声優
Roselia・相羽あいなが振り返る『バンドリ!』10周年の軌跡

Roseliaの紡いできたモノガタリ、Poppin'Partyへの憧れ、ファンに対する、星のように瞬く“ありがとう” のキモチ──10周年を迎えた『バンドリ!』の軌跡をRoselia・相羽あいなさんに聞く

歌をうたい続けた今。溢れ出す想いと“ありがとう”

──こうして8年間続けてきて、お客さんもどんどん増えていますよね。さらに、初期からずっと応援してくださっている人もいるという。

相羽:本当にありがたいことです。最近特に感じるのが、「ファンの皆さんも『バンドリ!』のキャラクターと一緒に成長している」ということです。

「昔は小学生でした!」とか「中学生だったんですけど、やっとバイトできるようになって、初めての給料でライブに来ました!」っていう子たちがいるんですよ! 私たちからすると「そうなの?」って驚きで!(笑)

それと、「See you! 〜それぞれの明日へ~」が出るのと同じタイミングで「私も卒業しました!」って報告してくれる方がいたりして「一緒じゃん!」「羨ましい、私もその世界線で生きたかった!」と(笑)。まあ、そうしたら今のパフォーマンスはできていないんですけども……。

あとは家族が増えて「娘を連れてきました!」とか、海外のファンの方からお声をいただいたりするのが、本当に嬉しいですね。最近好きになりました、ってお声も本当にありがたいです。

──まさに、相羽さんにとって『バンドリ!』が人生を変えたように、ファンの方にとっても『バンドリ!』、Roseliaが人生になっているんでしょうね。

相羽:それはすごく感じます。私も学生時代に音楽に支えられてきたので、それが今、自分の歌を通じて誰かに届いているんだって思うと、すごく感慨深いです。私の歌がその人の支えになっているんだ、というのがとても嬉しいですね。誰かのためになれているんだったら、もっと頑張ろう!って。もっともっと、ぶつけたいなって。

──ちなみに、相羽さんが学生時代に励まされた曲は?

相羽:たくさんあるんですけど、1曲上げるとしたらケツメイシの「手紙 ~未来」という曲がすごく刺さっていて。「私、ちゃんと大人になれるのかな?」って悩んでいたときに、この曲を聴いて励まされていました。

それとマイケル・ジャクソンの「Man in the Mirror」とか。背中を押してくれる曲に助けられています。で、Roseliaの楽曲ってめちゃくちゃそれが多いように感じていて。 Roseliaは強いは強いんですけど、挫折もしているんですよ。落ち込むときもあるけど、だけど今から私たちは這い上がるわよ、という強さがある。それは歌いながら、自分自身も励まされるような気持ちになりますね。

Roseliaに救われた曲はたくさんあります。「BLACK SHOUT」もそうですね。〈黒でもいい【all right】 白じゃなくても【ok】〉とか……周りとは違うかもしれない、でも私は私で生きていくんだ、ってすごく良い歌詞だなって。


──まさに応援歌ですね。辛いことが多いかもしれない、それでも……っていう。

相羽:そうなんですよね。今のRoseliaは「押す」だけじゃなくて、「寄り添う」こともできるようになってきたのかなって思います。コロナ期間で言うなら、私達はここにいるというメッセージが込められた「ZEAL of proud」(2021年発売の11th Single)。私自身、コロナ禍の時はすごく不安でしたが、みんなに「ここにいるよ!」と言えることが励みになったし、ファンの方々にもそれを伝えたいなと思っていました。今のRoseliaだからこその説得力があるんじゃないのかなと。

──そう考えると、Roseliaって本当に成長してきたバンドなんですね。

相羽:そうなんです。進化してきました。Ave Mujicaになにかできるなら力になりたいですね。

──Ave Mujicaは現在(インタビューは2月下旬)結構なピンチですね……。

相羽:Ave Mujicaを見ていると、私だったらどうするかな、Roseliaだったらどうするんだろう、なんて思います。

──それこそTVアニメ『BanG Dream! Ave Mujica』もRoseliaもですが、海外での『バンドリ!』人気がすごいですよね。Roseliaは先日上海での追加公演(「Stille Nacht, Rosen Nacht」)があったばかりで。

相羽: 半年くらい前に「また上海でライブできたらいいな」って言っていたんですが、まさか本当に半年後に実現するとは思っていなくて。しかも、前回の初の上海単独公演のチケットが即完売だったと聞いて、びっくりしました。「え? そんなにたくさん応募が?」って。「今回もやります!」って発表されたときも、キャパがさらに大きくなったと聞いて、「え? こんな大きい会場で?」「ここ上海だけど」ってまた驚いて(笑)。でも、それだけ多くの方がRoseliaを待っていてくれたんだと思うと、本当に嬉しかったです。やっぱり音楽の力ってすごいなって、改めて感じましたね。

逢いにゆくわ 今、 貴方のもとへ 共に歌おう

──改めて、『バンドリ!』ファミリーとしての今後のビジョンといいますか。これまでの10年、そしてこの先の10年について、お考えをお聞かせください。

相羽:本当に10年ってすごいですよね。仲間がどんどん増えていく中で、『バンドリ!』チームの一員としては、もっとたくさんの景色を一緒に見たいなって思います。やっぱり、みんなとステージに立ちたいですよね。『バンドリ!』ならではのフェスだったり、全バンドが集まるようなライブだったり……そういうのをみんなも見たいんじゃないかなって思うし、私自身も見たいです。

それと、もっともっと『バンドリ!』というプロジェクトの魅力を多くの人に知ってもらいたいですね。Roseliaだけじゃなくて、いろんなバンドがいて、今全部で10バンド。こんなにすごいバンドがいるんだぜ、って!

特にいま、ありがたいことにMyGO!!!!!とAve Mujicaで新たな風が吹いていて。ロックはロックでも、その中に違いがあるし。バンドごとに違う音楽の世界観があるからこそ、それが一堂に会したときに生まれるものって、すごく特別なものになるんじゃないかなって。それぞれの世界観や音楽があって、それぞれの物語がある。そんな『バンドリ!』の魅力を、これからもたくさんの人に届けたいなって思います。

──特に、新しいバンドや世代のファンが増えていく中だからこそ。

相羽:いくらでも沼れる可能性があると思います(笑)。それぞれのバンドの性格も、サクセスストーリーも全然違いますから。たとえば、Pastel*Palettesはアイドルバンドにもかかわらず、最初ちょっとギスギスしたところから始まったり、ハロー、ハッピーワールド!にはいつもハッピーだけど、ハロハピならではの悩みがあったり。Afterglowの幼馴染感もすごくリアル。それぞれに感情移入ができるところがあると思います。

──それぞれのバンドに、それぞれのドラマがありますよね。

相羽:そうなんですよ。だからこそ、Roseliaもまだまだ進化し続けたいなって思います。

──Roseliaは6月に単独ライブを控えていますが、Roseliaとしての目標というと?

相羽:やっぱり「会いたい」って言ってくれる方のもとには、できる限り会いに行きたいなって思っています。初の全国ツアーをすることができて(2024年開催「Rosenchor」)、ようやく「ずっと生で見たかった!」っていう方々にお会いできたのがすごく嬉しかったので。さまざまな事情から、なかなか来られない方もいらっしゃるじゃないですか。

そんな方の近くの場所に行くことができて、「やっとRoseliaを見ることができました!」という声を聞いたときに「めっちゃ気持ち分かる!」って。私自身、大阪にいたので学生時代はなかなか東京には行けなくて、目当てのライブを見ることができないこともあって。

だからこそ、今会いたいと言ってくれる人がいる限りは、日本国内はもちろん、海外の方々にも会いにいきたいなと。しかもRoseliaは、成長し続けて、頂点のその先を目指したいと言っているので。私たち自身も成長して、新たなRoseliaを皆さんにお届けし続けたいなって思っています。

──ちなみに大塚さん、大橋さんが「おばあちゃんになるまでポピパをやりたい」とおっしゃっていたのですが、相羽さんはどうでしょう?

相羽:それは私たちもよくそういう話をしています。もしその時がきたら「BPM落としたりするのかな」「私も激しくできないのかな」とか(笑)。続けていいですよ、って言われたら、それこそずっと続けていきたいです。それくらい、『バンドリ!』ってすごいプロジェクトだと思っています。

──この先のRoseliaのアニバーサリーも、『バンドリ!』の15周年、20周年も楽しみにしています。

相羽:ですね! その頃私は何歳になるんだろうは考えないようにします(笑)。友希那はまだ大学生ですし。この先彼女たちにも私たちにもどんな未来が待っているのか、とてもとても楽しみです!

【インタビュー・文:逆井マリ 撮影:小川遼 編集:鳥谷部宏平】

「BanG Dream! 10th Anniversary LIVE」概要


開催日時:2026年2月28日(土)
開催場所:Kアリーナ横浜

出演者

・Poppin'Party
・Afterglow 美竹蘭役・佐倉綾音
・Pastel*Palettes 丸山彩役・前島亜美
・Roselia
・ハロー、ハッピーワールド! 弦巻こころ役・伊藤美来
・Morfonica
・RAISE A SUILEN
・MyGO!!!!!
・Ave Mujica
・夢限大みゅーたいぷ

■詳細はこちら

(C)BanG Dream! Project
おすすめタグ
あわせて読みたい

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2025年春アニメ一覧 4月放送開始
2025年冬アニメ一覧 1月放送開始
2025年夏アニメ一覧 7月放送開始
2025年秋アニメ一覧 10月放送開始
2025春アニメ何観る
2025春アニメ最速放送日
2025冬アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング