舞台『銀英伝』最終章 主演・河村隆一さんにインタビュー

舞台『銀河英雄伝説 第四章 後篇 激突』主演・河村隆一さんにインタビュー

 2011年より公演されてきた舞台『銀河英雄伝説』。そして2014年2月12日(水)~3月2日(日)、青山劇場において、記念すべきシリーズ第10作目にして最終章となる舞台『銀河英雄伝説 第四章 後篇 激突』が上演される。

 今回は、そんな舞台『銀河英雄伝説』において不敗の魔術師「ヤン・ウェンリー」を演じてきた・河村隆一さんにインタビューを実施。これまで出演されてきた公演を振り返っての感想、『第四章 後篇 激突』の見どころなどについて伺った。

――2012年4月に行われた舞台『銀河英雄伝説 第二章 自由惑星同盟篇』から、第三章、第四章と不敗の魔術師「ヤン・ウェンリー」を演じてこられたかと思います。改めて、三度ヤンを演じてみていかがでしたか?

河村隆一さん(以下、河村):そうですね。ヤン・ウェンリーを演じられた事自体、すごくラッキーだと思うし、大好きなキャラクターだったのでヤンを演じられてすごく嬉しかったですね。ただ、一方ではヤンの自分の本音を、伝えないというか、感情的にならないキャラクターなので舞台で演じる時の難しさもすごく感じましたね。

――ついに舞台『銀河英雄伝説』も最終章となりましたが、今作の見所はどこでしょうか? 理由も併せて教えてください。

河村:『銀河英雄伝説』は、やっぱり今現代の縮図でもあると思うし、過去の縮図でもあると思うし、それは人間が進歩しなかったということなのか、田中先生が未来をよんでいたのかは分からないですけど、すごくこの物語から感じられる、生きる事、平和への大切さやひとり一人の立場が、絶対懲悪ではなく、真実に満ちている事をお書きになっているので、この作品を読んで、もう一度世の中を見ると、小さなケンカはだいぶ減るかなと思いますね。

――舞台稽古はいかがでしたか? 役者さま同士のエピソードなどございましたらお聞かせいただければと思います。

河村:舞台は本当に生だから、どんなに稽古を積んでも本番でひっくり返ることはいっぱいあります。セリフを一行、ズバッと飛ばして違うセリフに持って行く人とかもいますね。

 その時に、僕がそういうことをしたら誰かがフォローしてくれたり、誰かがそうした時に、「でも君が言いたかったことは、こうだから、僕はこう思うんだよ」って付け加えることで、物語を説明したりとか、お互いが持ち場を拡げて相手をフォローする。自分のセリフを増やしてでも、相手をフォローしてあげて。すごくそれがチームワークとして、いいんじゃないかなと。お互いの絆も深まりますね。

――千秋楽の舞台裏で、最後の渡辺さんとの絡みで綿密な打ち合わせをされてたと伺いました。一般の方は知らない出来事だと思うので、お話できる範囲で教えて頂けますか?

河村:ヤンが査問会から戻ってくるシーンで、話の流れの中で、ヤンは(出来れば)「あいつ(ユリアン)には軍人になって欲しくない」、「僕は自分の権限を持ってでも辞めさせたいくらいだ」って言うんですよね。

 そしたら、メルカッツ(渡辺裕之)が「それは民主主義の精神に反します」と言うんです。僕ら自由惑星同盟は、帝国から亡命してきた人間(メルカッツ)がそんな事を言うんだと思い、「それはメルカッツ提督特有のユーモアですか?」ってヤンが言うと、そこで裕之さんは間を設けるんですよ、7公演中ずっと。それで皆、間に殺されそうになって。

 もう笑っちゃうから早く言って、早く言って!って。裕之さんが「ああ、帝国からの亡命者が言うセリフではありませんでした」って言うんだけど、あまりにも間がヤバいんですよね。千秋楽ではそこのシーンを事前にすごく打ち合わせしたのに、パッパッパと終わったから、「なんだこの間で行けるんじゃん。そんな打ち合わせいらなかったよ、さすが千秋楽は気合入ってるな」って思って、「ははは」って言いながら後ろ向いて裏に戻ろうとしたら、裕之さんがリポビタンDを皆に渡してるんですよ。なんだこんなところに仕込んでたのかっていう。そんな笑い話もありましたね。

――今作の『銀河英雄伝説 第四章 後篇 激突』で舞台もひと段落となりますが、もし新たな展開があるとしたら、今度はどんなことに挑戦してみたいですか?

河村:やっぱり音楽ですね。『Searching for the light』は、自分で作っていて言うのもあれですけどすごく『銀英伝』に合う曲だと思うし、次世代のカンパニーの人たちにも歌って欲しいと思うから音楽家としてそういうところに携わったりとかして行きたいなとか思いますし。

 田中先生はお書きにならないと、はっきりおっしゃってましたけど、「作品の未来を書いてくれないかな」とか、そういう作品が、もし生まれた時に、何らかの形で参加で来たら嬉しいなと思いますね。

――最後に『銀河英雄伝説 第四章 後篇 激突』の公演を楽しみにされているファンの方へメッセージをお願いします。

河村:いよいよヤンがラインハルトとの直接対決ということで、どっちが優れた指揮官で戦術家なのか戦略家なのかが、はっきりする。もちろん戦いには時の運もありますし、いろいろな運命のいたずらが戦いの勝利を奪い取っていくものなんですけど、そういう意味で、すごくわくわくするものを観て頂けるのではないかなと思います。

 ラインハルトを戦争の天才と認めているヤン・ウェンリーですから、ヤンにとっても、生涯のライバルであり、尊敬してやまない人物との戦いは、すごく楽しみだろうなと思いますね。そういう事を、ハラハラしながら観て頂けたら楽しい舞台だろうなと思います。

――ありがとうございました!


 なお、舞台『銀河英雄伝説 第四章 後篇 激突』チケットの一般販売は、1月26日(日)10:00より販売開始(チケット料金:11,000円/税込)。また、2月13日(木)、20日(木)、27日(木)に河村隆一さんのアルバム「Life」購入者限定イベントが開催される。該当回の公演チケットをお持ちの方で、当日劇場にてアルバム「Life」をお求めの方が対象となるので、要チェックだ。2月18日(火)・19日(水)・25日(火)・26日(水)の4日間、役者陣が登壇するアフタートークショーも開催される。こちらは、該当回の公演チケットを持っている方が、公演終了後そのままの席で参加可能なので、こちらも要チェック!


■舞台『銀河英雄伝説 第四章 後篇 激突』
【会場】:青山劇場
【期間】:2014年2月12日(水)~3月2日(日)
【チケット料金】:11,000円 ※全席指定・税込
【一般発売】:2014年1月26日(日)10:00 開始

■「生男ch 番外公開放送~銀河英雄伝説 第四章 後篇 激突~」
最終章の上演決定を記念し、ニコニコ生放送「生男ch 番外公開放送~銀河英雄伝説 第四章 後篇 激突~」の配信が決定、観覧チケットも販売中。
【会場】:新宿ロフトプラスワン
【日時】:1月26日(日) OPEN 11:30 / START 12:30
【出演者】:間宮祥太朗、平田裕一郎、三上俊、小谷嘉一 MC:宮木和佳子
【チケット料金】:前売り3,000円 当日3,500円 ※税込
【配信URL】http://live.nicovideo.jp/watch/lv164212049
【番組HP】http://namaotoko.com

■舞台『銀河英雄伝説』新作開幕直前 過去4作品無料一挙放送
【日時】2月2日(日)15:00~24:15
   ※タイムシフト利用可能期限: 2014年2月28日(金) 23:59
【内容】舞台「銀河英雄伝説 第一章 銀河帝国篇」、「銀河英雄伝説 外伝 ミッターマイヤー・ロイエンタール編」、「銀河英雄伝説 外伝 オーベルシュタイン編」、「銀河英雄伝説 第二章 自由惑星同盟編」計4作品の無料一挙放送。

【URL 】http://live.nicovideo.jp/watch/lv166715476


>>舞台『銀河英雄伝説』公式サイト

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