キーワードは“鬼きゅん”!罰ゲームに観客がときめき、IFワールドに爆笑の嵐――イベント『薄桜鬼 ~桜の宴~』夜の部をレポート!
2008年に発売された恋愛アドベンチャーゲーム『薄桜鬼』。昨今ブームにもなっている新選組をメインに描かれたストーリーが世の乙女たちを魅了していた。そして、様々なメディアミックス展開を経て、2010年4月からTVアニメの放送も開始され、さらなる盛り上がりをみせている。
2010年4月25日には初めての単独イベントとなる『薄桜鬼 ~桜の宴~』が、東京・九段会館にて開催。土方歳三役・三木眞一郎さん、沖田総司役・森久保祥太郎さん、斎藤一役・鳥海浩輔さん、藤堂平助役・吉野裕行さん、原田左之助役・遊佐浩二さん、そして、ゲームやアニメの主題歌を担当する吉岡亜衣加さんが登場した。
●これが『薄桜鬼』の世界だ!
風間千景役の津田健次郎さんが声のみの出演としてイベント中の注意事項を読み上げ、暗転したステージに現れたのは、白いワンピース姿の吉岡さんだった。ゲーム『薄桜鬼 新選組奇譚』のOPテーマ「はらり」を歌い上げ、会場はゲームの中の世界へと誘われていた。吉岡さんが静かに去ると、全員が衣服をモノトーンにまとめ、シックな出で立ちの主要人物が登場した。初めての単独イベントということで全員が「緊張している」と言い、さらに遊佐さんからは「この日の為に4~5日、お酒を断ちました!」という意気込みも伺えた。
最初のコーナーは「薄桜鬼 写真館」。鳥海さんと吉野さんが司会進行し、三木さん、森久保さん、遊佐さんが回答者となり、お題に沿って撮ってきた写真についてクイズを出すというコーナー。間違えたら事前にオトメイトモバイルで募集していた聞くと鬼もキュンキュンしちゃう“鬼きゅん語録(わーど)”を披露するという罰ゲームつき。内容の違ったゲームが2回、行なわれたが、どちらのゲームも全員が不正解で三木さん、森久保さん、遊佐さんは計2回ずつ“鬼きゅん”な台詞を囁いた。しかも、策士な三木さんに、鳥海さんと吉野さんも“鬼きゅん語録(わーど)”を言わされてしまい、会場中が歓喜に溢れる時間を過ごした。
●新選組がもし関西にあったら……パラレルな『薄桜鬼』?
冒頭に影ナレとして音声のみ出演をした津田さんがビデオメッセージでスクリーンに登場。“鬼きゅん語録(わーど)”が書かれた紙を手渡されて戸惑っていたが、即座に書かれていた“鬼きゅん語録(わーど)”を披露した。そしてステージには再び吉岡さんが登場し、TVアニメ『薄桜鬼』のOPテーマ「十六夜涙」を力強く歌い上げた。
「薄桜鬼 生アフレコ録」とスクリーンに映され、第一話の千鶴が拘束されたまま、新選組の前へと現れるシーンを再現した。次にスクリーンに流されたのは、第三話の千鶴が石田散薬を持ってくるというシーン。この第三話は完成されたシーンが流され、キャスト陣・会場共にスクリーンに見入っていた。「そのままアフレコをするのも味気ないから……」と“薄桜鬼BOX”が登場し、森久保さんが “関西弁モード”というシチュエーションを引き当てた。遊佐さん以外が関東圏の出身のようで困惑していたが“自分が思う関西弁になったキャラクター”を見事に演じ、会場中が大爆笑で渦巻いていた。しかし、鳥海さんと吉野さんが不服を申し立て、アドリブでもう一度シチュエーションを変えてアフレコに挑戦するも、選んだシチュエーションが“鬼モード”というムチャ振り。
●シリアスな朗読会から、プレゼントコーナー…そして、EDへ!
5人のキャラクターそれぞれに視点を当ててモノローグをたっぷりと語る朗読会では、元気溢れる藤堂平助がアンニュイになっていたり、すまし顔でコトをこなしているイメージの斎藤一が不安を語ったりと、どこか影のあるアダルティな雰囲気を醸し出していた。
エンディングに入るとプレゼント抽選会が始まり、5人のサインが入った色紙を5名にプレゼントする大盤振る舞い。吉岡さんをステージへ呼び戻し、6人が挨拶をした。最後に、土方歳三役の三木眞一郎さんが「単独イベントを行なえたことをとても嬉しく思っています。ゲームの収録時から、この『薄桜鬼』は男の生き様を魅せるというコンセプトで、今までのゲームとはカテゴリが少し違うなと感じていました。男気溢れる人たちが登場していて、史実を踏まえながらのストーリーを展開し、アフレコも楽しくやらせていただきました。ゲームとして世に出た作品が、ラジオになり、アニメになりと、様々な展開が出来たことを感謝しています。今日、ステージに立ってみて、頼れるメンバーとやっていけているのも幸せだなと思いました。留まることなくまだまだ展開していくと思いますので、これからも『薄桜鬼』をよろしくお願いします」とイベントを締めた。
●最後にイベントに出演した6人からのコメントをお届け!
――イベントを終えた感想をお願い致します。
三木眞一郎さん:ふぅ~
森久保祥太郎さん:共演者の皆さんと“ツーカー”の仲で楽しくできました。集まってくださった皆さんのパワーも、たっぷり感じました。まだまだこの作品、盛り上がれそうです。
鳥海浩輔さん:笑いあり、笑いあり、サプライズあり~な、かなりボリューミーなイベントだったのではないでしょうか。皆さんに楽しんでいただけたと思いますので、やりきった充実感はあります。
疲れたけどイイ疲れですね。
吉野裕行さん:やっと薄桜鬼のイベントに参加できました!
遊佐浩二さん:初めての単独イベントで緊張しました。皆さんの温かい声援を受けて、何とかやりとげられてホッとしています。仲間達にも恵まれて、良い作品になっていると思います。
吉岡亜衣加さん:本当にたくさんの方が薄桜鬼という作品に愛情をもっているんだと実感させられるイベントでした。オープニングで私のデビュー曲でもあるはらりを歌わせていただけるという事で初心に戻りました。薄桜鬼の主題歌を歌わせていただいているというのは本当に貴重な事で、感謝でいっぱいです。
役者さんやみなさんと、私の大好きな薄桜鬼をめいっぱい楽しめました!!
――薄桜鬼ファンにメッセージをお願い致します。
三木さん:これからもヨロシクお願いいたします。
森久保さん:感謝!!ゲームからアニメ化、そしてイベント。皆様の応援あっての事。これからも、よろしく!!
鳥海さん:まだまだ色々な薄桜鬼をお届けできると思うので、これからもよろしくお願い致します。
吉野さん:薄桜鬼を今後も宜しくお願いします!
遊佐さん:これからもチームワーク良く、頑張っていきますので応援して下さい。
吉岡さん:私も実際にゲームをやらせていただいて、薄桜鬼のファンになりました!!
歌い手としてはもちろん、いちファンとしても薄桜鬼の世界をみなさんに伝えたい、もっと深く感じてもらいたい、という思いで主題歌やED曲を歌わせていただきました。この想いが少しでも伝わっていたらいいなと思います。是非、薄桜鬼と一緒に楽しんでくださいね。
<取材・文:岡有希>
>>アニメ『薄桜鬼』オフィシャルサイト
>>『薄桜鬼』ゲーム版公式サイト
>>薄桜鬼WEBラジオ 新選組通信:アニメイトTV