「『ベルセルク』黄金時代篇3部作オールナイト一挙上映会」レポート! 岩永洋昭さん、櫻井孝宏さん、行成とあさん、三宅健太さんらキャストがスペシャルトークを展開!!
2013年1月25日(金)、東京・新宿バルト9において、「『ベルセルク』黄金時代篇3部作オールナイト一挙上映会」が行われた。
これは、『ベルセルク』黄金時代篇の最終章となる、映画『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』(2月1日より全国ロードショー)の公開記念イベント。全国公開前の『III』も含めて、オールナイトで3部作を一挙に上映しようというのだ。イベント冒頭は、ゾッド(CV:三宅健太さん)によるナレーションでスタート。ゾッドによるイベントの諸注意などで、会場いっぱいの観客達も大ウケ。そして、キャスト陣による舞台挨拶も行われた。
ステージに登場したのは、岩永洋昭さん(ガッツ役)、櫻井孝宏さん(グリフィス役)、行成とあさん(キャスカ役)、三宅健太さん(ゾッド役)。4人は、まもなく一般公開を迎える『III』についてや、『ベルセルク』という作品の魅力について話してくれた。
また、4人は、会場のみんなにも配られた、“贄”の烙印マークのシールを左手に貼り付けての登場。しかも、行成さんは、キャスカと同じく左の胸元にもつけてくれていて、会場も大興奮であった。
●キャスト陣が『III』に込めた想い、受け取った印象とは!
【岩永洋昭さん(ガッツ役)コメント】
もうホントに待ち焦がれたというか、いよいよ来たなっていう感じですね。元々『ベルセルク』を知らない知り合いとかも、シリーズを観てくれてて「すごい面白い」「次も早く観たい」って言ってくれているので、その感想を聞くのが、楽しみです。
昨今のエンタメ、映画もテレビも、包み隠す部分が多いんですが、僕個人の趣味では、綺麗にまとまりすぎていると「うーん?」って思うんです。でもこの『ベルセルク』っていう作品は、原作も素晴らしい作品なんですけども、それを映像化ってなった時に、できるだけ忠実に、そして、ここまで表現するのか!っていうところも、見事に表現されてて、すごくカッコイイ映画だなと。それが素直な印象ですね。
【櫻井孝宏さん(グリフィス役)コメント】
振り返ってみれば、あっという間にこの瞬間を迎えたなっていう気分なんです。『III』は、この作品における、すごく重要なエピソードですし、劇場版は特にすごい圧巻のクオリティですし、この会場の皆さんが、どんな顔で始発に乗るのか(笑)。皆さん眠れないと思います。それぐらいの衝撃の映像だと思いますんで、皆さん楽しみにしていてください。
『ベルセルク』は、観ている人の心をちょっと傷つけちゃうような、そういう作品なんですよ。それがどういうものになるかは、その人次第と思うんですけども、そういう心に残ってしまう、そういうパワーをもった作品ですね。映像表現にしても、過激になってしまうのですが、ただ乱暴じゃなくって、必ず観てくださった皆さんの心に、何かを残す、そういうパワーのある作品だなと思います。そこが、やはり魅力の一つだなと思います。
【行成とあさん(キャスカ役)コメント】
『I』は、ホントに光り輝く綺麗な作品で、それが少しずつ、あれ、なんか違う、何かが歪み始めたっていうのが『II』で、『III』は、きっと、原作を知っている人も、知っていない人も、色んな意味で裏切られると思います。心はぐちゃっとなってしまうかもしれませんが、私達も命を、心を削る思いでお芝居をさせていただいたので、是非是非、刮目していただきたいです。
スクリーンを通して、見えるもの聞こえるものは、映像と音、私達の声なんですけど、そこに匂いとか、温かさとか、冷たさとか、やわらかさとか、硬さとか、そういうところまで、感じてもらえたらなと思います。私も観てて、戦場のすごい土臭い、鉄臭い、血生臭い感じを、ふっと感じられたり、草原の青臭い感じとか、吹く風の匂いとかまで感じられる作品だと思います。全てを、身体で感じていただけたらなと、思います。
【三宅健太さん(ゾッド役)コメント】
この3部作、ジェットコースターみたいなもんで、ホントに、垂直落下みたいにすとーんって落とされるような、そんな乱の展開も含んでいる作品なんです。ホントにもう、ただ楽しむだけでは終わらないみたいな、すごい迫力のある映画なので、どんどん広がっていってほしいですね。
ゾットのような異形のもの達と戦っていくとか、(戦地で)鷹の団の若者達がどう向かっていくとか、前に進むが故に、越えていかなきゃいけない壁が、この作品にはちらほらある気がするんですね。それで凄惨なシーンがあったりするんですが、ちょっと心が弱っている方に、ある種の荒療治みたいな気がします。ちょっと危険なんだけど、観るとどっかで、もうちょっと頑張れるかなって思えるような、壁を越えた先の希望みたいなのが、ちらほら見える気がします。それが3部作の面白さっていうか、魅力なんじゃないかなって思います。
などなど、キャスト陣の熱い想いを込めたコメントに、会場のみんなも大満足な様子だった。トークの最後は、岩永さんがガッツの声で「さあみんなぁ!気合入れていくぞぉー!」と叫んで〆てくれ、会場は大拍手。そして朝まで上映会を楽しむこととなったのだ。
なお、今回のイベントの模様の一部は、映画公開日に更新されるWebラジオ『ベルセルク・ラジオ 鷹の団勧誘部』(パーソナリティー:櫻井さん&行成さん)でも放送されるとのこと。一般公開される映画本編と共に、ラジオも是非ともチェックしてほしい!
映画『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』
2013年2月1日より全国ロードショー
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>>『ベルセルク・ラジオ「鷹の団勧誘部」』(アニメイトTV)
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[取材&文・小俣猛]