『もやしもん』加藤夏希さんインタビュー「ムチは楽しかったです」

ドラマ『もやしもん』リレーインタビュー企画:キャスト編――長谷川遙役・加藤夏希さんインタビュー「原作通りに演じるとセクシーすぎるので、監督と相談しました(笑)」

 7月8日からフジテレビ“ノイタミナ”ほかで放送がスタート。この夏の話題を独占しちゃう勢いのドラマ『もやしもん』。放送もいよいよ来週に迫って、原作からのファンも、アニメでファンになったキミも、ワクワクして待ち遠しいよね!

 アニメイトTVでは現在スタッフ・キャストへの連続インタビュー企画を実施中なんだけど、今回は長谷川遙役・加藤夏希さんに登場してもらいます!なんでも撮影は真冬で、それなのに原作そのままのボンデージスタイルで熱演なんて、すごい寒そうだけど、実は撮影での苦労は他のところにあったとか。それっていったい何??

――まずは撮影でのエピソードをお伺いさせてください

加藤さん(以下・加藤):撮影時期は冬でしたが、わたしは室内での撮影が多かったので、まだ大丈夫でした。中村さんたちは外を駆けずり回っていたので「寒いだろうなぁ……」と見ていました(笑)。だいたい、唇が紫色でしたね。

――室内が多かったとはいえ、農大での構内での撮影もあったんですよね?やっぱり寒そうです

加藤:そうですね、風通しは異常によかったですね(笑)。きっと、撮影のときに聞かれていたらガタガタと震えながら「寒いです!」と言っていたと思うんですが、過ぎてしまった今だと、記憶が曖昧になってしまっています。
 スタッフさんがカイロを用意してくださっていたので、暖は取らせていただいていました。

――1話から怒りまくりでハイテンションなお芝居でしたが、役作りはどういう風に考えましたか?

加藤:わたしはマンガもアニメも両方観ていて、遥ちゃんに対して“こういう子”というイメージがあったので、それをなるべく忠実にしたいと思っていました。
 “足を組む”仕草にしても、“席に座る”という仕草にしても、監督と相談をさせていただいて、忠実にしたいと心がけていました。

――そのマンガですが、マンガを読んだときの印象はいかがでした?


加藤:ものすごく面白くて、発想が豊かだと思いました。そもそも菌が見えるということがおかしいですからね(笑)。

――アニメに関してはどうでしたか?

加藤:マンガを読んだときに思い描いていたことがすごくピッタリでした。「こういう風に動くのかな?」「こんな声なのかな?」っていう想像が。だから、ドラマ化になってキャスティングされたときはかなりのプレッシャーでしたね。きっと多くの人がわたしが思い描いていたような想像をしていたと思うので。

――“画”をそのまま実写化はできないわけですが、加藤さんなりのアレンジはしたんですか?

加藤:心境の変化や成長など、この作品の中では遥ちゃんがいちばん出ていると感じたので、リアルに出したいと思いました。親とぶつかるというくだりも、みんなが共感できる部分だと思います。「子供は子供で筋を通している」というところはサラっと描くんじゃなくて、掛け合いや空気感などを重んじて、リアルにケンカしていこうと思いました。
 あとは、ボンテージファッションでミニスカートだったのですが、そのまま再現しようとすると(実写だとセクシーすぎる構図になってしまうので)、やりたい仕草や行動が制限されてしまう部分が出てきてしまって、現場で監督さんにお願いしてカメラアングルを変えてもらい、ギリギリセーフのラインを作っていただきました(笑)。

長谷川遥:加藤夏希<br>農大院生。なぜか常にボンテージファッション。性格もドS。

長谷川遥:加藤夏希
農大院生。なぜか常にボンテージファッション。性格もドS。

――“菌”が見える作品ですが、撮影場所などをみていると、キャストのみなさんも実際に“菌”と触れ合う機会が多かったと思います。加藤さんはいかがでしたか?

加藤:遥ちゃんは賢くてよかったなと思いました(笑)。2話にある、菌がワーッと襲いかかってきて防疫班が出てくるシーンでも、わたしには被害がなかったり。わりと行動や考え方が早いほうなので、遥ちゃんは一切被害がないという(笑)。
 ただ問題は水虫菌ですね(笑)。マンガではあったのでやりたい部分ではありました。「人間、みんな一緒なんだよ」っていう感じで(笑)。

――CGが多用されていますが“CG相手の演技”はいかがでしたか?

加藤:直接、CGと絡むドラマは『もやしもん』が初めての体験でした。“ここに菌がいる”という印として、(セットなどに)シールを貼っているのですが、映像ではそこに菌がいるわけなので、撮影中、手や物を置いたりできなくて。CGが絡むシーンでは、合成用に同じシーンを何回も撮るので大変でした。
 あと、菌がメインでしゃべっている後ろで人間が何かをしているというシーンもありましたが、実際に撮影しているときは、菌はいないわけです。一応、台本があるので台詞をしゃべるんですが、とても不思議な感じがした撮影でしたね(笑)。でもやっぱり、中村さんがいちばん大変だったでしょうね。

――撮影で特に印象に残っていることはありますか?

加藤:現場でいちばん印象的だったのは、ご飯がおいしかったことです(笑)。ケータリングで暖かいものを用意していただけて、とても幸せでした。普通はお弁当なんですが、炊き出しを用意していただいて(笑)。
 あとは……、わたしは部屋によくいたので、外の撮影を終えたみんなに「撮影どうだった?」と聞くのが楽しみだったりしましたね(笑)。大変だったのは、ボンテージファッションなんですが、日付が変わると同時に衣装を着替えていたんですね。洋服によっては胸が寄らないモノがあったり……。
 その時は胸を寄せて撮影に挑むんですが、激しい動作をすると谷間がなくなったりと(笑)。鞭を持って周りの人を叩いていたんですが、それは楽しかったです!(笑)

――最後に『もやしもん』の見どころをお願いします。

加藤:わたしのファッションがとにかくセクシーなので、観ていただきたいですね。作品としてはコミカルなのはもちろん、映像として非常に綺麗に仕上がっています。あと感動してウルウルくるところもあるので、楽しんでいただきたいです。

<聞き手:だーくまたお>
<取材・文:岡有希>

ドラマ『もやしもん』
7月8日より 毎週木曜 24:45~フジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送 ※初回放送は 25:00~
関西テレビ 7月13日(火)より 毎週火曜 25:29~
東海テレビ 7月15日(木)より 毎週木曜 26:15~
BSフジ 8月14日(土)より 毎週土曜 25:00~放送 ※毎月最終週のみ休止

>>ドラマ『もやしもん』公式サイト

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(C)石川雅之・講談社/ドラマ「もやしもん」製作委員会
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