DAIGOさん、トレードマークの革グローブを外し10年振りソロデビュー! 1stシングル発売記念・DAIGOさんにインタビュー
「僕って存在を知ってもらえている今だからこそ、曲が届くようにもっと頑張りたいなと思って」──テレビでお馴染みのフレンドリーなトークのなかで音楽に対する真摯な姿勢を滲ませたDAIGOさん。彼が所属するロックバンド・BREAKERZが昨年デビュー5周年を迎えたことを機に“さらにバンドを飛躍させるため”今年4月からメンバーそれぞれがソロ活動を開始。DAIGOさんもDAIGO☆STARDUST 以来10年振りとなるソロプロジェクトをスタートさせる。
国民的スターとして一躍その名を広めた彼が次に目指したのは、表現者としてのステップアップだった。しっとりとした優しいバラード『いつも抱きしめて』と、8ビートで激しく攻めるロックチューン『無限∞REBIRTH』(カードファイト!! ヴァンガード/アニメ&CMタイアップソング)という、自身が作詞・作曲を手掛けた2曲をパッケージした両A面シングルをリリースする。ソロ活動への決意や楽曲に込めた想いなどをじっくり聞いた。
●「自分が良いと思うメロディ、自分がいいと思う歌を届けたい」
──今春BREAKERZ がソロ活動を行うことを発表し、先だってアルバムをリリースしたギタリストのAKIHIDEさんに続きDAIGOさんも10年ぶりとなるソロワークスをスタートさせます。なぜいまそういった状況になったのでしょう。
DAIGO さん(以下、DAIGO): BREAKERZも突っ走ってきたんでね。ここでちょっと……ピットインっていうんですかね。より遠くに走るための整備をしようかって話になって。その期間は各々やりたいことをやって、修行して鍛えて……それが終わったらまた集まってライヴをやれればいいんじゃないかって話しになって。僕もDAIGO☆STARDUSTとしてデビューしてちょうど10年なんで、ちょうどいいシーズンかなと思ったので、ソロ活動をはじめることにしました。
──DAIGOさんがソロで表現したいこととは?
DAIGO:ロックサウンドやバンド感はBREAKERZ で大満足なんです。逆にBREAKERZ ではできないことだったりしないことをやりたいなと思って。でも逆に自由度が高いので……なにをやろうかなって(笑)。今回のシングルに関しては自分が良いと思うメロディ、自分がいいと思う歌を届けたいっていうシンプルな気持ちに立ち返って作っていきました。
──『いつも抱きしめて』はピアノとストリングスで彩られた壮大なスケール感のあるバラードなんですけど、サウンド自体はすごくシンプルで。こういったしっとりとした曲がソロ一発目にきたのは正直意外でした。
DAIGO:確かにロック感のある曲ではないので、意外かもしれないですね。でもメロディアスで優しいバラード系のナンバーも好きだったりするんで。この曲で新しい一面を見せることができたのかなと思ってます。
──メロディはどういうところから浮かんできたんですか?
DAIGO:ギターを弾いてたらいきなり良いメロディが浮かんできて、即効(携帯の)ボイスメモに録って(笑)。
──(笑)美しいメロディですよね。しかもすごくキャッチーで耳に残ります。
DAIGO: “メロディアスでキャッチー”っていうのは、ずっとこだわってる部分なんで。そこから逃げちゃダメだと思ってずっと音楽をやってきてるんですよ。2曲とも基本的にメロディがありきで作っていきましたね。
──「逃げちゃダメだ」って、なんだかDAIGOさんらしいですね(笑)。
DAIGO:そうですね(笑)。コアなサウンドが格好いいなって思う時期もあったんですけど、やっぱり僕の好きな曲たちはメロディがあるんで。“メロディを大切にする”というのは、自分なりのテーマとして意識してます。
──歌詞にはどんな想いを込められたんですか? 一見ストレートなラヴソングにも思えますが、その奥にDAIGOさん流のメッセージが秘められているように感じました。
DAIGO:そうですね。人生を旅と例えるなら、いろいろな人やいろいろなモノに出会ってみんな生きてきてると思うんですけど……その時々のパートナーがいまの自分を作り上げてくれていたりすると思うんですよね。そういう意味でも人との絆はやっぱり大事だなと思ってこういう歌詞を書いたんですけど、10年前だったら書けなかっただろうなと思う部分はすごくあって。35歳の今だからこそ、こういう表現で届けることができたのかなって気がしますね。
いろいろな経験をして、いろいろなひとに出会って、いろいろな感謝があって。……うまくいかないこともあったし。でもそれも“込み込み”でいい思い出だねって言える自分でありたいなって思いもあるし。
──今回は“公開レコーディング”という形を取っていましたが、どういう気持ちでレコーディングに挑んだんですか?
DAIGO:公開レコーディングは新鮮でしたね。『いつも抱きしめて』はアレンジがシンプルなので、歌のニュアンスが如実に出るんですよ。だから何回もテンポを変えたり、キーを変えたり、歌いなおしたりしたんですけど。レコーディングでこんなに時間がかかった曲もなかったかもってくらい、結局何日もかけて歌入れして。自分で作った曲なのに歌いこなせないっていう。自分の子供が思い通りに言うこと聞いてくれないような感覚というかね……。でも歌い込むうちに自分で納得できるレベルまで達することができたんで。自分のイメージを歌に乗せることができたんだなと思いました。良かったです(笑)。
──ところで曲のなかに出てくる<いつもいつもピンクの花が咲いている>という言葉がとても印象的だったんですけど、この“ピンクの花”にはどんな意味が込められているんでしょうか。
DAIGO:美しい桜のようなイメージですね。心にいつも桜の花が咲いているような感覚というかね。一緒にいるだけで……1年に1回しか咲かない花が毎日咲いているような気分になれるって感覚を表現してます。あとピンクってちょっとセクシーな色でもあるんで(笑)。色っぽいというか。タイトルも『いつも抱きしめて』だし……ま、これ以上は言わないですけど(笑)。
●「気持ちさえ折れなければ何度でも生まれ変われる」
──2曲目の『無限∞REBIRTH』はエネルギッシュに躍動するロックチューンで、すごくDAIGOさんらしいサウンドというか。
DAIGO:そうですね。勢いのある8ビートのロックチューンが個人的に大好きなのでそういう曲を作り続けてきたんですけど、その最新版という感じです。自分でもすごく大好きな曲ですね。ライヴでも盛り上がりそうだし。
──サビの<いま果てなく広がる/希望の翼/何度でも僕らは生まれ変わる>という歌詞が良いですよね。『いつも抱きしめて』もそうなんですけど、いまのDAIGOさんだから言えるメッセージを発信している感じがすごくあります。『ヴァンガード』の内容にも重なっているとは思うんですけど。
DAIGO:そうですね。『ヴァンガード』のゲームの内容も──人生もそうだと思うんですけど──挫折があったとしても何回でもやりなおせる。自分次第で何回でも生まれ変われるから諦めないで生きていこうっていう、そういうメッセージを込めたんです。人生いろいろあるんでね。僕自身も紆余曲折あっていろいろな経験をしてきたから……諦めないで頑張っていくことの大切さだったり、絆みたいなものをもっと大事にしてほしいなって。実際、気持ちさえ折れなければ何度でも生まれ変われると思うんですよ。誰かの何気ないプッシュで、まだ頑張ろうと思えたりするモノだろうし。
──この曲を聴いて聴き手は前向きな気持ちになると思いますよ。
DAIGO:……そうだったら嬉しいですね。すごく嬉しい。
──アニメ『ヴァンガード』はご覧になられてますか?
DAIGO:もちろん。僕は『ヴァンガード』がはじまったころからCMキャラクターとして携わらせてもらっているので愛着もあるし、カードでファイトしたりもするし。そんななかでアニメのオープニングテーマが歌えるという喜びみたいなものもあったし、同時に『ヴァンガード』に相応しいオープニングテーマにもしたいなって気持ちもあったし……。だからアニメではどういう絵がつくのかなって楽しみにしてたんですけど、想像以上に格好良くて。作画に相当気合いが入ってるなって思いましたね(笑)。『ヴァンガード』の制作スタッフの魂と僕の曲がひとつになっているように感じて、嬉しかったです。
●「音楽をずっとやってきてよかったなって心から思える」
──通常盤にはDAIGO☆STARDUST時代の曲『デイジー』が~2013 version~として収録されます。
DAIGO:DAIGO☆STARDUST時代の作品のなかでも、自分なりに「良い曲だったなぁ」と思う曲もあったりするので、この機会に新しくレコーディングしました。この曲を知らないひとたちに聴いてもらえたら、この曲も喜ぶんじゃないかなって。
──今だからこそ『デイジー』という花に日を当ててあげようと。
DAIGO:うん、そうですね。当時よりも歌詞を理解して歌えたので、新しいデイジーという花が咲いたような感覚でもあるというか。いい形で届けられたんじゃないかなぁって思ってます。
──今回のジャケットはどういうコンセプトだったんでしょうか。
DAIGO:10年前、氷室 京介さんに作っていただいたデビューシングル『MARIA』
(原曲「Claudia』)のジャケがどアップだったので今回も……せっかく10年振りにね、出せるということで同じようにアップにしたんですけど。35歳にしてはなんとかルックスも劣化を防いでいるほうだとは思うので(笑)、いまのうちにアップにしておこうかなと思って。45歳とかになると自信がないんで。
──大丈夫ですよ、きっと(笑)。
DAIGO:いやー……分からないですよね、ちょっと(笑)。読めないですね。やれたらいいなとは思いますけど。やっぱり10年って長いんでね。本当にいろいろあったし、これからの10年って長いと思うし。でも25歳でデビューしてから10年経ったいま改めてソロデビューできるのは嬉しいことだし、いい形で音楽が出来てることは本当に幸せに思ってるんで。音楽をずっとやってきてよかったなって心から思えるっていうか。
──いまは音楽活動以外にタレントとしての活動もあって多忙な日々を送られていますが、音楽に対する真摯な姿勢はずっと変わってないんですね。
DAIGO:そうですね。音楽を聴く時間はどうしても減ってきてしまっているので、そこは悔しいところなんですけど。ミュージシャンとしていろいろなモノを聴かなきゃなって思うし……。でも今は音楽からだけの影響だけで曲を作ってるワケではないんで。舞台を見たり、映画見たり、アニメ見たり、漫画見たり……ウチは姉がマンガ家なんで、それこそアニメイトさんにもお世話になってたりしますけど。いろいろな経験させてもらってるなかで作れる歌詞・曲があるだろうし、だからこそ考えられるクリエイティブがあるんだろうし、それがひとつの僕の生きる道というか。多くの人たちに“僕”って存在を知ってもらえている今だからこそ、曲が届くようにもっと頑張っていかなきゃなと思ってます。人生をかけて。
──今後の活動も楽しみですね。
DAIGO:そうですね。今はソロを全力でやって頑張って、BREAKERZ でまた活動できたらなと思ってます。
DAIGO 1st Single 『いつも抱きしめて / 無限∞REBIRTH』
2013.07.31 Release!!
・ いつも抱きしめて
words & music:DAIGO arrangement:Masahiko Iida
・無限∞REBIRTH
words & music:DAIGO arrangement:Masanori Takumi
TVアニメ「カードファイト!! ヴァンガード リンクジョーカー編」オープニングテーマ
「カードファイト!! ヴァンガード DAIGOスペシャルセット」CMソング
・デイジー ~2013 version~ ※ 通常盤のみ収録
words & music:DAIGO arrangement:Jun Abe
【初回限定盤A】
「いつも抱きしめて/無限∞REBIRTH」
収録曲
1.いつも抱きしめて
2.無限∞REBIRTH
特典DVD「いつも抱きしめて」Music Clip+Music Clip off shot
封入特典:3種連動特典応募シリアルナンバー
CD+DVD ¥1,680(tax in)
品番:ZACL-6027
【初回限定盤B】
「無限∞REBIRTH/いつも抱きしめて」
収録曲
1. 無限∞REBIRTH
2.いつも抱きしめて
特典DVD「無限∞REBIRTH」Music Clip+Music Clip off shot
封入特典:「カードファイト!! ヴァンガード」PRカード1枚
封入特典:3種連動特典応募シリアルナンバー
CD+DVD ¥1,680(tax in)
品番:ZACL-6028
【通常盤】
「いつも抱きしめて/無限∞REBIRTH」
収録曲
1. いつも抱きしめて
2. 無限∞REBIRTH
3. デイジー ~2013 version~
通常盤のみ「デイジー ~2013 version~」収録
初回生産分のみ封入特典:DAIGOビジュアルカード(全3種/ランダム封入)
初回生産分のみ封入特典:3種連動特典応募シリアルナンバー
CD ¥1,260(tax in)
品番:ZACL-4043
■リリースイベント
☆1stシングル『いつも抱きしめて/無限∞REBIRTH』リリースイベント開催
日時:2013年7月31日(水)18:00~20:00(予定)
場所:キャナルシティ博多B1サンプラザステージ(福岡)
日時:2013年8月1日(木)18:00~19:45(予定)
場所:アスナル金山(愛知)
日時:2013年8月2日(金)17:30〜19:30(予定)
場所:Paseo CENTER テルミヌス広場(北海道)
日時2013年8月3日(土)15:30~19:00(予定)
場所:千里中央セルシー広場(大阪)
日時2013年8月4日(日)16:30~20:00(予定)
場所:MEGA WEB トヨタシティショウケース1FMEGAステージ(東京)
■DAIGO LIVE TOUR 2013開催決定!
12月20日(金)東京・中野サンプラザホール
12月27日(金)愛知・日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
12月28日(土)大阪・大阪国際会議場(グランキューブ大阪)
>> DAIGOオフィシャルサイト
[取材&文・逆井マリ]