
夢限大みゅーたいぷ 対談インタビュー連載「ゆめみたのWA!」第4回:宮永ののか × 小原莉子(RAISE A SUILEN)|“できない”にフォーカスせず、“いつかできる”を信じて
2026年7月2日(木)からTVアニメ『バンドリ! ゆめ∞みた』の放送が控えている、『バンドリ!』プロジェクトのバーチャル系新バンド・夢限大みゅーたいぷ(通称・ゆめみた)。TVアニメの放送に向けて、現在は47都道府県制覇の旅「スーパーポジション」で全国を駆け抜けながら、ライブや表現の場を重ね、着実に歩みを進めている彼女たち。
そんなゆめみたの“今”をさらに後押しするべく、始まった短期連載「ゆめみたのWA!」。本連載では、リアルバンドとして第一線で活躍している先輩キャストと、ゆめみたメンバーが1対1で向き合い、じっくりと言葉を交わす“対話”を実施。
音楽活動や表現、ステージへの向き合い方といった、言葉(Words)と行動(Actions)が現在どのようにつながっているのかを、同じフィールドに立つ表現者同士の視点から掘り下げていきます。
『バンドリ! ゆめ∞みた』の“∞”が示すように、対話の中で生まれ、広がっていく輪を切り取る企画です。
第4回は、宮永ののかさん(Gt.)と、RAISE A SUILEN・ロック役(Gt.)の小原莉子さんによるギター対談。これまでの道のりや経験を語り合う中で、互いに共鳴する部分が次々と浮かび上がっていきました。
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初ステージに立った日の思い出
──おふたりでしっかりと話すのは今回が初めてになるのでしょうか?
小原莉子さん(以下、小原):そうですね。ライブでご挨拶はさせていただいたことはあったのですが、こうしてお話するのは初めてです。こういった機会をいただけて本当に嬉しく思います。
宮永ののかさん(以下、宮永):こちらこそ貴重なお時間をありがとうございます。
──お互いの印象としてはどのようなものがありますか?
宮永:ステージに立っていらっしゃるときは、本当にかっこよくて、どっしり構えていて、安定感があって“頼れる先輩”という印象でした。でも今日こうして1対1でお話してみると、すごく柔らかい方なんだなって。
小原:本当ですか? 思惑通りです(笑)。
宮永:(笑)。撮影のとき、距離が近めのポーズもあってちょっと照れてしまって。ドキドキだったのですが、すごく優しく寄り添ってくださって。
小原:私もドキドキしてましたよ。ああいうキャッキャする写真を撮ることってあまりなくて(笑)。RASのメンバーでもあそこまで近づくことはあまりないので、新鮮でした。
──小原さんから見た宮永さんの印象はいかがですか?
小原:最初にご挨拶したときの印象が大きくて。メンバーのみなさんがいらしたときに、まず(宮永さんが)目に入るというか。本当にスタイルが良くて、モデルさんみたいだなって引き込まれました。うちにも背の高いメンバーがいますが(笑)、私は背が高い方にすごく憧れがあるんですよ。だからすごく目を惹かれました。
宮永:えええ、嬉しいです。ありがとうございます……!
小原:それと、ゆめみたの皆さんは“フレッシュ”っていう言葉が本当にぴったりで。まだ他の方とお話したことがないので見た印象になってしまうのですが、音楽からも一生懸命さやまっすぐさが伝わってきました。
──では早速、小原さんからの質問を。「初めてステージに立ったときの感想は?」といただいていますが、ゆめみたの初ライブは、2024年8月24日に1000 CLUBで行われた1st LIVE「めたもるふぉーぜ」ですね。
小原:そのときの感想をぜひ聞いてみたいなって。
宮永:それまではずっとバーチャルの姿で活動していて。8、9ヶ月くらい、リアルな姿を見せずに配信していたんです。だからお客さんもわたしたちの“リアル”を見るのが初めてですし、わたしも会場に来てくださった皆さんを実際に見るのが初めてで……お互いに“初めまして”という感覚でした。どこか不思議な感じもあったんですけど、目の前にお客さんがいること自体がもう嬉しくて。
1曲目が自分のモチーフ楽曲(※「✞anima るパーティ✞開催中✞」)だったんですが、自分の歌うパートが来た瞬間に感極まってしまって。ステージに出ただけで涙が込み上げてきて、自分のパートをうまく歌えなくて、今振り返ると失敗しちゃったなって……それは心残りです。
小原:緊張しますよね。それに失敗しますよ、初ステージは。私も散々失敗しました。
──小原さんの初ステージはいつぐらいだったんでしょう?
小原:高校生のときですね。岐阜のライブハウスのイベントにバンドで参加しました。そこでは出演者をはじめ、照明なども高校生が回しているような現場だったので、曲が始まった瞬間に手違いで真っ暗にされちゃって。何も見えないまま弾いたから思いっきり音を外しました(笑)。だから気持ちはめちゃくちゃ分かりますよ! 状況が違うけど(笑)。
ふたりに共通する環境と心境は、「受け入れてもらえるのか」
小原:SNSで拝見したんですけど、ショッピングモールでもライブをされているんですよね?
宮永:そうなんです。いま47都道府県を回っていて(夢限大みゅーたいぷ 47都道府県制覇の旅「スーパーポジション」)、イオンモールさんなどのショッピングモールでもやらせていただいています。
小原:私も別のバンドで経験があるんですけど、ショッピングモールって基本的に自分たち目当てじゃない方がたくさんいらっしゃるじゃないですか。あの空間でたくさんの人を振り向かせなきゃいけないプレッシャーがあったことを覚えています。実際やってみてどうでしたか?
宮永:ありがたいことに、各地に来てくださるファンの方もいて本当に心強いです。でも、他の対バンライブでお邪魔させていただいたときなど、アウェイ感のある場所だと、やっぱり自分たちに興味がない方も多くて。
小原:私も経験あります(笑)。
宮永:ちょっとでも届いたらいいなって思って、その方に向けて全力で歌ったら、逆に「えっ……」って引かれてしまったり(笑)。「こうじゃなかったのかな?」って考えたりすることもあります。
小原:でもそれって本当に、普通のアーティストが通る道ですよね。インディーズからステップを踏んでいく過程というか。お話を聞いていると想像以上に泥臭くてビックリしました。
宮永:そうですね。そういう経験は必要だなって思いますし、経験させていただけることが嬉しいです。メンバーもそれぞれ担当楽器がほぼ初挑戦だったので。
──そもそも夢限大みゅーたいぷのメンバーに決まったときは宮永さんはどんなお気持ちでしたか?
宮永:もともと『ガルパ』(『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』)をプレイしていたので、『バンドリ!』は本当に憧れの作品だったんです。一般公募で新バンドのオーディションをすると見たとき、「なんてタイミングなんだ!」って思いました。それまで一般公募ってなかなかなかったように思うんです。しかも5人とも全員オーディションで選ぶって聞いて、「こんな機会を逃せない、急げ急げ!」って駆け込みました。
小原:うんうん。
宮永:オーディションの連絡や各審査に通過した通知が来るたびに、スキップして歩いていました(笑)。本当にそれくらい嬉しかったです。
──小原さんは、RAISE A SUILENのメンバーに決まった当時、どんなお気持ちでしたか?
小原:私も、メンバーに決まる前から『ガルパ』をプライベートでやっていたんです。もともとアーティスト志望でこの世界に入ったのでバンドというものにゆかりがあり、声優さんたちがリアルで演奏しているところにすごく興味がありました。
私はギターが特技だったので、「あわよくばこの中に入れたらいいな」と思っていたところ実際に加入できたので、本当に嬉しかったです。今、ののかさんのお話を聞いて「あ、似ているな」って思っていました。
──そこからさらに、ご自身のバンドがクローズアップされることが決まったときは?
小原:嬉しさはもちろんありました。でも、私たちRASが登場したタイミングは、作品自体の勢いがどんどん高まっている時期で、いわば発展途上な段階だったんですよね。「これからもっと広がるぞ」という空気があるなかで、新しいバンドとして入るわけなので、正直プレッシャーも大きかったです。
まずファンの皆さんに「受け入れてもらえるのか」という不安がすごくありました。楽しみな気持ちと同じくらい、「ここでコケたらどうしよう」という責任感も強かったです。もちろん一人で背負うものではないんですけど、メンバーとして“失敗はできないぞ”という気持ちはありました。
宮永:当時、RASさんが登場したときのことを覚えています。「新バンドが出るらしい」って本当に注目していました。
小原:その空気は、やっぱり私たちも感じていましたね。
宮永:個人的にすごく共感というか……。わたしたちは“初のバーチャル系バンド”という立ち位置なので「受け入れてもらえるのかな」という不安はやっぱりありました。今も正直、そこは気になります。
小原:うんうん、分かりますよ。
































