吉野裕行さんが小野坂昌也さんにイベントの極意を学ぶ!? 『「ギリギリアウト!?」的イベント第2回~先輩、教えてください!~』レポート
アニメイトTVにて配信中の、吉野裕行さんがパーソナリティを務めるラジオ番組『ギリギリアウト!?』のイベント『「ギリギリアウト!?」的イベント第2回~先輩、教えてください!~』が2014年4月13日(日)、東京・ニッショーホールにて開催!
ゲストに小野坂昌也さんを迎え、いろいろなことをレクチャーしてもらおうという本イベント。ためになる話がいっぱいあったイベントの模様はレポートでどうぞ!
●『小野坂・小西のO+K』DVD出演時に小野坂さんと約束!? 吉野さんがイベントについて学ぶイベント
『ギリギリアウト!?』とは吉野裕行さんがパーソナリティを務めるラジオ番組で、「そんなこと聞いてもいいの!?」「それってアリ??」な物事に対して、「もっとギモンを持っていこうよ!」、「ツッこんでいこうよ!」と、リスナーさんに協力してもらいながら、世の中に立ち向かう、双方向型実験的な番組。
昨年7月に行われた第1回イベントでは突然の公開ヘアカットに挑戦し、観客をあっと言わせた吉野さん。2回目の今回もサングラスをかけたままステージに登場しつつ、カラーボールを客席に向かっていきなり投げ、早くも場内は騒然。そんな中、初めてのゲストである小野坂昌也さんを呼び込む。小野坂さんも吉野さん同様サングラスをかけ、「若い人のイベントに呼んでもらえてうれしいです。出演者によって客層って違うんだなって。まず俺のイベントと違うのは最前列に男が座ってない(笑)」と挨拶。
さてなぜ今回、小野坂さんをゲストで迎えることになったのか?を説明する映像をと、 吉野さんがゲスト出演した『小野坂・小西のO+K DVD ~イイ子・ワルイ子・フツウの子~』の1シーンがスクリーンに。
「疑問に思っていることや掘り起こしたいことがあったら、いつもで言ってちょうだい」という小野坂さんの発言が流れた。そんなやり取りの後、冒頭から2人はサングラスをかけていた理由については、「なぜ僕らがサングラスを今日、つけているのかはこのDVDを見ればわかります」と、上手に宣伝する小野坂さん。
今後、イベントのまわしなどのスキルを磨いたほうがいいのでは? と感じて、小野坂さんに教えを請おうというのが目的だと話す吉野さんは「僕、小野坂さんとイベントをやることってほとんどないんですよ」。「だって吉野君、トークイベントとか笑いのあるイベントでないじゃん」(小野坂さん)、「誰、調べですか!?(笑)」(吉野さん)、「俺とは違うイベントの人だなって」(小野坂さん)、「でも、小野坂さんもキラキラしたイベントに出てますよね?」(吉野さん)、「笑いが許されないイベントで、笑いをとることが俺のポリシーだから!」(小野坂さん)。
●小野坂さん流・客イジりの極意
小野坂さんのトークは止まらず、早くも開始して数十分。そろそろコーナーに移ろうとする吉野さんに「もうOPトーク終わるの?」と小野坂さん。吉野さんが「じゃあ、まだやりますか。A型の人~?」と会場に尋ねると、「一番多い血液型聞くの!? 自分の血液型を聞いたらどう?」。小野坂さんいわく、「天然を探す時、B型の人を聞くのが早い。吉野君は気付いてないけど、天然だよ」だそう。天然と言われ、不思議そうな吉野さん。
「お客さんをイジるイベントって少なくなってる気がするんです」と話す吉野さんに、「俺は40分はやるよ。客イジリをなぜやるのかは、僕らのイベントでは開演前に温めてくれる前説の人とかいないから温まっていないことが多い。お客さんは笑っていいのかわからない。だから、このイベントは笑ってもいいんですよ、皆さんが質問とかしても受けますよって伝えないといけない」と小野坂さんが説明すると会場からも「おお~」と納得する声と拍手。
「これをやっているうちにお客さんの笑い声もだいぶ大きくなっているでしょ。おばちゃんみたいに(笑)お客さんと自分のテンションを上げるために、OPでお客さんをいじる。時間がかかろうが、盛り上がるまでやり続ければいい。何なら一人ずつ当てていけばいいと思ってるよ」。さすがイベト王・小野坂さん。実際、会場からも声があがるようになりました。
●小野坂さんへの質問コーナーで、三変化で演じながら早口言葉に挑戦!
46分に及ぶOPトークを経て、最初のコーナーは“特命deリサーチ これってアリですか?”。小野坂さんに聞いてみたい質問を吉野さん自身と、番組リスナーから募集。ステージ右手には答えられない質問だった場合、ボタンを押すとブザーと赤いランプが回るシステムで、「そんな厳しい質問が来るの?」と小野坂さん。
吉野さんの質問は「客いじりのポイントは?」。ここまでのOPトークでも語られていたテーマだが、「お客さんが楽しんでくれることが、僕らにとって一番テンションが上がる。だから笑いがあったほうがいいかなと」。ここでお客さんの年齢統計という基本中の基本のネタの実演。16歳の高校生のお客さんがいるとわかった後に、「じゃあ、次は大学生…」と尋ねる吉野さんに、「次は中学生でしょ!」と小野坂さんからツッコみが。
次の「どんなときも噛まないって本当ですか?」の質問に、「かみません!」と即答した小野坂さん。早口言葉を実演してほしいというお題に対して、「俺たち役者に早口言葉は必要ないでしょ? 早口言葉がいくらできたって演技に関係ないと思う。だから早口言葉をみんなにわかりやすく、意味のあるように読もう」。会場から募集した3つの役付けしながらやることに。
「オネエ」→「イケボ(イケてるボーイ?)」→「幼稚園児」の三変化で、「新進シャンソン歌手総出演新春シャンソンショー」に挑戦。吉野さんも「電車男」→「ヤンキー」→「ぶりっこ」で、「瓜売りが瓜売りに来て 瓜売りのこし うり売り帰る 瓜売りの声」。
●小野坂さんが後輩に「君」&「さん」付けする理由とは?
次の「名前を呼び捨てで呼ぶ後輩はいますか?」には「基本的には皆、“君”か“さん”を付けます。年上、先輩というだけで偉そうにするのが嫌なんです。先輩・後輩とか関係なく、うまい奴、売れた奴が偉いと思っているから、自分もうまくならなきゃと頑張ってきたし。それにいつ後輩が売れて、『今度、イベントに呼びましょうか?』と言われるか、わからないでしょ(笑)」と、“役者”という仕事に対して真摯な一面を語ってくれた。
●イベントのリアクション芸を披露する“試してガッデム”
続いては、疑問に対して体当たりで挑戦する企画“試してガッデム”。ここでバラエティコーナーを実演。「過去やった作品、いくつ覚えてる!? 古今東西ゲーム」と題し、自身が出演した作品を言って、相手に風船爆弾を渡す、を繰り返す定番ゲーム。小野坂さんは「え~? 何だっけなあ?」とこれまたお決まりの時間つぶしをするが、すぐに爆発して小野坂さんもビックリ。40秒と言われたが、10秒足らずで「これじゃ、古今東西できないじゃん!」と激怒するのも当たり前!?
「負けた小野坂さんには罰ゲームがあります」とクールな吉野さん。二人の元には、まずい飲み物が運ばれるが、それを見た小野坂さんは「一口で飲むには量が多すぎるだろ!」。「(クリアなコップではなく)紙コップで、少し口に含んで苦いリアクションするといっぱい入ってたんだなと思うでしょ。そのほうがリアクションとりやすいのに、本気でお腹いっぱいになる量入れて。これ飲んだら、もうしゃべれなくなるって!」。
ダメ出ししながらも「無理だよ~! 吉野君~! 苦いのダメなんだって!」と早速、バラエティモードにスイッチが入る小野坂さん。「香りは苦くないです。大丈夫ですよ。イケます。イケます」と親切心で声をかける吉野さんに「それダメ。匂いをかいだところで、『うわあっ!』ってやって、『大丈夫ですから』でしょ!」。そのアドバイスを踏まえて、テイク2。カメラ目線で変な表情を作った達人・小野坂さんに「吉野君も飲んでみなよ~」と促されるとそのまま、何事もなく全部飲みきってしまう吉野さん。「もう一杯!」と催促まで(笑)。「最近のラジオはよく苦くない飲み物を出すけど、俺のは煮出してと注文したら、渋すぎて、しゃべれなくなって。普通に苦いだけでいいでしょと言ったら『小野坂さんが言ったから』」と話している横で、また飲んでいる吉野さん。スタッフもなぜか最初より3倍増しの苦さのドリンクを運んでくる。何、このコント?(笑)
以前2人が共演したアニメのイベントで、同じ罰ゲームをしたエピソードを語り、「僕、味がわからないんですよ」という吉野さんに、「そうだった! じゃあ、これ系の罰ゲームやっちゃダメでしょ!」と小野坂さん。
●正しい風船破裂のリアクションとは……!?
次は近くで大きな風船が段々大きくなって破裂するリアクション。2人の背後には大きなオレンジ色の風船が置かれた机が。罰ゲームが始まったていで、流れの説明で「風船スタート!」の声で、風船がハイスピードで膨らみ始める。
なぜか風船を背に2人が横並びし、おびえるリアクションをいろいろ披露。吉野さんは小野坂さんのリアクションを学ぶべく、延々と真似をし続ける。1メートル以上に膨れた風船が大きな音と共に破裂。「何回やっても風船は嫌だな」と疲れた表情の小野坂さんに、「ドキドキしますね!」と言いながら平気そうな吉野さんが対照的。
●「笑いの道はしんどい。でも一生懸命することは美しいこと」by小野坂さん
エンディングで「小野坂さんはイベントにどのように臨んでいるのかを知りたくて。笑いも必要だと思うんです」と改めて語った吉野さんに、小野坂さんは「笑いの道はしんどいよ」とぽつり。「どこでエンジンをかけて、どこで引っ込まなきゃいけないかが難しいですよね」と尋ねる吉野さんに「最初から100%。そうじゃないとお客さんにわかっちゃうから。今日のお客さんはぐったりしてるけど(笑)。でもそれはいい疲れだから。久しぶりに疲れるまで笑ったなと思ってくれるはず」とまじめに話してくれた小野坂さん。
「あとは僕がそれをどう実践できるかですね」(吉野さん)、「次回の『ギリギリアウト!?』のイベントからでしょ? ゲストが来たら『吉野さん、変わった!』と思うかもしれないけど、一生懸命やることは美しいことなんだ、と広めていこう」(小野坂さん)、「ありがとうございます! 僕がすっきりするためのイベントでした。僕らも小野坂さんのようにできるようにならなきゃいけないですね」(吉野さん)、「常に楽しませるために頑張って、君達の世代がやらないと。戦国時代だったらもう俺、死んでる年だよ」(小野坂さん)、「いえいえ。これからも勉強したいと思います。これからも機会があればご教授ください」(吉野さん)。
いかに楽しいイベントを作っていくのかをレクチャー&実演してくれた吉野さんと小野坂さん。3時間近く、用意されていたイスを最初から最後まで一度も使わず立ちっぱなし。2人のイベント愛とお客さんへのサービス精神がたっぷり感じられたイベントでした。さて、次回の『ギリギリアウト!?』のイベントはどうなるのか? 楽しみですね!
■『小野坂・小西のO+K DVD ~イイ子・ワルイ子・フツウの子~』
発売日:好評発売中
価格:本体5,000円+税
発売:フロンティアワークス
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