『SRXドリームコラボレーション』第四弾下野紘さんインタビュー

『スカーレッドライダーゼクス ドリームコラボレーションシリーズ』第四弾『純愛★ファンタスチック』が3月28日にリリース!――というわけで鞍馬ヒロを演じる下野紘さんにインタビュー!

『スカーレッドライダーゼクス ドリームコラボレーションシリーズ』第四弾『純愛★ファンタスチック』が3月28日にリリース!――というわけで鞍馬ヒロを演じる下野紘さんにインタビュー!

恋愛シミュレーションx戦隊ヒーローというユニークなストーリーで大人気の、PS2用ゲーム『スカーレッドライダーゼクス』。2011年12月から順次リリースされている豪華キャスト陣x豪華クリエイターによるキャラクターソングシリーズ『スカーレッドライダーゼクス ドリームコラボレーションシリーズ』に、第四弾となる『純愛★ファンタスチック』が登場!歌唱を担当するのは鞍馬ヒロを演じる下野紘さん、ヒロのサブスタンス・デュセンバーグを演じる高橋直純さん、そして楽曲制作を担当するのは『サイレントヒル』シリーズや『BEMANI』シリーズの楽曲を手掛ける山岡晃さんという、まさに“夢のコラボレーション作品”になっている。

今回アニメイトTVでは、レコーディング直後の下野さん・山岡さんに直撃しインタビューを実施。レコーディングの感想からボイスドラマの裏話、さらに楽曲制作秘話まで、盛りだくさんに語っていただいた。

下野紘さん

下野紘さん

●「エンドレスで聴いてたら、ほわぁ~ってしてきます(笑)」

――最初に曲を聴いたときの印象はいかがでしたか。

下野紘さん(鞍馬ヒロ役/以下下野):エンドレスで聴いていると、「ほわぁ~」ってしてきそうな感じがしました。ずっと聴いていると、脳みそを持っていかれてしまいそうな……言葉で表すのが難しいんですけど。同じフレーズが続いたりするので、頭の中でぐるぐる曲がまわっていくような感覚になりましたね。

――歌詞も独特ですよね。

下野:一番最初に僕の目についたのは、「ステーションスタッフ」というフレーズです。さっきその制作秘話を伺いました。山岡さんが作詞について色々と考えていたときに、駅員さんが目に付いたらしいんです。それで、「駅員さんってすごく頑張っているな……」とか、「駅員さんも色んな人生があって、色んな愛があるんだろうな」と思って、“ステーションスタッフ”というフレーズが生まれたそうです。僕の中では、「色んな人に色んな愛があるんだろうな」って解釈してますけど、本当のところはわかりません(笑)。

――先ほどレコーディングが終了したそうですが、いかがでしたか。

下野:『純愛★ファンタスチック』は面白い曲で、僕自身、今まで歌ったことのないような雰囲気のものでした。レコーディングの前は「どうやって歌おうかな?」と思っていたんですが、いざブースに入ってみたら「自由に歌ってください!」といわれ、その結果、想像もつかないほど早く収録が終わってしまいました(笑)。

――ちなみにどのくらいで……。

下野:長く見積もっても、20分くらいだったと思います。最初に歌ってみたら「もう少しテンション高めで」とアドバイスをいただいて、次に歌ってみたら「じゃあ、次はもう少しヒロっぽくお願いします。」と言われて、歌って……そしたら、終了でした!最後に僕のリクエストでもう一度歌わせていただいたんですけど、「歌の収録ってこんなに早く終わるんだ!?」と思って、なんだか斬新でした(笑)。

――かなりスムーズだったんですね。

下野:はい。ちょっと抽象的な表現になっちゃうんですけど、紅に黒が交じった水の中で歌っているような、そんなイメージがあったんです。それにキャラクター同士が歌っていることを重ね合わせながら、歌わせていただきました。「難しい!」と思うことはなかったんですけど、最後の「幻覚」というフレーズはどのタイミングで入っていくかに苦労しました。

――下野さんがキャラクターソングを歌うときに心がけていることは何でしょうか。

下野:キャラクターの感情がどこにあるのか、その「中心」だけはなくさないようにしようと思っています。それによって歌う時のアプローチも変わってきますし、キャラクターとかけ離れてしまうと歌に集中できなかったりするので。頭の中で風景や色、ストーリーを思い浮かべたり、その歌の対象は誰なんだろう、ってすごく考えたりもします。


●「ヒロのことをもっとよく知る機会でした」

――ボイスドラマの収録はいかがでしたか。

下野:今回は、相方のデュセン(デュセンバーグ)との出会いを描いたストーリーです。今までの『スカーレッドライダーゼクス』のドラマCDだと、色んなキャラクターが出てきたりして、ドタバタてんやわんや、みたいなものが多かったと思うんですけど、今回はデュセンと出会った頃の、人をあまり信用していないヒロが出てきます。そこからどうやってデュセンに心を開いていったのか、みたいな部分が描かれている、シリアスめなストーリーなんです。ヒロのことをもっとよく知る機会でしたし、彼の過去を知ることによってより親近感を持つことができたと思います。

――『スカーレッドライダーゼクス』の魅力はどんな部分でしょう。

下野:メインスタンスとサブスタンスの関係性もありつつ、メンバー同士が楽しく過ごしている部分だったり、個々が色んなものを抱えながらお互いを思いやったりしていて、シリアスな部分やコメディの部分もあって、設定も特殊ですよね。この作品はたくさんの要素が混ざっていて、それが折り重なっている部分が魅力だと思います。

――最後に読者のみなさんにメッセージをお願いします。

下野:長きに渡って応援していただいて、ドラマCDや歌などの作品を出すことができ、みなさんにとても感謝しております!僕らもがんばって『スカーレッドライダーゼクス』を盛り上げていきますので、これからも引き続き応援よろしくお願いします。


Scared Rider Xechs -スカーレッドライダーゼクス公式サイト

SRXドリームコラボレーションCD vol.4 『純愛★ファンタスチック』<br>2012年3月28日(水)発売<br>1680円(税込)

SRXドリームコラボレーションCD vol.4 『純愛★ファンタスチック』
2012年3月28日(水)発売
1680円(税込)

 実は下野さん、今回の楽曲を手がけた山岡晃さんの大ファン。……というわけで、レコーディングに同席していた山岡さんにもインタビューしちゃいました!


●「空気みたいに吸ったら、そのまま体や心に残っていく」

――楽曲制作が決った時の心境をお願いします。

山岡晃さん(以下山岡):今回のコラボレーションシリーズで楽曲制作をしてらっしゃる他のクリエイターさんも、よく知っている方ばかりなんです。だからこそ、その方たちとはまったく違うというか、混ざらないものを作っていきたいなと思いました。


――『純愛★ファンタスチック』はいわゆる"電波ソング"だそうですが……。

山岡:僕、日本の音楽によくある「I Love You」とか「I Miss You」みたいなものが、自分の中に全然入ってこないんですよ。やるなら、空気みたいに吸って、流れていって、そのまま体の中に何か残ってしまうような曲を作りたくて。それがたまたま「電波ソング」ってことになってしまったみたいです。自分的には、「電波ソング」自体をあまりよく知らないんですよ。


――なるほど。『スカーレッドライダーゼクス』はジャンルとしては"乙女ゲーム"になるわけですが、そういったことも意識されたのですか?

山岡:いえ、それは全く意識しなかったです。下野さんと高橋さんが歌うということ、そしてお2人が演じるキャラクターのことをメインに考えて制作しました。


――キャラクターの印象はどんなものでしたか?

山岡:デュセンバーグは男性ですけど、すごく女性的なキャラクターですよね。ヒロは男性なので、2人の性差があってのデュエット、という部分は意識しました。


――歌詞も印象的でした。

山岡:僕の中ではこの曲、パンクロックだと思っていて。全部がそうなわけじゃないですけど、日本の音楽ってひとつのフォーマットがあって、そこにさっき言ったような「I Love You」とか「I Miss You」とか、「お前が好きだ」みたいなものをのせていくものが多いじゃないですか?そんな曲に対する、一種のアンチテーゼっぽいところもあると思います。


――反骨精神が込められているんですね(笑)。

山岡:そうですね。そこがパンクロックだと思います(笑)。そういうことって、普段から思ってることなので。


――制作自体はスムーズに?

山岡:僕、最初に楽曲自体をしっかり作りこむことってしないんですよ。歌い手さんに歌い方がわかる程度に、リズムとバッキングを作って、歌を入れた後でアレンジを変えていくんです。歌い手さんがどういうテンションで来るかによって、曲も変えちゃおうと思っているので、綿密なディレクションもしないですし。生で来たものを収録して、スタジオに戻って、アレンジを加えたり変えたりして作り上げていく、っていう方法をとっているんです。


――では、ここからが本格的な作業ということになるんですね。

山岡:そうなんですよ。ここからどう料理しようか、というところです。この曲に関しては、これからもっと「毒々しい」感じにしていこうと思います(笑)。


――もしまたこの組み合わせで楽曲を制作するとしたら、どんな曲を作ってみたいですか?

山岡:ジャンルやテイストはガラっと変わるかもしれないですけど、「何これ?!」って思うような曲を作りたい、と言う気持ちは同じですね。せっかく制作させていただくのであれば、心や体にいつまでも残っていくような曲をやりたいです。


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