ガチムチ兄貴なしでは『ハマトラ』は語れない!? 逢坂さん、羽多野さん、神谷さんらメインキャストが勢ぞろいした「ハマトラFes.2014 Summer」夜の部レポート
ハマのトラブルシューターこと、ハマトラと呼ばれるコンビ探偵と、その周りの個性豊かな面々が織り成すコミカルかつミステリアスなストーリーと、“小さな奇跡”と呼ばれる「ミニマム」を使った爽快なアクションで話題を博したアニメ『ハマトラ THE ANIMATION(以下、ハマトラ)』。アニメの新シリーズとなる『Re:␣ハマトラ』でもその勢いを留まることを知らず、多くのファンに愛され続けている。
そして『ハマトラ』の魅力がこれでもか!と詰め込まれた「ハマトラFes.2014 Summer」が2014年7月13日、パシフィコ横浜・展示ホールCにて行われた。イベントでは、メインキャストによるトークショーや関連アーティストのライブなどが行われ、ファンにはたまらない内容となった。本稿では、イベントの夜の部をレポートでお届け! 『ハマトラ』らしい(?)ドタバタ展開の数々に、会場のボルテージは最高潮となったイベントを、本レポートで確認してみてほしい。
<出演者>
・逢坂良太さん(ナイス役)
・羽多野渉さん(ムラサキ役)
・加藤英美里さん(はじめ役)
・安野希世乃さん(コネコ役)
・福山潤さん(バースデイ役)
・中村悠一さん(レシオ役)
・神谷浩史さん(アート役)
・小野友樹さん(モラル役)
<ライブ出演>
・livetune (kz)さん
・ayamiさん
●思い出の『ハマトラ』とこれからの『Re:␣ハマトラ』
「ハマトラFes.2014 Summer」の開催決定後、まさかのアニメ前シリーズの最終話でパシフィコ横浜をもじった“パシフィック横浜”が登場することになるとは考えもしなかったファンも多いはず。会場そのものがアニメの舞台になっていることもあり、ちょっとした聖地巡礼気分を味わいつつ、ライブやトークも楽しめる一石二鳥なイベントに多くの人々が浮き足立った様子。もちろん、ミニマムを求めて暴徒化……なんてことにはならないが、『ハマトラ』の世界に足を踏み入れたような感覚を楽しんでいるようだった。
そんなファンたちを圧倒させたのがステージセットだ。ムラサキの愛車をイメージしたミニマム発動モデルJeep(R)の展示や、カフェノーウェア風のセットなど、最高のロケーションに息を呑む! クールなステージに負けじとオープニングアクトを務めてくれたのは、アニメ前シリーズOP曲『FLAT』を担当したlivetune(kz)さんだ。シビれるDJインクでパシフィコ横浜が、巨大なライブハウスになったかのようだった。
お馴染みのBGMが流れ出すと、今回の司会を務める鷲崎健さんとメインキャスト陣が登場! 逢坂さんはJeep(R)からローリングしながら登場し「いやー、面白いかなと思ってやりました(笑)」とコメント。神谷さんに「もう一回やってよ(笑)」とお願いされ、かっこいい姿を披露して、会場の笑いを誘っていた。
愉快なキャスト陣がお送りする最初のコーナーは「浜のとら騒ぎ」。こちらは事前に取っていたアンケートを元にアニメを振り返るコーナーだ。最初のテーマは「印象に残っている●●の回!」。加藤さんと安野さんからは「汗と筋肉とアタシ」という答えが飛び出し、会場からも笑い声が。「『ハマトラ』はこの話抜きでは語れませんよね(笑)」(安野さん)、「フッハッフッハ! はいつまでやるのかなと思いました(笑)」(加藤さん)と、肌色多めのサービス回(?)である第5話はかなりみなさんの印象に残っているようだった。
「第7話ラストシーン アコースティックver.の『Hikari』と回答したのは羽多野さん。「これ自分で言っちゃうの?」と中村さんに突っ込まれつつも、「神谷さんと小野さんの演技を見た後に収録だったので気持ちが入っちゃって……。自分で書いちゃいました! すみません!」と恥ずかしそうに語る姿が微笑ましかった。
このアコースティックver.が流れたシーンは未だに謎が多いのだが、神谷さんは他のキャストには知らされない謎の封書をスタッフから預かっており、その謎を知っているそうだ。「Re:␣ハマトラが終わって、イベントがあれば全部語りますよ!」(神谷さん)と、耳寄りな発言に会場からも一際大きな反応が贈られた。この謎がいつか明かされることを期待しよう!
その後「ハマトラ THE ANIMATIONで思い出に残っている出来事は!?」というアンケートでは、中村さんから「初回から遅刻者が!」との回答に遅刻者の「E口さん」の代わりになぜか羽多野さんと加藤さんが謝罪。「こんなリプライハマトラは嫌だ!」とのお題に「モラルが本当に出てこない!」と回答した小野さんに「実はモラルが生きていた!?」と神谷さんは回答するなど、和気あいあいと楽しそうな様子を見せるみなさんであった。
「『Re:␣ハマトラ』注目ポイント」というお題では、「前シリーズよりも緊迫感が」(安野さん)、「前シリーズとは、はぼ別物 いい意味で」(福山さん)、「ノーウェアのメンバーとの関係」(中村さん)、「モラルに注目できるのか……?」(小野さん)などなど、気になる発言が。その見所を語るキャスト陣の一言一言に納得の表情を見せるファンたち。キャスト陣お墨付きのアニメ第2話もどんな展開を見せるのか、目が離せない。
●江口さんの出題にボケの応酬で返すキャスト陣!
最後のトークテーマは「コンビを組んでみたいキャラクターは?」。キャスト陣のアンケート結果からランキング形式で順位が発表されたのだが、不満があるかたもちらほら……。ランキングは以下のようになった。
【6位】バースデイとナイス
【5位】レシオ
【4位】コネコ
【3位】はじめ
【2位】アート
【1位】ムラサキ
「6位という微妙な結果で、我々はランキングのドキドキを奪われてしまったわけですね……。しかもナイスは主役なのに(笑)」(福山さん)、「並び的にもバースデイのほうがちょっと上なんでしょうね(笑)」(逢坂さん)と6位のコンビはなんとも言えない結果に。
5位になったレシオ役の中村さんからは、「レシオは眼帯に白衣にパワーアームで、属性ありまくりですからね。あのパワーアームは、レシオが田舎から出てくるときにおばあちゃんが夜なべして作ってくれたという設定を考えていて。ババアありがとよ!ってもらったんです(笑)」と、自作のとんでも設定を披露し、会場の爆笑を誘っていた。最下位のモラル役の小野さんは「僕自身がムラサキに入れちゃいましたからね……」と残念そうな様子。そんな姿を見て、みなさんから励まされてしまったのだった……。
続いてのクイズコーナー「ハマトラふかしぎ発見!」では、片思い新コンビを結成しチャレンジすることに。組み合わせは以下のとおり。
・ナイス(逢坂さん)&アート(神谷さん)
・コネコ(安野さん)&バースデイ(福山さん)
・レシオ(中村さん)&はじめ(加藤さん)
・モラル(小野さん)&ムラサキ(羽多野さん)
問題プレゼンテーターは昼の部でも話題になったこの人、マオ役の江口拓也さんだ! 江口さんが『ハマトラ』の聖地・横浜を訪れてクイズを出題するのだが、高難易度な問題の数々にキャスト陣は悪戦苦闘! 終いには大喜利対決となってしまった。
第1問目から「ナイスとモラルが戦った船のモデルになっている氷川丸のかつて運行していた時の船客定員数は何名?」という難題に、「氷川丸の画数で11、縁起のいい7をかけて77」と放送開始日と絡めて答える安野さん&福山さんや、「ナイスだから713」と名前から紐解く羽多野さん&小野さん。
第2問目の「ガチムチ兄貴のミニマム発動条件と能力は?」では、「スーパーゲイスチームSGS!」(逢坂さん&神谷さん)や、ガチムチ兄貴を見てゴクリとする江口さんを描いた中村さん加藤さんチームなど、ガチムチ兄貴で大盛り上がり!
最後の第3問目にいたっては、「やっと江口の目が覚めた」(安野さん&福山さん)、「江口くんがいらない」(逢坂さん&神谷さん)と問題を無視して江口さんをいじり倒す始末……。結果は、全体的に無難にこなしていた羽多野さん&小野さんコンビと、ボケつつもなんとか答えを拾っていた逢坂さん&神谷さんコンビのダブル優勝。2組には景品として、横浜関連グッズが贈られた。
●ライブ&朗読劇に聴き惚れる
イベント後半戦はライブパートへ。まず登場したのは羽多野さんだ。歌うのはもちろん『Hikari』。「みなさん盛り上がっていってください!」と羽多野さんの掛け声に全力で応えるファンたち。体の芯に響き渡る歌声と熱く伝わるメッセージが印象的な歌詞、そして楽しそうに歌う羽多野さんの姿に会場全体が釘付けとなった。ライブ後に見せた「ちょっと頭を振りすぎました(笑)」というお茶目な姿もチャーミングだ。
続いてマイクを握ったのはアニメ「Re:␣ハマトラ」エンディングテーマ『Brand New World』を歌うayamiさん。ayamiさんはアニメ「ハマトラ THE ANIMATION」にチユウ役としても出演しており、「エンディングテーマを歌えることになってうれしいです」とコメント。羽多野さんとは打って変わって、しっとりとミディアムバラードを披露してくれた。会場では青いペンライトの光が「ゆらりゆらり」という歌詞に合わせるように揺らめいていた。
ライブ後はキャスト陣による朗読劇が開幕! イベント限定のストーリーが展開される。高校に潜入する依頼を受けたナイスとムラサキ。そのおかげで一文無しになってしまった二人は車で寝泊りをしていた。その生活から脱するためにアートからのデモ隊警備の仕事を引き受けるも、ナイスの暴走で収入が半減。新たなる仕事を求めてカフェノーウェアを訪れると、一般人の小野に変装したモラルがナイスをたずねてくるのだった……。といったストーリーで、アニメさながらのドタバタ活劇を繰り広げる。
取り締まるはずのデモに参加したナイスがムラサキの悪口を言ったり、逆にムラサキにどやされたり、笑える内容が盛りだくさん! かと思ったら、モラルとシリアスな駆け引きを行ったりと、『ハマトラ』の魅力をギュギュッと詰め込んだストーリーで、脳裏にキャラクターの表情や情景が浮かんでくるようだった。そしてイベントも終了の時間へ。最後は出演者からのコメントで締めくくられた。まとめてご紹介しよう。
■ayamiさん
私も『ハマトラ』が大好きなので、『ハマトラ』が大好きなみなさんと素敵な時間を過ごせてうれしかったです。これからもみなさんと一緒に『ハマトラ』を盛り上げていこうと思います。今日はありがとうございました。
■livetune(kz)さん
こんなに大きな会場で、こんなに大勢のお客さんと『ハマトラ』という作品を一緒に楽しむことができてうれしかったです。『Re:␣ハマトラ』となってパワーアップした『ハマトラ』をこれからも一緒に楽しんでいきましょう。新しくなったオープニングテーマ「千の翼」も聴いていただけるとうれしいです。今日は本当にありがとうございました。
■小野友樹さん
この場にいられたことをうれしく思っています。モラルは前シリーズで活躍しきったキャラクターではありますが、そんな僕を呼んでくださってありがとうございます。『Re:␣ハマトラ』で登場するかはわかりませんが、僕も楽しみに待っていようと思いますので、みなさんもモラれるように(笑)、楽しみにしていてください。
■神谷浩史さん
『Re:␣ハマトラ』は『ハマトラ』の大きな事象の答え合わせが行われて、全ての疑問や謎が解き明かされていきます。みなさんのお手元にあるBDやDVDで『ハマトラ』をもう一度ご覧になっていただくと「なるほど」と思うところがいっぱい出てくると思います。
もう一度観るにあたって注目していただきたいのは、エリートたちの集まりであるファクルタース学園でミニマムが生まれたエリートだけど、落ちこぼれてしまった能力者たちです。ちょっと道を踏み外してしまった人たちの物語として『ハマトラ』を見ていただくと、違う見方ができるかもしれません。全ての謎はキービジュアルに隠されています。お帰りの際はキービジュアルを見て帰ってみてください。
■中村悠一さん
『Re:␣ハマトラ』ではミニマムが本来どうあるべきなのか、どんなものなのか、アフレコが進むにつれて僕たちも知ることがとても多いです。前シリーズから見てくださっている方々にとっても、ミニマムの描かれ方が全く違うもののように映るんじゃないかなと思います。本当に優れた能力なのか、それだけでは語れないものとして表現されているので、そこから作品のテーマに繋げて作品全体を楽しんでいただけたらいいのかなと感じています。これからも引き続き『ハマトラ』をよろしくお願いします。
■福山潤さん
『Re:␣ハマトラ』では短かい間にたくさんの伏線が回収されていきます。シリアスな部分もありますが、笑えるところは笑わせて、楽しい部分は一手に引き受けたいと思っています。放送は夜中ですが、大声を出して笑えるところもあると思います。これからも楽しんで見てください。
■安野希世乃さん
今日来てくれたみなさんはボーダーを着ている人が多くて、イベントのキービジュアルに合わせてきてくれたんじゃないかなと思って、ひとりでニヤニヤしていました。イベント後はカフェノーウェアのモデルになったTRIPLE CROWNに遊びに行ってくれるとうれしいなと思います。みなさんが一気に行っちゃうと店長がテンパっちゃうかもしれないですが(笑)。舞台化や様々なコラボレーションも決まっています。この夏はいっぱい横浜に足を運んでいただいて、いっぱい楽しんでいただけたらなと思っています。
■加藤英美里さん
前作の『ハマトラ』で気になっていた部分が『Re:␣ハマトラ』ではどんどん明かされていきます。はじめちゃんも前作では謎が多かったんですが、いろんなことが判明していきます。私は『Re:␣ハマトラ』でナイスくん熱が盛り上がってきていて、スマホの待ち受けがナイスくんです(笑)。アニメ「Re:␣ハマトラ」が終わったときに、ナイスくん推しの女子たちとナイスくんについて語り合いたいなと思っています。各キャラクター大活躍していますので、楽しみにしていてください。
■羽多野渉さん
アニメやラジオ、様々な形で『ハマトラ』に関わらせていただいて幸せに思っています。オーディションのときは違うキャラクターをやらせてもらっていたんですが、どうしてもムラサキを演じたかったので「一言だけでいいので台詞やらせてください」とディレクターさんにお願いしていただいたキャラクターなので、とても大切に思っています。
前作ではクールに演じ続けて、結果寝ている人の前でポエムを口ずさみ続けるキャラクターになってしまいましたが(笑)。僕の中でも演じるのが難しいキャラクターです。『Re:␣ハマトラ』には個人的に賭けている部分があります。ムラサキの一言一言を大事に演じさせてもらっています。『Re:␣ハマトラ』の応援、よろしくお願いします。
■逢坂良太さん
『Re:␣ハマトラ』のアフレコが始まる前までは、本当に登場するのかなと思っていましたが、第1話から登場することができてほっとしています。こうやってみなさんの前で、ナイスは生きているんだよと報告できるのもこの場がはじめてだったのでうれしく思っています。
『ハマトラ』はみなさんと触れ合う機会が多くて、みなさんの生の声を聞く機会がすごく多かったんですが、またこうやってたくさんのかたたちに集まっていただいて、『ハマトラ』という作品がこんなに愛されているんだなと再確認しました。『Re:␣ハマトラ』もこれからどんどん面白くなっていきますので、最終回まで付き合っていただいて、みなさんの心の中に残るような作品になればなと思っています。本日はありがとうございました。
■テレビアニメ『Re: ␣ ハマトラ(リプライ ハマトラ)』
【放送情報】
テレビ東京:毎週(月)深夜2:05~ 放送中
テレビ大阪:毎週(火)深夜2:10~ 放送中
テレビ愛知:毎週(水)深夜2:35~ 放送中
※放送時間は変更になる場合があります。
AT-X: 毎週(木)夜9:00~ 放送中
[リピート放送]
毎週(土)朝8:00~
毎週(月)深夜3:00~
毎週(水)午後3:00~
【スタッフ】
原案:小玉有起・松舞 夏
原作: カフェノーウェア
アニメーション監修協力: NAZ
製作:ハマトラ製作委員会
監督:岸 誠二
助監督: 安藤正臣
プロジェクト構成:北島行徳
シリーズ構成:熊谷 純
キャラクター原案:小玉有起
キャラクターデザイン:和図 悠・黒澤桂子
総作画監督:黒澤桂子
色彩設計:柳澤久美子
美術監督:榊枝利行
撮影監督:塩見和欣
CGディレクター:越田祐史
メカ・プロップデザイン:廣瀬智仁
音楽:吉森 信
音楽制作: DIVE II entertainment
音響監督:飯田里樹
音響制作:ダックスプロダクション
アニメーションプロデューサー:比嘉勇二
アニメーション制作:Lerche
【キャスト】
ナイス(逢坂良太)
ムラサキ(羽多野 渉)
アート(神谷浩史)
はじめ(加藤英美里)
コネコ(安野希世乃)
レシオ(中村悠一)
バースデイ(福山 潤)
ハニー(喜多村英梨)
スリー(村瀬克輝)
マスター(斧アツシ)
ガスケ(秋元羊介)
マオ(江口拓也)
ほか
<漫画>
シナリオ:北島行徳「428~封鎖された渋谷で~」
漫画:小玉有起「ブラッドラッド」
出版:集英社 週刊ヤングジャンプ
>>「ハマトラ」プロジェクト公式サイト
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