中河内雅貴&東山義久のW主演の舞台『銀英伝』外伝をレポート!

中河内雅貴&東山義久のW主演で送る『銀河英雄伝説』外伝-ミッターマイヤー・ロイエンタール編ゲネプロレポート――フレッシュに、そして重厚に、その熱演ぶりをご紹介!

 6/22(水)~26(日)まで池袋サンシャイン劇場で公開されている人気舞台『銀河英雄伝説』外伝-ミッターマイヤー・ロイエンタール編-のマスコミ向けゲネプロ(公開リハーサル)が、公開初日・同会場にて行われた。

 本作は2011年1月に青山劇場で上演され大きな話題を呼んだ『銀河英雄伝説 第一章 銀河帝国編』の外伝。

 銀河帝国と自由惑星同盟の戦いが繰り広げられるはるか未来を舞台に、銀河帝国側の名将・ラインハルトの部下、ミッターマイヤー(中河内雅貴)とロイエンタール(東山義久)を軸とした物語・友情劇を2部構成で描いている。

 第1部では、同時期にイゼルローン要塞に赴任した対極の性格の持ち主である2人── 一途にひとりの女性を思い続ける正義感の強いミッターマイヤーと、多くの女性と浮名を流す冷笑家・ロイエンタールが、イゼルローン要塞内にあるクラブ「後フェザーン」の人気ホステス・ドーラ(長澤奈央)の計画した“ある事件”によって意気投合するに至るまでを表現。

 女性たちによる華やかな踊り、ミッターマイヤーとロイエンタールによる息を飲むような争いのシーンなどを織り交ぜた、変化と起伏に富んだ舞台演出・構成が特徴的で、客席は常に緊張感と期待感に溢れていた。

 そんな第一部を経て、第二部はミッターマイヤーとエヴァンゼリン(松島志歩)の晴れやかな結婚式の様子から幕を開ける。もちろんそこにはロイエンタールの姿もあり2人の門出を温かな眼差しで見守っていた。

 しかし、幸せは長くは続かなかった。

 結婚式の直後、ミッターマイヤーとロイエンタールは長い長い闘いの旅へ。一度は死を覚悟するものの、2人は助け合いながら、そして己の過去と現実と向き合いながら長い戦いに終止符を打つが、今度は平民・下級貴族出身の帝国軍人の活躍を激しく憎むフレーゲル男爵の企みにより、ミッターマイヤーは牢に閉じ込められてしまう……。

 ミッターマイヤーを助けようとロイエンタールはその術を探していくが──。

 紆余曲折のエピソードを通して、2人の友情や人間としての成長をよりリアルに投影したのがこの第2部。

 観衆に共感や一体感をもたらすドラマと、銀英伝ならではの壮大なスケール感が見事に調和しているところも印象的で、感動的なエンディングでは客席から惜しみない拍手が送られたのだった。

 この日のゲネプロでは一度も中断することなく、本番さながらの圧巻の舞台を見せ付けてくれた。

 熱演の後のフィナーレが終わると、ダブル主演の2人=中河内さん、東山さんは目を合わせて笑みをこぼすほど。それほど手ごたえを感じていたということではないだろうか。

 普段から親しい間柄という2人ならではの息のあった演技やダンス、舞台と客席との距離が近い本格派劇場の公演ならではの迫力をぜひ本公演で体感して欲しい。

 残念ながらチケットが手に入らなかったという人は、6月26日(日)本公演の千秋楽に合わせて、TOHOシネマズ10劇場で同公演が上映されることが決まっているのでこちらをチェックしてみよう。

 また、11月からさくらホールにて外伝第二弾『銀河英雄伝説 外伝オーベルシュタイン編』の公演が開催されることが決定している。

 完全オリジナルストーリーで田中芳樹先生の監修の元、再び新たなる伝説が生まれそうだ。

<Text&Photo:逆井マリ>


神奈川県横浜市出身。既婚、一児の母。音楽フリーペーパー編集部を経て、フリーのライターとしてインタビュー等の執筆を手掛ける。パンクからアニソン、2.5次元舞台、ゲーム、グルメ、教育まで、ジャンル問わず、自分の“好き”を必死に追いかけ中。はじめてのめり込んだアニメは『楽しいムーミン一家』。インタビューでリアルな心情や生き方を聞くことが好き。

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逆井マリ
神奈川県横浜市出身。音楽フリーペーパー編集部を経て、フリーのライターとしてインタビュー等の執筆を手掛ける。

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>>舞台『銀河英雄伝説』 -外伝 ミッターマイヤー・ロイエンタール編- オフィシャルサイト


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