まさにフリーダム! 『のんのんびよりうぇぶらじお のんのんだより!なのん』公開録音レポート
まったりとした田舎暮らしと「にゃんぱす~」のあいさつでお馴染みのテレビアニメ『のんのんびより』。アニメ放送が大盛況のうちに幕を下ろしたものの、現在も多くのファンから支持を受けている。
そんな『のんのんびより』のWebラジオ番組『のんのんびよりうぇぶらじお のんのんだより!なのん』の公開録音が2014年2月23日(日)に科学技術館・サイエンスホールで行われた。今回は、アニメ同様に自由奔放なキャスト陣が繰り広げた公開録音の様子をレポート! なお、出演者は以下の4名だ。
<出演者>
村川梨衣さん(一条蛍役)
佐倉綾音さん(越谷夏海役)
小岩井ことりさん(宮内れんげ役)
阿澄佳奈さん(越谷小鞠役)
収録中にも関わらず用意されたおもちゃで遊んだり、ステージの上を歩き回ったり、なにかとフリーダムな公開録音は『のんのんびより』らしい田舎トークが炸裂した!
●フリーダムな行動とトークが飛び出す!
収録がスタートすると早速キャスト陣が登壇。「お兄ちゃんたちとの思い出作りのため」ということで、佐倉さんはビデオカメラ、小岩井さんはデジカメ、阿澄さんはオペラグラスを持って登場したが、どっちが観客なのかわからない状態に会場からも笑いが巻き起こる。
早速最初のコーナー「のんのんおたより」へ。こちらのコーナーは原作やアニメの感想、出演者やスタッフへのおたよりを紹介するものだ。だがそこは『のんのんびよりうぇぶらじお のんのんだより!なのん』。メールを読んでいる人以外は、枕やリコーダーなどの「のんびりグッズ」で遊んでいてもいいという自由さは相変わらず。
メールの内容はそこそこに、村川さんが笛を吹いてみたり、紙風船を使ってみんなで遊んでみたり、まるで楽屋裏を見ているような雰囲気は『のんのんびより』だからこそ! 「もしアニメ第2期があったらどんなストーリーが見てみたいですか?」というメール内容に、「誰かが旭丘から出て行くストーリーとか見てみたい」と答える村川さん。「のんのんびよりのノスタルジックな雰囲気のストーリーはいいよね」と佐倉さんも同意見のようだ。
普段はガヤガヤと騒がしい旭丘分校のメンバーがたびたび見せる感動的なストーリーも『のんのんびより』の醍醐味のひとつ。ここでゲスト回恒例のあの質問をしてみることに。佐倉さんと村川さんのどちらを妹にしたいかと聞かれた小岩井さんと阿澄さん。小岩井さんは、「二人とも年齢が近いから、年齢が遠いあやねるかな」とまずは佐倉さんに一票。阿澄さんはかなり悩みつつも、村川さんの熱い視線にやられたのか「無限の可能性を考えて、りえしょんかな」と初勝利に村川さんもうれしそうな様子! そんなにぎやかな雰囲気まま、公開録音は後半へと進んでいく!
●相変わらずのローカルネタのオンパレード!
二つ目のコーナーはリスナーの故郷の思いで、田舎体験などを紹介する「旭丘分校へようこそ」。地方によって言い方が違う「2択選び」の話では、佐倉さん、村川さん、阿澄さんは「どちらにしようかな、天の神様の言うとおり」というスタンダードな出だしに、「鬼太郎」や「柿の種」に付け加えていくというものに、会場のあちこちでうなずく人や「へー」と感心する人もちらほら。京都出身の小岩井さんは「京都の数え歌は違うんですよ」と東西の通り名の唄を披露してくれた。
こちらも恒例となっている地名クイズでは「安室」や「知方学」と難解な問題に頭を抱える4人。会場では正解を知っている人もいたがこれには4人もお手上げだ。ローカルネタが満載で「あるある」とうなずけたり、「なるほど」とちょっと勉強になったりと、田舎出身も都会出身も楽しめるネタがギュギュっと詰め込まれた内容に、会場からも大きな拍手が贈られた。
そうこうしているうちに1時間の公開録音も終了の時間に。アニメの収録の話やラジオの話、第2期への期待を込めた4人のコメントで公開録音は幕を閉じた。
●イベント限定! 民謡ライブ開催!
公開録音終了後は会場だけの特別トークが行われた。まずは、公開録音では読みきれなかったメールを紹介。「声優界の博識美女と名高い村川さんに質問です。エンディングに登場する“ハクビシン”とはいったいどんな動物でしょうか? モノマネつきでお願いします」という質問に、「ピー!」といつもの村川さんらしい独特なモノマネで会場の笑いを誘う!
阿澄さんは東京でハクビシンを見かけたそうだが、他のみなさんは知らない様子。「たぬき?」と佐倉さんがとぼけてみると、「あ、あれってハクビシンって歌ってるの誰だっけ!?」と阿澄さんの鋭いツッコミに思わず笑顔がこぼれていた。
続くコーナーは、ラジオで話していた民謡ライブがついに実現! 登壇者の4人と観客で課題曲の「でんでんらりゅうば」を歌おうとなったのだが、なにやらいそいそと準備を始める4人。サングラスやヘッドフォンをつけ、さながらDJ風に……。「これは何をしているかと言うと、ライブといえばDJということで、形から入ろうとして失敗している図です」と阿澄さんからのネタバレ! それにも動じず、まさにDJのような風貌になった村川さんといくつものサングラスをつける佐倉さんのインパクトには「芸人みたい!」と会場から声をかけられるほどだ!
一度練習を行った後、「ちなみに、サイリウムを持っている人は出してもいいそうです」とスタッフからのカンペに「公開録音にサイリウム持ってきてるわけないでしょ!」と佐倉さんが突っ込むも、そこは流石のファンたち! しっかりと色とりどりのサイリウムを用意してきていた! その様子には「おおー!」と驚いてしまう4人だった。そんなビックリも飛び出しながらも「でんでんらりゅうば」を会場全体で仲良く歌って、民謡ライブは終了したのであった。
●最後のご挨拶、またいつか、会える日を楽しみに――
イベントの最後は登壇者のコメントで締めくくられた。それぞれのコメントをまとめてご紹介しよう。
■阿澄さん
本日はお集まりいただき、ありがとうございました。満席の中で、和やかで賑やかで、ちょっとおかしな公開録音でした(笑)。民謡ライブもこの作品らしくて楽しかったです。一緒に歌ってくださってありがとうございました。『のんのんびより』は素敵な作品なので、イベントでもこういう雰囲気が出るのかなと思いました。またこういう楽しい時間が過ごせる機会があれば、遊びに来てください。今日は本当にありがとうございました。
■小岩井さん
『のんのんびより』らしい民謡ライブができてとても楽しかったです。みんなと合唱したことをずっと忘れません。今日はありがとうございました。
■佐倉さん
最後の最後までこの場に残ってくださり、本当にありがとうございます(笑)。先ほど聞いたのですが、この場に来れなかった方もけっこういらっしゃったみたいです。この会場に入りきれないくらいの方がこのラジオの公開録音を楽しみにしてくれていたということに、切なくもあり純粋にうれしい気持ちでいっぱいです。
いわゆる辞書に載っている「のんびり」とは違った雰囲気のラジオだったかもしれませんが……(笑)。でも、りえしょんと『のんのんびより』の話をしているときはとっても幸せで、「続きを見たいね」「もっとみんなの日常を覗きにいきたいね」と話し合っていました。そういった願いもみなさんのお便りでたくさんいただいていました。
先ほどの収録で、みんなと『のんのんびより』の第2期の祈願をできただけでも、この公開録音は私の中でいい思い出になりました。その願いが叶うように私たちも『のんのんびより』を応援していきたいと思います。これからも『のんのんびより』の応援をよろしくお願いいたします。今日は本当にありがとうございました。
■村川さん
今日はとても楽しかったです。すごくこの公開録音を楽しみにしていました。綾音との最後の収録のときに、「寂しいね」と話していましたが、今回の公開録音が最後だからまだ終わらないと思っていました。でも、公開録音も終わってしまうんだなと思うと、やっぱり寂しいです。
配信はされなくなるけど、どこかで『のんのんびよりうぇぶらじお のんのんだより!なのん』は続いているんだという気持ちでいてくれたらうれしいです。アニメ第2期という話もありましたが、できたらいいなと思いつつ、私も頑張ろうと思いました。
原作もラジオも引き続き応援してくれたらうれしいなと思います。本日はお越しいただき、本当にありがとうございました。
【STAFF】
原作:あっと(「月刊コミックアライブ」連載/メディアファクトリー刊)
監督:川面真也
シリーズ構成:吉田玲子
脚本:吉田玲子、志茂文彦、山田由香
キャラクターデザイン:大塚舞
総作画監督:大塚舞、井本由紀
色彩設計:木幡美雪
美術監督:大泉杏奈(草薙)
美術:草薙
音楽:水谷広実
オープニングテーマ:「なないろびより」歌:nano.RIPE
エンディングテーマ:「のんのん日和」歌:宮内れんげ(小岩井ことり)、一条蛍(村川梨衣)、越谷夏海(佐倉綾音)、越谷小鞠(阿澄佳奈)
アニメーション制作:SILVER LINK.
製作:旭丘分校管理組合
【CAST】
宮内れんげ(みやうちれんげ):小岩井ことり
一条蛍(いちじょうほたる):村川梨衣
越谷夏海(こしがやなつみ):佐倉綾音
越谷小鞠(こしがやこまり):阿澄佳奈
越谷卓(こしがやすぐる):????
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