産学共同でアニメーション制作!『キャラディのジョークな毎日』が4月より放送&配信開始。主人公を演じるのはグラビアアイドルの安田美沙子さん!
世界のジョークを1日1本1年間、合計365本のショートアニメーションを放送・配信する『キャラディのジョークな毎日』が4月よりスタート。
主人公のキャラディが世界のジョークを集めた本を読んで聞かせるという形で番組は進行。案内役で、京都弁を喋る主人公のキャラディを演じるのは、今回声優初挑戦となるグラビアアイドルでタレントの安田美沙子さん。脚本は『AIKI』『暗いところで待ち合わせ』の監督として、そして今村昌平監督・三池崇史監督作品で脚本を務めた天願大介氏が、365本の脚本を書き下ろす。
この作品の大きな特徴のひとつは、産学共同プロジェクトという点。企画・プロデュースは『私立探偵 濱マイク』シリーズや「暗いところで待ち合わせ」でプロデューサーを務めた古賀俊輔氏。全体監修を務めるのは『ポピーザぱフォーマー』のCGアニメ監督を務めた増田龍治氏。そしてこの二人が教員を務める、京都造形芸術大学キャラクターデザイン学科の学生達がアニメーション制作を手がけ、安田さん以外のキャラクターボイスは、アミューズメント総合学院声優タレント科の学生が中心となって担当する。
2月25日(水)には放送に先駆けて、安田さん、古賀氏、増田氏が揃って記者会見を開いた。今回はその模様をご紹介しよう。
●学生側から仕掛ける産学共同プロジェクト。
まずは企業と学生のパイプ役になった古賀氏より産学共同アニメーション制作のプロジェクト始動のきっかけについて。
「このプロジェクトは2年前に監修の増田さんと京都造形芸術大学でキャラクターデザイン学科を立ち上げて“卒業しても困らない、クリエイターとして育っていく環境作りをしていこう”というディスカッションしている中で生まれた企画で、生徒が作品を作り私が外部とつなげる、いわゆる産学共同という形で進めていこうということになりました」と、プロジェクトの始動のきっかけと趣旨を説明。
一般的な産学共同プロジェクトは、プロの現場にインターンシップとして学生が参加するというものが多いが、このプロジェクトでは、あくまでも大学側が企業へ仕掛けるという形を取っている。また地上波・ネット・携帯電話での放送・配信で色々な方に見てもらい、その評価を教員・学生にフィードバックし、365本を制作する中で学生たちには実力をつけてもらい、優秀なクリエイターを輩出したいと期待を寄せている。
そしてビジネス的には「迷惑をかけないように頑張りたい」と話すも「将来的には賞を取った作品は大ヒットしてビジネスとして皆が儲かり、そしてそのお金でまた若い子を育てる、という流れができれば良いなと思っています」とビジネススキームの定着にも期待を寄せた。
●人間の真実を見つめて精神的な成長を!
監修の増田氏は「ジョークを吟味して読んでいるうちに、ジョークというのは短いストーリーの中で人間の心理みたいなものを描いているなと感じました。ストレートに口で言ってしまうと角が立ってしまう場合でも、ジョークだと伝えることができる。だからこそジョークは世界中広まっているし、普遍性がある題材だと思います」と、なぜジョークを題材にしたアニメーションなのかを説明。
そして「なかには卑猥なネタもあって、プロジェクトには女子学生が多いので卑猥なのは嫌だ、という意見もあったんですが、卑猥のネタであろうとそれは人間のひとつの一面として捉えてもらい、人間の良い所、悪い所、人間とはなんなのかを考え、受け止めてユーモアに昇華させる。それを学ぶことによる精神的な成長も期待しています」と技術とはまた別のところでの成長を期待している。
●京都弁に変・換!
そして案内役のキャラディで声優初挑戦となる安田さんは、学生たちとの共同制作について「学生のうちにこういう経験ができるのはすごくうらやましいです。私もそのスタッフの一員として参加できることがありがたく、全力でやろうと思いました」と初挑戦ながらも気合十分。キャラディを演じる際の台本はすべて標準語で書かれており、現場で安田さんとスタッフが監修し、その場で京都弁に変換しているとか。またジョークの魅力について「ギャップのあるところがジョークの魅力だと思います。自分もほんわかしているようで実は気が強かったり、負けず嫌いというギャップがあるので、(本作は)可愛いキャラクターたちがシュールなことをやっているギャップが、メッセージ性があって格好良いなと思いました」と、安田さん自身のギャップを紹介しつつジョークの魅力について話してくれた。
●記者会見最後に皆さんから意気込みをいただきました!
古賀氏:学生と教員が一緒になって何かを作り、日本中、世界中に発信していくというのは、かなり大胆なことなんですが、365本とにかく突っ走って、外の方に評価をしていただいて、それを教育に活かしたいと思います。頑張ります。
増田氏:365本、数字の上だけだとたいした事じゃないような気もしますが、実際に制作をしていくと長距離ランナーのように走っている感じです。教員と学生が一丸となって制作するというのは、ひとつの大きな挑戦です。どうか温かく見守ってください。
安田さん:初めての声優なので未熟なところもありますが、こういう場を与えてもらったことをありがたく思います。365日終えたときに自分が成長しているように、生徒さんたちと作った作品が、色々な人に変化をもたらすことを願って頑張りたいと思います。