音楽シーンで独自の存在感を放つユニット・ビリケンが『毎日かあさん』OP&EDのヒットとともに人気急上昇中!"戦隊ソングで育った"ビリー&"ジョジョ大好き"のケン、2人のマンガ・アニメ遍歴&最新曲について聞きました!
"フォーク+ヒップホップ=ヒップフォーク"と言う独自のスタイルで、多くのファンを魅了しているユニット、ビリケン。テレビ東京系列全国ネットで放映中のアニメ『毎日かあさん』のOPテーマ「風が吹く丘」、EDテーマ「お守り傘」を歌い、ますます活躍の場を広げているお二人が、遂にアニメイトTVに登場!アコースティックギター&ヴォーカル担当のビリーさん、ラップ担当のケンさんに好きな漫画やアニソン、そしてミニアルバム『風が吹く丘』についてまで、盛りだくさんに聞いちゃいました!
☆「ジョジョごっこに明け暮れてました!」
――宜しくお願いします!
ビリーさん&ケンさん(以下ビリー、ケン):宜しくお願いします!
――ではまず最初に、お二人が好きだったアニメや漫画など教えていただけますか?
ビリー:『キャプテン翼』や『SLAM DUNK』とか、スポーツ漫画が好きでした!僕は野球をやっていたので、アツい漫画が好きだったんです。
ケン:生粋の『ジョジョの奇妙な冒険』ファンです!小学校の時はジョジョごっこばかりしていて、僕は花京院でした(笑)。みんなで山に行って、スタンドを出しているつもりで遊んでいました。
――最近読んでいる漫画はありますか?
ケン:『週刊ヤングジャンプ』、『週刊ヤングマガジン』、『ビッグコミックスピリッツ』、『ビッグコミックスペリオール』、『モーニング』です!買い逃がすと、古本屋で買っちゃったりもしますよ。
――おおー!ビリーさんはいかがですか?
ビリー:最近はあんまりチェックできていないんですけど、昔は兄に連れられて「ジャンプフェスタ」に行ったりもしていました。その時は確か、悟空がいましたね。
――なるほど。悟空と言えば、当時好きなヒーローっていました?
ビリー:スパイダーマンです!今でもDVDを集めたりして観ています。スパイダーマンって、実は普通の人じゃないですか?ただ強いとか、かっこいい、ってだけのヒーローじゃなくて。そういう部分に憧れるんです!
ケン:空条承太郎です!でも僕はジョジョごっこでは花京院だったので、承太郎をやってる友達を見て「いいなあ」って思っていました(笑)。今って、大人の方が"ジョジョ立ち"するじゃないですか?でも僕達は、小学校の頃からやっていましたからね(笑)。
――ビリケンさんは今『毎日かあさん』でアニソンを歌われてるわけですが、お二人の中で思い出深いアニソンってありますか?
ビリー:兄の影響で、戦隊モノが入ったオムニバスのCDを自然と聴いていました。『太陽戦隊サンバルカン』とか、『超獣戦隊ライブマン』の曲が入っていたと思います。
ケン:お兄さん好きそうやな……!
ビリー:そう、兄がめっちゃ好きなんですよ。今でも買ってから遊んでいないゲームが200本くらい積んであるんです。
――置く場所に困りそうですね(笑)
ビリー:それが……兄が引っ越して、一度家を見に行ったんです。そしたら、入り口に鍵が6個くらいついた兄の3畳くらいの部屋があって。中に入ってみたら、コックピットみたいになってるんです。
――コックピット?
ビリー:モニターが4つくらいあって、ゲームに囲まれながらゲームをするらしいんですけど(笑)。ちゃんと、ゲームによって、モニターを使い分けているみたいです。
――その部屋、欲しいです(笑)。ケンさんはどうでしょう?
ケン:印象に残ってるのは『北斗の拳』や『シティーハンター』の曲です。友達に小室哲哉さんの熱狂的なファンがいて、小学生にも関わらず小室さんのキーボードを全部集めていたんですよ。
――全部ですか?!
ケン:そうです。前、右、左に3段づつ。部屋に遊びに行ったらTM NETWORKのセットみたいになっていて、触らせてもらいました(笑)。
――では最近、注目してるアニメやゲームなどありますか?
ビリー:時々ゲームセンターに行くんですけど、最近のリズム系ゲームって凄く進化してますよね?!僕がちょうど17、8歳の頃に『beatmania』や『Dance Dance Revolution』が流行っていて、当時そういうゲームは結構遊んでいたんです。でも、この前久しぶりに見たら、「これ、どうやってやんねん?!」って。ビックリしました。
――確かに進化してますよね。
ビリー:僕の記憶の中だと、昔のゲーム機はボタンが6個だったんですよ。でも最近のゲーム機はボタンの数も多くなっていて。この前も上手な人を見ていたら、キーボードを打つみたいに遊んでいて驚きました。あとは"ガンダムの筐体機"もスゴいですよね!
――あ、対戦型のやつですね。
ビリー:それこそ、コックピットみたいになっていて。
ケン:ガンダムと言えば、昔はガンプラを凄く作っていました。
――そうなんですか?
ケン:はい。普通に作るんじゃなくて、関節とかパテで動けるようにして作るんです。エアブラシで塗るんですけど、換気扇って普通は、キッチンにしかないじゃないですか?だから、自分で部屋につけたんです。
――ご自分で!
ケン:はい。自分でダンボールを換気扇に取り付けて、空気がガンプラに集中して当たるようにしたりとか。ラジコンとかも作っていましたし、細かい作業が好きなんでしょうね。
――今も作ってるんですか?
ケン:最近はあんまり作っていなくて、もっぱら漫画ばかりです(笑)。『週刊ヤングマガジン』の『砂の栄冠』がお気に入りです!
☆「家族っていいなぁ、って思います」
――7月はミニアルバム『風が吹く丘』のキャンペーンで全国を周っていましたが、いかがでしたか?
ビリー:『毎日かあさん』の影響で、子供にステージを見てもらえる機会が増えたんです。世代問わず楽しんでもらえるような音楽を目指しているので、凄くありがたかったですね。
――家族連れのお客さんも多かったと思うのですが、そう言ったファンの方から影響を受けたことってありました?
ビリー:「家族っていいなぁ」って思います!例えば、お父さん・お母さんが僕達のこと知らなくても、子供達が「毎日かあさんの人だよ!」って言うと、「子供が喜んでいるので私たちも嬉しいです。」など言ってくれるんです。そう言うのを目にすると、自分達も良かったな、と思いますし、家族の暖かさが伝わってきます。
ケン:「子供、女の子と男の子どっちが欲しい?!」などの会話が出てくるようになりました。
――ちなみにどちらが欲しいです?
ビリー:選べるなら、男、女の順に二人欲しいです!一人目が女の子だとすごく可愛がってしまいそうで……(笑)。
ケン:僕は、逆ですね!年が若いうちに、長女とデートに行きたいって夢があるんです(笑)。
☆「改めて凄い仕事してるんだな、って。」
――ミニアルバム『風が吹く丘』では童謡「どんぐりころころ」「おもちゃのマーチ」「大きな栗の木の下で」の3曲をカバーされていますが、このラインナップを選んだのはなぜでしょう?
ビリー:童謡って、もの凄い数あるじゃないですか?その中から数十曲ピックアップして、二人の声で歌ってみたんです。それでみんなに意見を聞いて、最終的に「これだったら、みんなに楽しんでもらえるよ」って意見を貰った曲がこの3曲でした。
――DVDには『毎日かあさん』第2期OPテーマ「あるいてゆこう」の「あるいてゆこう~ビリケン体操バージョン~」も収録されています。
ケン:最初、自分達に出来るのかな?!って思ったんです。でも、いざ、"体操のお兄さん"のようなジャージを着て、帽子を被ってみると、楽しく感じました。振り付けを教えてもらう時も初めは不安だったんですけど、やってみると楽しかったんです。僕達は、今はそれを子供達に伝えていける立場にあるので、改めて凄い仕事をしてるんだなと、思っています。
――「風が吹く丘」「お守り傘」は、どんなことを意識して制作されたんですか?
ビリー:「風が吹く丘」に関しては、テーマは"思い出"です。誰にでもある思い出や、大切だった時間を「風が吹く丘」に例えているので、この曲を聴く度にそれを思い出してくれれば良いな、と思って書きました。そして、「お守り傘」は、"こういう男になりたいな"と言う、自分達の憧れを込めました。今の時代って、メールで告白したりするじゃないですか?それは悪いことじゃないんですけど、自分達は"好きなら好き"って正面から伝えたいですし、歌い手として"みんなで楽しもうよ!"って、お客さんと直球で会話したいんです。
――では最後に、ビリケンさんの今後の目標を教えていただけますか?
ケン:ビリケンの活動としては、できれば来年や再来年の近い将来に、ファミリーコンサートをやりたいと思っています。個人的には、アニメの声をあててみたいです!
ビリー:ファミリーコンサートは昼に開催して、親子で遊びに来てもらえるような内容にしたいと思ってます。音楽だけでなく、エンターテインメントとして提供できる舞台を、全国でやりたいですね。個人的には、健康で元気にありたいと思います(笑)。
(取材・文 杉山 玲菜)※文中一部敬称略
ビリケン公式サイト