【TGS2008】世界に向けて感染拡大!?CG長編アニメ『バイオハザード ディジェネレーション』のED曲を歌う土屋アンナさんを迎え、曲と映画の魅力を紹介!
10月10日、千葉の幕張メッセで「東京ゲームショウ2008」が開催される中、メインステージでは、映画『biohazard DEGENERATION(バイオハザード ディジェネレーション)』エンディング曲「GUILTY」の記者発表が行われた。曲を歌うのは土屋アンナさん。ハスキーで力強い歌声と楽曲がイカしているぞ!会場では、監督の神谷誠さん、プロデューサーの小林裕幸さん(カプコン)と共に会見が行われ、曲の魅力、映画に関する最新情報も披露してくれた。この映画は、カプコンが制作するゲーム『バイオハザード』シリーズを元に、フルCGでアニメ化したもの。今作では、生物を凶暴化させるt-ウィルスの感染拡大が、アメリカの中西部工業都市を襲い、人々はゾンビ化していく。かつて7年前にもラクーンシティで同様の惨劇を経験した、主人公のレオン、クレアが、再び悪夢に巻き込まれていくことに。監督の神谷さんは、『日本沈没』(2006年公開)、『L change the World』(2008年公開)の特撮監督を務め、『真・女立喰師列伝/「歌謡の天使 クレープのマミ」』で脚本/監督デビューとなり、今作が監督2作目となる。ゲーム画面からスクリーンへ飛び出した映像がどのようなものなのか、そこに折り重なるED曲に込められた想いとは、ここでは当日行われた会見の模様をお届けしよう。
会場には、神谷監督、小林裕幸プロデューサー、ED曲を歌う土屋アンナさんが登場し、作品の見所をトークショウ形式で披露してくれた。
――神谷監督、小林プロデューサーから作品の見所をお聞かせ下さい
神谷誠監督:長編作品の監督をやるのはこれが初めてで、しかもいきなりのビックタイトルでいいんだろうかって感じですが、面白いものが作れたと思います。ゲーム『バイオハザード』のムービーに負けないように作ろうと思うと、漫画漫画したキャラクターではなく、リアル系のキャラクターで、CG映画を作らなくては、と思いました。だから結構、プレッシャーや、色々技術的なチャレンジもありましたね。キャラクターの動き自体はモーションキャプチャーを使っているんですが、アメリカを舞台にした、アメリカ人が主人公なので、向こうの人達が観てもおかしくないようにと、アメリカの役者の方々を招いて収録しています。だからモーションキャプチャーでリアルな動きがそのまま反映されて、ちょっと面白い感じになっていますので、その辺りを注目してみていただきたいです。
小林裕幸プロデューサー(以下、小林P):今回、配給元のソニー・ピクチャーズ エンタテインメントさんのほうから、CGで映画をつくらないかというお話をいただきました。私もゲーム『バイオハザード4』(2005年発売)という作品を作って、主人公・レオンを活躍させていたのですが、その続きが作りたかったんです。映画版では、ゲームファンにも馴染みが深い、ゲーム『バイオハザード2』(1998年発売)から誕生したコンビ・レオンとクレアが活躍するのが見所です。あとゲームを知らない方も楽しめる、1本の映画として、監督をはじめ、脚本家と練りに練ってお話作っています。
――では、今回、ED曲「GUILTY」を歌う土屋アンナさんにお伺いします。この曲はどんなイメージで作られたんですか?
土屋アンナさん:こういう音自体はものすごく好きなんです。ギターのサウンドがゴリゴリしてるようなのって、すごくダークなイメージがあるんです。だからその音に対して自分は、クセはあるけど綺麗に歌おうって思ったんです。そこで『バイオハザード』のもつ、ダークサイドにある美をイメージしようと思って作りましたね。
――神谷監督達は、その音楽を聴いたときはどういうイメージですか
神谷監督:すんごいね、カッコイイし、バッチリハマってるなって。もう、いただきましたぁって感じです(笑)。
小林P:この映画のエンディングに、ガツンと力強い楽曲で入ってほしかったので、素晴らしい楽曲を提供していただきました。それにワールドワイド(世界的な広がり)を持たせたかったので、全編英語詞でお願いしました。
――アンナさん、この映画のお話がバイオハザードのお話が来たときは、どう思いましたか?
土屋さん:嬉しかったですね。この『バイオハザード』がものすごく有名なのは知っていたので、あたしのイメージでは、すごいカッコイイ音楽っていうのがあったんです。
――完成した映画をご覧になってみて如何でしたか?
土屋さん:おもしろい!観る前は“ホラーなのかな?恐いのかな?”って思ったんです。でも観てみたら「恐いんだけど、ホラーではなくカッコイイ!そしてなんかドキドキッ!」っていう感じが多かったですね。最後まで一気に観られました。
神谷監督:(笑)。そういう意味では、ホラーっていう要素もありますけども、ゲームで今までずっと築き上げてきたアクションサバイバルホラーっていう感じです。映画も、アクションに振ってる部分が多いので、私ホラーイヤ! っていう人でも楽しめると思います。
小林P:サスペンスあり、ラブありです。
土屋さん:あったあった。ホラーだと、これ観たら今日トイレいけない(泣)ってイメージありますが、この映画ではそんなのは全然ないから、見やすいですね。
――アンナさんがもしこの作品に出演できたら、どういう役柄がいいですか?
土屋さん:出ている女性は、みんな体型がセクシーですから、体型はセクシーにしてほしいです絶対的に(笑)。で、アクションがすごい、戦う強い女っていうことで、悪者だったりすると……。
小林P:それは悪役で登場したいっていうことですか?
土屋さん:悪役のほうが、いいじゃないんですか(笑)。
神谷監督:いやもう、登場していただいただけでセクシーですから、是非よろしくお願いしますよ(笑)。
――アンナさん、映画にの中で印象的なシーンてありますか?
土屋さん:ヒロインのクレアが、拳銃を瞬間で持つシーンがあるんですよ。その瞬間がすごく格好良いんです。あとは、最後の最後に1人立っていて、風が吹いて髪が揺れるシーンがあるんですが、ここがすごい繊細な映像なんですよ。本物の髪の毛が揺れてるようで、アニメーションで作ってないんじゃないのって思うぐらいの本物感なんですよ。そこに驚きました。
――これからこの作品が世界に発信されますが、それについてはどう思われますか?
土屋さん:アメリカは勿論、ヨーロッパの人達は、絶対もう好きでしょう!
小林P:そうですね。この間、監督とアメリカのサンディエゴにイベントで行ったんですが、すごい熱狂的なファンがいましたよね。
神谷監督:コスプレしてるアメリカ人の人達が、質問コーナーで、ゲームに出てくる、隠れキャラみたいなのまで、これ出るのか? って聞いてきて。すごく熱狂的でね(笑)。アニメーションやCGであるとかって、海外にもっていきやすいので、これをきっかけにもっとなんか、日本映画全体が、もうちょっと世界に目を向けて、どんどん発信できたらいいなって、願いを込めて作っていますので、是非、ワールドワイドな展開を、期待しつつい成功してもらいたいですね。
小林P:ゲームのほうは日本以上に人気があるので、映画もファンの期待に応えられるように、制作を頑張りました。ヒットすると思います(笑)!
会場では、他にも映画のPVも上映され、ゲームのムービー以上の迫力が醸し出されていた。なお今作『バイオハザード ディジェネレーション』は、世界に先駆けた先行上映が日本で行われるので、乞うご期待。また、来年3月12日発売予定のゲーム『バイオハザード5』の特報も併せて上映されるとのことなので、こちらも要チェックだ!
<劇場上映情報>
映画『バイオハザード ディジェネレーション』
東京・新宿ピカデリー、大阪・梅田ブルク7、名古屋・ミッドランドスクエアシネマにて、10月18日(土)~2週間限定の世界先行上映
<STAFF>
監督:神谷誠
プロデューサー:小林裕幸
共同プロデューサー:植木英則
製作総指揮:辻本春弘
脚本:菅章太郎
CGプロデューサー:豊嶋勇作
CG監督:土井淳
CG制作:デジタル・フロンティア
音楽:高橋哲也
音楽監督:鶴岡洋太
音楽デザイン:笠松浩二
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
<CAST>>
レオン・S・ケネディ:Paul Mercier(ポール・メルスィエ)
クレア・レッドフィールド:Alyson Court
(アリソン・コート)
エンディングテーマ曲「GUILTY」/土屋アンナ