
TVアニメ『SI-VIS: The Sound of Heroes』斉藤壮馬さん×潘めぐみさんが語る終盤戦|ぶつかり合うJUNEとクリオス、そしてキョウヤの選択は
怒涛の終盤。キョウヤが選ぶのは? そして「XENOS」の未来は?
──再び第20話の話になるのですが、別録りにせずに掛け合ったことについて語りたいのですが、今度はクリオスが怒りに支配されているけど、JUNEを殺すことができないことは、その前の段階で、薄々わかっている状態でしたね。
潘:その前の段階で、実は彼、みんなを助けていましたからね。それがひとつの答えで、彼の中で心は決まっていたと思うんです。ただ、じゃあいったい何で僕はこうしているのかという理由はわからなかった。わからないので答えを探し求めている中でJUNEと対峙したとき、いつも彼はその答えをJUNEに求めるんです。出会ったときから、わからないことをJUNEに訪ねていましたからね。それに対してJUNEは教えてくれるし、JUNEを知りたいからこそ、その問い掛けをする部分があるので、そこは憎しみに囚われてもなお、一貫しているんです。
だから、心のどこかでクリオスもわかっていたんでしょうね。そしてJUNEを信じたい気持ちのほうが強かった……。第9話でのJUNEは、周りの言葉が聞こえなかったけど、クリオスは憎んでいる相手の言葉しか聞けなくなるんです。だから写し鏡でもあり、あわせ鏡でもある2人というのが明確に見えてくるシーンだったなと思いました。憎しみ同士でわかり合えるって、現実ではあり得ないようなことだけど、その可能性を見出してくれる2人でした。
──この段階で、JUNEは自分が辿り着いたものを、クリオスに教えてあげたいとすら思っていたような感じでしたからね。
斉藤:僕もそう感じましたし、もらったものを次に託していくような感覚なのではないかと思っています。自分だけが救われるのではなくて、自分が救われて得たものを、伝えて救いたいと思っていたんじゃないかなと。
実際、第9話を経たあと、「JUNEとクリオスの関係性が逆転するので、JUNEがそれを受け止めてください」と言われていたんです。だいぶ収録の間隔が空いて、その間に物語でもいろいろな事があり過ぎたんですけど、いつかそのタイミングはくるのだろうと思っていたので、そこに唐突さとか不自然さは感じていなくて、準備はしていたんですよね。
それにJUNEって、クリオスが現れても一度も驚いていないんですよ。一度魂を通わせているがゆえに、2人の間では言語とかロジックでは説明できない感覚の共有があるのではないかと思っていたから、待ち望んでいた場面がこんなにもドラマティックに、そして熱く丁寧に描いていただけたのは嬉しかったですし、収録も一緒に掛け合いができたというのは、幸せなことでした。
──言葉ではなく、心で対話をしているんですね。
斉藤:だからほぼガンダムです(笑)。
潘:ニュータイプ的なね(笑)。でも、やっぱりこの2人は、最初に出会ったときから、何かが生まれていたのだと思います。
斉藤:予感みたいなものがあったかもしれないですね。
潘:さっき壮馬さんから「伝えたい」という言葉がありましたけど、歌も想いも、伝えないと伝わらない、相手がいないと成り立たない部分があるじゃないですか。そういう意味で、この作品は、伝えるために歌もセリフもあるんです。人と向き合うということは、自分と向き合うことなんだというのを、歌や壮大な戦いのもとに紐解いてもらえたような気がしました。
──伝わればわかり合える。今回は異星人と人類でしたけど、そんなことは感じました。≪XENOS≫は、人が少ないからなのか、コミュニケーション能力という意味では、拙いですよね(笑)。
潘:少ないからこそ、コミュニケーションが取れていても良かったのに、やっぱりリーダーがちょっと良くなかったんですかね(笑)。思惑がそれぞれにあって、組織なんだけど、それぞれがそれぞれの考えのもとに動いているんですよね。≪XENOS≫側を見ていると、本音が見えないって良いこともあるけど、良くないことだなと思いました。特に、本音でぶつかりあって強くなっていく「SI-VIS」を見ていたから。
──そういう意味では、YOSUKEってモテてますよね(笑)。どちらからも好かれていたので。
斉藤:モテますよ。
潘:人類でも≪XENOS≫でも有能だったんでしょうね。
斉藤:好かれ過ぎて、元カノ同士でぶつかっていましたから。
潘:元カノではないけどね(笑)。
斉藤:大人チームって、立場的には大人だけど、誰かを想ったり、ライバルの存在に苛立ったり、結構リアルな感情の機微が描かれていたのが、すごく面白いなと思いました。人類側と≪XENOS≫側の幹部同士が、それでバチバチしていましたから。
──神里泪とメーデイアのぶつかり合いも見応えがありましたよね(笑)。
潘:そう思うと、YOSUKEとキョウヤって不思議なつながりを感じるかも。2人の間で揺れ、選びもせず。でもYOSUKEはわりと選んでいたのか。
斉藤:一応選択はしていた感じでしたよね。キョウヤはまだまだ成長が足りないから、しょうがないのかな(笑)。
潘:まだ若いしね(笑)。
──その流れで、今後の見どころになっていくのですが、まずはキョウヤがどちらを選ぶのか、みたいなところなのでしょうか。
斉藤:どっちというか、何を選ぶのかということですよね(笑)。選択肢も、2人だけではないかもしれませんし。
潘:そう! ソウジかもしれない。選択することが、必ずしも選び取ることではないかもしれないし、いろんな意味で、どう彼が生きていくのかということに関わってくるのかなと思いました。
あと、≪XENOS≫側もやっぱり存亡の危機の中で戦いに来ているので、これ、どう決着をつけるの?という部分じゃないですかね。
斉藤:ここから最終話までの数話の展開が怒涛なので、言葉であれこれ説明するというより、皆さんが観て感じて、どんな感想が心に思い浮かんでくるのかを味わってほしいです。あと、違うことで何かあるかな……。
──第20話だと、セイレーンが死んでしまったのかどうか、不安に思っている人はいそうですが。
斉藤:でも、あれだけのスーパースターが、このまま終わるわけにはいかないんじゃないですかね。そのあたりもどう描かれるのか、気になりますね。あとは、いったい何がしたいのかわからないサマエルも気になるし……。
「SI-VIS」側は、地球を守り、失われた人を取り戻すというところで一貫しているけど、≪XENOS≫側は星を守るという目的は一応あるけど、さらに奥に何かを抱いている感じがあるので、そのあたりを注目していただけるといいのかなと思います。
潘:本当にそう。
斉藤:彼らは一度地球に研修に来てほしかったですけどね。スタートアップ企業で、コンサルとかを入れずに、自分たちのノウハウで始めてしまい、会社の立ち上げに携わっていたっぽいYOSUKEも早々にいなくなってしまったので、惜しい組織なんです。だから≪XENOS≫側の皆さんにも頑張っていただきたい(笑)。
潘:重々承知しています(笑)。年齢もかなり重ねているので、あれなんですけど、そのあたりが未熟だったのかなとは思います。「SI-VIS」は、いろんなことが解決して団結しているから無敵なので、ここからは、≪XENOS≫側の問題なのかなと思っています。
[文・塚越淳一]
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