多次元プロジェクト“The Fool”公演『ひと夏のアクエリオン』連載企画:内田雄馬さん&柿原徹也さん対談【前編】
『ノブナガ・ザ・フール』のアニメキャストが、舞台上でキャラを演じる俳優陣の声をあてるという画期的な試みで話題になった多次元プロジェクト“The Fool”。その第二回作品が2015年7月24日(金)~26日(日)、アイア2.5シアタートーキョーで行われます。
今回、舞台化するのは10周年を迎えて様々な展開を見せる人気作『アクエリオン』! 『ひと夏のアクエリオン』というタイトルで行われる本作は、1万2千年前と現代がつながる物語で、『アクエリオン』とのリンクも! また今回、声をあてるLiveVoiceを担当する声優陣も日替わりという、前回以上に力の入ったものとなっています! そんな期待作の魅力に迫るべく、アニメイトTVにて連載企画がスタート! 記念すべき第1回では、7月25日公演でLiveVoiceを担当する内田雄馬さんと柿原徹也さんの対談【前編】をお届けします!
●2人にとってアニメ『創世のアクエリオン』は衝撃的だった!?
――アニメの『アクエリオン』はご覧になったことはありますか?
内田雄馬さん(以下、内田):1作目の『創世のアクエリオン』は観たことがあります。
柿原徹也さん(以下、柿原):その時、いくつだった?
内田:今年が作品10周年だから12歳の時ですね。
柿原:12歳が見るには刺激的過ぎたんじゃないの? 僕も『創聖のアクエリオン』は全部観ました。DVDを借りて。合体するところとかちょっとドキっとしたりして(笑)。
内田:キャッチフレーズも「あなたと合体したい」でしたからね。いろいろな意味で衝撃的なアニメでした。
柿原:実は主人公・アポロを演じた寺島拓篤君が僕とほぼ同期で、彼にとって初めてのアニメ出演でしかも主役ということで、純粋に彼の芝居が見たいという思いもあったし、すごく話題になったことで興味を持って。僕も形は違えど、『アクエリオン』に携われることはうれしいです。そしてアニメを観ておいてよかったなと(笑)。
――運命的ですね。そんな『アクエリオン』の世界観をテーマにした作品が舞台化されると聞いた時の感想は?
内田:元々、アニメーションで表現されていたものがリアルな舞台になることで、どんな内容になるんだろうと気になりました。
柿原:ロボットもので合体が見どころの『アクエリオン』が舞台でどう合体するのか、やっぱり気になるよね。しかもいろいろなアニメを手掛ける河森正治監督によるオリジナル作品というところもアニメファンの方も注目されているのでは?
――『アクエリオン』に出てくださいとオファーが来たら、アニメかなと思いますよね。
内田:確かに(笑)。僕は声優のお仕事を始めてから演劇や舞台に出演させていただいたことがなかったので、参加が決まった時、「僕が舞台に立ってしまって大丈夫なんだろうか?」って。しかも普通の演劇とは違うアプローチのステージですから。
――そこは経験豊富な柿原先輩が助けてくれますよ。
内田:本当に頼りにしてます!
柿原:そんなにハードル上げないで(笑)。でも今年10周年を迎えるほど愛されている作品の、舞台化という新しい表現形態での挑戦に僕も加わることができて光栄ですし、ワクワクします。そして10周年という歴史のある作品ですが、むしろパワーアップして新鮮に感じてもらえるステージにしなくちゃいけないと気合も入っています。
●本格的な共演は初めての2人。内田さんは高い目標の柿原さんに挑む
――ちなみにお2人は他の作品で共演されたことはあるんですか?
内田:実は一度だけ『魔界王子』でガヤをやらせていただいたことがあって。
柿原:そうだったんだ!? 俺、変なこと言ってなかった?
内田:今日と同じく素敵でした。一緒の作品に出演させていただくのはその時、以来で、ガッツリと共演させていただくのは初めてで。
――今回はガヤではなく、ライバル的なポジションで1対1の掛け合いですからね。お互いの印象はいかがですか?
内田:柿原さんが出演されている作品はたくさん見させていただいていますが、画面から聴こえる声や息遣いを通じてすごい熱量とパワーを感じて。声優になった今でも高い目標ではあるんですが、全身でぶつかってみたいと思わせてもらえる素晴らしい役者さんです。
柿原:思い切りぶつかっておいで(笑)。内田君とはまだそんなに話せていないけど、好青年だなと思いました。まだ彼のお芝居も見ていないし、掛け合いもしたことがないけど、今、取材を受けている時の対応や声を聴いて、楽しみになりました。とりあえず、今度、飲みに行こう!
内田:ぜひ!
●多次元プロジェクトは斬新な試みだが役者の力量が問われる
――今回の舞台は多次元プロジェクト“The Fool”と名付けられた企画の1つですが、今作のステージはかなり斬新ですよね。
柿原:今まで聞いたことも見たことも、ましてやったことのない試みで衝撃を受けました。ステージ上にLiveActと呼ばれる俳優さん達が繰り広げる演技に、LiveVoiceの僕らも舞台上で、生で声をあててゆくという。たまにイベントで他の声優が舞台上でジェスチャーしているのを見て、舞台裏でアフレコすることはあるけど。
内田:僕ら声優の声のお芝居と、俳優さんの動きのお芝居が同時に展開されたらどうなるのか、想像できません。
柿原:僕と内田君だけでなく、僕らがLiveActの俳優さんともシンクロしなくちゃいけない時もある。アフレコで台本と映像を見ながら演じるのではなく、内田君を見ながら芝居する時もあれば、LiveActの方の動きや他の役者の動きも見なくてはいけない。360度ふかんで見なくてはいけなくてある意味、演出家的な視点も求められるし、役者としての技量も問われると思います。
内田:そう考えるといっそう身が引き締まります。
柿原:でも公演が終わったら役者として得るものが大きいと思うし、やりがいがありますね。
[後編へ続く]
■多次元プロジェクト“The Fool”公演『ひと夏のアクエリオン』
2015年7月24日(金)~26(日)アイア2.5シアタートーキョー
7月24日(金)19:00開演 LiveVoice:小林裕介、菅沼久義
7月25日(土)13:00開演・17:30開演 LiveVoice:内田雄馬、柿原徹也
7月26日(日)13:00開演・17:30開演 LiveVoice:近藤隆、興津和幸
LiveActは全公演共、安達勇人、北村諒。その他、小玉百夏らも出演。
全席指定7,800円(税込)
現在公式サイトにて先行予約受付中、7月5日一般発売開始
>>『ひと夏のアクエリオン』公式サイト
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