声優
Roselia・相羽あいなが振り返る『バンドリ!』10周年の軌跡

Roseliaの紡いできたモノガタリ、Poppin'Partyへの憧れ、ファンに対する、星のように瞬く“ありがとう” のキモチ──10周年を迎えた『バンドリ!』の軌跡をRoselia・相羽あいなさんに聞く

Roseliaの絆のモノガタリ

──そういう話ってメンバー内でされることもあるんですか。

相羽:話してましたが、当時はそこまで詳しくなかった気がします。でも私はメンバーに対して、たくさんのリスペクトがあって。志崎さん(志崎樺音/白金燐子役)のピアノは本当に麗しくて素敵で感情が乗っているし、櫻川さんのドラムも信じられないくらい上達して、迫力が増し増しになっていて、「今の千手観音くらい手あったで!」って驚くくらい!(笑) 工藤さんは、ギターの音色に感情が乗っていて、音色にこだわっている姿も含めてとてもクール。中島(由貴)(中島由貴/今井リサ役)さんのベースは、音もパフォーマンスもすごく力強く安定感がある。もうみんな本当にかっこいいんですよ! かっこいい・辛い・悲しい・楽しいといった色んな感情を音で、パフォーマンスで、表現していて。みんなの音に支えられているんですよね。だからこそ、「私も負けていられない!」と思うんです。でも、私は楽器を弾かずに歌うだけだから、ちょっと劣等感を感じることもあって……。

──そうだったんですか。

相羽:みんなはいろいろな仕事がある中で楽器を弾いていて、本当にすごいし、尊敬していて。私は私の役割を全うするためにも、ボーカルをもっと磨いて、説得力のある歌を届けないと、みんなにも失礼だし、Roseliaのためにならない。だから、私はボーカリストとしてさらに成長しなきゃいけないなって思っていました。

そしたら、あるとき、メンバーが「Roseliaの歌はあいあいにしか歌えないよ」と言ってくれたんです。「この曲は他の人が歌っても成立するかもしれないけど、それはRoseliaじゃない」って。それを聞いたとき、すごく救われた気持ちになりました。しかも、同じような言葉を4人から言われたんですね。もう本当にすごく嬉しくて。

──それぞれ別のシチュエーションの中で、そういう話が?

相羽:そうなんです。櫻川さんがライブ映像を見ながら「いや、あんたすごいよ!」って言ってくれたり、中島さんが「この歌は本当にあいあいしか歌えないよ!」って言ってくれたり。ふたりはすっごく気軽に言ってくれた言葉だと思うんですけど、すごく刺さりました。

工藤さんも「あいあいにしか歌えないんだよー。あいあいの歌だよ!」って真剣に言ってくれたことがあって。一方、志崎さんは直接じゃなくて第三者に「あいあいさん、本当にすごいんですよ!」「(声を)聴いてくださいよ!」って言ってくれているらしく、それを聞いてまた嬉しくなりました(笑)。私に直接言ってくれたのは酔っている時でしたね(笑)。それもまた嬉しい。

本当に、Roseliaのメンバーは最高の仲間です。だからこそ、私もこのバンドをもっともっと成長させたいし、これからも全力でボーカルを磨いていきたいと思っています。

「友希那と同じ場所に立っている」

──お話を伺っていると相羽さんご自身はどちらかというと、少しネガティブな面もあるんでしょうか?

相羽:そうなんですよ(笑)。ポジティブに見られがちなんですけど。

──でもそこから這い上がる心意気はすごくポジティブな気がするんです。

相羽:ああ、なるほど……確かにめちゃくちゃポジティブだ(笑)。落ち込んでいる時間がもったいないので、そこから這い上がるだけっていうか。本当に最初の頃は「私が湊 友希那でいいのか?」ってずっと思っていて、世の中には歌の上手い人がたくさんいるし、「私なんて全然ダメだ……」と。

私が思い描いているRoseliaのボーカル・湊 友希那に、ずっと自分が追いつけていないと感じていました。ステージに立っている時はそういうことは考えてないんですけど、でも改めて見返すと、全然友希那に勝てない……って。でも、今は「友希那と同じ場所に立っている」って思えるようになりました。

──相羽さんにとって、湊 友希那はどんな存在ですか?

相羽:すごく助けられている存在ですね。私自身、それこそ自信がなかったり、悩んだりするタイプなんですが、そんなことを考えている暇がないくらいRoseliaの活動に追われていて。でも、友希那自身も悩むこともあって、それでも彼女は前に進み続ける。その姿勢に私も影響を受けていると思います。それと、真の強さという意味では、私も持っている部分があるからこそ、どこか似ているんじゃないかなと感じます。「こんなことしてる場合じゃない、早く次のステップに行かなきゃ!」って思うのは、友希那と共通している部分かもしれないですね。

──まさに「相棒」的な存在なんですね。

相羽:そうかもしれないですね。落ち込んだ時に、「友希那だったらどう考えるだろう?」って考えることがよくあります。そう思うと、もう1人の自分……と言うにはちょっと大げさかもしれないけど(笑)。

でも、友希那から学んだことは本当に多いです。彼女はもともと1人で突き進むタイプで、周りをあまり気にせずにきつい言葉を投げたり、幼馴染のリサすら、傷つけたりしてしまうことがあった。でも、Roseliaの活動や、Poppin'Partyの香澄たちと関わる中で、人との関係を大事にするようになってきたんですよね。

──友希那自身も成長している、と。

相羽:そうですね。人と成長していった、というか。昔は「音楽のためなら、人に何を思われてもいい」って思っていましたが、今は音楽を通して、人とのつながりも大切にするようになった友希那の姿を見ていると、しみじみ成長しているんだなって思います。

私はどちらかというと、友希那と正反対。人が大好きで、嫌われたくないタイプなんです。友希那は「嫌われてもいい、別に気にしない」と思うタイプだったから、すごく対照的で。でも、彼女といられることで「何を思われてもいい、自分の信じるものを貫けばいい」と考えられるようになりました。

──『バンドリ!』の活動を通じて、相羽さんご自身の考え方、スピリットにも変化があったと。

相羽:本当にそうですね。もともとは「嫌われるのが怖い」って思っていたけど、「Roseliaのため、作品のためなら私自身は何を思われてもいいや」って思えるようになりました。譲れないものは妥協せずに伝えようって。前の自分だったら、もうちょっと……人にどう思われているか、気にしていたと思います。

それって、私だけじゃなくてメンバーみんなも同じ気持ちじゃないかな? Roseliaというバンドを良くしたい、作品をより良くしたいっていう気持ちがある。みんなが真剣に向き合っているんですよね。だから、「人にどう思われるか」なんて別に気にしない。大事なのは、Roseliaをもっと良くすることなんです。

──Roselia、『バンドリ!』が、相羽さんの人生にも大きな影響を与えているんですね。

相羽:めちゃくちゃ影響されています! 友希那から学んだことは、歌だけじゃなくて、精神的な部分も大きいですね。めちゃくちゃ強くなることができました!

(C)BanG Dream! Project
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