映画『キカイダー REBOOT』の完成披露会見をレポート!

41年ぶりの再起動! 新旧のキカイダーが揃って登場した映画『キカイダー REBOOT』の完成披露会見の模様をレポート!

2014年5月15日(木)、新宿バルト9にて、5月24日から公開される映画『キカイダー REBOOT』の完成披露会見が行われた。

本作は1972年に放送されていた特撮ドラマ『人造人間キカイダー』のリメイク作品で、不完全な良心回路を持った人造人間であるキカイダーが、善と悪との間で苦悩する姿や、人間と人造人間との切ない恋模様などが描かれた名作だ。

複雑な設定故に、リメイクが見送られてきた本作だったが、41年の時を経て遂にREBOOT(再起動)された。

今回の完成披露会見では、キャストや監督の登壇のほか、主役であるキカイダーや宿敵であるハカイダーが登場。その模様をお届けしよう。

■ 発表会で、キカイダー VS ハカイダーが因縁の対決が勃発!?

 作中のBGMと共にまず登壇したのは、キカイダーと宿敵ハカイダー。「機械の暴走は、機械の手で止める!」というキカイダーのセリフと共に戦いが始まる。

今回会見が行われたステージは特設リング仕様になっており、その壇上をいっぱいに使い、迫力のパフォーマンスが行われた。序盤、ハカイダーの一方的な攻撃に苦しめられるキカイダーだったが、その後見事に逆転しハカイダーは退散。

そして「みんなの心を守りたい」と言ったキカイダーはその場を後にした。気になる因縁の戦いの行方は是非、映画本編で確かめて欲しい。

■ キャスト&監督ともに、やっとの思いで作り上げた最新のキカイダー!

その後キャストが登場。キカイダーとその人間態である「ジロー」を演じた入江甚儀さん、キカイダーを開発した光明寺博士の娘「光明寺ミツコ」を演じた佐津川愛美さん、ジローとは異なり「良心回路」が搭載されていないアンドロイドである「マリ」を演じた高橋メアリージュンさん、1972年に放映された『人造人間キカイダー』で主人公であるジローを演じ、本作では「良心回路」を発案した心理学者の「前野究治郎」を演じた伴大介さん、そして本作の監督を務めた下山天さんが登壇し、それぞれコメントを語った。

▲ジロー役・入江甚儀さん

▲ジロー役・入江甚儀さん

▲前野究治郎役・伴大介さん

▲前野究治郎役・伴大介さん

ジロー役・入江甚儀さんは、「日本の特撮魂を感じる作品になっています。世の中に解き放たれるのがとても楽しみです。」と、撮影の苦労と公開への期待が感じられるコメントだった。

光明寺ミツコ役・佐津川愛美さんは、「寒い2月に撮っていて、公開が5月です。スゴイですね。(制作期間は短い)ですが、CGもふんだんに使われているので、見応えのある作品になっていいて、皆さんに見てもらうのが楽しみです。」と語った。

マリ役・高橋メアリージュンさんは「今回はじめてアクションに挑戦させて頂きました。撮影前に二週間ほど二人で(入江甚儀さんと)アクション練習をさせて頂いて、だいぶ動けるようになりました。なのでアクションシーンを是非見て頂きたいと思います」と撮影の裏話と共に、本作の見所を話した。

前野究治郎役・伴大介さんは「41年ぶりに帰ってきました。キャストの皆さんや関係者の方々に情熱を持ってこの作品を作って頂き、感謝の気持ちでいっぱいです」と語った。

監督・下山天さんは「この企画がスタートしてから5年。脚本作りには2年かかりました。昨年から一気に製作が加速しまして、先々週にやっと執念で完成させました。41年の時を超えて、平成版のキカイダーを自信を持って劇場に送り出します」と作品の出来には満足していると話した。

■ 不完全な回路を持つジローを演じることの難しさ

不完全な良心回路を持つアンドロイドという難しい役柄に挑戦した入江甚儀さんは「完全にロボットであるマリと、人間の心を持つジローとの差別化を図るのが難しかったですね。でも監督とは細かいところまで演技の相談をしました。なのでそこを注目して見てみて下さい」としっかり監督とイメージのすり合わせを行った事を話した。

アクションシーンに関しては「冒頭のアクションから、お客さんが引き込まれるような演出になっているので楽しんで頂けるんじゃないかと思います」と語った。

今回、実際にキカイダーのスーツに袖を通しての撮影もあったという事で入江甚儀さんは「思った以上にスーツの中は圧迫感があって大変でした。でも普段、自分が俳優をやっている中でなかなか出来ない体験をさせてもらったので、貴重な経験をさせてもらいました」とスーツアクターの苦労が少しわかったと語っていた。

キカイダーのスーツを着た入江甚儀さんと芝居をした佐津川愛美さんは「最初、キカイダーのスーツを見た時はちょっと怖かったんですけど、中に入江さんが入って芝居をして下さっていたので、とてもやりやすかったです」と語った。

最後は同じ青と赤の配色というつながりで、サッカー日本代表へのメッセージを入江甚儀さんが語り、完成披露会見は幕を閉じた。

原作やテレビシリーズが持っていた魅力を再構築した本作は、従来のファンだけでなく、エンターテイメントとして多くの人が楽しめる造りとなっている。キカイダーの「再起動」は、5月24日に劇場で!

【DATA】
キカイダー REBOOT
5月24日(土)ROADSHOW

《キャスト》
入江甚儀
佐津川愛美 高橋メアリージュン
原田龍二 中村育二・伴大介・山中聡 長嶋一茂
本田博太郎 石橋蓮司
鶴見辰吾

《スタッフ》
原作/石ノ森章太郎 監督/下山天 脚本/下山健人
音楽/吉川清之 アクション監督/田渕景也(Gocoo) VFXスーパーバイザー/美濃一彦(ツークン研究所)

《作品紹介》
<Introduction>
 1971年、「仮面ライダー」のスタートによって開幕した“変身ヒーロー”の時代。
 翌年、巨匠・石ノ森章太郎が新たに挑んだのが、「仮面ライダー」の“改造人間”に対して“人造人間”=アンドロイドを主人公とした「人造人間キカイダー」だった。
 ロボット工学の権威・光明寺博士によって、体内に不完全な「良心回路」を埋め込まれて誕生したアンドロイド・ジローは、その「良心回路」の存在ゆえに、正義と悪の感情を持って、苦しむことになる。人間とアンドロイドのせつないラブロマンスや、宿命のライバル・ハカイダーの存在といった要素が幅広い層に受け入れられ、「キカイダー」は高い人気を博した。今もなお「キカイダー」を“石ノ森ヒーローの最高傑作”として支持するファンは多い。
 そんな「キカイダー」が、最新の造型&VFX技術や、今日的なテーマ性を備えた物語とともに“再起動”する。原作やテレビシリーズが持っていた魅力を再構築した完全新作『キカイダー REBOOT』の誕生だ。
 これは日本における「ヒーロー映画」の、新時代への第一歩である。

<Story>
 ロボットの平和利用によって日本国民に幸せをもたらそうという「ARKプロジェクト」が進行していた。しかし、その過程で、ロボットに“心”=「良心回路」を持たせようとした主任研究員の光明寺博士と、それを否定する立場の研究員ギルバート・神崎が激しく対立する。
 そんなとき、光明寺博士が非業の事故死を遂げた。彼が息子・マサルの体に残した研究データを狙って、謎の特殊部隊が動き出す。狙われるマサルと、その姉・ミツコを守ったのは、光明寺が造ったアンドロイド・ジロー。やがてミツコとジローは人間とアンドロイドの壁を越え、静かに“心”を通わせていくが、ジロー=キカイダーを破壊しようとする暗黒の戦士・ハカイダーが現れて!

>>映画『キカイダー REBOOT』公式サイト

(C)石森プロ・東映 (C)2014「キカイダー」製作委員会
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