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春アニメ『バルよめ』第3話放送後 インタビュー【連載第4回】

「『バルよめ』は自信を持って良い作品だと言える」──新しいアプローチができたと語るツェツィの印象は“不思議な雰囲気の子”『姫騎士は蛮族の嫁』ツェツィ役・菱川花菜さん第3話放送後インタビュー【短期連載第4回】

とても温かい雰囲気の現場で生まれたお芝居の熱量

──アフレコ現場でスタッフ陣から印象に残るディレクションはありましたか?

菱川:私はこれまで感情豊かな子を演じる機会が多かったので、ついついキャラクターを輝かせたいという一心で感情を込めすぎて喋ってしまうことがありました。そこで何度か、もう少し淡々と冷静にお願いしますと指摘を受けました。それこそ、本当に作業みたいな感じで大丈夫とのことで。

それで当初は「そこまでやって大丈夫なのかな?」と不安があったのですが、いざやってみたらセラとヴェーオルとの距離感を考えるとツェツィはこのバランスがハマっていて驚きました。淡々と台詞を言ってほしいなんてディレクションを受けることが今までなかったので本当に新鮮でした。

──3人のバランス感は大事にされている部分のひとつなんですね。

菱川:自分は自分の役割をしっかりこなすことによって、キャラクターたちのバランス感がよくなって見やすくなるとこの現場で学ばせていただいたと思っています。

──そのほかに収録現場でのエピソードはありますか?

菱川:毎週何かしら身に着けるものに猫の要素を入れて収録現場に行っていました。それで、最初は現場に入って自分から「見てください!」「猫ちゃんをコーディネートに入れてきました!」と主張していたのですが、打ち解けてからは無言で入ってもみんな今日はどこだって探し始めてくれたので、それが凄く嬉しかったことを覚えています!

後は私が着ていたパーカーの作家さんをマルシアス役の豊崎愛生さんもお好きだったことから、次の週にその方のキーホルダーをプレゼントしてくれました。大先輩とこんなにも仲良くしてもらえるなんて……本当に『バルよめ』ありがとうって思いました。本当にキャストはみなさん優しい方ばかりで、温かい現場でした。

もう帰ったと見せかけて猪股さんとふたりでスタッフさんと話している鈴代さんを隠れて待つ……なんとこともしたのですが、その時も鈴代さんの反応について話していたらもう1時間も経っていて。鈴代さんが実際に上がってきた時はめちゃくちゃ驚いてくれましたし、そのまま3人で帰りました。本当にそんな優しいみなさんと作品に携われる座組で良かったなと思っています。

──鈴代さんとヴェーオルの物まねなどもされていたとか。

菱川:髭が生えている時のヴェーオルの声が大好きでよく聴いていましたし、印象に残る台詞も多いので鈴代さんとふたりしてちょっと真似していました。正直、ふたりともそこまで似ている訳ではないのですが、むしろそれがツボに入ってしまいまして(笑)。それでも自信満々にやる鈴代さんがとても可愛かったんですよ。こんなに先輩方と仲良くなれるなんて中々ないですし、鈴代さんと猪股さんがセラとヴェーオルで良かったなと思っています。

イベントだったり本編のお芝居だったり、一緒に温かい影響を与えあえたらその空気が作品にも乗る気がしますし、私はそういう空気が大好きなんです。だから、『バルよめ』は自信を持って良い作品だと言えるとワンクール分の収録を終えた今も確信しています。

──物語のお話もさらに伺えればと思いますが、第3話までを振り返って印象に残る場面は?

菱川:ツケビケシという竜が集落にやってきて、危機に瀕するセラをツェツィが心配するというシーンがあります。本当にセラを心配して泣いてしまうところが見られたので、ツェツィのまた新しい一面を知ることができたと思っています。ちゃんと誰かを心配するし、人のことを大切に想っていることがわかったので、そこは演じていても好印象でした。

他にはまだ完成系は見られていないのですが、セラが新しい食に出会うシーンは否が応でも印象に残ります。アフレコスタジオでは完成系の映像ではなかったのですが、それでもお腹が空いてくるくらい鈴代さんのお芝居が素晴らしくて……!! 「うわ、美味しそう」「本当に食べているみたい」と感じさせられたくらいなので、そこにSEや肉汁の描写がついたらどうなるのか楽しみにしています。

これからセラたちは色々な場所へ赴くのですが、その地域特有の方言みたいなものがあるんです。その絶妙にありそうな……地元の人っぽいお芝居が凄まじくて。もちろん漫画の中の世界ではあるのですが、本当にこういう地域がありそうだし、その地元の人みたいな喋り方だなと思わされました。

そして、鉱人(クィェフト)のキマキたちが住む里でしょうか。その工房に行くのですが、その時に登場するおじさまたちの方言もローカル感がめちゃくちゃ出ています。きっとみなさんも(※田舎に)帰って来た時の感覚を思い出すはずです。そこも楽しんでもらえればと。

──鉱人(クィェフト)という単語で感じたのですが、お芝居する中で読みづらい単語やイントネーションに苦労した単語などはありましたか?

菱川:ナィレアもそうなのですが、“イ”が小さい“ィ”なんですよね。そういうところに身近にない文化のニュアンスが出ているのが凄くいいなと思いつつ、台本でパッと見た時はどうやって練習すればいいんだろうと迷いましたね。どこに正解があるのか判断がつかなかったので、そこも現場で話し合いつつ決めていく形でやらせていただきましたね。

──他のキャストさんにもお話を聴かせてもらう中で、この作品はそういう原作の文字情報からでは把握しづらい部分が改めて知れるように思いました。

菱川:音声になるとそうですよね。そういったすり合わせは今回、初めてやらせていただきました。第1話でツェツィは実際の台詞では「ツェツィではなくツェッツィ」になるので、小さい“ッ”が入ると言われました。それで、みんなで「ツェッツィ」と言っていたら第2話から「ツェツィでお願いします」となりまして。

その当時は「あ、変わった!」と思っていましたが、今から考えると全編「ツェッツィ」でやっていたかもしれない世界線があったのかもしれない。そういうこの作品ならではの、表記とは違う読み方をするところも凄く面白いところでしたね。

──方言の話題もそうですが、アニメになることでまた新しい楽しみ方ができそうですね。そして、今後のツェツィの活躍で期待してほしいこともお教えください。

菱川:本当に楽しかったので、マルシアスとの掛け合いに注目していただきたいです! 私はマルシアスが大好きなのですが、彼女が登場するともう笑い我慢大会になっていました。豊崎さんがもう、台本からは想像がつかないお芝居をしてくださったので、本当に毎回聴いていて楽しいですし、自分も参加する……掛け合うとなったらより楽しく感じました。

ぜひ、マルシアスとツェツィに注目していただけたらと思います! ちょっと様子のおかしい方とツェツィが関わるとどうなるのか、その反応が新しいものを生んでくれていますので!

──そして連載恒例なのですが、新しい世界に触れてカルチャーショックを受けるセラになぞらえまして、菱川さんご自身が出会ったことでカルチャーショックを受けた出来事や物をお教えください。

菱川:一昨年あたりに初めて東京女子プロレスを観戦に行ったのですが、本当に衝撃を受けました。最初はリングで衣装まで可愛い女の子たちが、アイドルみたいに歌って踊るんです。だけど、次の時間になると同じ衣装を着た人たちが闘志を滾らせた目で真剣勝負を繰り広げる。その姿を見て世界が変わったかのような衝撃を受けましたし、人って凄いなと改めて思いました。

あんなに可愛い子がこんな風に戦うなら私もそうありたいと言いますか、可愛いだけじゃなくて強さもある……そういう別の一面があっても良いんだって。そういう固まっていた価値観がいい意味で崩れたし、新しい世界を見させてもらったような気分になっていました。

──プロレスを見に行こうと考えたきっかけは何だったのでしょうか?

菱川:元々DDTプロレスリングが好きだったのですが、新日本プロレスリングもかなり見に行く機会があったんです。それで、好きになったレスラーの方が女子プロレスにも所属していたので、それがきっかけで女子プロレスの世界を知りました。もう女の子の概念や世界がいい意味で崩れたので、とても良い刺激を貰ったと思っています!

──実際にプロレスを見に行く時はどんなところに注目するといいのでしょうか?

菱川:最初に入場してきた時の立ち振る舞いが私は好きです。本当にカリスマというか、まるでカッコいいヒーローがやってきたみたいな印象を受けると思います。自分の中でエンタメだと思っているところでもあるのですが、そういった選手の立ち振る舞いに注目してみてほしいです。

──ありがとうございます。そして、最後に第4話以降の『バルよめ』の放送に期待している視聴者へのメッセージをお願いします。

菱川:『バルよめ』はシリアスもほっこりも、キュンキュンするところも全部楽しめる作品です。私も演じている台詞だったり、ほかのキャストのみなさんや関わるスタッフさんだったり、本当に色々な方から温かい素敵なエネルギーをたくさんもらいました。

この作品がみなさんにとって、明日もちょっと頑張ってみようかなと思えるような、そういうパワーがもらえる時間になればいいなと思っています。本当にキャストのお芝居が神がかっているので、ヴェーオルたちの暮らす蛮地に自分も行ったような気持ちで楽しんでくださると嬉しいです。

そして、ここまではセラと一緒にヴェーオルの暮らす環境に初めて触れて、新しい文化にあたふたしたりびっくりしたり、本当に生まれたての赤ちゃんのような、全てを知らないからこその体験を楽しんでいただいていると思います。それが後半になると変化していって、セラとヴェーオルの世界もより違ったものが見えてきます。その雰囲気も楽しんでください!

作品情報

姫騎士は蛮族の嫁

あらすじ

西方のイルドレン王国が東方の蛮族征伐に乗り出して数百年――。王国最強と名高い“姫騎士”セラフィーナ・ド・ラヴィラントは、熾烈を極める東方征伐にて蛮族に敗れ、捕虜となってしまう。「…くっ、殺せ!」敗北した女騎士に待ち受けるのは陵辱の日々。……ではなく、蛮族王ヴェーオルとの結婚だった!熱烈に求婚されながらも、セラフィーナは強靱な意志で拒絶。しかし、異文化との接触、新たな出会い、そしてヴェーオルの素顔が、セラフィーナの心に変化を与えていき……!?姫騎士 vs. 蛮族王、元敵同士が紡ぐ異世界婚姻譚、開幕!!

キャスト

セラフィーナ・ド・ラヴィラント:鈴代紗弓
ヴェーオル:猪股慧士
ツェツィ:菱川花菜
アリッサ・マルシアス:豊崎愛生
キマキ:富田美憂
シディウス:神谷浩史
ユファ:金元寿子
ヴュフメーク:朝井彩加
カルカ・ロト:小林裕介
ニムハラ:久保ユリカ
ヴァス:相馬康一
グアス:菊池康弘
バルハス:辻親八
ナィレア:大地葉

(C)コトバノリアキ・講談社/「姫騎士は蛮族の嫁」製作委員会
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