが望んだ「人の進化」の可能性である！！ああなれたらいいな…！！こうなれたらいいな…！！　多岐に渡る人類の未来が“能力”である！！！」（第1069話より）。

ということは、ヒトヒトの実 幻獣種 モデル“ニカ”は、ニカへの憧れから生まれた悪魔の実ということになるのではないでしょうか。とすると、初代ニカはヒトヒトの実 幻獣種 モデル“ニカ”が生まれるきっかけとなった人物で、二代目ニカは三代目のルフィ同様、悪魔の実によってニカと呼ばれることになったのかもしれません。

少しずつ輪郭がはっきりしてきた“太陽の神ニカ”ですが、とすると過去のニカはそれぞれ何者だったのかも気になるところ。

二代目ニカは、ジョイボーイがそれにあたる人物だったのではないかと考える読者が多いよう。2度目に世界が壊れたのが「空白の100年」にあたるであろうことからもその可能性は大いにありそうですね。

また、エルバフにおけるニカの情報量や信仰度合いからみるに、初代ニカは巨人だったのではないかという推察も多くみられました。SNSでは、「初代ニカが巨人ならあの大きな麦わら帽子の謎も解ける」「初代ニカの要素を受け継ぐヒトヒトの実だからルフィは巨大化できるのかも」といった声も挙がっています。

ニカの謎を解くには「神典（ハーレイ）」の内容がカギとなりそう。「神典（ハーレイ）はロビンなら読めるのでは？」「世界政府にバレたら抹消される内容ではないのか……」といった声もあり、気になる点が盛りだくさんです。

やはり神の騎士団だった…！ 新キャラ・軍子に反響！ 神の騎士団の構造に疑問

今回は、2話にわたり焦らされた新キャラのビジュアル・名前がお披露目されたことも反響を呼びました。

リリス（悪）のモデル説、ロールパンナがモデル説など多くの考察を生んだ彼女の名前は軍子（グンコ）。漢字の名前表記にカタカナの読み仮名がつく、これまでにいなかったタイプのキャラクターです。さらに、オッドアイ、萌え袖、ボトムレス、ショートヘアと特徴的なビジュアルが目を惹き、「可愛すぎる」「ツボすぎる」「キャラデザの引き出しがすごい」など、多くの感想が寄せられています。

そのほかにも、「コアラに似た感じな気がするけど奴隷から血をとったクローンなのかな」「やっぱりロールパンナちゃんっぽい。オッドアイなのも二面性を意識してる？」と人物像に迫る考察も。

袖から伸びる矢印のようなものを使って戦う能力はイム様の力とも似ており、二人の関係性が気になるという声も多くありました。

そして、そんな軍子と一向に正体の明かされないシャンクス似の男はやはり神の騎士団員で確定とみて良さそう。2人はどうやらロキを神の騎士団へスカウトしにきたようなのです。

つまり意外にも、神の騎士団には天竜人でなくてもなることができるということなのでしょう。

軍子に天竜人ならではの“宮”の名がついていないことや、以前ベガパンクの猫（サテライト）・欲（ヨーク）やサボの義弟・ステリーが天竜人になろうと画策していたことなどもふまえると、実は天竜人という階級自体、その血を引いていなくとも後天的になることができるものなのかもしれません。ドフラミンゴの父・ホーミングは「天竜人をやめる」として証明チップを回収されていましたし、要件を満たせばなることも辞めることもできるシステムなのでしょうか。

また、エルバフへスカウトにきたという点から、SNSではかつてマザー・カルメルの羊の家にいたマスクの子供とゴッドバレーで「勝たせねェぞガーリング」と発言していたマスクの神の騎士団員が同一人物ではないかという鋭い考察も。これは天竜人に後からでもなれる説のリアリティがより増してきますね。

それにしても、絶対に左目と左腕を見せないシャンクス似の男の正体が気になりますよね。ロキが一切反応していないところをみるにシャンクスとは別人なのだと筆者は考えますが、みなさんはいかがでしょうか。

　
[文/まりも]