声優
『聖闘士星矢LEGEND of SANCTUARY』記者会見レポ

車田正美氏・熱血画道40周年記念映画『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』青銅聖闘士に加え、黄金聖闘士のキャスト陣も登壇した声優記者会見レポート

 世界累計発行部数3440万部を超える超大作『聖闘士星矢』が10年ぶりに劇場版『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』として帰ってきた! 原作者の車田正美氏・熱血画道40周年記念映画として打ち立てられた本作は、新生・青銅聖闘士(ブロンズセイント)と黄金聖闘士(ゴールドセイント)の熱い戦いをCGで描くアニメーション作品となっている。

 本稿では、黄金聖闘士キャスト初公開となった声優記者会見の模様をお伝えする。なお、今回の記者会見に出演したキャストは、以下のメンバーだ。


<青銅聖闘士>
石川界人さん(ペガサス星矢 役)
赤羽根健治さん(ドラゴン紫龍 役)
小野賢章さん(キグナス氷河 役)
岡本信彦さん(アンドロメダ瞬 役)
野島健児さん(フェニックス一輝 役)

<黄金聖闘士>
宮本充さん(牡羊座“アリエス”ムウ 役)
真殿光昭さん(乙女座“バルゴ”シャカ 役)
浅野真澄さん(蠍座“スコーピオン”ミロ 役)
川田紳司さん(山羊座“カプリコーン”シュラ 役)
桐本琢也さん(魚座“ピスケス”アフロディーテ 役)

 ベテラン声優陣の中での演技は、青銅聖闘士を演じるメンバーにとって違った意味での戦いになったという。そんな新たな『聖闘士星矢』サーガを飾る、出演キャストのコメントをご紹介しよう。

●ビッグタイトルに関わる全力の気持ち

――今回の担当されることになった役を演じてみていかがでしたか?

石川界人さん(以下、石川):星矢を演じる上でスタッフの方に言われていたのが、過去シリーズの星矢を意識しないことでした。今の僕が感じたままの星矢を精一杯出せる全力で演じています。アフレコではすごくワガママも言わせてもらいましたし、周りの先輩方にすごく助けられて、本当に星矢を演じることができてよかったなと思いました。

赤羽根健治さん(以下、赤羽根):『聖闘士星矢』というビッグタイトルに関わらせていただくことにとても緊張しましたが、僕も全力を持って挑戦しました。僕の紫龍に対するイメージはクールな人物というものだったんですけど、真面目ゆえにちょっとずれていたりすることもあるキャラクターでした。ですが、中身はすごく熱くて義を尽くすところは大事に演じました。

小野賢章さん(以下、小野):氷河もクールなイメージがあるんですが、星矢などにも負けない熱さがあって、とにかく熱く熱く演じました。演じるのがとても楽しくて、アフレコ後は喉がガラガラになってしまいましたが気分はスッキリしていました。

岡本信彦さん(以下、岡本):瞬は中性的なかわいらしい顔立ちをしていて、その中でも彼ならではの一生懸命さや男らしさを出せればと思いながら演じました。タイトルがタイトルだけに緊張したんですが、アフレコでは石川くんが全力で演じていて、それに負けないように頑張りましたね。

野島健児さん(以下、野島):一輝という大役に久しぶりに緊張したんですが、現場に入ると石川くんを筆頭に若いパワーがあって、とてもいい雰囲気があって演じやすかったです。一輝は瞬のお兄さんということで、周りを俯瞰しながら見ているようなキャラクターです。若いメンバーが多い中ですが、そのままの僕でいいのかなと思い、僕なりの一輝を演じさせてもらいました。

宮本充さん(以下、宮本):僕の演じているムウという役は、思慮深くて、物静かで、あまり戦いを好みません。激しく戦うタイプの役ではないので、どんな風に存在感を出せばいいのか心配していました。ですが現場に入ってみると映像に全てのものが表現されていて、後は流れに乗って、監督のジョークに笑って、楽しく演じることができました。

真殿光昭さん(以下、真殿):『聖闘士星矢』は学生のころから読んでいた大好きな作品で、しかも黄金聖闘士のシャカが大好きでした。まさかその役を自分が演じさせていただけるなんて思ってもいませんでした。なので、この大作に関わらせていただくことの喜びや感謝の気持ちを持ちながら、無心でシャカを演じましたね。

浅野真澄さん(以下、浅野):ミロはみなさんご存知のように今までは男性の役でした。スタッフの方から「まったく新しい存在で、自由にやっていただいてかまいません」と言っていただいて、自分が思うミロを演じました。すごく楽しかったです。

川田紳司さん(以下、川田):黄金聖闘士は強くて、達観した人物が多い中で、シュラはまだまだ血の気が多くて青い人物です。戦いを楽しんでいるようなキャラクターだったので、現場でも青銅聖闘士役のキャストに負けないように頑張りました。キャスト陣も作品世界のバランスとすごく合っていたのではないかなと思います。僕も全力で戦わせてもらって、非常に楽しかったです。こんな素晴らしい作品に出られたことを光栄に思っています。

桐本琢也さん(以下、桐本):僕も真殿さんと同様に、子供のころ夢中になって読んでいた作品でした。まさか自分が関われることになるなんて思ってもいなかったので、とても光栄に思っています。普段僕が演じる役は癖のある役が多いんですが、今回は黄金聖闘士の中で最も美しいという設定の役で、アフレコでどんな声を出せばいいのか、第一声が怖かったですね(笑)。

●妥協なし! 演じる気持ちが作品にシンクロ

――石川さんに質問です。先ほど現場ではワガママを言わせてもらったとおっしゃっていましたが、例えばどんなワガママでしょうか?

石川:ディレクションではOKを出されたものに「もう一度やらせてください」とお願いしたり、マイク前ではノイズが入るのであまり動いたりしないのですが、より星矢の動きに近づけるように動ける環境を作ってもらったりしました。先輩方も温かく見守ってくださってすごく感謝しています。

――青銅聖闘士を演じるみなさんに質問です。黄金聖闘士を演じられる先輩方を前にしたアフレコはいかがでしたか?

石川:めちゃくちゃ緊張しました(笑)。僕が声優を目指し始めたときから第一線で活躍されている先輩方と、大作と呼ばれる作品でご一緒させていただくことになりました。デビュー2、3年目の僕がこんなにも早くこれだけの方々とお会いできるとは思っていなかったので、キャストが決まったときからすごく緊張していました。

赤羽根:青銅聖闘士は黄金聖闘士に戦いを挑んでいく立場ですが、演じられる先輩方の第一声を聞いたときに「これ、勝てるのかな?」と正直思いました。でも、それが励みになって僕らも全力でぶつかっていかないといけないなと思いました。

小野:すごく緊張していて、収録前はガチガチになっていました。いざ収録が始まってみると、黄金(ゴールド)先輩たちは……(緊張を思い出し、思わず噛んでしまう小野さん)。

一同: (笑)。

小野: (笑)。もう黄金先輩たちはですね、本当にお芝居が素晴らしくて、収録ブースに一緒にいることに興奮してしまいました。すべてをぶつけても受け止めてくれるだろうと思い、精一杯演じました。とても楽しかったです。

岡本:僕もすごく緊張しました。みなさんがおっしゃっているように言葉の重みが全然違って、赤羽根さんと同じように「これは勝てないな」と思っていました(笑)。その分、頭を真っ白に黄金先輩方に第七感を引き出してもらえたんじゃないかなと思います。

野島:もちろん僕も緊張しました。先輩方と若い人たちがいる新しい現場で、すごく熱気や活気があって、出せる力を出し切ろうと自然に思える空気感が出来上がっていました。みなさんに包まれているような雰囲気でリラックスしてアフレコに臨めました。

――逆に黄金聖闘士を演じられたみなさんは青銅聖闘士役のみなさんの印象はいかがでしたか?

宮本:僕らも緊張しましたね。石川くんがワガママを言わせてもらったと言っていましたが、彼のアフレコに臨む姿勢には本当に感心しました。彼は監督のOKが出ているのにも関わらず何度もやり直していましたね。長いシーンの最後だけを切り抜いて演じればいいのに「気持ちを作るために、最初から全部やらせてください」ということを何度も何度もずっとやっていました。

 青銅聖闘士役のみなさんもお上手でエネルギッシュで、僕が若いころにあれだけのことをあれだけのパワーを持ってやれていたのだろうかと思い返しました。アフレコがすべて終わった道すがら、本当にいい人たちと仕事をさせてもらったなと思いましたね。

真殿:収録中はすごく爽やかな気持ちになりました。特に石川くんなんて、アフレコ中に全力で動きながら演じていて「これミキサーさん大変だろうな」とも思いつつ(笑)、「自分も若いころはああやって演じていたな」と記憶が蘇ってきましたね。本当に清清しい気持ちで演じることができましたね。

石川:本当にすみませんでした……。

真殿:とんでもないです!

浅野:黄金聖闘士がとても強い役なので青銅聖闘士は全力で挑んでいくシーンがずっと続きます。力を抜くシーンがなくて、挑むときも全力ですし、やられるときもすべての力を出し尽くして演じていました。ずっとフルパワーで演じている青銅聖闘士役のみなさんはすごいなと思いました。それに感動も覚えつつ、爽やかな気持ちでみなさんの姿を見ていました。

川田:黄金聖闘士と青銅聖闘士は同じ聖闘士なので敵対しているわけではありません。そこでのぶつかり合いというのは、お互いの背負っているものや技を試し合うものだと思います。そういった部分がアフレコでもシンクロしたのかなと思います。それが作品に反映されていいものになったのではないかと自分でも感じています。

桐本:残念ながら僕は皆さんと収録日が違っていたんですが、今の話を聞いていて、そんな素晴らしい現場にいられたのは羨ましいなと思いました。次いつかの機会にぜひご一緒したいですね。

――石川さんに質問です。石川さんが演じる星矢の見所や演じる上で工夫した点などを教えてください。

石川:全部を見ていただきたいですね。僕もこの作品に対する思いはそれなりにあって、全編に渡って全力を尽くしているので、ここだけと言わずに、すべてを見てもらって感じてもらいたいですね。僕が感じたままに全力で星矢を演じさせてもらって、それを出し切る環境も作っていただきました。ここを工夫したというよりも、全部を出し切ったつもりなので、やはりすべてを見ていただきたいですね。

■『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』

【公開情報】
2014年6月21日(土)ロードショー!

【STAFF】
原作・製作総指揮:車田正美
監督:さとうけいいち
脚本:鈴木智尋
CGディレクター:さとうえい
音楽:池 頼広

【CAST】
石川界人 赤羽根健治 小野賢章 岡本信彦 野島健児
宮本充 小山力也 平田広明 井上剛 真殿光昭 浅野真澄 森川智之 川田紳司 浪川大輔 桐本琢也 山寺宏一

【イントロダクション】
 1985~90年に週刊「少年ジャンプ」にて連載された「聖闘士星矢」。ギリシア神話に由来したファンタジックな設定や星座をモチーフにした聖衣(クロス)が少年少女の心を掴み、テレビアニメ放映は漫画連載から9ヶ月後という当時としては異例の早さでスタート。魅力的な登場キャラクターと聖闘士の多彩な必殺技が多くのファンに根強く愛され80年代後半を代表する名作となった。

 原作コミックスの世界累計発行部数3,440万部、さらにテレビアニメはフランスやイタリア、ブラジルなど世界80ヵ国以上で放映されるなど海外からも絶大な支持を得、今なおその名は不動のものとなっている。

 そして2014年、ついに全世界が待望した劇場版『聖闘士星矢』が10年の時を経てスクリーンに再び登場。数あるエピソードの中でも一番の人気を誇る聖域十二宮編を、「TIGER&BUNNY」や『黒執事』などの監督を務める、さとうけいいち氏が新たに甦らせスクリーンへ解き放つ! 原作者である車田正美氏も製作総指揮として参戦した、21世紀の新生聖闘士星矢神話の幕開けに、全宇宙の歴史が変わる!!


>>『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』公式サイト

(C)2014 車田正美/「聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY 」製作委員会
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