8月2日公開、劇場版『仮面ライダーウィザード』、白石&奥仲キャストインタビュー
8月3日の劇場公開を間近に控えた『劇場版 仮面ライダーウィザード イン マジックランド』。
今回は主演の操真晴人/仮面ライダーウィザード役の白石隼也さんと、コヨミ役の奥仲麻琴さんのお二人に、劇場版の見どころを語ってもらった。
■『ウィザード』らしさが詰まった劇場版
──今回の劇場版の台本を最初に読んだ時の率直な感想を教えてください。
白石:脚本担当が、ドラマ版でいつも書いていただいている香村(純子)さんだったので、『ウィザード』らしい作品ができそうだと思ったのが第一印象です。仁藤(仮面ライダービースト)やコヨミの設定の生かし方にも感心しました。
奥仲:面白いなって思いました。「こうくるのか!」って。
──実際に現場で演じられてみて、いかがだったでしょうか?
白石:僕としてはドラマで1本の作品、映画で1本の作品と思っているので、今回はもうひとつの『ウィザード』として、初めての気持ちで臨みました。この劇場版で、ドラマ版の途中で他の現場に移ってしまったスタッフさんと再会して「最後までやりたかったなぁ」と言っていただけたのが嬉しかったですね。
奥仲:魔法の世界での凛子ちゃんや瞬平、仁藤と初めて会うシーンで、ドラマ版の最初の頃を思い出したりしました。あと、ドラマ版だと面影堂のセットにいることが多いのですが、今回は晴人と一緒に行動することが多くて、すごい動いたなって思いました。CG合成シーンの撮影も多くて、演じている時はどうなってるかわかんなかったんですけど、完成フィルムを観たら、すごかったです。
──どのシーンがお気に入りですか?
白石:凛子ちゃんがほうきで登場するシーンはうまくできているなと思いましたね。あとは“しゃべる扉”のシーンかな。
奥仲:あれは衝撃的でしたね(笑)。
白石:台本上ではオネエ系の言葉遣いだったので、そういう方が担当すると思っていたら、(モノマネタレントの)福田彩乃さんがローラの物真似であてていたので、あそこは想定外だったなと。
■劇場版ならではの“異色共演”
──陣内孝則さん、忍成修吾さんといったゲスト俳優と共演した印象はいかがでしたか?
白石:陣内さんは、完成発表会でもそうだったんですけど、『ウィザード』の撮影現場から陣内孝則の現場に変えてしまうすごい人ですね。お芝居もパワフルだし、派手な衣装を着てもさまになって説得力があるし、すごく刺激になりました。忍成さんは、役柄(マヤ大王)もそうなんですけど、ご本人も繊細で人のいい方です。僕よりもひと回り年が離れているんですけど、役者をやる上でこういう感性でいられるのは素晴らしいことだなって感じました。
奥仲:撮影の話になっちゃうんですけど、忍成さんと演じるシーンでは風がすごく強くて、もうお芝居どころじゃない状態でした。お互い風に必死で「これできなくね?」みたいな話をしましたね(笑)。
──同時上映の『劇場版 獣電戦隊キョウリュウジャー ガブリンチョ・オブ・ミュージック』はご覧になりましたか?
白石:観ました。ミュージカルって聞いていたので、歌うシーンがもっとあっても面白かったかなと。
奥仲:『レ・ミゼラブル』みたいなのを想像してましたよね。
白石:どっちかっていうとアクションメイン。坂本(浩一)監督のアクションシーンは、やっぱり観ていて面白いですね。
■劇場版、──ふたつの集大成にかける思い
──先日の完成発表会で、この劇場版について白石さんは「『ウィザード』の集大成のひとつの形」とおっしゃっていました。現在テレビ放映中のドラマ版も終盤に近づいていますが、この1年間を振り返ってみて、ご自身が演じてきた役にたいする印象や意識の変化はありましたか?
白石:最初は、晴人のことをキャラクターの強いわかりやすい役かなって思っていたんですけど、脚本が上がってくるうちに、どんどん普通の繊細な青年になっていきましたね。当初のプランとまったく違った役作りになったことに関しては、それはそれで自分の中で楽しむことが出来たし、ドラマ版の最終回に向けて、操真晴人という男の生き様を見せられたらいいなって思います。
奥仲:コヨミは堅いっていうか、ずっとシリアスな感じでいくのかなって思っていました。でも、監督さんごとの演出が違ったり、白石くんとか他のキャストの皆さんが予想外の面白いことをたくさんやってきたりしているうちに「あ、ちょっと崩していいんだ」って思って、本来のコヨミだったらやらないようなことも徐々にやるようになりました。最初の印象と今が全然違っていて、それがいいのかわからないんですけど、観ている方に楽しんでもらっていたらいいなって思います。
──ドラマ版は現在も撮影中なんですよね。
白石:最終回の台本が昨日来て、ついに結末を知りました。
奥仲:小倉(久寛)さんが言ってたのとまったく違った!(笑)
白石:小倉さんが「プロデューサーから(次回のストーリーを)聞いてきたよ」っていつも嬉しそうに喋るんですよ。「こうなるって知ってた?」って。
──小倉さん、お茶目ですね(笑)。実際の最終回の台本を読んでの感想は。
奥仲:予想外でした。
白石:キャストの僕らも思い描いていなかったし、たぶんファンの皆さんも想像していないラストだと思います。それが説得力を持って受け入れられるかどうかは、僕らのお芝居にかかっているんだなって思いました。
──お話を伺う限り、観終わった後にスカッとする劇場版とは、やや方向性が違いそうですね。
白石:もうこれ(劇場版)で終わっちゃっていいんじゃないかなって(笑)。でも、伝えたいメッセージ自体は、劇場版もドラマも一緒です。描き方が違うだけで、晴人のやっていることは一緒だし、どちらも本当に『ウィザード』だと思います。
■子供から大人まで楽しめます!
──最後に、皆さんにメッセージをよろしくお願いします。
白石:『ウィザード』はもともとドラマ部分を中心に描かれていて、それが今回の劇場版のテイストにもなっています。だからアクション主体の今までの仮面ライダー映画とはちょっと違った作品になっていると思います。ファンのお子さんはもちろんですけど、大人の方々でも十分楽しんでもらえる内容になっているので、是非ご家族で、カップルで見て欲しいなと思います。
奥仲:初の『ウィザード』単独の映画ですし、魔法の国 に自分もいるような気分になれる映像がいっぱいなので、すごく楽しんでもらえると思います。お子さんは夏休みの思い出として、映画を観たことを絵日記に書いてもらえると嬉しいです。大人の『ウィザード』ファンの方にも楽しんでもらえると思うので、映画館でお会いしましょうね!
■Story
ある夜、虹色の竜巻が世界のすべてを飲み込んだ。晴人とコヨミが目覚めると、そこでは街を行く人々が皆、魔法を使っていた。この世界は科学より魔法が発展した「魔法使いの国」なのだ。やがて晴人たちは、虹色の竜巻によって母を失った少年・シイナと出会う。彼は、竜巻を起こした犯人が、「金色の魔法使い」こと仮面ライダーソーサラーではないかと疑っていた。晴人は真相を探るため、この世界を統べるマヤ大王の居城・エメラルド城へ向かうが――。
■キャスト&スタッフ
白石 隼也 奥仲 麻琴 永瀬 匡 戸塚 純貴 高山 侑子
中山 絵梨奈 篤海 前山 剛久 KABA.ちゃん 小倉 久寛
忍成 修吾 / 陣内 孝則
原作:石ノ森 章太郎 脚本:香村 純子 監督:中澤 祥次郎
音楽:中川 幸太郎 アクション監督:石垣 広文(ジャパン アクション エンタープライズ) 特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)
■Story
スーパーアイドル・Meekoこと天野美琴のコンサート会場にゾーリ魔たちが現れた。そこへ駆けつけたキョウリュウジャー。ダイゴと美琴は、かつてフランスで出会っていた。一旦は敵を退けたダイゴたちだが、再会を喜ぶ間もなく、太古の戦騎デスリュウジャー=通称「D」の出現によって、美琴が連れ去られてしまう。Dの目的は、獣電竜0号・トバスピノを手に入れること。美琴の「歌」に秘められた謎が、獣電竜復活のカギなのだ――!
■キャスト&スタッフ
竜星 涼 斉藤 秀翼 金城 大和 塩野 瑛久 今野 鮎莉 丸山 敦史
中村 静香 / 桃瀬 美咲 佃井 皆美
・声の出演
森川智之 / 菅生隆之 戸松 遥 鶴岡 聡 水島 裕 折笠 愛 / 宮野真守
原作:八手 三郎 脚本:三条 陸 監督:坂本 浩一
音楽:佐橋 俊彦 アクション監督:福沢 博文 特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)
主題歌『GABURINCHO OF MUSIC!』
作詩・作曲:高取ヒデアキ 編曲:籠島裕昌
歌:高取ヒデアキ、鎌田章吾&キョウリュウジャー
>>劇場版 仮面ライダーウィザード イン マジックランド/劇場版 獣電戦隊キョウリュウジャー ガブリンチョ・オブ・ミュージック