多次元プロジェクト“The Fool”公演『ひと夏のアクエリオン』連載企画：内田雄馬さん&柿原徹也さん対談【後編】

　多次元プロジェクト“The Fool”公演『ひと夏のアクエリオン』が2015年7月24日～26日、アイア2.5シアタートーキョーで開催！　今作もアニメ『アクエリオン』シリーズで総監督を務める河森正治監督によるオリジナルストーリー、舞台上で演じる俳優に、声優が声をあてるという画期的なライブエンタテイメントとなっています。

　そんな期待作の魅力に迫るべく、アニメイトTVにて連載企画を実施中！　今回は第1回の続きとなります、内田雄馬さんと柿原徹也さんの対談【後編】をお届け！　後編では『ひと夏のアクエリオン』の見どころを語ってもらいました。

＜インタビュー【前編】はこちら！＞

――『ひと夏のアクエリオン』でお2人が演じるのは1万2千年前に争いを繰り広げた堕天翅(てんし)と魔導士です。

内田雄馬さん(以下、内田)：僕が演じる堕天翅(てんし)・ライハと、柿原さんが演じる魔導士・ガレがイリアという女性を巡って激しい戦いが……。

柿原徹也さん(以下、柿原)： そこに高校の演劇部を舞台にした恋物語が絡まって。ファンタジーと現代劇がクロスオーバーするのは面白いのでは？

内田：タイトルの“ひと夏”も「アクエリオンなのに何で？」と想像させますよね。

柿原：なにか甘酸っぱさや青春っぽさも感じて。ファンタジーと現代ドラマがどうつながるのか、ワクワクしませんか？　

内田：ライハは堕天翅(てんし)ですが、人間との許されない恋に悩んだり、また高校生の拳一と関わることで、感じ方や変化も見えてくるのかなと。ライハの気持ちに僕がどれだけシンクロできるか、ですね！

柿原：ガレがライハに対して憎しみの炎を燃やしていて。激しく情熱的なのかな？　ライハとの昔の因縁だったり、拳一と波瑠斗と優花の関係性なども気になりますね。まだ細かい設定や性格付けは聞いていませんが、役の奥行を広げてあげることは役者にとって至高の喜びです。LiveActの方がどう芝居するのかも想像つかないし、逆に僕らの芝居がどうLiveActの方に影響を与えるのか？　そこも一つの戦いかも。そしてお客さんの反応も舞台を作り上げる要素の1つで。LiveVoiceという通り、まさに生で、みんなで舞台を作り上げる醍醐味ですね。


●日替わりでLiveVoiceが変わる!

――LiveVoiceは日替わりになっているところも注目ですね。

内田：それぞれ演じる方によってどうライハやガレを演じるかというのも見どころじゃないでしょうか？　皆さんが同じ役をどんなふうに演じるのか、どんな化学反応が起きるのか。他の日の公演も見てみたいです。

柿原：そうだね。でもみんなはまず僕らの日は絶対見てね(笑)。僕らは1日2回公演だけど、昼と夜でも変わるかもしれないね。夜は慣れたからアドリブ、ガンガンとばしたりして。

内田：えっ!?　ついていけるように頑張ります！


――LiveVoiceの3組の中ではもしかしたら一番年齢差がある組み合わせでは？

柿原：彼が中学生の時に僕の作品を見ていたという話を聞くと年をとったような(笑)。

内田：そんなことないです！　でも大先輩と1対1で真っ向からぶつかれることは挑戦だけどやりがいがあるし、何としても喰らいついていきたいと思います。

柿原：その意気で行こう！　今作で共演することでお互いに刺激し合えて、おもしろいものを作れたらいいね。


●アニメとリンクする設定、LiveVoiceとLiveActのバトルも!?

――他に見どころを挙げるとすれば？

内田：前回の“The Fool”公演、『ノブナガ・ザ・フール』ではLiveActの方が演じるキャラを、アニメのキャストがLiveVoiceとして声をあてていたそうですが、今回はLiveActの方もセリフが多数用意されている点が大きく違ったポイントだそうです。

柿原：LiveVoiceとLiveActの戦いも見られるらしいよ。どんな戦いなのかは見てのお楽しみ！　あと『創世のアクエリオン』でも人類と堕天翅の戦いが描かれていて、この公演でも過去のアニメとリンクするところがあります。『アクエリオン』ファンの方は「なるほど！」と発見できるのでは？

内田：そして『アクエリオン』といえば“合体”！　アニメではロボット同士が合体していたけど、今回はロボットが出ないそうで……。

柿原：でも“合体”はいろいろな形で表現されているそうです。そこはぜひステージを見て、感じて、発見してほしいです。

――では最後に皆さんへメッセージをお願いします。

内田：同じ役者でありながら、俳優と声優という表現の仕方が違う役者同士が掛け合って、舞台上でどんな世界が生まれるのか？　きっと今まで体験したことがないエンターテイメントが見られると思います。そして今回はお芝居に重点を置いて作られるということで、作品の物語の中だけでなく、役者としての戦いも繰り広げられるはずです。『アクエリオン』ファンの方だけでなく、演劇や舞台好きの方には新鮮だと思いますし、そして演劇を見たことがない人には舞台の楽しさを実感してもらえるステージにできるように頑張りますので、ぜひ劇場に来てください！

柿原：『アクエリオン』が10周年ということで、この公演やTVアニメ、OVAなど様々なプロジェクトが進行していて、いつまでも色あせず、熱いファンの方に支えられている作品なんだなと改めて感じています。10周年で初の挑戦であり、僕にとっても初めての大きな挑戦でもあります。僕らも作品やLiveActの皆さんの熱量、ファンの方の熱量に負けない、いい芝居をしたいと思っています。そして『アクエリオン』ということで、テーマは“合体=シンクロ”、役者も舞台や作品の世界観と一体化しつつ、劇場のお客さんとも合体したいです！

■多次元プロジェクト“The Fool”公演『ひと夏のアクエリオン』
2015年7月24日（金）～26（日）アイア2.5シアタートーキョー
7月24日（金）19:00開演　LiveVoice：小林裕介、菅沼久義
7月25日（土）13:00開演・17:30開演　LiveVoice：内田雄馬、柿原徹也
7月26日（日）13:00開演・17:30開演　LiveVoice：近藤隆、興津和幸
LiveActは全公演共、安達勇人、北村諒。その他、小玉百夏らも出演。

全席指定7,800円（税込）
現在公式サイトにて先行予約受付中、7月5日一般発売開始


>>『ひと夏のアクエリオン』公式サイト
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