GRANRODEOが2度目の武道館公演！『GRANRODEO LIVE 2011 G6 ROCK☆SHOW ～SUPERNOVA FEVER～』レポート

　10月10日・GRANRODEOが2回目となる日本武道館公演『GRANRODEO LIVE 2011 G6 ROCK☆SHOW ～SUPERNOVA FEVER～』を開催!!今回もチケットはSOLD OUT!!その熱狂の模様を、ここにお伝えしよう。

　ライブは、雄々しいファンファーレ響き渡るBGMを背景にスタート。その音色が止まると同時に、スペイシーな音が会場中を包み出した。巨大な宇宙船から降り立つ戦士たちのよう、2人はドリーミーな音色に包まれながら、ゆっくりとゴンドラに乗って舞台上空からその姿を現した。

　ステージ上へ降り立つ2人。e-ZUKAのギターが大きく唸りを上げ、天空で火花がけたたましく鳴り響くと同時、演奏は軽快/重量感を持った「SUPERNOVA」へ突入。誰もが心地好い演奏にノッて感覚を異世界へトリップさせながら、熱狂的な声援を上げていた。そう、この無邪気に一体化していける雰囲気こそがGRANRODEOのライブだ！

演奏は、一気に加速度を上げ「Black out」へ。「今日は死ぬまで盛り上がってちょーだいよっ!!」。KISHOWの言葉が嬉しいくらいに胸を掻き立ててゆく。もちろん「Black out」のヘヴィ&グルーヴに暴れゆくロックンロールな演奏も、強烈な刺激だ。

サビでは、観客たちと共に歌いあげた場面も。その熱狂の渦をさらに高みへ連れてくように流れたのが、ワイルド/ヘヴィネスさにかけてはGRANRODEO史上最も重量級のナンバー「ROSE HIP-BULLET」だ。真っ赤なサイリウムに染まりきった会場。誰もが血脈を逆流させ、熱狂の音の壁へ次々感情をダイブさせていた。たまんないぜ、叫んでも、叫んでも、昂るエナジーの震えが止まらないぜっ!!

「日本一デカいライブハウス武道館へようこそっ!!」

　「Once&Forever」では、ヒステリカルなギターの旋律とメロディックな歌に身を預け、誰もがKISHOWと一緒に歌ってゆく。これだよな、一つになる楽しさって!!

ズンズンと腹の奥底に響くLAWなビート。感情の内側から痛いくらいに興奮を掻きむしってゆく「ウィッチハンター」。ジャジーな香りも挟みつつ、ファンキー&ヘヴィソウルに横揺れな表情を描きあげ、観客たちをダンスな空間へ導いた「進化と墜落の二元論」と、最新アルバム「SUPERNOVA」の楽曲が続いていった。そして。。。

　GRANRODEOの名曲の数々を届けるべく2人が仕掛けたのが、メドレーでの演奏。大勢のダンサーたちが舞台上へ姿を現した。流れ出したのはダンサブル/トランシーな「SEA OF STARS」。KISHOWは羽根扇子を振りまわし、観客たちをDANCE&FEVERな空間へ導き出した。一転、演奏はハード&ファンキーな「Snow Pallet」へ。ロマンチックなムード醸しながら会場の空気を温かい笑顔で包んだところで、彼らは、その場を一気に夏へと連れ出した。たくさんの美女に囲まれゴキゲンなKISHOW。演奏したのは、「サマーGT09」だ。場内中が熱狂的な夏アゲ・モードへ突入。常夏気分が弾けきったところで、一気に身体の汗を振り絞るように「BRUSH the SCARL LEMON」を演奏。そしてふたたび「SEA OF STARS～」を通し、会場中を羽根扇子舞い踊る景色へ染め上げながら、熱狂呼び起こした豪華なメドレーの幕を閉じていった。

魂が燃え盛った観客たち。その感情へさらに熱狂のコロナを爆発させるよう「Go For It!」が飛び出した。何時もなら終盤を熱狂で彩る歌が、まさか中盤で登場するとは。途中には、超絶テクニカルな演奏を披露したドラムとベースのソロ・プレイ。さらにe-ZUKAの、哀愁味あふれるドラマチック/クレイジーなギター・ソロを挿入。レーザーの光放ったe-ZUKAのギターが、大きなハウリ音を上げながら天空へ消えてゆく演出も登場。後半での、お馴染み幸せ訪れる魔法の四文字「I.G.P.X」を会場中の人たちと掛け合ってゆく姿も含め、すでに場内のボルテージはクライマックスの様相を呈していた。

凄まじい熱狂と高揚の余韻抱く中に流れ出した「Infinite Love」。KISHOWと一緒に、誰もが身体を揺らし、歌を口づさみ出した。まだまだ熱狂のカーニバルは終わらない。

　中盤では、大人の哀愁味湛える、スケールあふれた雄々しい泣きの名曲「背徳の鼓動」を演奏。さらに、アコースティック・コーナーで4人が奏でたのは,とてもハートフルな歌声と音色で心を癒し、潤した「恋音」。その美しい音色と声色は、心を綺麗に洗い流し、無垢な魂に浄化していくようだった。

舞台は後半戦へ。エンジン加速してゆくSEを合図に流れ出したのが、「SEED BLASTER」。KISHOWの荒ぶる叫び声と同時に、演奏は一瞬にして歪みと加速度を伸ばし、爆裂した咆哮を上げだした。ここからは、熱狂に酔いしれてこそ本望なバトル・コーナーへ突入だ!!

　その勢いへザクザクとした鋭い刃を突きつけてきた「カナリヤ」。さらに、豪圧なグルーヴ炸裂した「tRANCE」の登場。昂りを上げた感情は、何度も何度も嬉しい悲鳴を上げながら、狂喜の渦の中へダイブしてゆく。もう螺子がブッ飛び、トランス状態へ突入した感情は誰にも止められない。そこへ響いてきた闘争馬の嘶き…。

沸き上がる大歓声。あとはもう「modern strange cowboy」の演奏へライドし、Highに!High!!になって騒ぐだけ!!それ以外に何が必要だ!!頭からっぽに飛び跳ね叫んでこそカーニバルじゃないかっ!!

　「みなさんの笑顔を見て、そして僕はこう思いました。やっぱりなんだかんだ言って、世界は美しいなと思います」

　本編最後は、手拍子送る満員の観客たちと一緒に「Beautiful world」を満面の笑顔で大合唱しながら、幕を閉じていった。

　アンコールでは、日本武道館公演用に作りあげた「We wanna R&R SHOW」を演奏。e-ZUKAの奏でる優しいピアノの音色に乗せKISHOWがサビを歌い上げると同時に、演奏は一気に歪みを上げ、軽快に跳ね出した。気持ちいいね。またまた一緒にロックンロールなビートにのって騒ぐしかないじゃん！

　続いて、11月23日に発売となる最新シングル「愛のWarrior」を先行披露。これぞGRANRODEOといったロックサウンド、疾走感たっぷりの旋律が会場中を駆け抜けてゆく。演奏が進むごと高揚を増す楽曲だけに、初めて聴くにも関わらず、誰もが感情の昂りを押さえられずにいた。

興奮で火照った身体の熱。でも、まだまだ火傷しそうなほど熱していくことを誰もが要求していた。その気持ちに嬉しい熱気を注ぐよう、2回目のアンコールで演奏したのが「シャニムニ」だ。

満員の観客たちが、♪シャニムニ♪と声を掛け合い、叫び声を上げ、ドライブ感満載な音の上で跳ね続けている。しゃにむに一体化し熱狂したその熱を持ったままイキきらないと、GRANRODEOのライブじゃない！その満足感をたっぷり胸に、心に刻みながら、約3時間に渡る熱狂のカーニバルの幕は閉じていった。

　最後にニュースを。11月23日にアンコールでも演奏していた「愛のWarrior」をシングル発売。さらに来年1月からは、毎年恒例のZepp Tourがスタート。まだまだGRANRODEOの勢いは止まらない。


＜SET LIST＞

「SUPERNOVA」
「Black out」
「ROSE HIP-BULLET」
「Once&Forever」
「ウィッチハンター」
「進化と墜落の二元論」
「SUPERNOVA FEVERメドレー「SEA OF STARS～Snow Pallet～サマーGT 09～BRUSH the SCARL LEMON～SEA OF STARS～」
「Go For It!」
「Infinite Love」
「背徳の鼓動」
「恋音」(アコースティック)
「SEED BLASTER」
「カナリヤ」
「tRANCE」
「modern strange cowboy」
「Beautiful world」
「We wanna R&R SHOW」
「愛のWarrior」
「シャニムニ」


GRANRODEO 公式サイト