2人の出会いと友情のはじまりが描かれる――6月22日から上演の『銀河英雄伝説』外伝-ミッターマイヤー・ロイエンタール編-』パンフレット撮影現場に密着取材☆
2011年1月に青山劇場で上演され、あの壮大な物語を舞台で再現。大きな話題となった『銀河英雄伝説 第一章 銀河帝国編』。
そして早くも、2011年6月からはその外伝となる舞台『銀河英雄伝説』外伝-ミッターマイヤー・ロイエンタール編-』が上演が決定している。
今回はそのパンフレット撮影現場にお邪魔したので、その様子をお届けしよう。
この日の撮影に参加したのは、メインキャスト・サブキャストを含める10名。
最初の撮影は、ドーラ役の長澤奈央さんから。真っ赤なドレスに身を包み、颯爽と登場した長澤さん。
撮影前はカメラマンやスタッフと仲良く話をしながらも、いざ撮影がスタートするとその表情は真剣に。つい先ほどまでのにこやかな表情は一転、クールな眼差しをカメラに向け、ドーラになりきっている様子だった。
次に撮影が行なわれたのは、エヴァンゼリン役の松島志歩さん。ブルーのロングドレスとカールした巻髪はまるで妖精のような雰囲気を湛えており、カメラマンも「本当に似合ってますね」と絶賛するほど。
少しずつポーズを変えながら、柔らかい表情で撮影に励んでいた姿が印象的だった。
続いて、フレーゲル男爵役の三上俊さんの撮影がスタート。舞台『銀河英雄伝説』に初出演する三上さんは、フレーゲルらしさを出すためカメラマンと相談しながらポージングを決めていく。
アンティークの木の椅子に座り、凛々しい表情でカメラを捉えながら撮影は進行。早くも舞台への期待を煽るような、勇ましい姿を見せていた。
そして次の撮影に現れたのは、コルプト子爵役の遠山大輔さん。撮影の合間も役の話題で盛り上がるなど、リラックスした空気の中で行なわれた。
拳を握ったり、カメラに向けて力強い目線を向ける遠山さんの表情には気迫が感じられ、これから始まる舞台への意気込みを思わせた。
続いて撮影が行なわれたのは、コルプト子爵の弟役を演じる遠山裕介さん。
顔の角度や目線の向け方など、表情の作り方も完璧。ポージングや立ち居振る舞いなど、一つ一つの動作からも『銀河英雄伝説』の世界観を表しているようだった。
撮影も中盤に差し掛かり、現場に登場したのは高樹京士郎さん。「キリっとした感じ」や「強い感じ」というリクエストにも確実に応え、撮影は順調に進んでいく。途中カメラマンに「黒目が大きいんだね!」と言われ、高樹さんが照れるという和やかなシーンも見られた。
そしてお次は、笠原竜司さんが登場。鍛え上げられた肉体は衣装を介してもわかるほどで、現場にいたスタッフ全員が改めて「すごい」と感動するほど。
カメラをぐっと睨んだ表情や腕を組んだポーズなどには、笠原さんにしか出すことのできない強靭さが表れていた。
続いて、本作の主人公のうちの一人・ミッターマイヤー役を演じる中河内雅貴さんの撮影が行なわれた。
金箔を施したアンティークの椅子に腰掛け、「どうでしょう?」とスタッフを笑わせるなど、和気あいあいとした中で撮影はスタート。
「軍人として仕事中」というリクエストに答え、カメラを見つめたり手の角度を変えたりと、細かく調整しながらポージング。途中、「平民出身のミッターマイヤーだから……。」と、ゴージャスな椅子を見つめながらポーズを考え込むシーンも見られた。
そして「ラフな感じ」や「軍の施設にいる感じ」などのリクエストに応えながらも、中河内さんが合間に冗談を交えるなど、現場には明るい雰囲気が。
一つ一つのカットにこだわり、ミッターマイヤーの内面や立場などを、ポージングや表情によって忠実に再現していた。
そしてここからは、ロイエンタール役の東山義久さんとミッターマイヤー役の中河内さんという、主演2人が並んだショットの撮影がスタート。
開始前には冗談を言い合って笑ったり、最近のスケジュールについて話したりと、2人の仲の良さを伺わせていたが、いざ撮影が始まると一転して真剣な表情に。
それぞれのポーズや表情をとりながらも、お互いのリズムを尊重しあうようにして撮影は進行。
シャッター音が響くごとにポージングや表情を変え、それぞれ違ったテイストを出しながら完璧なカットを作り上げていた。また笑い声が耐えない撮影現場のなか、中河内さんに東山さんが「行くぞ」と促すシーンも見られ、2人の息もピッタリの様子だった。
続いては東山義久さんの単独での撮影。
前作に引き続きロイエンタールを演じるということもあって、衣装に身を包んだその姿には貫禄が感じられた。
そして撮影は、東山さんがアンティークのテーブルセットに腰掛け肘を置くという、クラシカルなムードを湛えたシチュエーションでスタート。
スタジオのドラマチックなセットとも相まって、そこにはまるで舞台であるかのような臨場感が漂っていた。
東山さんは目で語るような鋭い視線をカメラに向けたり、キレのあるポージングを取ったりと、撮影は流れるように進んでいく。軍人らしい厳しさを持った表情を見せたかと思いきや、「笑顔で」や「素の感じで」というリクエストにもすぐに応じていた。
そして最後に、ドロイゼン役・中塚皓平さんの撮影が行なわれた。
この日遅くに行なわれた撮影にも関わらず、撮影開始直後から高い集中力を発揮していた中塚さん。
カメラマンと相談しながら自らポーズを提案したりと、積極的な姿勢で撮影に励んでいた。クールな面持ちから柔らかい笑顔までくるくると表情を変え、順調なペースで撮影は進行。
最後のカットが撮り終わり、俳優陣の「お疲れ様でした!」と言う元気の良い挨拶と共に、この日のパンフレット撮影は終了した。
舞台『銀河英雄伝説』外伝-ミッターマイヤー・ロイエンタール編-は、2011年6月22日~2011年6月26日まで、東京・豊島区のサンシャイン劇場にて上演される予定だ。
スケジュールなどの詳細は、オフィシャル・サイトをチェックしよう!
<取材・文:杉山玲菜/撮影:河井彩美>
>>舞台『銀河英雄伝説』-外伝 ミッターマイヤー・ロイエンタール編- オフィシャルサイト