全編フルCG映画『バイオハザード ディジェネレーション』東京で公開前夜祭を開催。小林裕幸氏、神谷誠氏、菅正太郎氏が舞台挨拶!
全編フルCG映画『バイオハザード ディジェネレーション』の公開を翌日に控えた10月17日に、東京・新宿ピカデリーにて前夜祭が行われ、本編上映終了後にプロデューサーのカプコンの小林裕幸氏、本作の監督の神谷誠氏、脚本を担当した菅正太郎氏が舞台挨拶を行った。
『バイオハザード』シリーズは、1996年の発売以降、様々なハード・国で販売され、50を超えるタイトル数、シリーズ累計3400万本以上を販売。ゲーム以外にも小説、ドラマCD、実写映画などにもなっており、カプコンの看板タイトルの一つに数えられる。
物語はアメリカ中西部にある空港で起こった事件を、『バイオハザード2』の主人公クレアとレオンのコンビが事件解決に活躍するもの。
舞台挨拶では、来場者からの質疑応答も行われるなど、距離が近いイベントとなった。
●『バイオハザード』ユーザーはもちろん、映画ファンにも見てほしい作品
舞台挨拶前半のトークショウでは、まずサブタイトル「ディジェネレーション」の由来について語られた。これに関して小林氏は「今回はゲームではないし、実写映画もある中で、当然数字をつけることはできない、スタッフ陣でアイデアを出し合って、いちばんいいタイトル候補として“ディジェネレーション”を選びました」とのこと。神谷監督によると「ディジェネレーションには“退廃”や“怠惰”といった、コンディション的に後退していくなどの意味があり、本作にぴったりマッチするということで決定。タイトルありきではなく、制作途中で決まった」とのこと。さらに「濁点が多いタイトルはヒットするというジンクスがある」と付け加え、サブタイトル誕生の裏話が飛び出した。
プロデューサーの小林氏によると、「レオンを主人公にした、合衆国のテロ事件を解決するものを作りたくて内容を伝えて、神谷監督と菅さんに膨らませてもらった」というのがスタートだったとのこと。
オススメのシーンに関して神谷監督は、アメリカ人を日本に呼んでモーションキャプチャーで動きをとったので、ちゃんとしたアメリカ人の動きで芝居ができたことをあげ、菅氏は、「主人公の一人、クレアは『2』以降の行動に空白期間があり、その部分を描けたのが楽しかった」とのこと。また、劇中には『バイオハザード』ならではの演出やアイテムが散りばめてあり、隅々まで観て欲しいとのこと。
劇中内に隠された要素として、菅氏は「二人の出会いのシーン、クレアのアクションシーンは『2』の影響かなと。後は、傘・アンブレラでしょうかね」とのこと。小林氏は「シチュエーションが『2』に似ていて、意識はしてなかったが、結果的にそうなった」と制作秘話を明かした。
●パッケージがヒットすれば続編も!
続いての来場者と質疑応答では、早く話題は続編についての質問が飛び、これに対して神谷監督は「この映画をたくさんの人が観てくれて、後に出るであろう、DVDやブルーレイがヒットすれば、大人の人たちが“続編をやろうかな”と言ってくれるのでは」とコメント。監督自身は次回作に向けて意欲を見せた。
他にも“今回の映画をコンシューマー機での発売はあるのか?”や“もう一度観るときに気を付けて観て欲しいところは?”などファンらしい視点での質問がされた。
上記の質問に関して小林氏は「ユーザーのゲーム化の希望が高ければ考えます」とのこと。神谷監督は「作っていて面白かったのはデイビス上院議員。全編を通して全力で作っているので全てを観て欲しい」とアピールした。
最後に、ファンに向けてそれぞれ「是非、2度3度と劇場に足を運んで欲しい。友達や家族に奨めてもらえると、バイオの話も広がると思います」(神谷監督)。「自分自身がファンでもあるので、映画のバイオの世界が皆さんにとって楽しいものであれば嬉しいなと思います」(菅さん)。「今回、神谷監督と菅さんと一緒に仕事ができて本当に楽しかった。次回作があればこのメンバーでやりたい。そのためには、この映画をあてないといけない。ヒットすれば次に向けて頑張りたい。“ディジェネレーション”を応援してください」(小林氏)とコメントし舞台挨拶を締めた。
『バイオハザード ディジェネレーション』は、2008年10月18日から2週間期間限定で、東京・新宿ピカデリー、大阪・梅田ブルク7、名古屋・ミッドランドスクエア シネマの全国3館にてデジタル上映中。また、上映後に来年発売予定の『バイオハザード5』の特報映像が流れるが、これは劇場でしか観られないものなので要チェックだ!!