2年振りの“学院祭”に新キャストの日野聡さんが初参加！ パシフィコ横浜 国立大ホールで開催された『ネオロマンス・フェスタ 金色のコルダ 星奏学院祭2』レポート

　2009年3月14日・15日、パシフィコ横浜 国立大ホールにて『ネオロマンス・フェスタ 金色のコルダ 星奏学院祭2』が開催された。今年は新機軸の「プロジェクトf（フォルテ）」を展開し、3月26日にはキッズステーションでTVアニメ第2弾『金色のコルダ ～secondo passo～ 第1楽章』を放送。ゲームやCD、アニメなど、さらなる広がりを見せる『金色のコルダ』。前回の「星奏学院祭」から2年振りとなるオンリーイベントでは、月森蓮役の谷山紀章さんら「金色のコルダ」メインキャストに加え、『金色のコルダ2f』衛藤桐也役の日野聡さんが新たに「コルダ」ファミリーとして初参加。ここではイベント2日目となる、15日の昼の部の模様をお届けしよう。

●弦楽四重奏の生演奏で「星奏学院祭2」がスタート！

　舞台上に設置された小さなエプロンステージ。開演がアナウンスされるとステージの赤いカーテンが開かれ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの生演奏が会場に集まった生徒の皆さんをお出迎え。弦楽四重奏の優雅な調べに続き、やがて舞台中央から月森蓮役・谷山紀章さん、土浦梁太郎役・伊藤健太郎さん、志水桂一役・福山潤さん、火原和樹役・森田成一さん、柚木梓馬役・岸尾だいすけさん、加地葵役・宮野真守さんが登場！ 会場の大歓声を受け、さらに金澤紘人役・石川英郎さん、王崎信武役・小西克幸さん、吉羅暁彦役・内田夕夜さん、衛藤桐也役・日野聡さん。そして日野香穂子役・高木礼子さん、冬海笙子役・佐藤朱さん、リリ役・水橋かおりさんら出演キャストがステージに大集合し、全員による「蒼穹のスコア ～The score in blue～」で、「星奏学院祭2」がスタートした。


●学院祭の「イケメン喫茶」に会場はヒートアップ！

　最初のコーナーはキャストの朗読によるライブドラマ。前後編で構成されたドラマのタイトルは「学院祭狂騒曲～さらば青春の光？～」。学院祭が数日後に迫り、活気にあふれる星奏学院。しかし学院内を見学した衛藤から“観客へのアピール不足”を指摘され、理事長の吉羅は学院祭の最終日にアンサンブルコンサートを予定していた香穂子・月森・土浦・志水・火原・柚木・加地・冬海たちを呼び出す。吉羅に言われて初日に “観客が喜ぶサービス精神あふれるイベント”を行なうことになった香穂子たち。冬海のアイデアにより、イベントは「生演奏つきイケメン喫茶」に決まるのだが……。

　今回のドラマでは、なぜか喫茶店に出すお菓子をめぐって言い争いを始める吉羅と金澤。常に冷静な吉羅の意外な一面に場内も大爆笑。後編が始まると、正門前で「誰も寝てはならぬ」を弾く香穂子と衛藤が出会うシーンでは高木さんが“エアーヴァイオリン”を熱演し、学院祭での「イケメン喫茶」では、ウェイターに扮した加地・土浦・火原が生徒の皆さんをエスコート。さらに演奏担当の月森・志水・柚木が観客サービスをリクエストされると、福山さんが会場へ投げキッス！ 続けて投げキッスをしながら怪しげな技を繰り出す岸尾さんに、谷山さんもノリノリのパフォーマンスで応え、会場は大盛り上がり！

　そして恒例となった「愛のメッセージ」は、ドラマコーナーの終了後に行なわれ、前編パートでは王崎と金澤、後編パートでは吉羅・土浦・加地がメッセージを披露。四重奏「花のワルツ」「四季～冬～」の生演奏をBGMに、それぞれが想いを伝えるたび客席から黄色い歓声が沸き起こっていた。


●生アフレコでは『金色のコルダ ～secondo passo～』の先行シーンを公開

　「Poco ～secondo passo～」のコーナーでは、3月26日に放送されるTVアニメ『金色のコルダ ～secondo passo～ 第1楽章』の先行シーンを公開。スクリーンに映し出された映像とオリジナルのミニドラマを組み合わせて、キャストの皆さんによる生アフレコが行なわれた。披露された場面のひとつが、香穂子がアンサンブルから外されてしまい、メンバーがそれぞれ意見を交わすシーン。緊迫した場面のラストで王崎のアップになるのだが、ステージでは「玄関の鍵、かけたかな……」という小西さんの爆笑アドリブが炸裂！

　続いて「3年B組！」「金やん先生～！」の掛け声で始まったバラエティコーナー「金やん先生の抜き打ちテスト」。金やん先生こと金澤役の石川さんを司会に、出演キャストが谷山さん率いる「谷山チーム」と伊藤さん率いる「伊藤チーム」に分かれて対決。谷山チームのメンバーは、谷山さん、水橋さん、高木さん、小西さん、福山さん、日野さん。伊藤チームのメンバーは、伊藤さん、岸尾さん、宮野さん、内田さん、佐藤さん、森田さん。

　お題に対してメンバーが順番に解答し、対抗チームが決めたNGワードを答えたらアウト。解答した数がそのままポイントに加算されるというルールで、まずは伊藤チームが「文化祭でありそうな出店」のお題で5ポイントを先取。順調な滑り出しかと思いきや、後攻の谷山チームが「教室に必ずあるもの」のお題でメンバー全員がNGワードを際どくすり抜けて圧勝！ 勝者の谷山チームには豪華賞品（？）として「モーツァルト風カツラ」が贈られ、代表としてカツラを被った谷山さんと小西さんに石川さんが大爆笑するというオチでコーナーが締めくくられた。


●充実のライヴコーナーで「コルダ」ファミリーの心がひとつに！

　ライヴコーナーの前半は石川さんの歌う「VOYAGE」からスタート。「思いっきり楽しんでください！」と客席に向かって叫ぶ石川さん。美しいストリングスの響きが印象的な小西さんの「After The Rain」。「W-BLIZZARD」では金モールのついた白と黒の王子様風衣装に身を包み、足元にはインラインスケートを装着して伊藤さんと森田さんが華麗に登場！ 笑いと歓声を受けて縦横無尽にステージを走りまわり、最後は伊藤さんの足元をくぐろうとして顔を挟む森田さん。しかし2人はそのままポーズを決めて歌いきり、会場をさらなる笑いの渦に巻き込んでいた。そして谷山さんと宮野さんによるデュエット「CORONA -光冠-」。切ないメロディに乗せた2人の圧倒的なヴォーカルに、観客も思わず惹きこまれていく。

　後半のライヴは「You're in my heart」から。ヴィオラ伴奏とともに甘い歌声を響かせた宮野さん。伊藤さんの「AIRSTREAM」では歌い終わると「タイヤがないと止まりやすい～！」と笑いながらMCでつなぐ。続いての「NIGHT PIECE」では、内田さんが恭しくひざまずき、十字を切るパフォーマンスで客席を大いに沸かせていた。そしてライヴパートを締めくくるのは、福山さん、森田成一さん、岸尾さん、石川さん、小西さんによる「Hallelujah -ハレルヤ-」。肩を組んだり客席に手を振ったりと思い思いにライヴを楽しむ5人の姿に、会場はハッピーな空気に包まれていった。

　やがて出演キャスト全員が舞台に登場し、楽しい学院祭もついにエンディングを迎えることに。ひとりひとりが感謝の言葉を伝えていくなか、「ここにいる皆が「コルダ」ファミリー」と話し、「キャスト全員が本当にこの日を楽しみにしていました。2年振りに皆さんに会えたことに感謝して、“ありがとう”という言葉を捧げます」というメッセージを会場に送った谷山さん。最後はキャストと観客の心をひとつにした「Happy Time」の大合唱でフィナーレを飾り、「星奏学院祭2」の幕を閉じた。

　なお『ネオロマンス・フェスタ 金色のコルダ 星奏学院祭2』はDVD化が決定しており、DVD2枚組で2009年6月24日発売予定。詳細については公式サイトをチェック！


イベントDVD『ネオロマンス・フェスタ 金色のコルダ 星奏学院祭2』
2009年6月24日発売予定
【DVD2枚組】7,140円（税込）

（撮影／大山雅夫）