TVアニメ『Mnemosyne -ムネモシュネの娘たち-』のラジオ番組「麻生祇コンサルティング的ラジオ」がついに最終回!能登麻美子さん、釘宮理恵さん、小山力也さん、うえだしげる監督インタビュー
狂気とエロスとハードなアクションを交え、時代をこえて生きる不死者たちの業を描いた『Mnemosyne -ムネモシュネの娘たち-』。AT-X開局10周年を記念して2008年2月から7月に渡って放送されたTVアニメの最終巻となるDVD第6巻が、9月26日にリリースされる。そしてアニメDVDシリーズに毎巻特典CDとして封入されるラジオ番組「能登麻美子と釘宮理恵の『麻生祇コンサルティング的ラジオ』」もついに最終回を迎えることになった。
アニメでヒロインの麻生祇燐を演じる能登麻美子さんと、ミミ役の釘宮理恵さんがパーソナリティをつとめ、毎回ゲストとともに賑やかなトークを繰り広げて本編とは一味違った魅力をお届けしてきた同番組。そこで今回、ラジオの収録現場より、能登さんと釘宮さんをはじめ、最終回のゲストとして出演されたイヒカ役の小山力也さん、うえだしげる監督にインタビュー。収録を終えての感想や番組の思い出などを語っていただいた。
『Mnemosyne -ムネモシュネの娘たち-』アナザーフォーマットver. にて放送決定!
2008年9月11日(木)よりAT-Xにて放送スタート
毎週木曜 13:30~/23:30~
毎週月曜 17:30~/27:30~
※30分×1話ずつ、各話 週4回
――ラジオ最終回の収録を終えての感想をお願いします
能登麻美子さん:もっともっと続けられたらいいなと思うくらい楽しく、ゲストさんにも色々な方が来てくださって、(先行版も含めて)あっという間の全7回でした。
釘宮理恵さん:月に1回収録だったのですが、毎回楽しくてもっと長く続けられたらいいのになと思いました。今回麻美ちゃんと一緒に組んでラジオをやるのは初めてだったので、それもすごく楽しかったですし、毎回さまざまなゲストの方に来ていただいて、アニメのことを詳しく掘り下げたり、番組らしく美味しいものをいただいたり(笑)。この番組に携われて良かったなと思います。
――小山さんは最終回のゲストということですが、収録はいかがでしたか?
小山力也さん:番組のコーナーでは、理恵ちゃんの壮大な計画を最後に邪魔してしまったのが非常に心苦しいので、私の勝利を差し上げます。豪華プレゼントが当たるはずだったので、ぜひ私のギャラを差し引いてもゲットしていただきたいなと(笑)。
――うえだ監督は毎回CDでラジオを聴いていたそうですが
うえだしげる監督:本編とは全く違う、グダグダ……いや、楽しそうな番組で良かったなと思います(笑)。
――番組でとくに思い出に残ったエピソードはありますか?
能登さん:どれも思い出深いんですけど、番組で共通のワードを当てていくのと、作品にちなんだゲームをする2つのコーナーでは、理恵ちゃんと2人でやったときもそうですし、ゲストさんが来てくださったときもそれぞれ違う盛り上がり方をしていて、とても印象深かったです。あと理恵ちゃんがポケベルの暗号を解読していたのが凄いというか、「時間って経っているんだな」と改めて思ったのが、個人的に印象に残っているところです。
釘宮さん:やっぱり私もコーナーなんですけど、一人ひとりが紙を引いて、ゲストさんと3人で意見が合ったときの「やったー!」っていう、「おそろいで嬉しい」みたいな感じを毎回得られたのが、充実感を味わえて楽しかったなと思います。
――小山さんとうえだ監督から見て、パーソナリティの2人の魅力は?
小山さん:能登さんは、仕事では何度かご一緒させていただいたことはありますが、こういった半分素でおしゃべりさせていただく現場は初めてでした。あろうことか色々と無いところまで褒めてくださって、もう顔から火が出る思いです。申し訳ございません(笑)。理恵ちゃんは何度かご一緒させていただいていますが、裏表がなくていつもこのままで、とても綺麗な透明感のある魅力。作った魅力でない、素の魅力がとても素敵でね。今日もあたたかな笑顔がとても素敵でした。
うえだ監督:2人とも癒し系ですよね。とても癒される感じがするので、DVDを観てちょっと沈んだ心を、ぜひともCDのラジオで癒していただきたいなと思いました。
――それでは能登さんと釘宮さんにお聞きしますが、今回のラジオの聴きどころは?
能登さん:こうやってお話させていただくのは初めてだったんですけど、こんなに可愛らしい、キュートな方だとは思わなかったので、今回のラジオは小山さんの可愛さが全てだと思います(笑)。
釘宮さん:最初のダミーCMから小山さんがお茶目街道を驀進(ばくしん)しています(笑)。すごく照れるそぶりが可愛らしくて、そして優しい目線というか、現場のことやラジオのこと、私たち2人のことをつぶさに見てくださって色々なコメントを出してくださるので、すごくお話できて嬉しかったなと思いました。
小山さん:(照れながら)やめてくださいよ~、もう(笑)。
――改めて『Mnemosyne -ムネモシュネの娘たち-』という作品を振り返ってみて、どんな印象を持ちましたか?
能登さん:まず、本当に魅力的な世界観だと思います。そして最初の話数は一つの謎を中心に追いかけていく形が、ラストに向けてミミや燐や、それぞれの人たちの人生に深く関わってくるという。その間にも時間が流れていって、通り過ぎていく人たちもたくさんいて、とてもスケールの大きいお話だったなと改めて思います。もう1回最初から見直したいなと思う作品で、ラジオはそれとは全然違う世界で繰り広げられているというか(笑)。その対比を含めて、楽しんでいただければありがたいなと思います。
釘宮さん:1話ずつ観てもすごく内容が深くて濃いんですけど、それが根底でミミや燐といった不死者の存在を通して繋がっているのが演じていてもすごく不思議でした。番組で小山さんがおっしゃっていたんですけど、後々にまで印象の残るというか、「この後どうなるんだろう」「次はどのくらい年代が飛ぶんだろう」「人間関係はどうっているんだろう」とか、色々考えさせられるので、推理とか謎解きみたいなジャンルに通じるものがあるなと。非常にやりがいのある作品に出会えて幸せだなと思いました。
小山さん:2人がおっしゃったことに加えて、それぞれ演じている皆さんの今までにない魅力がありました。こんなところにこんなキャスティング、という感じで皆さんが配置されて、新たな魅力がたくさん引き出されたような気がして、それが聴いていて自分でも現場で新鮮でしたし、衝撃でしたし、「こんなことができるんだ!」と驚きがありました。映像はある意味過激でしたけれど、それが低俗でなくて、崇高な感じさえするようなものになっているので、それがやっぱり素晴らしいなと思います。
うえだ監督:何回も言っているんですけど、「いつもと違うことをやろうよ」というところからスタートしている企画なので、その目標はわりと達成できたのかなと。ぜひご覧いただければ、できれば買っていただけたらなと思います(笑)。
――最後にメッセージをお願いします
能登さん:個人的にとてもオシャレな作品だと思いました。もちろん色々な描写はありますけど、とてもスタイリッシュな映像。そして音楽だと思うので、そういった意味でも楽しんでいただけると思います。何度でも色々な見方で皆さんに楽しい時間を過ごしていただけたら嬉しいです。
釘宮さん:番組も作品も終わってしまったんですけども、何か皆さんの心に残るものがあったら嬉しいなと思います。そしてこれからも何かあればいいなと。不死者ですので(笑)。そんな淡い期待を抱きつつ頑張っていきたいと思いますので、皆さんも淡く望みを抱いて応援してくださると嬉しいなと思います。
小山さん:色々な作品があるなかで、人間ひとりが関われる作品は限られてきますけど、やはり心に引っかかるもの、印象に残るものを少しでもやりたいなと思っています。これは作品もそうですし、出ていらっしゃる皆さんもそれぞれ魅力を引き出したというのもそうですし、色々引っかかるものが非常に多い作品です。またそれぞれ見てくださった方の人生において、全然印象が違ってくる作品だと思うので、そこのところが嬉しいなと思います。すぐには忘れられないようなところがあるので、何度も繰り返してみていただいて、ぜひまた……ね。不死者ですからね(笑)。
うえだ監督:皆さんお疲れさまでした。いつも僕はサンプルをもらってラジオを聞くのだけが楽しみで。ある意味ユーザーとして楽しみにしていたので、終わってしまうのが大変残念です。まあ、アニメの続きはなくても、ラジオの続きは聞きたいかなと思ってみたりして(笑)。そんな感じです。ありがとうございました。
DVD『Mnemosyne -ムネモシュネの娘たち-』第6巻(最終巻)
最終話「そして王国の扉へと……」収録
08年9月26日発売
5,800円(税込)
本編45分/16:9/ドルビー・デジタル5.1ch&2.0ch
<同梱特典>
・オーディオCD「能登麻美子と釘宮理恵の『麻生祇コンサルティング的ラジオ』」#06(最終回)(ゲスト:小山力也[イヒカ 役])
・ブックレット「月刊 麻生祇コンサルティング」Vol.6
『Mnemosyne -ムネモシュネの娘たち-』サントラCD
08年9月26日発売
価格:2,500円(税込)/2枚組
【Disc1】『Mnemosyne -ムネモシュネの娘たち-』BGM、OP&EDテーマ(TVサイズ)収録
【Disc2】「能登麻美子と釘宮理恵の『麻生祇コンサルティング的ラジオ』」#00