初めてのオリジナルアルバム『White Sincerely』9月27日リリース! 松来未祐さんを直撃!
■松来未祐さんの初のオリジナルアルバム『White Sincerely』を9月27日リリース! サウンドプロデュースはmarble! 期間限定ラジオも配信中!
松来未祐さんが初めてのオリジナルアルバム『White Sincerely』を9月27日に発売!
サウンドプロデュースは松来さんが出演する『ひだまりスケッチ』のテーマ曲などを担当しているオーガニックポップユニットのmarble! 松来さん自身も3曲作詞しています。
また9月27日まで毎週月曜から金曜まで毎日更新の期間限定ラジオ番組『松来未祐 今日の一言シンシアリー』も現在配信中。
なお毎年恒例の9月14日のバースデーライブは昼夜共完売! そんな松来さんに、注目のアルバムについてたっぷり語ってもらいました。
●ラジオから企画スタート! marbleと等身大の素の松来未祐が見えるアルバムを
──毎年、バースデーライブを開催している松来さんがまだオリジナルアルバムを出していなかったことにまず驚きました(笑)。
松来未祐さん(以下、松来さん):あすみん(阿澄佳奈さん)とのラジオ番組『寝起きにポテトチップス』にmarbleさんのmiccoさんと菊池達也さんがゲストで来ていただいた時に「CDを作ろうよ」という話になって。でもまさかオリジナルフルアルバムとは……。
──marble全面プロデュースという、ぜいたくなアルバムに。
松来さん:そうですよね! お二人とは『ひだまりスケッチ』関係のイベントなどでご一緒したり、お互いのライブを見に行ったり、3人でコラボしたりという旧知の仲ですが、本当にありがたいお話です。
──今回のアルバムのコンセプトを教えてください。
松来さん:最初に3人で話して、「等身大で素の松来未祐が出せるようなアルバムにしたいね」と。最近、おもしろいキャラをたくさん演じさせていただいて、バースデーライブでもはっちゃけっているけど、「もっと素の未祐ちゃんが見えるアルバムができたらいいね」とmiccoさんが言ってくれて。
──松来さんを公私共によく知るmarbleだからこそ、できたアルバムなんですね。
松来さん:そうだと思います。Miccoさんは私を想いながら詞を書いてくれて、私も3曲、作詞したんですけど、不思議と選んでいる言葉が同じだったりすることがあって。たぶん私本人とmiccoさんの中の私が一致しているんでしょうね。
●大切な人に贈りたい“まっすぐな想い”
──アルバムタイトルの由来は?
松来さん:コンセプトを話して決まった後、かなり早い段階で、miccoさんからメールが届いたんです。「White Sincerely」という曲を作ろうと思っていて、アルバムタイトルにもしたいという提案で。“Sincerely”は“誠実”という意味で、“White Sincerely”だと“まっすぐな想い”という意味になって、私が望んでいることとピッタリ合うんじゃないかと。意味を聞く前から、この言葉が自分の中にすっと入ってきて。思えば声優という仕事も真っ白で何色にも染まれるし。「もう、これしかない!」と思ったくらい、気に入ったので決めました。
──ベストアルバムやライブで松来さんの曲を聴いてきた方も、松来さんの世界観だけで1枚アルバムを作ってほしいと待ち望んでいたのでは?
松来さん:それも私達が見せたかったものでもあるので。このタイミングでmarbleさんとこの1枚が作れたのは幸運だったし、素敵なバースデープレゼントをいただいたような気持ちです。
──そんなアルバムの全曲を通して聴いてみての感想は?
松来さん:一曲一曲個々に出来上がっていっても、まとめて聴いたら、優しい絵本みたいになったかなって。marbleさんとゼロから作ったというより、3人の中にずっとあったものを形にできたんじゃないかなと思えるくらい、自然な1枚になったと思います。
●カラフルでやさしいmarbleサウンドとボーカルの相性バッチリ!
──ご自身名義の初ベストアルバム『Memories~Miyu Matsuki Best Songs~』は衝撃的な曲が多かったので……。
松来さん:(笑)。そうですね、キャラソンベストだったのですが、個性的なキャラクターソングを歌わせていただくことが多くて。今回は私の素と、marbleさん色が全面に出ていますね。
──オーガニックポップユニットと呼ばれるmarbleらしい、さわやかでやさしく、ホッとするサウンドと、松来さんの素朴でやさしい歌声はピッタリ合います。
松来さん:ありがとうございます! marbleさんの曲がすごく大好きなので、このアルバムを聴いてくれた方にそう思ってもらえたらうれしいです。菊池さんが全曲アレンジしてくれていますが、いろいろな曲があって音もカラフルなんですよね。アルバム名のように真っ白だからこそ、何色にもなれるんだと曲を聴いて感じてほしいし、聴いてくれる人自身もいろいろな気持ちになれるアルバムになったと思います。
──収録曲の中で印象的な曲は?
松来さん:もちろん全曲好きなんですけど、しいて挙げれば「Dream in Dream」は私が作詞した曲ですが、ささやく、ウイスパーボイスで歌っていて、ふわっとした幻想的な曲になってお気に入りです。ちょっと他の曲と雰囲気が違うかも。
●特別な想いで作詞した「おやすみなさい」と「HOME」
──他に自身で作詞された曲は?
松来さん:「おやすみなさい」と「HOME」です。「おやすみなさい」は子守唄っぽい意味もありますが、いろいろな気持ちを込めた曲で。いろんなことがあっても、誰もが穏やかな気持ちでゆっくりやすめますようにという気持ちと。誰でもいろいろなことがあるけど、眠る前には「大丈夫だよ」という言葉を、私自身がほしいし、全ての人がみんな安らかに眠れるようにと。私自身は祈りの気持ちで歌ったけど、聴いてくれる皆さんにとってのそれぞれの「おやすみなさい」として聴いていただければ。
「HOME」は故郷で声優になりたいと思っていた頃の気持ちと、上京してきた時の気持ちを書くつもりで、家族に感謝の気持ちを綴っていたら、パッと普段、応援してくださる皆さんの顔が浮かんできたんです。気付いたら今、支えてくれる皆さんへの気持ちがすらすらと出てきて。その「ありがとう」の気持ちを最後に持ってきたいなと。
──作詞された3曲は詞先? 曲先?
松来さん:曲先です。まず菊池さんから何曲か届いて、その中から自分で作詞する曲を選びました。菊池さんへこんな詞が書きたいので、こんな感じの曲でオーダーしたわけではないのに、自分の書きたいテーマに合った曲があったんです。それも不思議でした。「HOME」はレコーディング後、菊池さんがアレンジしてくれたものを聴いたら、たくさんのクラップが入ってて、多くの人達が曲の中にいるようでうれしかったです。
──レコーディングは順調でしたか?
松来さん:そうですね。miccoさんが初の歌のディレクションということで!でもすごく私自身を知ってくださっていて、楽しく順調に進んだと思います。小ネタになりますが、「Signs of love」の時、当日、現場でキーを上げることになって、キー自体は問題なかったけど、急な変更にあたふたしちゃいました(笑)。でも上げたことで全体的に明るくなって、楽しい歌になりました。
●飾らない松来さんの表情が詰まったジャケット&ブックレット
──ジャケットやブックレットのイメージを説明してください。
松来さん:アルバムタイトルから真っ白で、飾らない素の私を見てほしいと思って、ハウススタジオでいろいろな写真を撮りました。くつろいだり、おやつ食べてたり……。
──ジャケットから清らかで優しげな大人の女性を感じたのに……。やっぱり食べていないと松来さんらしくないと?(笑)
松来さん:ジャケット候補に今回使われた写真で、私がドーナツにかぶりついてる写真があって。一瞬悩んだけど、「こっちで!」と(笑)。その写真もちゃんとブックレットに入ってますよ! 1枚ページを開けば、いつもの私がいますのでご安心ください(笑)。ちなみに撮影してくださったカメラマンさんはデビュー直後の作品からお世話になっている方で。今回は私をよく知っている方々と作れて、幸せだなと思いました。
──あと購入特典でスペシャルムービーダウンロードカードが全6種類のうち1種類がアットランダムに封入と書いてあるんですが、どんな映像が見られるんですか?
松来さん:実はまだ撮影が終わってなくて……6つのテーマで撮影するそうで、例えば「食べる」というテーマだったら、ひたすら5分間、私が食べてるだけの映像に。
プロデューサー:「寝る」だったらただ寝てるだけ。
松来さん:それっておもしろいのかなあ? これから内容について、しっかり打ち合わせしたいと思います(笑)。皆さんが喜んでくれる映像を撮るつもりですのでお楽しみに!
●期間限定番組とバースデーライブにも注目!
──アルバム発売を記念したラジオ番組が期間限定で始まりました。
松来さん:アルバムの特設サイトで『松来未祐 今日の一言シンシアリー』というミニ番組をお送りしています。アルバムについてのお話や皆さんからのメールをご紹介しています。配信は毎週月~金曜日まで毎日、発売日にちなんで午前9時27分に更新されます(笑)。その日聴き逃すと次の日には聴けませんので、ご注意ください。9月27日までの期間限定なので、メールを送って参加していただいたり、発売日まで一緒にドキドキしながら聴いてほしいです。
──そして9月14日には恒例となったバースデーライブ『松来未祐 BIRTHDAY LIVE2013~年女シンシアリー~』がありますね。毎回、おもしろいサブタイトルを付けていますが、今回の意味は?
松来さん:私が年女だからです。毎回、ストレートに付けていて、今年は誠実な年女、まっすぐな年女ということで。今回もキャラソンを中心に、アルバムの中から何曲かお披露目できたらいいなと思います。
──そしてmarbleさんがゲストに来てくださるということで、コラボの期待も。
松来さん:いや、まだわかりませんよ! トークだけかもしれないし(笑)。当日をお楽しみに。
(編集注:インタビューは8月中旬に実施、すでにライブは終了しています)
●marbleが目論む裏テーマは婚活アルバム!?
──アルバムの発売が近づき、ひしひしと実感が湧いているんじゃないですか? 皆さんの反響とか。
松来さん:ラジオなどでお祝いのメッセージをいただいているので。うちの両親も喜んでおりました(笑)。実はこのアルバムの裏テーマが婚活アルバムで、私がもし将来、好きな人ができたら「これが私です!」と渡せる1枚にしたいと、marbleの二人が言ってました(笑)。その結果、もし私が結婚できたら、独身の女性声優さんからのアルバム制作のオファーが殺到するようになるという野望も。でも「結婚できなかったらオファーが来なくなるから絶対に結婚してね!」と強く念を押されました(笑)。
──それは責任重大ですね。
松来さん:もし私が結婚できなくても、皆さんのお手元にアルバムが届けば満足です(笑)!
ぜひ聴いてくださいね! よろしくお願いします!!
──では最後に皆さんへメッセージを。
松来さん:このアルバムはmarbleさんをはじめ、私のことをよく知ってくれている皆さんと話し合い、楽しみながら作った1枚です。私をいつも応援してくださる皆さんに「らしいな」とうなづいたり、「こんな面もあったんだ!」と驚いてもらえるアルバムになったと思います。そして作品では声を聴くけど、松来未祐のことをよく知らないという方にも胸を張って聴いてくださいと言えます。今の私でなければ、歌えなかったし、作れなかった、まさにこのタイミングしかない時にリリースできたこともうれしいです。たくさんの方に聴いていただけることを心から願っています。
■松来さんによる全曲紹介
1.White Sincerely
作詞:micco 作曲:菊池達也
“さぁ、行こう 夢の地図 開けて未来へ”の歌いだしから絵本の1ページ目みたいな始まりの歌です。曲自体、アルバムの中で一番最初に上がってきました。詞の中に出てくる“マーガレット”の花言葉は“誠実、真実、心に秘めた愛”。白い花びらもテーマにも合っています。“真っ白なノート”も何色にも染まることができる声優の私らしいフレーズです。
2. Signs of love
作詞・作曲:micco
Miccoさんが「すぐできた!」と言っていた、恋の足音を“耳を澄まして”探している私の歌です。毎日、楽しいけど、“寂しい夜もたまにあるけれど”という歌詞になっていて、「あっ、本当だ」と納得しました(笑)。元気な曲で、コール&レスポンスもあって、ライブも意識して作っていただいた、ライブで歌ったら盛り上がれる、とても楽しい曲です。
3.夢トビラ
作詞:micco 作曲:菊池達也
明るくて、せつない、marbleさんらしさ全開の曲だと思います。過去を振り返りながらも、「White Sicerely」はどんと未来へ飛び出すイメージですが、この曲は、日々を大切にしながら、少しずつ歩んでいく、夢の先へ向かっていくイメージです。Marbleさんのファンの方にもぜひ聴いてほしい1曲です。
4.Dream in Dream
作詞:松来未祐 作曲:菊池達也
ウイスパーで歌ってみたサウンドも歌声も幻想的な曲です。作詞をさせていただいたのですが、現実とか夢とか意識とか、あるようでないような、自分でコントロールできないようでできるような、そんなところを書きたくて。こういう歌詞をいつか書きたいとずっと思っていたらこの曲に出会って、「この曲で詞を書きたいです」と。お気に入りの曲になりました。
5.鮮やかな景色
作詞:micco 作曲:菊池達也
なんだかうまくいかない自分とか、そういった想いを水に溶かしていくような、 そんなきれいなイメージの曲です。miccoさんの歌詞と、菊池さんの曲は、こうやって心を溶かしていくような気持ちにさせてくれて、marbleさんはやっぱりすごいなあと思います。
6.まっすぐな願い
作詞・作曲:micco
恋というより愛を描いた素敵なバラード。Miccoさんいわく裏テーマが、いつか私が結婚できた時に披露宴でだんな様に歌える曲らしいです(笑)。詞も、本当に心と心が永遠に結ばれた内容の、素敵な愛の歌です。 でも、本当に私の結婚式があったら、miccoさんに歌ってほしいなあ(笑)!
7.呼吸
作詞:micco 作曲:菊池達也
この曲は私から「やさしく背中を押せる応援ソングで」とmiccoさんにお願いしたら、イメージ通りの詞が上がってきました。私の周りの方々や応援してくださる方々、このアルバムを聴いてくださる方を思い浮かべながら歌ったんですが、2番の“君に出逢えたことが嬉しい”のフレーズそのままで。そしてこれからも“君と一緒に”という想いも込めて。
8.お菓子な世界のワンダーランド☆
作詞:micco 作曲:菊池達也
Miccoさんから「この曲はみゆにゃんそのものだから」と。私がお菓子に囲まれて、キャッキャッしている姿を想像して書いたそうです。私のブログを読んでてくれる方も「わかる、わかる」と納得することでしょう(笑)。“ミルフィーユ重ねて出来た家”や“ショートケーキのお花を飾る”など童話の世界や夢の入口に入るようなファンタジックな曲です。お菓子がいっぱい出てくるからか、カラフルなのもmarbleさんらしくて好きです。
9.おやすみなさい
作詞:松来未祐 作曲:菊池達也
純粋な子守唄として聴ける曲として書きましたが、日々の生活の中で苦しいことや悲しいことがあるけど、寝る時にはゆっくり休んでほしいという想いも込めて。この曲を聴いてくださる方がやすらいだり、ホッとしてもらえたら。
10.HOME
作詞:松来未祐 作曲:菊池達也
これも作詞をさせていただいたのですが、この曲をどうしても最後にもってきたくて、みんなといろいろ話し合いました。2013年の今生きている私の全てを込めて、全ての方に感謝の気持ちを伝えたい、そんな歌になりました。
※ALL SONG ALLANGE 菊池達也
■松来未祐『White Sincerely』
2013年9月27日発売
3,150円(税込)
発売:HOBiRECORDS
>>『White Sincerely』特設サイト
>>松来未祐公式ブログ