
視点を変えることで違った解釈が生まれるーー安田現象監督、堀江瞬さん、増田俊樹さん、雨宮天さん、花澤香菜さんが登壇した『メイクアガール』舞台挨拶レポート
SNS総フォロワー600万人超のアニメ作家・安田現象監督による、初の長編アニメーション『メイクアガール』が2025年1月31日(金)より全国ロードショー!
舞台は現在より少し先の時代。科学少年「水溜明」が“人造人間のカノジョ”「0号」を作り出したことで予測不能のサイバーラブサスペンスが動き出します。
2月2日(日)には公開を記念した舞台挨拶が開催! 作品を楽しんだ来場者のもとに堀江瞬さん(水溜明役)、増田俊樹さん(大林邦人役)、雨宮天さん(幸村茜役)、花澤香菜さん(海中絵里役)、安田現象監督が駆けつけ、作品にまつわるトークを繰り広げました。
主人公の明は「ぶっ壊れピュア研究オタク」
作品を楽しんだばかりの観客の拍手が響く中、会場に5人が登壇。早速、今の心境を問われた監督は、ショートアニメ時代を振り返りつつ、ついに劇場公開を迎えたことが感慨深いと述べます。SNSを中心に大きな反響を受け取っているそうで、改めて映画という媒体の規模の大きさを実感したそうです。
演じるキャラクターについて一人ひとり紹介するコーナーでは、明を「ぶっ壊れピュア研究オタク」と表した堀江さん。“ピュア研究オタク”はそのままの意味でありつつ、真っ直ぐ過ぎるゆえに周りが見えなくなってしまうところが“ぶっ壊れ”ているように見える人物だと解説すると、これには安田監督も「とても最適」と笑顔を見せていました。
そんな明を支える邦人と茜も重要なキャラクターとして物語に関わります。増田さんは邦人について「男性の思う友達像の集合体」と表現すると、友達として一緒にいると充実するのはもちろん、自身の成長にも繋がるような人物だと熱を込めました。
茜について「しっかり者のお姉さん」と語る雨宮さん。一見、ツンデレキャラクターに見えがちな茜ですが、根底には周りを思いやる心がある優しい人物だと紹介しました。
作中、さまざまな一面を見せる絵里を演じた花澤さん。絵里の人間らしさに共感するところが多かったそうで、彼女に向けて「わかる!わかるよ……とりあえず一緒に飲みに行こうか!!」と熱いメッセージ。また、再び作品を観ることで絵里の行動の数々がまた違った意味合いに見えるのではないかと、観客に2度目の鑑賞時の注目ポイントを伝えました。
また本作の公開を皮切りに、安田監督の新たな作品が制作されることが発表されたばかり。まだまだ詳細は語れない様子の安田監督ですが、「期待してお待ちいただければと思います」と真剣な表情を覗かせていました。
最後に堀江さんは「この作品は見る人によって受け止め方だったり解釈の仕方がそれぞれある」と切り出すと、「それは誰の視点でこの物語を観ていたのかによって変わると思う」とコメント。主軸に捉えるキャラクターを変えるだけでさまざまな発見がある作品になっていると言うと、何度も劇場に足を運んでほしいと呼びかけました。
『メイクアガール』作品概要

あらすじ
これまで個人制作の3DショートアニメやMV、企業のプロモーションアニメなどで日本国内のみならず海外からも高い評価を得てきた安田が手掛ける本作は、全編フル3DCGによる“安田現象純度300%”の完全オリジナル作品。制作にあたって実施されたクラウドファンディングでは、目標を遥かに上回る230%超えを達成し、その圧倒的な人気と注目度の高さを証明した。
舞台となるのは、現在より少しだけ先の未来。人々の生活をサポートするロボット・ソルトを開発、製品化することに成功した天才的な頭脳を持つ科学少年・水溜明は、新たな発明がことごとく失敗し、行き詰まりを感じていた。そんなとき友人からカノジョを作れば「パワーアップ」できるという話を聞いて、文字通り人造人間のカノジョ“0号”を科学的に作り出してしまう。プログラムされた感情と、成長していく気持ちの狭間で揺れ動く0号。人と心を通わせることに不慣れな明との間に芽生えるのは“恋”なのか、それとも......?
物語を紡ぐ魅力的なキャラクターを演じるのは、『SPY×FAMILY』アーニャ役や『葬送のフリーレン』フリーレン役など、変幻自在の演技力を輝かせる種﨑敦美(0号役)と『僕の心のヤバイやつ』市川京太郎役を始め、様々な人気作品で主役の抜擢が続く堀江瞬(水溜明役)。安田現象が描く予測不能な展開が待ち受ける超新感覚サイバーラブサスペンスが今、世界へと拡散される────!!
キャスト
(C)安田現象/Xenotoon・メイクアガールプロジェクト