笑いと感動がギュッと詰まった祭典!! 「ネオ アンジェリーク 大陸祭典(アルカディア カーニバル)」開催![パシフィコ横浜]
コーエーが誇る大人気恋愛ゲーム『ネオロマンスシリーズ』。その4作目のタイトルとして、2006年3月に発売され、一気に人気爆発した『ネオ アンジェリーク』シリーズ。
テレビアニメも、2008年4月から9月の半年間に渡って放送され、惜しまれながらも先月、最終回を迎えた。そんな『ネオ アンジェリーク』だが、2008年9月20日・21日、パシフィコ横浜国立大ホールにて、初のオンリーイベント「ネオ アンジェリーク 大陸祭典(アルカディア カーニバル)」が開催された。高橋広樹さんらオーブハンターの4人をはじめ、11人の声優陣が集結。感動のステージを作り上げた。
今回は、その中から9月21日夜の部の模様をお届けしよう。
●タナトス登場!立ち向かうはオーブハンター、そしてアンジェリーク!!
『ネオ アンジェリーク』に登場する魔物・タナトスの咆哮が、イベント開始の合図となった。
「俺が守る!」と、銃を構えて飛び出した高橋広樹さん(レイン役)は、土色のローブをかぶっている。大川透さん演じるニクス、小野坂昌也さん演じるジェイドも、それぞれ鞭とトンファーを構えてステージを駆け抜ける。ヒュウガ役の小野大輔さんは、槍を構えて空中を飛ぶ……この格好や動作は、アニメでオーブハンターたちが身を隠すためにまとっていたもの。まるで、アニメの世界に迷い込んだような錯覚を起こす頃、アンジェリーク(遠藤綾さん)の浄化の光がステージを包み、その白い光の中に4人のシルエットが浮かび上がる。アニメのOP「SILENT DESTINY」を熱唱する「オーブハンター4」。スピード感のあるオープニングをさらに加速させる熱いダンスで、大陸祭典は幕を開けた。
●Arcadia’s Another Story/ルネ、エレンフリートver.-ルネ-、-エレンフリート-
1人のキャラクターにスポットを当てたミニドラマが披露されるこのコーナー。今回は、ルネ(山口勝平さん)とエレンフリート(入野自由さん)、それぞれの物語が1本ずつ披露された。
――マティアス(楠大典さん)の謁見の間を訪れたアンジェリーク。そこでルネは、自分の存在について思い悩むアンジェリークに出会う。「手を握って…ふっ、つかまえた!」。アンジェリークを元気付けるルネは、思わず叫び出したくなるような可愛らしさ!見ていると、知らずに頬が弛んでしまう。
一方のエレンフリートは、レインやジェットも巻き込んでの爆笑コメディ!アンジェリークが作ったアップルパイを賭けて、エレンフリートvsレインの実験バトルが始まった。冷静を装って焦りまくるエレンフリートに、的確な事実確認=つっこみをするジェット(中村悠一さん)。そして、爆発で空に吹っ飛ばされるレイン…ここで、何と高橋さんの空中遊泳が!ドタバタのうちに戦いは引き分けに。
「今度は私が、極上のアップルパイを差し入れます…貸しを作りたくないだけです!」
アップルパイよりも極上なエレンフリートのツンデレっぷりに、会場は大いに沸いた。ミニドラマの後には、ルネとエレンフリートそれぞれのキャラクターソング、「I pray~風に乗せて」、「NO SELF-CONTROL」が披露され、会場を盛り上げた。
●Webラジオ『ネオ アンジェリーク Abyss ~陽だまり邸へようこそ~』出張版!
ランティスwebラジオで配信中の『ネオ アンジェリーク Abyss ~陽だまり邸へようこそ~』出張版が、イベントに参戦!パーソナリティーはお馴染みの小野さんと平川大輔さん(ベルナール役)。今回はラジオのコーナーから、「ウォードン・タイムズ編集部」の出張版をお届け。しかし、キャストが11人も集まればトークもあらぬ方向へ。
「アンジェリークにどんなドレスをプレゼントするか?」という話題では、「カクテルドレス」(大川さん)や「ナイトドレス」(ロシュ役:木村良平さん)など素敵なものから、「エプロンドレス」(小野坂さん)や「白衣」(入野さん)などコスプレ衣装?と言いたくなるものまで、自由奔放なアイディアが飛び出し、会場を息をつく暇も無いほど笑わせてくれた。
コーナーの最後には、この日、誕生日だったニクスを祝って、全員でハッピーバースデーの大合唱!大勢に祝福され、ニクスに代わって嬉しそうな大川さんだった。
●イベントだけのスペシャルドラマを披露!そして、恒例の愛のメッセージでは…
“あのアニメの名場面が、もしも別のキャラクターだったら?”
そんな夢の企画を、キャスト陣の生の演技で楽しめるという「ネオ アンジェリーク大陸祭典 Special ドラマ」コーナー。倒れて目を覚まさないジェイドを、仲間達が心配するというシリアスなシーンも、仲間のニクスがロシュに変わるだけで軽い空気に!?更に、ルネがマティアスに短剣を渡すシーンも、ルネがジェイドに変わると、短剣ではなくマティアスに焼き菓子をプレゼントするという不思議な場面に(笑)。
型破りな展開の数々に会場は爆笑。ネオアンジェリークのアニメを応援してきたファンにとっては、なんとも嬉しいコーナーだった。
続くコーナーは、キャラクターが甘いセリフを囁いてくれるイベント恒例のコーナー「Sweet Message」。
今回は、ジェイド、ジェット、ヒュウガの3人のキャラクターがそれぞれの言葉で愛を語った。
「心から、一人の人を愛する幸せ。大好きだよ」と穏やかに語りかけるジェイド、「この不合理な感情が愛しさなのだろうか」と芽生えた感情への戸惑いを語るジェット。中でも、ヒュウガの「俺の生涯をあなたに捧げよう。愛の誓いだ」というメッセージ場面では、小野さんが騎士のように跪く姿も見られ、ファンからは悲鳴に近い歓声があがった。
●キャスト陣の華麗な歌!ダンス!!そして、エンディングへ
お待ちかねのライヴコーナー。まずは、高橋さんと大川さんによる「SHE’S MY GIRL」。ステージをフルに使ったダンスのユニゾンも完璧!顔の前にピースサインを掲げるなど、印象的な振り付けでカッコよくきめた。続いては、小野さん&平川さんのユニット“*HB*(ヒューベル)”が歌う「PROUD YOU」。ステージセットを駆け上がるハイテンションな演出もさることながら、情熱的な歌声と綺麗に重なるハーモニーが会場中に響き渡る。最後は、入野さんと木村さんによる「La Vie en Rose~薔薇色の奇跡~」。白い光の中に、ピュアで優しい歌声が響く。入野さんと木村さんもまた、見事なハーモニーを聞かせてくれた。
内容盛りだくさんの大陸祭典もいよいよエンディングへ。一旦、バックステージに下がっていたキャスト陣が再び登場。今回のイベントに対して、「これほど幸せなことはありません」と涙を浮かべた平川さん。小野さんや小野坂さんも、今までの道のりやこのイベントにかけた想いを語ってくれた。
高橋さんは声を詰まらせながら「この初めてを一緒に経験してくれた皆さん、こうなったらとことん付き合ってください!」と熱いメッセージを伝えた。
アンコールの「軌跡~the brilliant days」では、カメラやサングラスなど、キャスト陣がそれぞれのキャラクターを象徴するアイテムを手にして再登場!心からの笑顔で手を振り、踊り、会場とステージが一体となっての歌声が会場に響き渡った。『ネオ アンジェリーク』初のオンリーイベントとなった今回の大陸祭典。イベントに参加した全ての人にとって、忘れがたい思い出になることは間違いない。
EVENT■「ネオロマンス・フェスタ/ネオ アンジェリーク 大陸祭典(アルカディア カーニバル)」
2008年9月20日(土)・21日(日)
昼の部/13:00開場 13:30開演
夜の部/17:30開場 18:00開演
ロビー/10:00開場
会場/パシフィコ横浜 国立大ホール
出演キャスト/遠藤 綾(アンジェリーク役)、高橋広樹(レイン役)、大川 透(ニクス役)、小野坂昌也(ジェイド役)、小野大輔(ヒュウガ役)、山口勝平(ルネ役)、平川大輔(ベルナール役)、楠 大典(マティアス役)、入野自由(エレンフリート役)、中村悠一(ジェット役)、木村良平(ロシュ役)
司会/久遠 一
撮影/大山雅夫