2mの大剣「ドラゴンころし」と鷹の団の団旗も登場！映画『ベルセルク　黄金時代篇I　覇王の卵』公開で初日舞台挨拶

　累計発行部数が世界で3000万部を超える人気コミック『ベルセルク』が、3部作となって映画化。第1章となる『ベルセルク　黄金時代篇I　覇王の卵』が2012年2月4日（土）に公開された。同日には公開を記念した舞台挨拶も開催され、会場となった新宿バルト9に、ガッツ役の岩永洋昭さん、グリフィス役の櫻井孝宏さん、キャスカ役の行成とあさん、ゾッド役の三宅健太さん、そして窪岡俊之監督が登壇。フォトセッションでは、ガッツが使用する2mの大剣「ドラゴンころし」と鷹の団の団旗も登場し、大きな盛り上がりを見せていた。

大剣「ドラゴンころし」と鷹の団の団旗とともに、観客をバックに記念撮影！
写真左から窪岡俊之監督、櫻井孝宏さん、岩永洋昭さん、行成とあさん、三宅健太さん

　舞台挨拶ではまず監督から「パイロット映像から数えて今年で5年、こうやって初日を迎えられて感無量です。機会があったら感想をお聞かせください」と、初日を迎えた喜びを話しつつも、上映後の舞台挨拶ということでお客さんの反応も気になる様子だった。

　続いてキャスティングについて聞かれた監督。グリフィス役は選考が難航したという。「オーディションでは2枚目を意識している演技の方が多かったような気がしていたのですが、櫻井さんは自然な感じがしました。後半の素のグリフィスとヨレヨレになったグリフィスの芝居の差があって、ちゃんと考えいるということが見ていて分かりました」と語り、ガッツ役については「（岩永さんは）リアル・ガッツと言われていますが、別に外見で選んだ訳ではありません（会場笑）。声を出された瞬間に“ガッツが実在して喋ったらこんな感じだろうな”と思いました。それは三浦さんも同じ印象でした」と話した。

　それに対して岩永さんも「僕は（このメンバーのなかで）唯一、声のお仕事をメインでやっている人間ではないので、主演に選んでいただいてすごく嬉しいという気持ちと同じくらい、プレッシャーがありました」と収録を振り返った。

　続いて監督はキャスカについては「オーディションのデモを聞いたときに“アーツビジョンの行成とあです”とビシッと入っていて、凛とした感じがキャスカだなと思いました」と話し、ゾッド役については、もともとガッツ役でオーディションを受けた三宅さんが、ゾッド役になった理由も明かしてくれた。その理由とは、実は三浦先生からの直々のご指名だったとのこと。それを聞いた三宅さんは嬉しさのあまり挙動不審に。そんな三宅さんの姿に大きな笑いと共に大きな拍手も送られ、三宅さんは「業界で評判の“モンスター声冥利”につきます（笑）。ありがとうございます！」と恐縮しきりだった。

　さらに大のベルセルクファンという三宅さん、映画化については「ガッツが振り下ろす大剣の質感など、“2Dでもここまで迫力が出せるんだぞ”というアニメのすごさを感じ、興奮しました」と話し、行成さんも「生と死のぶつかり合いと同じくらい、喜怒哀楽のぶつかり合いや、憎しみ、妬み、汚いところまで描かれているので心に響きます。女性も好きになれる（作品）かなと思います」と女性視点から作品についてコメント。

　作品の魅力について聞かれた櫻井さんは「物語の始まりには出逢いがあるんだなと改めて感じました。人間関係のドロドロしたところが赤裸々に描かれていて、痛い気持ちになるのですが目が離せなくなる。そういったものが詰まっているのかなと思います」と話してくれた。

　「どのような人に観てほしいですか？」という質問に岩永さんは「一人でも多くの人に見てもらいたい」と前置きをしつつ、「個人的に原作を知らない若い世代の方に特に観てほしいです」と話した。さらに、早くも『黄金時代篇II』の見どころについて質問が及ぶと、窪岡監督は「百人斬りやタイトルにもなっているドルドレイ攻略。起承転結でいえば1部は起と承ぐらいなんですが、2部は承も入りつつ転が入るパートなので、それがどういう形になるのか、音響・音楽も素晴らしいのでぜひ劇場でご覧いただきたいと思います」とコメント。舞台挨拶を締めくくった。

　ベルセルクの世界観をすべて映像化するという壮大な『ベルセルク・サーガプロジェクト』。今後の展開に期待だ！


映画『ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵』公式サイト