【TAF2010】ステージや最新アニメだけがTAFじゃない! 特別企画展やクリエイターズワールドなど、アニメーション振興展示を中心に紹介!
東京国際アニメフェア2010が、2010年3月25日~28日、東京ビッグサイトで開催された。今回のTAF2010には4日間で累計132,492人の来場者が訪れ、盛り上がりを見せた。TAFでは放送前の最新アニメに関する展示やコンパニオンさん、人気声優たちによるステージといった華やかな一面が注目されがちだが、日本のアニメーション文化の振興といった側面も忘れてはならない一面。今回はそういった分野に注目して会場風景を紹介しよう。
「アニメの森」ブースは、私的録画補償金管理協会・日本動画協会が出展するブース。表側で子供向けステージで、着ぐるみが登場したり、○×クイズが行なわれたり。裏側は展示コーナーで、今年度の東京アニメアワードで功労賞を受賞した人々の来歴の紹介、国内外のアニメーションにまつわる統計データなどを展示。また、豪華な顔ぶれがサイン入りアイテムなどを提供したチャリティオークションの出品物展示などが行われていた。
「クリエイターズワールド」は、次世代を担うクリエイターを育成し、メジャーへのキャリアアップを支援するという試み。作品上映や企画展示を行なって、作品世界や活動をアピールしていた。さらに「クリエイターズワールド」からステップアップしたクリエイターを対象に「クリエイターズワールド・アドバンス」の出展コーナーもあり、個別のブースでそれぞれの作品世界をアピールしていた。
公式の特別企画展として行われていたのが、「全国マンガ&アニメーションミュージアムEXPO」。全国約50館のマンガ・アニメーション関連ミュージアムの紹介などを行なうのは昨年までと同じだが、今年はメモリアルイヤーを迎える作品に関する展示が充実。「クレヨンしんちゃん マンガ20周年記念」「ちびまる子ちゃん TVアニメ放送20周年記念」「ガンプラ30周年記念」「トミカ40周年記念」「ONE PIECE TVアニメ放送10周年記念」などの特別展示が行われていた。
「アニメバザール」は、人気のアニメグッズ・キャラクターグッズが購入できる物販専用エリアで、今年は10社が出展。様々なグッズはもちろん、セル画など、普段は手に入れにくいアイテムも販売されており、多くの人が足を止めていた。バザールに隣接した一角では、「鬼太郎茶屋」が出展。鬼太郎が生まれた街鳥取のご当地カレーやソフトクリームなどを販売、ブース周辺では鬼太郎たちが子どもたちに大人気だった。
4日間の会期を終え、無事閉幕した東京国際アニメフェア2010。来年は、2011年3月24日(木)~27日(日)の開催を予定している。
<取材・文:中里キリ>
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