アニメ
『この素晴らしい世界に祝福を!3 ―BONUS STAGE―』公開記念舞台挨拶レポ

ずっと変わらないアクアの存在は『このすば』の柱──3期の後も「終わった気がまったくしてなかった」『この素晴らしい世界に祝福を!3 ―BONUS STAGE―』公開記念舞台挨拶レポート

暁なつめのライトノベルを原作としたアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』(以下、『このすば』)。

アニメの続編制作も決定している本作ですが、2025年3月14日(金)から、TV未放送の新作OVA2本が『この素晴らしい世界に祝福を!3ーBONUS STAGEー』として、全国劇場にて2週間の期間限定上映がスタートしています。

さらに2025年3月15日 (土)には、その公開を記念して、カズマ役・福島潤さん、アクア役・雨宮天さんが登壇する公開記念舞台挨拶が行われました。ここでは、新宿バルト9で実施された回の模様をお届けします。

 
※本レポートは、TVシリーズ3期及び、OVAのネタバレを含む内容となっておりますので、ご注意ください。

 

関連記事
この素晴らしい世界に祝福を!3
交通事故(!?)によりあっけなく人生の幕を閉じるはずだったゲームを愛するひきこもり・佐藤和真(カズマ)は、ひょんなことから、女神・アクアを道連れに異世界転生することに。「RPGゲームのような異世界で、憧れの冒険者生活エンジョイ!めざせ勇者!」と舞い上がったのも束の間、転生したカズマには厄介なことばかり降りかかる。トラブルメーカーの駄女神・アクア、中二病をこじらせた魔法使い・めぐみん、妄想ノンストップな女騎士・ダクネスという、能力だけは高いのにとんでもなく残念な3人とパーティを組むことになったり、借金で首が回らなくなったり、国家転覆罪の容疑で裁判にかけられたり、魔王軍幹部を討伐したり、たまに死んだり……。そんなある日、紅魔の里から帰還したカズマたちのもとに、手紙が届く。その内容は、王女アイリスが、魔王軍幹部を倒したカズマ達の冒険譚を聞きたいというもの。護衛兼教育係のクレアとレインを伴い、アクセルの街を訪れた王女アイリスは、カズマ達パーティとの対面を穏やかに終えたと思いきや―――「また私に、冒険話をしてくれるって言ったじゃない?」王女アイリスが、カズマに懐いてしまった!? カズマが目を開けると、そこはなんと王都!アイリス...

 

カズマやダクネスたちが新たな一面を覗かせる中、唯一変わらないアクア

上映中、何度も客席から笑いが起こるほどの盛り上がりとなったOVAの上映が終わった後、拍手喝采を浴びながら福島さんと雨宮さんが登壇。

福島さんは恒例のカズマのジャージ、雨宮さんはアクアをイメージした髪型と衣装に身を包んでの登場で、雨宮さんはOVA内でアクアが何度も連呼していた「謝って!」の台詞も披露して客席を沸かせます。

 

 
トークは、まず TVシリーズ3期についての振り返からスタートし、「新キャラたちもたくさん出てきて、『このすば』がより賑かになる中で、2期ラストでのアクア、映画でのめぐみんと来て今回はダクネスに焦点があたって、バツネスっていう称号も得て(笑)。3人のバランスがすごく良くなったところで終わった」と振り返る福島さん。

3期では、いつになくシリアスなカズマの姿が描かれたが故の苦労も大きかったそうで、「弱弱しくいくのか、力強くいくのか、微妙なバランスがあって。かっこ良すぎてもダメで、一歩踏み出しきれない感じとか、そのあたりの力加減を非常に悩みました。でも、おかげでカズマをより身近に感じられるようになったかなと思います」と語り、雨宮さんも、3期では福島さんが演技に悩んでいる姿をよく目にしていたことを明かします。

一方、お二人が「まったく変わっていない」と口を揃えたのがアクアで、「3期はダクネスもめぐみんも、なんかヒロイン的な可愛らしいシーンが増えていたと思うんですけど……そんな中で、このアクアのヒロイン感のなさですよ!」と雨宮さんが語気を強めると、客席は大爆笑。

 

 
そんなアクアについて福島さんは、「『このすば』が『このすば』であり続けられるのは、アクアのおかげだよね。本当にブレないから(笑)。カズマも確かにまとめる存在ではあるんだけど、『このすば』の色というか、『このすば』らしさの柱みたいになっているのはアクアだと思う」と、その存在の重要性を語り、雨宮さんを喜ばせていました。

 

初回の上映にメインキャスト陣がお忍びで潜入していた!?

話題は今回上映されたそれぞれのOVAに。1本目の「レッドストリーム・エクスプロージョン!」では、アクアがシュワシュワとそれを飲む音だけが聞こえる冒頭部が、映画館の音響で強烈な印象に残ったことを明かす福島さん。

 

 
あのシーンはSEではなく、雨宮さんが自分で出している音なのだそうで、「あのゴクゴク音は、大分『このすば』で鍛えられました(笑)。他の収録でも、“ぷはー!“みたいな台詞があったら、台本になくても入れたりしてます」と、シュワシュワを飲むシーンが多いアクアの経験が様々な現場で生きていることが明かされます。

さらにこの話の収録では、雨宮さんが初めて笑いをこらえきれず、収録が一度ストップしたことがあったという裏話も。
 

 
雨宮さんのツボに入ったのは、この回に登場する嵐の大精霊(CV. 生天目仁美)の台詞で、笑って収録ができなくなったのは、今回が初めてなのだそう。本編映像では処理がかけられているため、何を言っているのか聞き取るのは難しいものの、実は収録では様々な寿司ネタや魚の名前が囁かれており、その中でもチョイスとして予想外だったとある名前がとくにクリティカルだったようです。

一度リテイクになった後も、再度同じ部分で笑ってしまい、最終的に大精霊の台詞音声を切って収録することになったそうで、「今まで、あらゆるものを乗り越えてきたのに……!」と悔しさを滲ませていました。

2本目に上映された「偽者注意!」では、カズマたちにそっくりなパーティーのリーダーであるオズマ役を、『このすば』に欠かせないキャストである稲田徹さんが担当したことが嬉しかったという福島さん。

福島さん自身、オズマのキャストは誰がいいのか、金崎総監督から相談を受けていたそうで、『このすば』を深く知っている稲田さんに演じて欲しいという想いはありつつ、すでに稲田さんは荒くれ者をはじめ複数の役を演じていたことから、決まったと聞いた時は驚きと喜びが入り混じった気持ちになったのだとか。

一方、雨宮さんがアクアと名前がそっくりなアキュア(CV.石見舞菜香)について「あれが正しいヒロインの姿ですよね」とコメントすると、客席は大爆笑。

 

 
「あの石見さんの、まっすぐで清らかなヒロイン力に“ああ、これか”ってなりました」と語る一方で、それぞれ主人公のようなドラマをもっているオズマたちパーティーの中で、アキュアだけは過去が明かされていなかったことに触れ、「聞いたら絶対に傷つくと分かってるけど聞いてみたい」と、その過去に興味を持っていた様子でした。

さらに、サプライズとしてラストに仕込まれていたアニメの続編制作決定の発表については、「元々、終わった気がまったくしてなかった」と、『このすば』が続く確信のようなものを元々もっていたという福島さんと雨宮さん。

キャスト陣にもギリギリまで情報が伏せられていたそうで、試写で初めて知ったという福島さんは「信じてはいたんだけど、あそこで初めて目に見える形として受け取れたことで、より自信を持って頑張ろうっていう気持ちになりました」と、その心境を明かします。

 

 
その他にも、実は福島さん、雨宮さん、高橋さん、茅野さんの4人が、バルト9での初日の初回上映にお忍びで来ており、その際に茅野さんが事前に予約していた席が“M”列で、「どんだけダクネスなんだよ!」と福島さんがツッコミを入れていたというエピソードも飛び出すなど、キャスト陣の仲の良さ、『このすば』への思い入れの深さが垣間見えるトークが終始展開されていた今回の舞台挨拶。

最後には福島さんと雨宮さんから『このすば』ファンに向けたメッセージが送られ、ステージの幕は閉じられました。

・雨宮天さん
本当に、この内容を劇場で上映できるっていうのは、『このすば』ならではだなと思います。冒険者の女の子のビキニが飛んでいくシーンなんかは「一体何を劇場で見せられてるんだろう」って気になったりもしたんですが(笑)、それも含めてとても『このすば』らしいなと思いました。

それをこうして皆さんにも楽しんでいただけて、その皆さんが応援してくださるからこそ、また『このすば』ができるのが、とっても嬉しいです。これからも『このすば』の世界を楽しんで、いっぱい笑って応援して、私達と一緒に歩んでいただけたら嬉しいです。

・福島潤さん
内容もさることながら、スクリーンで見て、すごく映画映えするオープニングだったんだなと改めて思いました。あと僕的には、叫びだけっていう形なんですけど、エンディングに初めて食い込めて参加できたのが非常に嬉しかったです(笑)。

『このすば』は、本当に変わらない、ずっと同じ空気感のままなのに、新しいことにどんどんチャレンジしてパワフルになっているのがすごいところで、本当にいいアニメだなと思います。

そして皆さんおかげで、またカズマたちの新しい姿を見せることができると思いますので、これからも『このすば』を好きで、応援していただけたら嬉しいです。

 

 

作品情報

この素晴らしい世界に祝福を!3ーBONUS STAGEー

あらすじ

「レッドストリーム・エクスプロージョン!」
カズマたちがギルドで食事をしていると、受付嬢のルナが指名依頼を持ってきた。アクセルの街に接近する台風に立ち向かうため、めぐみんの爆裂魔法が必要なのだという。
ゆんゆんとウィズも参加することになり、冒険者たちの士気は爆上がり!そして、決戦の日。戦いに備える彼らの出で立ちを見たカズマは思わず―――

「偽者注意!」
ある冬の日。アクセルの街の屋台で串焼きを頬張っていたカズマに、ひとりの冒険者が声をかけてきた。男は、“サトウカズマ”という冒険者を探しているらしい。
夕食を奢ってもらうことを条件に、カズマが“サトウカズマ”の伝説を語ると、男とパーティメンバーの女冒険者3人は感動し涙を流すが……!?

キャスト

カズマ:福島潤
アクア:雨宮天
めぐみん:高橋李依
ダクネス:茅野愛衣
ルナ:原紗友里
ウィズ:堀江由衣
ゆんゆん:豊崎愛生
オズマ:稲田徹
アキュア:石見舞菜香
めぐみ:大久保瑠美
ラクレス:川澄綾子

(C)2024暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば3製作委員会
おすすめタグ
あわせて読みたい

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2025年春アニメ一覧 4月放送開始
2025年冬アニメ一覧 1月放送開始
2025年夏アニメ一覧 7月放送開始
2025年秋アニメ一覧 10月放送開始
2025春アニメ何観る
2025春アニメ最速放送日
2025春アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング