『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』7月26日リリース! 開発スタッフ&声優陣による発売記念発表会をレポート!
2010年にPSP用ソフトとしてリリースされた『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』。その続編『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』が2012年7月26日にリリースされた。その発売日前日の25日に秋葉原にある『グッドスマイル&カラオケの鉄人カフェ』で開発スタッフと声優陣によるトークショー『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』発売記念発表会が行われた。
登壇したのは株式会社スパイク・チュンソフトのプロデューサー寺澤善徳氏、アソシエイトプロデューサー齋藤祐一郎氏、シナリオの小高和剛氏、ディレクターの菅原隆行氏、サウンドプレステージ合同会社の代表でサウンドコンポーザーの高田雅史氏、そして声優陣からは狛枝凪斗役の緒方恵美さん、九頭龍冬彦役の岸尾だいすけさん、ソニア・ネヴァーマインド役の荒川美穂さん、西園寺日寄子役の三森すずこさん。
●ハワイへ取材に行けるかも!?
開発陣のトークセッションでは『ダンガン』ファンにとって気になるの前作との繋がりや、南国が舞台となっていることについてからトークをスタート。「同じ世界観を共有しているストーリーなので繋がってはいるのですが、『2』からでも楽しめますし前作をプレイしているとより楽しむことができます」と 小高氏。
そして南国について「『1』の時が密室の学校で、ミステリー風に言うと“嵐の山荘”が舞台なんですが、『2』の場合はミステリー風に言うと“絶海の孤島”でそれを『ダンガン』風にやると南国なのかなということになりました」と説明。そのほかにも「南国にすればハワイへ取材にいけるかも」という思惑もあったようだが結局取材は阻止されたそう。
また、『2』のキャスティングについてかなり力を入れたという齋藤氏。前作は斎藤氏と寺沢氏のプロデューサー陣がキャスティングを主導していたが、『2』ではシナリオの小高氏も加わりキャラクターの側面からキャスティングをしたとのこと。これはよりユーザーに驚きを与えたいという思いがあったのだとか。
●カメラワークは前作の5倍! 前作に比べ圧倒的に凄い臨場感!
続いて音楽のオーダーについてディレクターの菅原氏から作曲の高田氏へは「こういうシーンで使いたい」「ちょっと焦らせたい」などかなり簡単なオーダーだったとのこと。これについて高田氏は「少ないほうがイメージができるので楽ではあります」話した。
さらに菅原氏からは「高田さんは乗ってくると頼んでいない曲も送ってくるんです」と会場を笑わせていた。そして8月31日にはサウンドトラックも発売されることを発表。3枚組の予定で全部で102曲を収録している。ゲームシステムについても前作で好評だった学級裁判にさらに磨きをかけ作り直し、ノンストップ議論では相手を論破するだけだったものが今回は「賛成」が入り推理の幅を広げているとのこと。
またスピード感溢れる新しいモードが追加されテンポ感がよくなっているということだ。演出についてもカメラワークが前作では200個だったものが本作では5倍の1000個となり「臨場感が前作に比べて圧倒的に凄い」とアピールしていた。
●人気作家・成田良悟が描くもう一つの『ダンガン』
さらに「ifモード」について紹介。これはおまけモードのひとつで、『バッカーノ!』『デュラララ!!』を手がける作家の成田良悟氏が1のキャラクターとシチュエーションを使い今回のために書き下ろした『ダンガンロンパ』のifストーリーを体験できるノベルモード。これは成田氏が前作をプレイした際に「すげー面白い」とtweetしたのがきっかけで実現したそうだ。
続いてはキャスト陣を招いてのトークセッション。ここからは質問形式でコメントをご紹介しよう!
続いてはキャスト陣を招いてのトークセッション。ここからは質問形式でコメントをご紹介しよう!
――キャラクターの最初の印象はいかがでしたか?
緒方さん:自分のキャラクターについて一言も喋ってはいけないという状態で記者会見に呼ばれたのは初めてです(笑)。一言でも喋るとネタバレになってしまうというキャラクターなので、キャラクターについては何も言えないのですが、色々なキャラクターがいる中で、どんなキャラクターにもその幅を逸脱するとキャラクターが壊れてしまうという幅があって、その幅を決めるのに凄く困ったキャラクターでした。なので特に最初は苦労しましたし余裕がなかったですね。一生懸命頑張りました、新人のように(笑)。
岸尾さん:絵を見たときは「可愛いなこいつ」と思い、声のキーも少し高めで可愛らしい感じでやらなくてはいけないのかな?と思ったのですが、実際に演じてみたらそうでもなくて、自分が作ってきた(役の)感じで自由に楽しく演じさせていただきました。
荒川さん:超高校級の王女・ソニア・ネヴァーマインドちゃんを演じさせていただいたのですが、王女様ということとビジュアルイのメージが先行して付いていたので、気高いというかわがままな子なのかな?と想像をしていたのですが、実際に台本に目を通したら凄く素直で生真面目なところもありギャップのある女の子だったので個人的に凄く好みの子でした。
三森さん:西園寺日寄子ちゃんは着物を着た和風美少女だなと絵を見て思ったのですが、正確がちょっと悪いというかひん曲がっている女の子で、人間の嫌な部分が前面に出てしまっているのかなと感じる女の子でした。
――最初に台本を見た時の感想や気をつけて演じたところなどありましたらお聞かせください。
緒方さん:私、前作のダンガンロンパのプレイヤーキャラをやらせていただいたのですが、前回よりもボリュームがあるのですごく大変で、今回キーパーソンといこともありプロットを全部読むだけでもの凄く長い時間がかかって、役を理解するのにもそうとう時間がかかりました。ですがプレイをする皆さんにとってはやりこみ要素がたくさんあって、色々考える要素もあって楽しめるのではないかなと思います。
岸尾さん:九頭龍君は超高校級の極道ということですが、顔がハニーな感じなのでそのギャップを気をつけて演じました。極道なので声を張るところが多かったので、喉が壊れないように気をつけつつ100%の芝居をしました。
荒川さん:ソニアちゃんは少し前のギャグを言うんですが、そのギャグの元ネタを知らなかったりして、発音を間違えてしまったり台詞の意味を読み取るのに苦労しました。
三森さん:日寄子ちゃんはとにかく汚い台詞が多くてですね、「ゲロブタ」とか(笑)。誰かに向かって罵倒したりするという機会はないので楽しみながら演じさせていただきました(笑)。
――ファンの皆様へメッセージをお願いします。
三森さん:私は推理小説やミステリー小説が好きなのですが、そういうのを読む感じで私もゲームをプレイしたいなと思います。一緒に推理しながら楽しめる作品だと思いますので、十分楽しんでエンディングまで行っていただきたいと思います。よろしくお願いします。
荒川さん:この日のためにPSPの本体を調達しまして明日に備えています。いちファンとして発売を楽しみにしていました。ストーリーも練られていて楽しんでいただけると思いますし、キャラクターの個性も豊かなのできっと皆さんに楽しんでいただけると思います。
岸尾さん: PSPということでいつでも持ち歩いていつでもダンガンできちゃってね、肌身離さず持って楽しんでいただかないといけないかなと思っております。そうじゃないとモノクマにお仕置きされちゃうんでね、お仕置き凄く怖いですからね、皆様ぜひ手にとって楽しんでください。
緒方さん:宣伝のラジオのパーソナリティもやっているので、本来宣伝部長としては色々宣伝したいのですが、自分のことについて何もしゃべれません。なのでどうしたら良いのか謎なのですが(笑)、宣伝部長なので見本を頂いて第2章の学級裁判の途中まで進めたところです。ですが、1章ですでに前作より物凄く濃くて、台本を読んでいるので分かってはいるのですが「ああ、こんな風になるんだ」という驚きの連続で、本当にただのプレイヤーとして楽しくゲームをさせてい頂いています。前作を上回る勢いで面白くすごい作品になっていると思いますのでぜひやってみてください。