3Dアニメ映画『豆富小僧』舞台挨拶レポート深田恭子さんはじめ豪華キャスト陣が勢ぞろい!
4月29日から全国公開される日本初の長編3Dアニメ映画『豆富小僧』の完成披露試写会が4月14日、丸の内ピカデリー3にて行われた。舞台挨拶に駆け付けたのは主人公・豆富小僧役の声優を務めた深田恭子さんをはじめとする豪華キャスト陣。
『豆富小僧』は作家・京極夏彦先生の小説『豆富小僧又六道中ふりだし』を原作とした長編アニメ映画。4月29日から全国の映画館で2D/3D同時公開される。妖怪であるにも関わらず人間を怖がらせることのできない豆富小僧が現代の日本で大冒険を繰り広げるストーリーとなっており、日本初の長編3Dアニメ映画として注目を集めている。そして豆富小僧をはじめとしたキャラクターの声優は豪華キャスト陣が担当。この日の舞台挨拶には豆富小僧役を務める深田恭子さんをはじめ、武田鉄矢さん(達磨役)、小池徹平さん(袖引き小僧役)、平野綾さん(室田アイ役)、はるな愛さん(702番狸役)、檀れいさん(室田茜役)、松平健さん(見越し入道役)が登壇した。また原作者の京極夏彦先生、河原真明監督、杉井ギサブロー総監督も駆け付け、作品を楽しみにしているファンの前で作品の魅力や今の心境を語った。
●豆富小僧のあまりのかわいらしさに深田さんもメロメロ!
豆富小僧役の深田恭子さんは、「豆富ちゃんは私にとってとても愛おしい存在です」と豆富小僧への愛を語り、豆富小僧の指南役である達磨を演じた武田鉄矢さんは「自分は何のために生まれてきたのかと思っている若者たちみんなの心の中に、豆富小僧がいるような気がします」と語りかけた。また袖引き小僧役の小池徹平さんは「袖引き小僧は見た目がどんぐりみたいでカワイイやつなんですけど、見た目とは裏腹にずるがしこいところもあったりします」と話し、室田茜役で今回が声優初挑戦の檀れいさんは「現場ではドキドキしつつも楽しく収録させていただきました。こういう時期で不安もたくさんあるかと思いますが、この時間だけは楽しんで、豆富小僧に癒されていただければと思います」とこれから作品を観賞する会場のファンへメッセージを送った。
●松平さんも声優に初挑戦!はるなさんは702番狸役!?
豆富小僧と共に冒険を繰り広げる室田アイ役を務めた平野綾さんは、「アイちゃんは純粋で、素直でまっすぐな心を持った女の子です。この作品の原作は学生のころに読んでいたので、まさかこういう形で出演させていただけるとは思っていなかったです」と喜びを語った。見越し入道役を務めた松平健さんは、「作中では怒鳴る場面が多かった。私も(声優は)初めてだったので、一生懸命やらせていただきました」とのこと。さらに702番狸役を務めたはるな愛さんは「自分で妖怪らしい声を作っていったんですけど、監督に普通の声でいいよと言われました(笑)」と語り会場の笑いを誘い、「この映画には忘れていたものや必要なものがいっぱい詰まっています。今、日本が1つの家族となって頑張って立ち上がっていけるように、一緒にがんばりましょう」と東日本大震災の被災地へ思いをはせる場面もあった。
●原作の京極先生が豆富小僧に「よかったね」
原作の『豆富小僧又六道中ふりだし』を執筆した京極夏彦先生は「長い道のりでした」と感慨深げに語り、キャストと共に舞台に登壇していた豆富小僧に「よかったね」と優しく声をかけた。また河原真明監督は「きれいな映像、そして楽しんでいただける内容になっていると思いますので、楽しんでいただければ嬉しいです」、杉井ギサブロー総監督は「企画から6年、現場も4年をかけて作り上げました。ぜひお父さんやお母さん、お兄さんやお姉さんたちと小さいお子さんたちとのコミュニケーションの材料に使っていただければ嬉しく思います」と作品に込めた思いを語った。
最後に深田さんがキャスト陣を代表して一言。「この豆富小僧は、今自分にできることはなんなのか、自分にしかできないことはなんなのかを必死に考えながら、勇気ある行動をとります。『豆富小僧』がみなさんにとっていろいろなことを考えるきっかけとなる作品になれば、うれしく思います」
『豆富小僧』は2011年4月29日より全国の映画館にて3D、2D同時公開。
<取材・文:福島 槙子>
<アニメーション映画『豆富小僧』>
2011年4月29日(金・祝)3D/2D同時公開
【キャスト】
豆富小僧:深田恭子
達磨:武田鉄矢
袖引き小僧:小池徹平
死神:大泉洋
芝居者狸:宮迫博之
室田アイ:平野綾
702番狸:はるな愛
室田茜:壇れい
見越し入道:松平健
(C)2011「豆富小僧」製作委員会
配給:ワーナー・ブラザーズ映画
>>アニメーション映画『豆富小僧』オフィシャルサイト