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『吉田尚記がアニメで企んでる』第11回:黄瀬和哉さん、冲方丁さん

『吉田尚記がアニメで企んでる』、第11回放送は『攻殻機動隊ARISE』から、総監督・黄瀬和哉さん、脚本・冲方丁さん

 NOTTVで毎週火曜日、20時から生放送中の番組『吉田尚記がアニメで企んでる』(再放送は日曜12:00〜12:58)。司会はアニメ好きとして知られるニッポン放送アナウンサーの吉田尚記さん。この番組は毎回アニメクリエイターをゲストに招き、制作現場の裏側を紹介するバラエティートーク番組だ。

 6月25日に放送された第11回目のゲストは、ちょうど先日劇場公開されたばかりの映画『攻殻機動隊 ARISE』から、総監督・キャラクターデザインの黄瀬和哉さんと、脚本・冲方丁さん。番組が始まり、ゲストの黄瀬さんと脚本の冲方さんがスタジオに登場すると、吉田アナは番組特製の「おしながき」を差し出し、ゲストからドリンクの注文をとった。するとゲストのおふたりは迷うことなく「とりあえずビール!」とアルコールを注文。お酒好きなおふたりは「今日は飲めると思って来ましたからね」と笑顔でコメントし、スタジオを沸かせた

■日本一の絵描きと日本一の脚本家がトークショー
 吉田アナが「アニメ好きにとって日本一の絵描きと、日本で一番忙しい脚本家」と呼ぶ黄瀬さんと冲方さん。そんなおふたりのゲストを迎えてのトークショーが始まった。吉田アナがいっしょに仕事をした感想を問うと、冲方さんは「黄瀬さんがラフを送ってくれても、上手すぎて言うことなんかないですよ」と答えた。しかし冲方さんはまったく絵が描けないわけではないようだ。実は高校時代に、絵の世界に進むか文章の世界に進むか悩んだ時期があった過去を紹介した。そんな冲方さんは黄瀬さんの絵について、「絵を想像で描かず、現実をよく調べて知り尽くした上で描くのがすごい」と、黄瀬さんのイラストを紹介していた。

 この冲方さんのコメントを聞いた黄瀬さんは、かつてアニメーター時代に苦労していたエピソードを語った。絵をアニメーションさせるときは設定資料がきちんと作られていないと描けないため、黄瀬さんがキャラクターデザインを行なう場合は細部までしっかりデザインを行なっている。黄瀬さんは「キャラクターを動かす場合、正面と後ろだけでは動かすことができない。設定を作っておかないと、結局は後で聞かれるんですよね」と答えた。

■絵の黄瀬さん、文章の冲方さんのチームワークについて

 先ほど冲方さんが話した「絵の道を進むか、文章の道を進むか」の選択について、吉田アナは掘り下げた。吉田アナが「絵と文章ができるならばマンガという道もあるのでは?」と質問すると、冲方さんは「高校時代にマンガの練習をしていたこともあります」と答えた。冲方さんは『ベルセルク』を模写しながら練習を行なっていたそうだが、キャラクターのセリフをどんどん加筆していく内に、イラストを描くスペースがなくなるくらいフキダシが大きくなっていったそうだ。そこで当時の冲方さんは、「どうやら自分は文章の人間らしい」と気づいたそうだ。

この話を聞いた黄瀬さんもまた、かつてマンガを描こうとしていた時期があったことを語った。しかし冲方さんとは正反対で、「絵はどんどん埋まっていくんだけど、話が進んでいかないんですよね(笑)」と話す。吉田アナは「だからおふたりがチームを組むと、バランスがいいんですね」と感心していた。

■素子のデザインが決まるまで

 続いては、劇場公開初日に訪れたお客さんにインタビューした映像を見ながら、黄瀬さんと冲方さんが感想を述べるコーナー。VTRで紹介されたファンの意見は、「動いたら素子だった」という内容のものが多かった。この一般からの感想を聞いた黄瀬さんは、初めて素子のイラストを雑誌に掲載したときに、「足が細い」や「こんなの少佐じゃない」などと否定的な意見を多くもらったことを話した。

 黄瀬さんは今回の素子のデザインを作るにあたって、「どうやったら若返った素子に見えるか?」を第一に考えた。顔を幼くすると、ただ幼いだけの素子になってしまう。そこでいろいろ悩んだ末に、前髪を揃えて切るデザインに決定したそうだ。

そして冲方さんは、その完成した素子のイラストを初めて見たときのことを振り返り、「これだ! これでスタートラインに立てる」と『攻殻機動隊 ARISE』の成功を確信したようだった。さらに冲方さんは、「キャラクターの表情の記号は眉毛。前髪がパッツンだと、素子の表情がよく見えるんです。さすが黄瀬さんです」と絶賛した。

■番組終盤のVTRでは、なんと黄瀬さんの奥様登場!

 番組最後に流されたVTRは、『攻殻機動隊 ARISE』公開初日の映画館の取材映像だった。しかし、よくある取材映像ではなく、なんと映像に登場したのは偶然映画館に来ていた黄瀬さんの奥様! 当然、スタジオの黄瀬さんは驚き「聞いてないよ!(笑)」とビックリした様子。隣で見ていた冲方さんは、大声で笑いながら楽しんでいた。なお、番組スタッフのインタビューに対して黄瀬さんの奥さんは、「制作が忙しくなると帰ってこない。シリーズはこれからも続くので、家は任せてください」と答えていた。


■番組終了後に黄瀬和哉総監督と、脚本・冲方丁さんにインタビュー!

——生放送番組に出演された感想をお聞かせください。
黄瀬和哉さん(以下、黄瀬):楽しかったですけど……ラストだけ余計です!(笑) うちの嫁を見て、いったい誰が喜ぶんだよ!(笑)。

一同:(笑)。

冲方丁さん(以下、冲方):僕も楽しかったです。普段あまり語れないことをたくさんしゃべれました。吉田アナから「そこを聞くか?」って、するどい質問をされました。

——番組で語り足りなかったことはありますか?
黄瀬:それはないですね。あとは作品を見てくださる方に、すべてを預けています。

冲方:ファンの反応とか、吉田さんがどう思ったのかを聞きたかったので、今日はそれがたくさん聞けてよかったです。

——では番組を振り返りたいのですが、番組が始まって、いきなりビールを飲み干してビックリしました。お酒は普段からよく飲まれますか?
黄瀬:よく飲みますね。僕は飲みに行くと長いんですよ(笑)。21:00くらいに飲みに行ったら、帰ってくるのが翌朝の6:00とか。

一同:(爆笑)

冲方:一日の半分は飲んでますね(笑)。

黄瀬:吉祥寺とか八王子とかで、ひとりでふらっと飲んでます。

——番組中、「飲みながらイラストを描くこともある」とおっしゃっていましたが、そうやっておひとりで飲みに行くときはペンとノートを持参?
黄瀬:いや、箸袋にアニメのキャラクターを描くんです。そして、そのへんにいた人に「これあげる」って(笑)。

——そんな貴重なものを!? もらった人は感激です!!
冲方:黄瀬さんが飲み歩いている地域をチェックすると、なにか描いてもらえるかもしれない?(笑)

——それ、書いちゃっていいんですか? 普段飲んでる場所のヒントをください。
黄瀬:いいですよ。吉祥寺だと、アレは北口かなぁ? けっこうコアなところで飲んでます。あんまり見つからないと思いますよ。あ、でも、お店に色紙が飾ってあるところもあるかなぁ?

冲方:黄瀬さんの目撃情報がtwitterなどで流れるかもしれないですね(笑)。

——それにしても、飲みながらイラストを描くなんて、本当に絵を描くのがお好き?
黄瀬:「こういう仕事をしてる」って教えるのに、言葉で説明するよりも絵を描いたほうが早いんです。絵を描くと、だいたいみんな納得してくれますから。僕は仕事でも下描きをしないので、絵を描くのは早いんです。普段はバックのなかにもクロッキー帳が入ってるので、ヒマさえあれば絵を描いてます。

——最近はなにを描かれましたか?
黄瀬:こないだはたまたま大阪に行ってるとき、『日曜美術館』を見ていたんです。そこに井浦新(いうらあらた)さんが出てたんです。それを見て「あっ、いいな」と思って描きました。

——仕事はまったく関係ないイラストですね。
黄瀬:いや、「これは使える」と思って描きました。なにかキャラクターに使えるんじゃないかなぁと。

冲方:ほんと、黄瀬さんは「ナチュラル・ボーン・絵描き」ですよ(笑)。

-—絵はいつごろから描いてますか?
黄瀬:物心がついたときから描いてました。小学校2年生くらいから「ブルース・リー」を描いてました。

一同:(笑)

——番組中に冲方さんは、「黄瀬さんのキャラクターができ上がったとき、ようやくスタートラインに立てた」とおっしゃっていました。
冲方:黄瀬さんのデザインはすばらしいんです。それまでゴチャゴチャと迷走してたんですが、イラストができた瞬間、それを一切バッサリ捨てて前に進む感じがありました。最初のキービジュアルを見たときに「やったー!」と思いました。個人的にどう描かれるかが気になっていた「草薙素子」のイラストを見たときに、「これはいい意味でファンが騒ぐぜ」と思いました。

黄瀬:あははは! でも最初は悪い意味で騒がれましたよね(笑)。「こんなの少佐じゃねぇ」って。

冲方:他のスタッフは怖くてチャレンジができないんですよ。そんななかで、総監督の黄瀬さんが先陣をきって進んでくれるので、企画としての信頼度はバツグンなんです。スタッフも「総監督について行こう」って気になります。これはアフレコ現場でも同じでした。声優さんに対して「失敗したら僕の責任です」って声をかけてるんですよ。

黄瀬:だって声優さんを選んだのは僕だからね(笑)。

冲方:そんなことなかなか言えないですよ。他の作品では聞いたことがないです。

——黄瀬さんの絵の魅力は、なんだと思いますか?
冲方:他の方もおっしゃってますけど、別の人では描けないんです。まさにオープニングがそうなんですけど、「これは黄瀬さんが全部描かないと、誰も描けないよ!」って(笑)。

一同:(笑)

黄瀬:ほんとは他の人に任せようとしてたんですよ。コンテはずいぶん先に上がってたのに、誰も動こうとしない……。最終的に時間がどんどんなくなってきて、「いいよ、もう自分でやるよ」ってことになっちゃって(笑)。

冲方:あはははは!

黄瀬:結果的に、そうなっちゃったんです。

——番組中に、黄瀬さんのイラストは「動いたときに真価を発揮する」というトークが興味深かったです。
黄瀬:それは石川社長がよく言ってます。

冲方:ハデなだけのイラストは動くわけがないんです。横を向いた瞬間に人間じゃなくなるに決まってるんです。なのに黄瀬さんのイラストは、そのまま動くところがすごいんです。

——黄瀬さんがキャラクターの設定を作るとき、靴のウラまで描いているのはなぜですか?
黄瀬:動かしたときに見えるかもしれませんから、設定がないと困るんです。あとで「ここどうなってるの?」と聞かれるのを想定して描いておかないと。でも、せっかく描いたのに、絵コンテに映らないから使われなかったということもありますけどね。

——細部まで描かなくては気が済まない?
黄瀬:いえいえいえ、できることなら描きたくない! めんどくさい(笑)。

一同:(爆笑)

冲方:たぶんご自身が困った経験があるので、いま下で働いているスタッフが困らないように、ちゃんと設定を作ってるんだと思いますよ。下で働いている人たちは幸せですよね(笑)。

-—冲方さんがトークで「『攻殻機動隊』はめんどくさい作品なんですよ」と語ったとき、スタジオ一同が大爆笑でした。他の作品と比べて、脚本を書く作業はたいへんでしたか?

冲方:『攻殻機動隊』という作品は情報量が桁違いに多いんです。「border:1」の冒頭の部分でも、「クレーンを誰が動かしてるのか」とか「荒巻がどう判断したのか」、「なんで素子がそこで銃を下ろしたのか」とか……まぁ、とにかく情報量が多い! これは武者修行だと思ってやりました(笑)。でも、ずーっとこの作品の世界に浸りたくなるのはわかります。今回新しく生まれ変わりましたが、押井監督とか神山監督も、たぶんずっとやりたいんだろうなって思います。

黄瀬:そうだろうね。きっと「自分の攻殻」を作りたいんだろうね。でも押井さんの場合は『イノセンス』でどっかいっちゃったけどね。

一同:(爆笑)

黄瀬:素子が消えた世界を描いたんだから、もういいじゃないか。かわいそうなバトーをあれだけ描いたんだから、もういいじゃないか(笑)。

冲方:『イノセンス』はかわいそうなバトーの極致でしたね(笑)。

——では次の質問です。現在舞台挨拶で映画館を回られていますが、実際に映画館に足を運んだ現場の感想はいかがでしたか?
黄瀬:ストレートな反応が帰ってきて、好感触だったのが嬉しかったですね。

冲方:普通、舞台挨拶って監督はものすごくナーバスになっているから、こっちまで気を使っちゃうものなんです。なのに黄瀬さんの腹の据わり方が尋常じゃなかったです(笑)。とてもラクに参加できた舞台挨拶で、逆にこっちが気を使っていただけました。ホントにデカい人だなと思いました。

黄瀬:意見は作る側のものじゃなくて観てくださるみなさんのものです。楽しんでいただけてるなら、それはそれで嬉しいな〜って。集まってもらえて、本当によかったです。

冲方:黄瀬さんは「責任も批判も叩かれるのも全部請け負います」とおっしゃってましたけど、「失敗したら総監督の責任、成功したら社長の功績」みたいです(笑)。

黄瀬:そうそう。それは普通に言われてるんだもん(笑)。

一同:(笑)

——おもしろおかしくおっしゃってますけど、失敗するなんてこれっぽっちも思っていませんでしたよね?
黄瀬:いや、公開してみないとわからないですよ。でも会場にお客さんがいっぱい来てくださったので、ほんの少しだけあった肩の荷がおりました。ガラガラだったらどうしよう……とか、上映中はいっぱいだったのに舞台挨拶はみんな帰ってたらどうしよう……とか(笑)。

一同:(爆笑)

——お互いの能力を認め合っているからこそ、すばらしい作品が完成したのだと思うのですが、サポートし合った部分で思い出に残っているお話はありますか?
黄瀬:普段から話してて、「なんでそんなに物語が出てくるんですか?」とは言ってますね。

冲方:僕は「なんでその角度の絵が描けるんですか?」って(笑)。なぜ黄瀬さんがあれだけ絵が描けるのに、自分のオリジナルの『攻殻機動隊』を作らないのか。すごく不思議なんですよ。

黄瀬:シチュエーションだけ話して、後はライターさんにお願いしちゃいます。「話は作ってくれ!」ってね。

冲方:ストーリーは各話ごとに監督がオーダーするんですけど、3話だけ黄瀬さんがオーダーされてるんです。「こういうのが作りたい」って。それが予想だにしないオーダーで、「えーーーーーっ!?」って(笑)。

黄瀬:みんな、笑うか固まるかのどっちかでした。

冲方:演出として監督の下に入る方も、「自分の演出プランが全部ふっとんだ」とおっしゃってましたね(笑)。まだ先の話ですね。

黄瀬:来年です。いま監督はコンテ描いてます。

冲方:まぁ、今回のムチャぶりもすごいですよね。オムニバスでシリーズだから、各話の監督がタイヘンですよ。

黄瀬:根本的なところは冲方さんが抑えてもらって、「各話で各自がやりたいことがあるんだったら全面的にやってください」と伝えてます。都合が悪い部分はこちらでも調整します。

冲方:黄瀬さんが頼もしいのは、名だたる監督さんから上がってきたものを直しちゃいますからね!

一同:(笑)

冲方:黄瀬さんに直されたら文句も言えなくて「しょぼーん」ってなっちゃいますよ。でも、黄瀬さんはそのへんはよくおわかりで、あんまりたくさんは直さないですよね?

黄瀬:テンション下がっちゃって現場が動かなくなるのは困る!

冲方:おおらかで、なおかつとっても気遣いの人なんです。どちらか一方だとタイヘンなんですけどね。おおらかすぎるとゼンゼン決まらないし、気を使ってばっかりでも進まない。このすばらしいバランスを、いったいどこで手に入れたんですか?(笑)

黄瀬:いや、手に入れてないよ!(笑) 僕はずっと『攻殻機動隊』のスタッフとして関わってきたからねぇ。今回の現場でも、ファンから入ってないのは僕だけなんです。最初から現場にいた人間なので、『攻殻』に対してそんなに幻想も抱いてなかった。現場はタイヘンだなぁとは思ってますけど、一番タイヘンなのは冲方さんでしょうね。「この話、どうしてくるんだろう?」ってね(笑)。

冲方:でも『イノセンス』で一番タイヘンだったのは黄瀬さんですよね?

黄瀬:キツかったですねぇ(笑)。

一同:(笑)

黄瀬:なんの発散場所もなくて、あんなにシンドかったことはないですよ。あの当時はゲームセンターの『バーチャファイター』だけが救いでした(笑)。

冲方:そうなんですよ。苦労をわかってらっしゃるので、シメるところはシメるけど、スタッフに余計な苦労はさせないのがすごいんです。

——最後に『攻殻機動隊 ARISE』のファンにひとことメッセージをお願いします。
黄瀬:これからシリーズが続くので、楽しみにしていてください。応援よろしくお願いします。

冲方:新しいシリーズの始まりを、いっしょに駆け抜けてください!

「吉田尚記がアニメで企んでる」
NOTTV 毎週火曜 20:00~20:58 生放送 (再放送:毎週日曜 12:00~12:58)
ニッポン放送 毎週日曜 25:30~26:00 

今後のゲスト
7月14日「惡の華」長濵博史監督/押見修造先生(原作者)/植田慎一郎(春日高男役)

NOTTV100契約突破を記念して、7月14日(日)12:00~公開生放送が決定!
「吉田尚記が代アニで企んでる」~ハナガサキマクリ 惡の華 in よアニ~
ゲストは「惡の華」監督・長濵博史、原作・押見修造、春日高男役・植田慎一郎 他

<放送内容>
“今、自分がいちばん見たい番組を作る”というコンセプトのもとに吉田尚記が話題のアニメに仕掛けます!
 
アニメ界にその名を轟かすカリスマアナウンサー、ニッポン放送の吉田尚記(よしだひさのり)が“今、自分がいちばん見たい番組を作る”というコンセプトのもとに、ラジオだけではできない、テレビだけでもできない、NOTTVだからできる「企み」を話題のアニメ作品に仕掛けていきます。
作品作りにこだわりぬいたクリエイターの核心に迫るアニメファンのためのアニメ新番組。
 
<出演者>
吉田尚記
 
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(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊ARISE」製作委員会
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