俺より強いやつと出会いたい!!『カプコン大格闘祭 ~俺より強い奴に会いに行く2008~』開催(前編)
数々の人気タイトルを世に送り出してきたゲームメーカー・カプコンが主催する格闘ゲームの祭典、『カプコン大格闘祭 ~俺より強い奴に会いに行く2008~』が、11月3日、東京・品川インターシティホテルで盛大に行われた。
このイベントでは、ユーザー同士が対戦モードでゲームを行い、最強のファイターを決める『ストリートファイターIV』全国大会の予選が行われたほか、トークステージなども催され祭典を盛り上げた。
『ストリートファイター』は、カプコンが開発・販売した対戦型格闘ゲームのシリーズ。『ストリートファイターII』では、爆発的な人気を博して、90年代に巻き起こった格闘ゲームブームの火付け役となった。『ストリートファイターIV』は、2007年10月に制作が発表され、2008年夏に稼動した最新作で、PS3、Xbox360向けに移植されることも発表されている。
●白熱の予選が開幕!バリエーションあふれるキャラクターたちが妙技を見せた!!
この日、『ストリートファイターIV』全国大会の予選にエントリーしたプレイヤーはのべ64名。A~Dのブロックに分かれてトーナメント戦を行い、各ブロックで勝ち残った1名は予選の決勝トーナメントへと進出する。エントリーするキャラクターもバリエーションに富み、ケンにリュウ、春麗といった代表的なキャラクターから、『ストリートファイターIV』の新キャラクター、豪鬼まで、さまざまなタイプのキャラクターたちが妙技を披露した。いきなり決勝戦を思わせる、有力プレイヤー同士の対戦や、女性プレイヤーの奮戦まで、白熱のバトルはのべ2時間近くにも及んだ。
こうして勝ち残ったプレイヤー4名が決勝トーナメントへと駒を進めていく。
●2008年夏にアーケードで復活を果たした伝説の格闘ゲームがコンシューマー機に!
大会の合間を縫って行われたのがメインステージでのトークイベント。
まずは、カプコン大格闘祭の目玉として、盛り上がりを見せる『ストリートファイターIV』の魅力を掘り下げるステージが行われる。
ステージに登場したのは『ストリートファイターIV』のプロデューサーである小野義徳氏。小野氏からは、公開予定の映画『ストリートファイター』の最新情報、PS3及びXbox360版『ストリートファイターIV』で登場するキャラクターたち、また先着特典として同梱されるアニメの紹介がなされた。
2009年劇場公開予定のクリスティン・クルック主演の『ストリートファイター ザ レジェンド オブ チュンリー』では、最新映像の上映とともに春麗役のクリスティンの魅力を紹介したのを始め、PS3及びXbox360版『ストリートファイターIV』の紹介では、サクラを始めとする人気キャラクターでプレイができることが伝えられたのをはじめ、豪鬼など新キャラクターの紹介にも話題は及んだ。その中で、ラスボスのキャラクターとなるセスの戦いぶりとその強さを映像で示したほか、スタジオ4℃がアニメーション制作を手がけた先着特典のアニメーションについても、5分にも及ぶ最新映像を会場に届けて、その秀麗ぶりをファンにアピールした。
PS3及びXbox360向けの移植版が、2009年2月に発売を予定していることもこの会場で発表。アーケード版での感動が家庭用ゲーム機でも楽しめるとあって、ファンの期待度も高まるばかりのコーナーとなるのだった。
●高橋広樹さん、岸祐二さん、福圓美里さんによるトークステージも
続いてキャストを交えてのトークショーが行われる。
『ストリートファイターIV』より、リュウ役を担当する高橋広樹さん、10年来ケン役を務めてきた岸祐二さん、そして今回、サクラ役を担当する福圓美里さんがステージに上がり、小野氏とともに『ストリートファイターIV』の魅力をキャストの視点より迫った。
キャスティングにあたっては、役名を伝えずにオーディションを行ったとのことだが、「某格闘ゲームのオーディションに行ってくださいと言われ、台本を見ると『昇竜拳』や『波動拳』の言葉にバレバレになっていました(笑)」と高橋さん。
「やはりオーディションでは、役名は告げられなかったのですが、ケンでホッとしました」と岸さん。「ゲーム音痴の私でも、名前は知っているタイトルでしたので、サクラ役で決まった聞いたときには驚きました」(福圓さん)と、それぞれにコメントする。また、収録の感想を求められると「自分自身、『ストII』をプレイしてきましたので、その中のキャラクターの役づくりをさせていただけることに幸せを感じた収録でした」(高橋さん)、「10年ぶりに演じたケンですが、前作よりも3年前という設定で、3歳若く役づくりをしなければならない点に苦労しました。またケンの場合、その表情をセリフではなく、息づかいや戦いの時のテンションで表さなければならず、難しかったです」(岸さん)、「可愛すぎず、それでいて野太くならないように意識しながら、勢いとテンションを大事に自分らしさを出していこうと演じました」(福圓さん)とそれぞれ語った。
出演者が魂を込めたというアニメ版『ストリートファイターIV』は、PS3及びXbox360版の購入の際に先着特典としてDVD化されるとのこと。ぜひとも、楽しみにしたいところだ。最後に出演者は締めの挨拶に「『ストリートファイターIV』のリュウとして、みなさんに挨拶できたことを嬉しく思います。アニメもそうですが、ゲームも末永く」(高橋さん)、「付き合って10年。みなさんがケンを愛する以上にケンを愛してきました。大会でケン」(岸さん)、「家庭用ゲーム機より登場させていただきます。アニメやゲームに興味の薄い普通の友人から、このお仕事への尊敬の言葉をもらい、あらためて『ストリートファイター』のすごさを実感しました。みなさんに愛されている作品に出演できたことを幸せに思います」(福圓さん)とそれぞれメッセージを送って『ストリートファイターIV』のトークステージは幕を閉じる。
前作の『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』よりおよそ10年、新たな魅力を引っさげてゲーム、そしてアニメで登場する『ストリートファイターIV』。アーケード版では新たな格闘ゲームブームを巻き起こす予感を感じさせるのはもちろんのこと、ゲームセンターにはいかないという方にもぜひ家庭用ゲーム機でプレイしてほしい一作といってもいいだろう。