『嫁コレ』開発者に「女子部」の秘密をインタビュー

愛する嫁の秘密に迫れ!! 『嫁コレ』女子部について、開発者のおふたりに直撃インタビューをしました!

 人気アニメやゲームのキャラクターを「嫁」として迎えることでができる『嫁コレ』。本作はカードを収集しつつ、「なでる」「ツンツンする」などのアクションを起こして、嫁の愛情度を高め、それに応じた録り下ろしボイスを収集していくiPhone/Android向けアプリです。

 大好きでたまらない嫁たちを「なでたり、話したり、キスしたりできる!」と、男性ユーザーから高い評価を得ている本作に、女性向けアニメやゲームのキャラクターをメインに取り上げた女子部が誕生しました! 今回は、『嫁コレ』開発者の方々に女子部制作時の秘話や今後の活動についてインタビューを敢行しました。これから控えているキャンペーンや作品についても触れているので、お楽しみください!


NECビッグローブ メディアサービス事業部 <br>コンテンツサービスグループ<br>内田純子氏(左)、土田哲平氏(右)

NECビッグローブ メディアサービス事業部
コンテンツサービスグループ
内田純子氏(左)、土田哲平氏(右)

●気になる岡部倫太郎の立ち位置は!? 女子部誕生の反響

──まず、『嫁コレ 女子部』が作られた経緯についてお願いします。

内田純子氏(以下、内田氏):実は、『嫁コレ』をリリースした直後から「次は女子向けに行きたいね」という話はしていました。ただ、どういう形でリリースすればいいのかっていう話は内部でもだいぶ議論しましたね。男子と女子では感性もだいぶ違うと思うので、男子と同じフォーマットでいいのか、同じアプリでいいのかと……。けれど、現在アプリを使っているユーザーさんにも実は女子がいそうだ、と思いまして。アプリは集客やダウンロード数を伸ばすのがどうしても課題になるので、そういう意味でも一緒の土俵でやってもらったほうがいいんじゃないかという推測で、同じアプリの中に女子部を作ろうと動き出しました。

──『嫁コレ』の男性向けで配信されている『STEINS;GATE』の岡部倫太郎は女子部のテストケースとして入れていたのでしょうか?

内田氏:オカリンは男子向けの流れの中で話題性を追求しました(笑)。

土田哲平氏(以下、土田氏):ネタとして男子向けのほうに置いたままでいいかなと思いました。そういう意味ではキュゥべえもどこか違うところに移すっていう話もしていましたが、今のところこのままです。

──ちなみに、その人間でもないキャラのキュゥべえの反響はいかがでしたか?

土田氏:キュゥべえは、なでたり、プレゼントをあげたりしても愛情度が上がらないという特殊な設定になっていますが、実際にダウンロードされた方からは「なにこれ、愛情度が上がらないんだけど……」というようなコメントをいただきましたので、オカリンの時と同様、話題作りとしてはよい反響だったと思います。

内田氏:ツイッターや掲示板などでも「誰得!?」みたいな書き込みもあったので、ちょっとニヤっとしながらやってもらうキャラっていう感じです。

──女子部設立後のユーザーさんからの反響をお聞かせください。

内田氏:「女子部を作ってください」という要望は前からわりといただいていたので、「あ、始まったー!」と女子の方々が喜んでくれているのはわかりました。ただ、今まで『嫁コレ』を遊んでくれていた男性の方は、「メンズキャラが入ってきたぞ!?」とビックリした人もいたようですね。

土田氏:女子部開始前から嫁コレをやっていただいているユーザーさんの中には全キャラコンプリートを目指して頑張っている方もいるんですが、さすがにメンズキャラはいいかな……」という反応もありました。(苦笑)。新しく女子部のキャラ狙いで嫁コレを始めていただいた方にはイケメンのコンプリートを楽しんでもらえていると思います。


女子部に登場するメンズキャラクターたち。

女子部に登場するメンズキャラクターたち。

「なでる」「話しかける」「プレゼント」などなど。嫁を愛でるためのアクションは豊富に揃っています。

「なでる」「話しかける」「プレゼント」などなど。嫁を愛でるためのアクションは豊富に揃っています。

●女子部からの新要素はスタッフ内でも試行錯誤

──制作スタッフの中で、女子部キャラを相手にプレイしてみた感想はいかがでしたか?

内田氏:けっこう新鮮だったよね?

土田氏:うん、とても新鮮でした。ボイスが男性なので、当たり前ですが。

──システム面において女子部から変更した点、意識したこと、キャラクターごとに設けた差などがあればお願いいたします。

土田氏:まず「ツンツン」という機能を新しく作りました。制作時に、女子部専用のアクションがあったらいいねという話が出て、だんだん社内の女子にヒアリングしているうちに「女子と言えばツンツンじゃないか?」という感じで新アクションが決まりました。でも、次に「じゃあ、ツンツンって何秒なんだろう」という疑問が……。「ツン、ツン」でもOKなのか、「ツンツン」ぐらいじゃないとダメなのかとか、その辺の感覚があるじゃないですか。それで、結局「ツンツン」って何? みたいな会話になりましたね。最終的に、嫁コレでは0.6秒くらいの感覚のダブルタップが「ツンツン」ってことになっています。

 あと、その「ツンツン」に伴って、一部のカードだけですが「超ツンツン」っていうアクションもあるんです。超ツンツンすると音声で反応を返してくれますので、ぜひやってみていただきたいです。

──その「超ツンツン」を解放するために必要なアイテムは、どういう理由で決まっているのでしょうか? 個人的に、牛乳などが必要アイテムになっているときに「なぜ、牛乳!?」と驚いたのですが。

土田氏:キャラに関するアイテムではなく、電子レンジやこけしなど、入手レベルが中くらいのアイテムを3つ、4つ集めてくださいっていうお題がキャラごとに決まっています。キャラごとに違うアイテムを設定することで、ほかの人と交換する交流の要素になります。例えば、俺は「大河」狙いだからお風呂グッズがいるんだけど、内田さんは「都庁」狙いだからおそろいのマグカップが必要。「じゃあ、その2つを交換しよう」というような感じです。そういう意図もあって、キャラごとに違うお題を設定しています。

――なるほど! アイテムは「ユーザー間の交流」活発にさせる仕組みでもあるんですね。

内田氏:あと、お嫁さんにした日から1ヶ月とか2ヶ月経つと、記念日イベントが発生するんですよ。記念日にログインすると特別なアイテムがもらえて、それをお嫁さんにあげると愛情度が超上がるんです。それは男子向けのキャラでもやっていたんですけど、今までの記念日アイテムが女子キャラクターが喜びそうなものばかりだったので、「やっぱりここは変えなきゃ!」と男子キャラクター向けに変更しました。

 現状ですと、1ヶ月経過したときのアイテムは「男モノの浴衣」。このアイテムは、毎月変わっていきます。特殊なものでは、男らしい「赤ふん」が登場します!! このプレゼントをあげられるのは、特定のキャラクターだけになりますが、ぜひ楽しみにしていてください!(笑)。

土田氏:しかも、普段プレゼントをあげたときの「○○○、ありがとう」っていうセリフじゃなくて、1回しか聞けない専用のスペシャルコメントがもらえます。

内田氏:そう! あげた瞬間に見逃しちゃうともう二度と見られないセリフです(笑)。心してプレゼントしてあげてください。

土田氏:同じ日に嫁を何人もダウンロードしちゃうと、その日が全員の記念日になっちゃって、忙しいですよね(笑)。ユーザーさんの中には、みんなの記念日を管理してバラバラになるようにしてる方もいらっしゃいます。ちゃんと記念日を覚えて、1日はこの子との記念日、2日はこの子との記念日って。そうやって、本当に記念日っぽく扱ってくれてるのがすごく嬉しいですね。嫁が30人くらいいれば、毎日誰かとの記念日になります(笑)。

──女子部のキャラクターも30人いれば、それが可能になりますね。作品のラインナップはどのように決めているのですか?

内田氏:女子も男子も選び方は変わらないんですけど、「これがいいよね作品リスト」みたいなものがあります。リストを作ってから、みんなで「これは親和性が高そう、これはちょっと嫁コレ向きじゃないかも」っていう会議のあと、親和性が高そうなものを中心に営業をかけていく感じです。キャラ数は、あまり多くすると混み合っちゃうので1作品につき2~3キャラ。でも、女子部の対象となる作品は少ないので、その分キャラ数は1作品に対して多くなってきている感じかなぁと。やっぱり声優さんがポイントだなぁって思うことは多いです。「声優で選ぶ」という傾向は、男性よりも女性ユーザーの方が強いのかもしれません。


女子部だけにある「ツンツン」をすると、嫁から甘やかしてくれるようなセリフが! しかも「超ツンツン」は、キュン死しちゃうようなボイスつき!!

女子部だけにある「ツンツン」をすると、嫁から甘やかしてくれるようなセリフが! しかも「超ツンツン」は、キュン死しちゃうようなボイスつき!!

●気になる女子部の今後のキャララインナップに迫る!

──女子部は男子部と比べて、『遙かなる時空の中で5』や『薄桜鬼』など、ゲーム作品が多い印象を受けるのですが、その点はいかがでしょうか?

内田氏:女子向けのゲームは、濃いファンの方に愛されているし、長く楽しめるものなんですよね。だから、そういう意味だとゲーム作品は魅力的だと思います。悩みは、絵柄のバリエーションがアニメと比較すると少ないことでしょうか。でも、現在配信している『遙かなる時空の中で5』などのネオロマンスシリーズは、今後も出していこうと思っています。

──ネオロマンスというと『アンジェリーク』シリーズや『金色のコルダ』シリーズなどでしょうか?

内田氏:はい、先日の『ネオロマンス・フェスタ13 inviting 戦国無双』のイベントで取ったアンケートでは『金色のコルダ』を配信してほしいという要望が多かったです。いつどの作品、どのキャラクターでなどは未定ですが、今後の情報を楽しみにしていただければと思います。

土田氏:アンケートでは、『金色のコルダ』が出たらスマホにしますっていう方もいましたね。でも、できれば、出る前からスマホを買ってほしい(笑)。

──そのほか、『ネオロマンス・フェスタ13 inviting 戦国無双』イベントでは、会場に来ていた女子とどんなお話をしましたか?

土田氏:チラシを渡すと、半分ぐらいの方が「まだガラケーです」という感じだったんですが、すでに遊んでくれている人からは、「ボイスやセリフとかは満足しているんだけど、キスしてミスしたときに「miss」の文字だけではなくて、セリフで返して欲しい」という具体的な要望も聞けました。密に遊んでくれているんだなと感じました。

内田氏:イベント会場では、アプリを体験できる大きなデジタルサイネージを設置したんですが、「どうぞ触ってみてください」ってご案内しても女子は照れちゃうんですよね。で、遠巻きに見つめてる(笑)。30分くらいずっと見つめてから、画面を触りに来て、キャラから反応があると「キャア!」って言いながらどこかへ逃げて行っちゃったり(笑)。その反応が本当に「女子だぁ!」って感じでカワイイし、面白かったですね。そういう女の子たちにこそやってほしいアプリだと思っています!

──イベント会場でもアプリ展示されていた『遙かなる時空の中で5』ですが、数あるナンバリングタイトルの中で『5』を選んだ決め手はなんだったのでしょうか?

内田氏:一番の理由は、なるべく多くの『遥か』シリーズファンに反応してもらえるタイミングのものにしたかったということです。最新のものですから当然原作のゲームで現在遊んでいるユーザーが一番多いと思われますし、『5』の続編となる『遙かなる時空の中で5 風花記』が今年発売され、『5』シリーズ自体の話題性が高いタイミングであったことも大きいです。また、最新タイトルは、原作ゲームでの収録から時間が経っていないため、担当声優の方の収録調整も比較的しやすいかも!? という大人の事情もあったりします(笑)。

──現在女子部の中で1番人気のキャラクターは誰ですか?

土田氏:ランキングで人気なのは『薄桜鬼』の土方です。

内田氏:土方さんは先行という形で配信されて、まだ一部のカードしか出ていないんですけど、反響はすごくよかったですよ。

──今後はどのようなキャラクターが配信される予定ですか?

内田氏:『薄桜鬼』のキャラクターは増えていく予定です。『薄桜鬼』以外も現在男子向けのほうで配信されている既存作品から、女子部向けのキャラクターが増えることもあるかと思います。

──その場合は、また録り下ろしのボイスを作られるんですね。

内田氏:はい、そうです。セリフ作りも結構大変なんですよね……(笑)。内部で作っているんですが、男子部も女子部も作っているスタッフは一緒なんです。だから、男性スタッフたちが「よくわからないけど、これ女子的に萌える?」って、私やほかの女性スタッフにキュンとくるかの判断を聞きに来ることもありますね。制作スタッフには女性も多いんですけど、ボイスや絵の加工をしながらキャーキャー楽しそうにしていたり、女性スタッフはかなりテンションが上がってます。

土田氏:最近増えてきましたね、女性スタッフ。前はそんなに女子はいなかったのに。『嫁コレ』が始まったときに比べて、倍くらいに増えたと思います。

内田氏:アニメ好きの女性スタッフは引っ張りだこですよね(笑)。いろんな打ち合わせに連れて行かれています。



女子部1番人気は『薄桜鬼』より鬼の土方歳三。繊細かつ迫力のあるイラストが魅力的です。

女子部1番人気は『薄桜鬼』より鬼の土方歳三。繊細かつ迫力のあるイラストが魅力的です。

●白熱必死!? 『嫁コレ』内で行われるキャンペーンに注目

──男子向けのほうで、配信に向けて動いている作品やキャラクターがあればお願いします。

内田氏:まだ決まっていないことも多いので、春・夏アニメなどで数作品ほどアプローチしているものはあります。あとは、男子・女子ともに8月3日から『コードギアス 亡国のアキト』が先行で配信中です!

土田氏:『コードギアス 亡国のアキト』からレイラとアキトが参入してます。

内田氏:あと、弊社で開発した「ついっぷる」というツイッタークライアントアプリにチェックインの機能ができました。これはGPS位置情報を利用して、場所や時間をツイートできる機能なんですが、『コードギアス 亡国のアキト』を上映している全国の劇場(詳細は嫁コレ内のキャンペーンページを参照)で「ついっぷる」を使ってチェックインすると、『嫁コレ』アプリ内で特別なカードをもらえるコードを出します! ぜひぜひ、チェックインしてコードをゲットしてください!

──『嫁コレ』のオリジナルキャラクターに、メンズキャラクターが登場する可能性はあるのでしょうか?

内田氏:あり得ると思います。ただ、こちらは進みがまだゆっくりで……、でも、メンズこそいいんじゃないかっていう話もスタッフ内で上がっています。オリジナルキャラで成功するかどうかは未知数ですが、オリジナルキャラが登場するといろいろな可能性が出てくるので、ぜひやっていきたいなと思っています。

──もし、実現できたらこういうキャラを入れたいという要望、構想はありますか?

内田氏:今の女子向けのキャラってツンデレ系が多いですよね。あとは強気なキャラとか。だから、逆に弱めな、草食系男子がいてもいいのなと思ってます。ちょっとかわいがってみたい! なんて思ってます(笑)。

──そのほか『嫁コレ』内のイベントやキャンペーンの予定はありますか?

内田氏:実は8月2日に1周年を迎えました! そこで、1周年イベントとしてキャンペーンを行っています。4週くらいに分けて声優さんの色紙がもらえるキャンペーンや、残暑見舞いアイテムゲットのキャンペーン、嫁がユーザーさんの名前を呼んでくれるボイスつきのカードをプレゼントするキャンペーンなどを予定しています。最後のは、当選者が決まってから収録するので、けっこう大変ですが、ファンの方にはとても嬉しいキャンペーンだと思います。

土田氏:名前を呼んでくれるボイスつきカードは以前にもやっているのですが、今回は規模やキャラを多めに取るつもりです。一番最初は『モーレツ宇宙海賊』の茉莉香で実施させて頂きました。期間中、愛情度のランキングが高い方の中から抽選で当選者を選ばせてもらっています。当たった人には、嫁からなんて呼んでもらいたいかを聞いて、その後、収録をしてボイスつきカードを渡すというキャンペーンです。

──自分の名前を呼んでもらえるとなると、キャンペーン中はユーザーから驚くほどの数値が出るんですか?

土田氏:期間中は、たくさん嫁を愛でていただきました(笑)。数値集計の締め切りは、たいてい24時終わりに設定されているんですが、ユーザーさんの中では「みんなお疲れ。明日からやっと普通に戻れるね」という声もありました。最終日までにアイテムを貯めて、一気にプレゼントするという方など、最終が一番盛り上っていました。当選された方には喜んでもらえるとうれしいです。

内田氏:そうなんですよね。だかこそ、我々も期間を短めに、ファン層が同じキャラが被らないようになどの工夫をしています。なので、ぜひキャンペーンに参加してみてください。

──女子部でのキャンペーンも楽しみですね。インタビュー、ありがとうございました!



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『コードギアス 亡国のアキト』では、公開劇場との連動イベントも進行中。画面の中で愛でるだけが『嫁コレ』の遊び方ではありません!

『コードギアス 亡国のアキト』では、公開劇場との連動イベントも進行中。画面の中で愛でるだけが『嫁コレ』の遊び方ではありません!

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