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テレビアニメ『ノブナガ・ザ・フール』第一話先行試写会レポ

宮野真守さんら主演声優陣4名登壇! 後半には河森正治氏の貴重なトークも……!! テレビアニメ『ノブナガ・ザ・フール』第一話先行試写会レポート

 河森正治氏が立ち上げた“多次元プロジェクト”の第一弾『ノブナガ・ザ・フール』。舞台版とテレビアニメ版が進行されており、舞台は2013年12月から、アニメは2014年1月からスタートする。

 そんな『ノブナガ・ザ・フール』のテレビアニメ版先行試写会が、12月8日(日)、舞台版の初回公演直後に同会場(NEW PIER HALL)で行われた。本稿では、この試写会の様子をお届けしよう。

●声優陣4名が登場! 舞台終了直後で疲労困憊かと思いきや……?

 この日解禁された2分半のPV上映後、司会を勤める本作プロデューサー・田中氏の呼び込みで、宮野真守さん(オダ・ノブナガ役)、櫻井孝宏さん(アケチ・ミツヒデ役)、梶 裕貴さん(トヨトミ・ヒデヨシ役)、茅原実里さん(イチヒメ役)が登場。大きな拍手で迎えられた。

 舞台終了直後ということもあり、田中氏からも「かなり疲れてます」と告げられていたが、登場した4名は一切疲れを見せない! むしろ登場するなり「よろしくお願いします!!」を連呼したり、自己紹介で思い思いのポーズをビシッとキメるなど、ゲージ振り切れ寸前の全力ぶりを見せ、観客を圧倒した。「舞台終わって疲れてるみたいなフリがあったので! 元気に出てきました!!」とは、宮野さん。

 そして舞台で着用したものそのままという、和柄の飾りが印象的な衣装に触れながら、まずは舞台版『ノブナガ・ザ・フール』についてのトークへ。舞台版は、ステージ上で芝居をする役者に、声優が声をあてるという異色な形態。そのため、いざ本番となっても「どれだけ(役者の動きと声が)シンクロするのかはチャレンジだった」と言うが……結果、かなりの手応えがあった様子。「気持ちよかったですよね。バシッと決まった瞬間とか」(宮野さん)、「アドレナリンが出まくりましたよね」(櫻井さん)と、各々に達成感をおぼえていた。

 その後は、自身が演じるキャラクターについての話題も。本作は、現実とは全く別世界の話とはいえ、史実に沿った部分も多い。そのためか、梶さんは「個人的には(ヒデヨシが)いつ草履を温めるのかな?っていうのが楽しみ。実はアニメでは、今後草履じゃないものを温めるシーンが……」と、含みをもたせて話し、観客の期待を煽った。

▲オダ・ノブナガ(CV:宮野真守)

▲オダ・ノブナガ(CV:宮野真守)

▲トヨトミ・ヒデヨシ(CV:梶裕貴)

▲トヨトミ・ヒデヨシ(CV:梶裕貴)

 また、「ノブナガの妹です。聡明で芯の強い女性ですね」とイチヒメを紹介した茅原さんは、オープニングテーマ『FOOL THE WORLD』で歌を担当することにも触れ、「(イメージは)ノブナガの曲!っていう感じ。歌うときに『天下統一』っていうノブナガの気持ちで歌うとすごく歌いやすい」と、歌手目線からも言葉を寄せた。

 続いての話題は、本作では“大イクサヨロイ”と呼ばれるロボットについて。ここでは、宮野さんが「めちゃめちゃカッコ良い。すごいクオリティです」と前置きしつつ、「特色のあるロボットが、それぞれの戦い方をする。そういうところのギミックだったり、アクションシーンは必見です!」と、白熱した展開を予感させる言葉を残した。

 そして声優陣によるトークコーナーはエンディングへ。このあとの第一話上映を控える観客にむけて、4人から挨拶があった。

■茅原実里さん(イチヒメ役)
 今日は来てくださって本当にありがとうございました! 新しいことに挑戦しているプロジェクトに参加できて嬉しいです。すごく刺激的な作品です。舞台も続いていきますし、アニメも1月からスタートするんですけれども、すっごくドキドキワクワクさせてくれる展開をしていくと思いますので、ぜひぜひ1月から『ノブナガ・ザ・フール』観てください。そして応援してください。そしてまた次回の舞台もぜひ、観に来ていただけたら嬉しいです! これからも応援よろしくお願いします! ありがとうございました。

■梶 裕貴さん(トヨトミ・ヒデヨシ役)
 実は僕らも、さっきPVをはじめて観て、アフレコをしたときに想像していたものよりも、もっとすごい仕上がりになっていて感動しました。ですので、その一話を実質僕らより早く観ることになるみなさんがすごく羨ましいです。ぜひ楽しんでご覧ください。そして4月にまた舞台をやることが決まっていますので、ぜひそちらも足を運んでいただけたら嬉しいなと思います。今日は楽しんでいってください。ありがとうございました!

■櫻井孝宏さん(アケチ・ミツヒデ役)
 多次元プロジェクトという本当に壮大なプロジェクトなんですけれども、今日がその産声をあげた日だと僕は思っています。今から見ていただくアニメーションもそのプロジェクトのひとつで、またそのアニメがもしかしたら次の舞台に、もしかしたらもっと違うものへ繋がっていき発展していく可能性がある、そういう奇跡の瞬間をみなさん目の当たりにされるので。期待して、まばたきもせず……それぐらいの気持ちで観ていただければなと思っております。本当に今日はありがとうございました。楽しんでいってください。

■宮野真守さん(オダ・ノブナガ役)
 今日はお集まりいただいて本当にありがとうございます。この作品に参加してから、楽しいことしかないです! アフレコ収録も、毎週毎週本当に楽しいです。こんなメンバーが集まっているから、楽しくないわけがないんですが。自分がノブナガを演じているというのが人生で初めてですし、「今までにないものが自分の中に沸いているな」っていうのを、アフレコ現場で感じているんですね。

 新たな気持ちでチャレンジできる作品に出会えて、そしてアニメだけではなく、作品自体がチャレンジして、素敵な舞台を作り上げているという、エネルギーに満ちあふれたプロジェクトだと思います。そのエネルギーがみなさんに届いて、みなさんもこの作品を思いっきり楽しんでいただければ本当に嬉しいです。これからどんどん展開していくこの『ノブナガ・ザ・フール』の世界を、今後ともよろしくお願いします。今日は本当にありがとうございました!

 序盤から笑いの絶えないトークコーナーだったが、最後の挨拶では一転、真剣な口調で作品への想いを打ち明けてくれた声優陣。退場時には、宮野さんがノブナガのキメ台詞「是非も無し!」を力強く言い放ち、キレイにシメた。そして、第一話上映に移ってゆく……。

●「星-THE STAR-」と題された第一話上映終了後、いよいよ河森正治が登場!

 “時代物”の括りには到底収まらない、大スケールの第一話上映が終わると、ここからは本プロジェクトの総指揮をとる、河森正治氏のトークショーへ。

 舞台版の初回公演を控え多忙だったこともあってか、完成した状態の第一話を観たのはこの場が初めてだったという河森氏。「作り手でありながら観客を体験できるっていうのは面白かったですね。キャストの声や音が入ったものを観ると『新しいものがはじまるな』という予感がする」と第一話完成を喜んだ。

 また、「キャラクターの生き様とかがすごいカッコいい(描き方だった)。見得の切り方は“英一節”が炸裂していて嬉しかったです」と、河森氏と縁深い本作監督・佐藤英一氏にも触れていた。

 次いで“世界観”については、「もともと時代物は好きだからやってみたかったんです。でも、真似になってしまうのは嫌だなあと思って。『今までに無いものを作らないと』と思っているときに、別のところで『オリジナルのロボット物を作らないか』という話が上がり、それならば(時代物とロボット物を)一緒にしてしまおうと」と、独特の世界観に仕上がった経緯が語られた。

 またストーリーは、「もし、“天下の大うつけ・織田信長”と“国民的英雄のジャンヌ・ダルク”が出会ったら」、「鉄砲の代わりにイクサヨロイが伝来したら」など、人物像や歴史背景をifストーリーにしていくことで、物語が生まれていったとか。これは、河森氏の作品には珍しいことでもあるそうだ。

 さらに、自身がデザインを手がけるオオイクサヨロイに関しても、興味深い話が聞かれた。これまで、様々な作品でロボットをデザインしてきた河森氏。本作ではそれらと比べて変形や合体などはなく、「できるだけ人間の形に近づけている。(人体研究でも有名な)ダ・ヴィンチが設計したという想定なので」とのこと。そのため、鎖骨や肩甲骨なども組み込まれており、動きの自由度が高いものに。「まるで鎧を着て、自分が動いているような感覚になるようにデザインしました」と河森氏。

 それもあり、本作では大イクサヨロイを動かすことを「操縦」ではなく「操演」と呼ぶとか。これは“声優の声の演技で、アクターを動かす”という、舞台版の形態にもリンクしているそう。まさしく多次元なアプローチと言えそうだ。この一連の話には、大きく頷く観客も多数見られた。

 そして最後に「是非にとお願いしたら大正解でした」と言うキャラクター原案・カズキヨネさんら制作陣の仕事ぶりにも触れられ、トークショーはエンディングへ……。まだまだ語り足りない様子だったが、「年末(12月26日)にも上映会があるので。そこでは(佐藤)英一監督に出てもらってアツいトークを炸裂させてもらおうかなと」と、次回への期待を寄せた。本イベントのシメには、以下の挨拶も。

■河森正治
 一話をご覧いただいて本当にありがとうございます。(会場から大きな拍手)この会場にスタッフもいっぱい来ていますので、そちらにもぜひ拍手を贈ってください。(再び拍手)ありがとうございます。これから二話三話四話と、どんどん登場人物が増えて、西の星からもどんどん介入してきて、世界が広がっていきますので、これからも『ノブナガ・ザ・フール』楽しみにしていてください。多次元プロジェクトはまだはじまったばかり。これからみなさんの力も借りてどんどん進化させて、さらに新しいもの、観たことのないようなものにチャレンジしていきたいと思っています。応援よろしくお願いします。

 そして河森氏が退場したあとは、観客全員で「是非も無し!」とコールし、終演。第一話上映含め1時間余りではあったが、声優陣・原作者双方から濃い話を聞くことができ、観客もきっと満足したことだろう。テレビアニメ『ノブナガ・ザ・フール』は、1月5日(日)25:05より、テレビ東京にて放送スタート(初回以降は25:35〜)。河森正治がはじめて手がけた歴史物。その他に類を見ない世界観を、是非自身の目でご覧あれ!!

【放送情報】
テレビ東京:2014年1月5日(日)25:05~ ※初回放送は25:35~
テレビ大阪:2014年1月6日(月)25:15~
テレビ愛知:2014年1月6日(月)27:05~
テレビせとうち:2014年1月8日(水)26:10~
テレビ北海道:2014年1月7日(火)26:35~
TVQ九州放送:2014年1月9日(木)27:00~ ※初回放送は27:30~
AT-X:2014年1月10日(金)22:30~
[AT-X リピート放送]
1月12日(日)09:30~
1月14日(火)28:30~
1月16日(木)16:30~
※放送日時は変更になる可能性がございます。

【STAFF】
原作:「多次元プロジェクト"The Fool"」河森正治・サテライト/ALC/GP
原作/シリーズ構成/メインメカデザイン:河森正治
監督:佐藤英一
キャラクター原案:カズキヨネ
キャラクターデザイン:丸藤広貴
総作画監督:丸藤広貴、清水貴子、椛島洋介
CGプロデューサー:橋本トミサブロウ
CGディレクター:原田丈
イクサヨロイデザイン:河森正治、ブリュネ・スタニスラス、池田幸雄
メカデザイン:大河広行
ザ・フールメインモデリング:池田幸雄
モニターグラフィックデザイン/オリジナル家紋デザイン:石川寛貢
コンセプトデザイン:ロマン・トマ、ブリュネ・スタニスラス、ニエム・ヴィンセント
プロップデザイン:秋篠denforword 日和
色彩設計:品地奈々絵
美術設定・美術監修:加藤浩(ととにゃん)
美術監督:栫ヒロツグ(ととにゃん)
撮影監督:岩崎敦、志村豪(T2 Studio)
音楽:横山克
音響監督:明田川仁
編集:兼重涼子
タイトル文字・題字:憲真
アニメーション制作:サテライト
製作:ノブナガ・ザ・フール製作委員会

【CAST】
オダ・ノブナガ:宮野真守
ジャンヌ・カグヤ・ダルク:日笠陽子
アケチ・ミツヒデ:櫻井孝宏
トヨトミ・ヒデヨシ:梶裕貴
レオナルド・ダ・ヴィンチ:杉田智和
イチヒメ:茅原実里
ヒミコ:東山奈央
ガイウス・ユリウス・カエサル:中村悠一
ネル:木戸衣吹
ビアンキ:石田晴香
オダ・ノブカツ:島﨑信長
タケダ・シンゲン:小山力也
ウエスギ・ケンシン:七海ひろき
アレクサンダー:中井和哉
マゼラン:松岡禎丞
チャチャ:奈波果林
ハツ:梅村結衣
ゴウ:高橋紗妃


>>テレビアニメ『ノブナガ・ザ・フール』公式サイト
>>テレビアニメ『ノブナガ・ザ・フール』公式Twitter 【推奨ハッシュタグ:#nobunaga_tv】

(C)河森正治・サテライト/ALC/GP/ノブナガ・ザ・フール製作委員会
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