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「MF文庫J×響」一夜限りのトリプル公録祭りレポート

松岡禎丞さん&茅野愛衣さんによる「ノーラジオ・ノーライフ」など3番組合同のイベント「MF文庫J×響 夜限りのトリプル公録祭り!」レポート

 2014年1月25日(日)、中野ZEROにて「MF文庫J×響 -HiBiKi Radio Station- 一夜限りのトリプル公録祭り!」が開催された。本イベントは「響 -HiBiKi Radio Station-」で配信されていたMF文庫J原作アニメの人気番組「ノーラジオ・ノーライフ」「精霊使いの剣舞放送<ブレラジ>」「ティグルとリムの魔弾ラジオ」の合同公開録音だ。

 「ノーラジオ・ノーライフ」から松岡禎丞さんと茅野愛衣さん、「精霊使いの剣舞放送<ブレラジ>」から木戸衣吹さんと大西沙織さん、「ティグルとリムの魔弾ラジオ」から石川界人さんと小松未可子さんが出演。各番組でお馴染みのコーナーをはじめ、この日だけの特別企画に挑み、大盛り上がりとなったイベントの模様をお伝えしていこう。

■MF文庫J × 響 -HiBiKi Radio Station- 一夜限りのトリプル公録祭り!
開催日程:2015年1月25日(日) 開場 16:00 / 開演 17:00
開催場所:中野ZERO大ホール
[出演者]
松岡禎丞、茅野愛衣
木戸衣吹、大西沙織
石川界人、小松未可子

●開幕からDVD化のサプライズあり、ハプニング(?)ありの超展開

 こうしたイベントでは、開演前に飲食についてや携帯電話の電源オフ、撮影・録音の禁止などのアナウンスが流れることがほとんどだ。ときには出演者がアナウンスを担当し、自身が演じているキャラクターに扮して喋り、ファンを沸かせることもあり、意外と見(聴き)逃せないものだったりする。

 今回はスタッフによる普遍的なアナウンスだったのだが、何の前触れもなくイベントの模様がDVD化される予定があるとの告知が流れ、すでに席についていたファンたちが若干ざわめく、面白いスタートとなった。

 そんな中、イベント開始の時間になると、各作品のテーマソングと共に出演者が登場。オープニングトークで場が暖まり、最初の公録は「ブレラジ」からということが明かされると、早速番組へ移るため松岡さんが開幕の挨拶をすることに。「MF文庫J、一夜限りのトリプル公録。(せーのっ)スタート!」となるはずが、スタートの掛け声が茅野さんの「せーのっ!」と被ってしまう。開始の掛け声を仕切りなおすというまさかの事態だったが、微笑ましい二人のやり取りには、客席のあちこちから暖かい笑い声が上がっていた。

●最初で最後のゲストがニーソに手を突っ込んだ「ブレラジ」

 「ブレラジ」の公録は、番組が配信されていた当時と同じく、クレア・ルージュ役の木戸衣吹さんと、フィアナ・レイ・オルデシア役の大西沙織さんがパーソナリティを担当。木戸さんが140文字以内で書いた「主人公のカゼハヤ・カミトがクレア達と出会い、きゃっきゃいちゃいちゃしながら、最強の精霊使いを目指す話です。」という作品説明などがありつつ、まずは3番組合同の「めくり、出逢う、鍵言葉(Qワード)!」コーナーへ。

 これはMF文庫Jのキャッチコピー「めくり、出逢う、おもしろさ!」をもじった企画で、肝心の内容は、6人の出演者が事前に書いた質問カードをめくり、それに答えていくというもの。誰の質問かはテープで隠されており、それをはがすまで質問者が分からない仕組みになっているのがポイント。

 最初に引かれたカードの内容は「相方の面白いところ、不思議なところ、意外なところなどを教えてください」となっていた。木戸さんは過去のニコ生での放送などを振り返りつつ、「さおりんはすごい水を飲むんですよね」と回答。その大西さんは「そこなの!?」とツッコミを入れつつ、木戸さんについては「一緒にご飯を行ったりしたとき、お店のBGMに合わせてよく体を揺らしたりする(笑)」とのエピソードが語られた。

 ちなみに質問者は大西さんだったようで、自分の質問を自分で引くという、この日は大西さんの“持っている”感じがこのときから全開だった。

 この後は、番組初のゲストにして、「ブレラジ」がイベント限りの復活のため最後のゲストにもなる、ジオ・インザーギ役の松岡さんが登場。初ゲストが主人公を演じている古川慎さんではないことに「複雑ですね。だって僕は敵役じゃないですか」と戸惑いつつも、「皆さん、こんニーソ!」と元気な挨拶で会場の熱を上げていった。

 松岡さんを迎えたところで、番組は「にーその中身はなんだろな」のコーナーへ。何かが入ったニーソックスの中身を3人で協力して当てることが目的で、番組後半のコーナーと合わせて一定のポイントを獲得すると好きな缶詰がもらえるご褒美付き。

 問題は全部で3問用意されており、無事に正解しても、ニーソに手を突っ込んで中身を確認する役を任された松岡さんの姿に、会場からは大きな笑い声が。当の松岡さんは、ニーソに手を入れつつ「いけない気分になりそうです(笑)」と心境を答え、会場の笑いに燃料を与えて盛り上げていた。

 番組後半のコーナーは、オリジナルの漢字をカタカナで表すことにチャレンジする「漢字をカタカナにしまSHOW!!」だ。出題されるお題に対し、出演者たちの回答が揃えばポイント獲得となる。

 「楽遊園地施設」「人気観光外国」といったお題が次々出され、最後にはボーナス問題の「松岡演登場人物」が待ち受けていた。「この作品に出ていますから」(木戸さん)、「これ失敗したら何でこのラジオ来たんですかってなるよね」(大西さん)と、松岡さんにプレッシャーが掛けられるも、一斉に出された答えは「ジオ(ジオ・インザーギ)」で無事に全員の答えが揃い、団結力を見せたところでコーナーは終了となった。

 なお、好きな缶詰を持って帰れる権利を得た松岡さんは、「あったら便利ですよね」と迷わずシーチキンを選択。手書きで「ブリ」とだけ書かれた怪しい缶詰があったのだが、、会場に話題を提供してくれただけで、誰かに選ばれることはなかった…。

●石川さんと小松さんのパーソナリティでも爆笑続きだった「魔弾ラジオ」

 「魔弾ラジオ」は普段、ティグルヴルムド=ヴォルン役の石川界人さんと、リムアリーシャ役の井口裕香さんがパーソナリティだが、この日の井口さんは市川でのワンマンライブがあり、出演とはならず。今回は、アレクサンドラ=アルシャーヴィン役の小松未可子さんが石川さんの相方を務めていた。

 この番組内でも、まずは合同企画からスタート。質問カードが選ばれると「無難なやつきちゃった」(石川さん)、「本当に気になったのか、ってやつだね」(小松さん)と、二人が質問内容についてダメ出し。気になる内容は「昨日の夜ご飯は何を食べましたか?」というもの。しかし質問者は大西さんで、一人につき二つ書いた質問が連続で読まれるミラクルっぷりには、口を揃えて「持ってますね!」と、その存在感を認めていた。

 ステージでは「大西さん許すまじ」と、その場にいないのにいじられる大西さんを尻目に、もう一枚カードが引かれる。今度は「いきなりゲームの中の世界に飛ばされるならどんなゲームがいい?」というもの。

 あまりゲームはやらないと言いつつも、石川さんはアイドルを育てる「Pになりたい」とコメント。どんな子にしたいかという小松さんからの質問には、キャラ名を出せないという状況ながら「双子ですよね。あとはスポーティーな子かな。これでユニットを組ませたい!」と、Pとしての野望を答えていた。

 一方小松さんは「64時代の『007』がいいかな」と話す。どうやら石川さんもプレイ経験があるようで「もしかして金の銃ですか?」といったり、小松さんも「トイレのなかで始まって撃つのが一番好きだった!」と、当時プレイしていた人たちにとっては懐かしく、そして共感できる思い出話で大いに盛り上がっていた。

 ゲームの話題が一息ついたところで、「ヒーリングラブクロス、茅野愛衣です!」と、自ら二つ名を名乗って登場した茅野さんがゲストとして参戦。茅野さんを加え、「教えてソフィ先生!サーシャ先生!」のコーナーが行われた。これは、業界的にはまだまだ新人である石川さんが、茅野さんと小松さんに業界での立ち回りや社会の厳しさを教えてもらおうというもの。

 コーナーはお題に沿って進められ、「この手のイベント時の先輩の楽屋への挨拶の仕方」では、超怖い先輩設定の小松さんに挨拶するシーンが披露された。自分を奮い立たせる松岡さんの真似をしたり、相手が喋っているところに間髪いれず「はい!」と相槌を打ちすぎ、小松さんに「聞いてんのか!」と怒られる石川さんの姿に会場は爆笑。二人のやり取りを見ていた茅野さんも「こんなみかこし見たことないし、こんなに界人君がビビってるのも見たことない(笑)」と楽しげな様子だった。

●イベントの場でミラクルが起きた「ノーラジオ・ノーライフ」

 「盟約に誓って…アッシェンテ!!」の掛け声からスタートした「ノーラジオ・ノーライフ」。番組の対決で負けたほうは守らなければいけないルールがある、というのがお馴染みで、開幕から樽に剣を突き刺していく某オモチャを使った「ステフ危機一髪」の勝負が行われた。

 先攻の茅野さんに続き、後攻の松岡さんが「いけ!」と剣を突き刺すと、2本目にしてヒット。樽に入っているキャラクターが飛んだら勝利なのだが、茅野さんは「逆だと思っていた人!?」と会場を味方に付け、松岡さんに敗者のルールを押し付ける。しかしスタッフからのカンペは「二人ともやりましょう」というもので、この番組らしく連帯責任となった。ちなみに敗者のルールは「エンディングの挨拶をキザ格好良くorあざと可愛くする」というもので、お楽しみは最後に…という進行だった。

 オープニングの後はほかの番組同様、合同企画のカードめくりかたスタート。選ばれたカードに書かれていたのは「今回のイベントで一番親しみやすさを感じるのは誰ですか?」というもの。

 この質問に松岡さんが、女性と男性それぞれ一人ずついてどちらも同列だが、今日のイベントで久々に会ったことで「界人に軍配が」と悩ましく答える。しかし茅野さんから「ふーん。そうなんだ」とリアクションが返ってきたことで、「いや、違うんですよ!そうじゃない!茅野さんですよ本当は!」と大慌てで訂正。ちなみに質問を書いたのは松岡さん自身であり、まさか自分にブーメランが来るとは思っていかったようだ。

 続いて2枚目は「アイラブ○○の中に入れたいものは?」、3枚目は「今回のイベントに不安要素はありませんか?」というカードが引かれた。2枚目は「木戸ちゃんとかに可愛く答えてもらいたかった」という茅野さん考案で、3枚目はこれまた松岡さんの質問だったのだ。

 この質問にした理由については、「ほかの皆が不安は無いと言ってくれれば、『よし、頑張ろう!』と思える」と考えていたようだが、結果は2度目のブーメランに困らされてしまうことに。しかし大西さんと同じく、自分の質問が面白いタイミングで読まれることで“持っている人”という認識が得られたに違いない。

 この後も「コミュ障脱却プログラム」や「『  』は二人でひとつ」が行われた。どちらも番組でお馴染みのコーナーだが、出題されるお題に対して息を合わせて同じものを答える「『  』は二人でひとつ」は、配信時は最高でも5問中4問しか合わず、未だにパーフェクトなしというコーナーだ。

 しかしこの日は順調で「カレーに入っている具といえば?」「誕生日パーティーに欠かせない食べ物といえば?」「デートスポットといえば?」「飲み会で最初に頼むものといえば?」の問いに連続で答えが合い、かつてないシンクロ度でパーフェクトまでリーチ。

 最後のお題は「ノーラジオ・ノーライフを一言で表すとなに?」と、難易度が高いものだったが、あれやこれやと話をしているうちに意見がまとまったのか、「「連帯責任!」」と見事に答えがマッチ。イベントで初のパーフェクトを迎えるドラマチックな展開に、会場も大いに沸きあがった。

 感動的な雰囲気だが、忘れてはいけないのが敗者のルールだ。エンディングのキザ格好良くorあざと可愛くする課題が残っており、茅野さんは「ラジオを聞いてくれたみんなのことがだーいすきだ!」と白らしくコメントし、会場をさらに沸かせる。松岡さんはファンやスタッフ……いや、ステフに感謝の意を示し、最後に髪をかき上げつつ「アリガトゥ!」と挨拶をキメ、最高の締めくくりとした。

●トリプル公録の目玉、3番組合同ステージ

 3番組合同でのイベントということもあり、最後は「ノーゲーム・ノーライフ!王と戦姫達(ヴァナディース)が中野ZEROで剣舞(ブレイドダンス)!!」と称し、番組ごとの対戦企画が行われた。コーナーによってはペアが変わったり全員で挑戦するものもあるが、優勝チームには焼肉お食事券3万円分が贈られるとあって、特に石川さんと小松さんが大はしゃぎしながらスタートを切った。

 対戦企画の中には、井口さんが何をしているかの音声だけが流れ、実際に何をしているのか当てるコーナーのほか、質問者のお題を全員で答え、同じ回答をした人の最大数に応じてポイントが獲得できる「この中で1番…ゲーム」などが用意されていた。

 「この中で1番…ゲーム」では「一番足が速いと思う人は誰?」という質問に石川さんが自らの名前を挙げてみたり、「この中で一番ドSだと思う人は?」の質問では木戸さんと本人以外が茅野さんを挙げて注目を集めたりと、見どころの多い展開となった。

 最後の対決は、番組を超えて選ばれた二人でペアが組まれて挑む「ミックスジェスチャーゲーム」。最初のペアはジェスチャー木戸さん、回答者石川さん、2組目はジェスチャー茅野さん、回答者大西さん、そして最後のペアはジェスチャー小松さん、回答者松岡さんとなっていた。

 しかし小松さんの「逆じゃないですか!?」との一言から松岡さんがジェスチャーに回るアドリブ的展開も。これが功を奏したのか難しいお題の「ニワトリ」を松岡さんが渾身の演技で正解に導いたり、ほかのお題も小松さんの快進撃で次々と正解を重ねていった。

 結果はジェスチャーゲームで大活躍を見せたノーゲーム・ノーライフチームが勝利となり、お食事券を獲得。がっくりと膝を突く石川さんと小松さんだったが、最後は3万円分もあるし、みんなで打ち上げで食べようということになり、大団円を迎えた。イベントの最後には、出演者それぞれから挨拶が行われ、「終わっちゃうのも寂しいね、もうちょっと喋る?」という茅野さんの姿を見て、会場には名残惜しさが漂う一幕も。

 しかしいざ本当の締めくくりとなる松岡さんの挨拶では「またMF文庫Jの作品で皆さんと出会うときを楽しみにしています。お相手は(キャスト陣の名乗り)でした!本日は!(せーのっ!)ありがとうございました!」となるはずがオープニングと同様「せーのっ!」が抜けてバラバラとなり最後の最後で客席を爆笑の渦に巻き込んだ。名残惜しい空気もどこへやら慌しい締めくくりと大歓声の中、イベントは終わりの時間を迎えていた。


>>「MF文庫J × 響 -HiBiKi Radio Station- 一夜限りのトリプル公録祭り!」イベント情報ページ

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