中村春菊さんの作品『Hybrid Child』がOVA化! 第1巻&第2巻上映イベント開催 第1巻出演の岡本信彦さんと平川大輔さんが作品愛を語る
『純情ロマンチカ』や『世界一初恋』などの原作でおなじみの中村春菊さんの作品『Hybrid Child』がOVA化! その第1巻と第2巻の上映イベント「OVA『Hybrid Child』完成記念上映会~たった一度のめぐり会い~」が2014年8月31日(日)、東京・シネマサンシャイン池袋にて行われました。第1巻で小太郎を演じる岡本信彦さん、葉月役の平川大輔さんも参加したイベントの模様をレポート!
●『Hybrid Child』第1巻と第2巻の先行上映でお客さんも感動の涙!
『Hybrid Child』とは、持ち主の愛情を反映して成長する人形、ハイブリッドチャイルドと、その持ち主の、一途でせつない恋を描いたオムニバス形式のラブストーリー。今回、全4巻のOVA化が決定し、第1巻は10月29日、第2巻は11月26日、第3巻は12月24日、第4巻は2015年1月28日に発売されます。
まずイベントは第1巻と第2巻の先行上映。なおこの日の参加者全員に、作品の冒頭にある「それはある意味、鏡」のメッセージにちなんで、特製ミラーをプレゼント。第1巻は和泉家の当主・小太郎が8歳の時に拾ったハイブリッドチャイルド・葉月の物語。小太郎は勉強も苦手で怠けてばかりで、目付け役になった葉月に怒られてばかりの日々。ある夏の日、葉月が倒れて……。
第2巻は、元武官で今は穏やかに過ごす瀬谷と、体がいっこうに成長せず焦るハイブリッドチャイルド・ゆずのお話。時折、花畑にたたずむ瀬谷を心配して、外に連れ出そうとするゆず。楽しそうに過ごす2人に突如、予期せぬ事件が……。第1巻、第2巻とも感動的な泣けるお話で、劇場でもすすり泣く声がちらほら。
●岡本さんいわく「気持ちいいセリフや心がきゅっとなるシーンが多い作品」
上映後、小太郎役の岡本さん、葉月役の平川さんがステージに登場。まず演じて、また第1巻を見た感想については「収録時から思っていたんですけど、掛け合いで気持ちのいいセリフがいっぱいあって。『ここでこういうことをいいたいのに』と思っているとそんなセリフが来たり。あやまる場面がそうだったんですが、感情がボロボロ出るシーンはセリフが美しくて。心がきゅっとなったシーンも多々あって、いい作品だなと思いました」(岡本さん)、「原作のキャラ達が繊細な線で描かれている作品なので、アニメでどんな感じになるのかなと楽しみにしていました。原作の雰囲気そのままで、色のきれいさなど感動しながら拝見させていただきました」(平川さん)。
進行役の方から、お互いが相手役と知った時の感想を尋ねられ、「ガッツポーズとかあったんですか?」というオチャメな問いに、笑いながら「当たり前ですよ!」とうなづく岡本さん。照れくさそうに岡本さんから離れる平川さんがかわいい。
「今までもいろいろな作品で共演させていただいていましたが、ここまでの心理状態を描いた会話劇は初めてだったので楽しみでした。僕にとって平川さんは女神的な存在で、母性を感じて(笑)。やわらかい、優しいイメージなんですが、葉月は冒頭、いきなり厳しく入ってくるギャップもどう演じられるのかなと期待感いっぱいでした」(岡本さん)、「家で台本を読んでいた時から小太郎のセリフが岡本君の声で聞こえてきて、とてもやりやすかったです。実際の収録では僕の予想の上をいくところがたくさんあって、僕自身もそのセリフを聞くことで、自分の中でイメージしていたものと違うものが出てきたところがいっぱいあって、楽しかったし、うれしかったです」(平川さん)。
●葉月の独白シーンと小太郎のダメっぷりからの成長が見どころ
第1巻のお気に入りシーンについて岡本さんは「葉月の独白シーンは感情があふれ出てくるのと同時に音楽も素晴らしくて、すごくせつなくなって涙が出そうになりました。また『こんなことを思っててくれたんだ』と聞けたことにも感動しました」。平川さんは「後半の小太郎の慟哭シーンも好きですが、冒頭で、小太郎が『あっちい~!』と叫ぶ、あのダメっぷりはいいパンチを食らったような(笑)。これは当主失格! という気持ちいいほどのダメさから出発して、最後に向かって彼が成長していく過程を、岡本君はしっかりとプランを作って演じられていました」。
収録時のエピソードも披露。「音響監督が状景を立体的に想像しながら伝えてくれる方だったので、こちらもいろいろ質問をさせていただきながら収録しました。終盤でお手伝いさんが出てくる時の距離感について聞いたり」(岡本さん)、「お芝居に入る前のディスカッション時間が長かったですね。始める前に解決したかった疑問や共通認識を持つためのディスカッションは心地よくもあり、そのおかげでハードルが一段上がることになったりして」(平川さん)、「切り替わりが早くて、顔の表情がコロっと変わるので、脳の回転速度も上げなきゃいけないのが大変でした」(岡本さん)、「普通のシーン、シリアスなシーン、ギャグのシーンのバランスとか。どう自分で整理して落とし込んでいくか。あとナレーションとモノローグとセリフを明確に位置付けとして分けたいというオーダーもあって。どうしようかなと」(平川さん)、「あと“ハイブリッドチャイルド”とうまく言えないとか(笑)」(岡本さん)。
●ハイブリッドチャイルドの設定の素晴らしさと絆から生まれる大きな奇跡が魅力
第2巻を見た感想は「(瀬谷)壱様がエロかったです(笑)。(木村良平さんに)LINEでも伝えておきました。ウイング(代永翼さん)も聴こえてくる声がまるで女性のようで。すごいなって(笑)」(岡本さん)、「原作コミックを読んでいた中で、一番好きなのがこのお話で。すごくせつなくて。映像はうるうるしながら見てました。ウイングがかわいくて」(平川さん)、「かなり直接的なセリフも多くてドキドキしました。こんなことまで言うの? ウイング? って(笑)」(岡本さん)、「冒頭のセリフは第1巻も第2巻も同じなんですが、キャラや演者が違うことで受ける印象がこんなにも変わるんだと改めて思いました」(平川さん)。
『Hybrid Child』の魅力とは? 「ハイブリッドチャイルドはかけられる愛情によって成長の度合いが違うというのはよくできた設定だなと。成長できなかった理由もしっかり描かれて、成長したということは? という部分にもつながっていて深さを感じて。第1巻ではハイブリッドチャイルドはお金持ちの道楽みたいに作られたと言っていたけど、とても神聖なものだと思いました。感情がしっかりした、ストレートな愛情がないと育たないという設定は素晴らしいです」(岡本さん)、「恋愛感情や家族愛などを一段も二段も上回る絆のお話、ひと言では表せない愛情・感情の物語であるところですね。僕がやらせていただいた葉月は動くまで5年、しゃべるまで1年半という長い時間をかけないと歩み出せないキャラでしたが、こういう結末を迎えるところまで彼がたどり着けたのは小太郎との深い絆があったからこそだと思います」(平川さん)。
●出演者も泣ける作品。第1巻から第4巻まで様々な感動ストーリーをお見逃しなく
サイン入りポスター抽選会、フォトセッションが終わるとインフォメーションコーナーへ。第3巻と第4巻の上映イベントが11月23日に行われることも発表。エンディングではごあいさつ。岡本さんの持っていた告知ボードを、さっと引き受ける平川さんに「女神や!」と感動する岡本さんに、葉月風に「お目付け役ですから」と答える平川さん。
客席から喜びの声が。また「映像を見て泣いたという方は?」の岡本さんの問いかけに、ほとんどの人が手を挙げ、その光景に驚きつつ、岡本さんは「僕も25歳を越えてから涙腺が弱くなったせいか、ちょっと泣いちゃったんですよね。1話完結にもかかわらず、すぐ感情移入ができる、いい作品だと思うので、第3巻、第4巻も合わせて皆さんに愛してもらえたらうれしいです。この作品を知らない方にも『こんなに泣ける作品があるんだよ』と紹介していただけたら」。
平川さんは「第1巻ということで、今後の行方を左右するくらい大切な巻を任されたプレッシャーもありましたが、岡本君やほかのキャスト、スタッフの皆さんの力をお借りして、無事完成して今日、見ていただくことができました。僕ら自身も感情を盛り立てられながら収録させていただいた作品です。この先2巻、3巻、4巻とまだまだ『Hybrid Child』の世界は続いていくし、素晴らしい作品になっていると思いますので、今後も作品の応援をよろしくお願いします」。
■OVA『Hybrid Child』第1巻
発売日:2014年10月29日
価格:Blu-ray 6,500円(税別) / DVD 5,500円(税別)
発売:ショウゲート
【初回生産特典】
(1)中村春菊描き下ろしイラスト使用三方背BOX
(2)デジパック仕様
(3)中村春菊描き下ろし漫画掲載!特製小冊子
(4)キャラクターフレグランスカード(小太郎、葉月)
(5)メタルプレートしおり
(6)中村春菊描き下ろしSDイラスト入り☆オリジナルシャンタン風呂敷
【毎回特典】
(1)アニメ描き下ろしジャケット
(2)PV映像集
(3)ピクチャーレーベル
■OVA『Hybrid Child』第2巻
発売日:2014年11月26日
価格:Blu-ray 6,500円(税別) / DVD 5,500円(税別)
発売:ショウゲート
収録内容:本編(第2話)
【初回生産特典】
(1)中村春菊描き下ろしイラスト使用三方背BOX
(2)デジパック仕様
(3)中村春菊描き下ろし漫画掲載!特製小冊子
(4)キャラクターフレグランスカード(ゆず、瀬谷壱)
(5)メタルプレートしおり
(6)中村春菊描き下ろしSDイラスト入り☆ミニがま口財布
【毎回特典】
(1)アニメ描き下ろしジャケット
(2)PV映像集
(3)ピクチャーレーベル
■OVA『Hybrid Child』第3巻
発売日:2014年12月24日
価格:Blu-ray 6,500円(税別) / DVD 5,500円(税別)
発売:ショウゲート
収録内容:本編(第3話)
【初回生産特典】
(1)中村春菊描き下ろしイラスト使用三方背BOX
(2)デジパック仕様
(3)中村春菊描き下ろし漫画掲載!特製小冊子
(4)キャラクターフレグランスカード(黒田)
(5)メタルプレートしおり
(6)中村春菊描き下ろしSDイラスト入り☆オリジナル手ぬぐい
【毎回特典】
(1)アニメ描き下ろしジャケット
(2)PV映像集
(3)ピクチャーレーベル
■OVA『Hybrid Child』第4巻
発売日:2015年1月28日
価格:Blu-ray 6,500円(税別) / DVD 5,500円(税別)
発売:ショウゲート
収録内容:本編(第4話)
【初回生産特典】
(1)中村春菊描き下ろしイラスト使用三方背BOX
(2)デジパック仕様
(3)中村春菊描き下ろし漫画掲載!特製小冊子
(4)キャラクターフレグランスカード(月島)
(5)メタルプレートしおり
(6)アニメーションキーアートブック
【毎回特典】
(1)アニメ描き下ろしジャケット
(2)PV映像集
(3)ピクチャーレーベル
◆◆作品情報◆◆
<あらすじ>
一生に一度の恋。
あなたを愛した記憶だけが、
この胸にただ一つ――――......。
それはある意味、鏡。
機械でも人形でもなく、持ち主の愛情を反映して成長する人の形、
――それが「ハイブリッド・チャイルド」。
これは主人と「ハイブリッド・チャイルド」が紡ぐ、想いの物語。
主人は「ハイブリッド・チャイルド」に何を願ったのか。
「ハイブリッド・チャイルド」は主人の何を映したのか。
そして―――「ハイブリッド・チャイルド」は、なぜ生まれたのか......。
生涯ただ一人だけを想い続ける一途な恋を描く、切なく愛しいお伽噺。ここに開幕――。
<STAFF>
原作:中村春菊
(ASUKA COMICS CL-DX/株式会社KADOKAWA 角川書店刊)
監督:福田道生
シリーズ構成:伊丹あき
キャラクターデザイン:岸田隆宏
色彩設計:末永絢子
撮影監督:川口正幸
編集:松村正宏
音響監督:たなかかずや
音楽:安瀬聖
音楽制作:ランティス
アニメーション制作:スタジオディーン
<CAST>
和泉小太郎:岡本信彦
葉月:平川大輔
ゆず:代永翼
瀬谷壱:木村良平
月島:松岡禎丞
黒田:小野友樹
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