大人の魅力たっぷりの診察…。愛と笑いと癒しのステージ! 『S.S.D.S. 第18回 診察会 G0!GO!GOTANDA!』イベント【夜の部】レポート
2015年5月24日(日)、東京・五反田ゆうぽうとホールにて『S.S.D.S. 第18回 診察会 G0!GO!GOTANDA!』が開催された。『S.S.D.S.(Super Stylish Doctors Story)』は速水奨さん原作の作品。聖ラ・フォーレ病院に所属する個性的な医師達が繰り広げる物語が人気となっている。2003年にドラマCDリリースされた以後、現在までキャラクターソングCD、ゲーム、ラジオ、イベント開催など、様々なメディアを展開中だ。
毎年開催され、豪華声優陣が揃う人気イベントだが、今回は速水奨さん(Dr.HAYAMI役)、堀内賢雄さん(ブラディ・トランシルヴァニア伯爵役)、松本保典さん(沢登達哉役)、関俊彦さん(バウム・クーテヘン教授役)、置鮎龍太郎さん(霧谷玲司役)、森田成一さん(弓岡蔵人役)、平川大輔さん(三条光孝役)、増田俊樹さん(新田龍之介役)、前野智昭さん(修学院明役/昼の部のみ)、柿原徹也さん(村雨純平役/夜の部のみ)が出演。
イベントはステージドラマやライブのほか、患者(観客)から寄せられた相談や質問に応える診察コーナー、名刺交換会などが行われた。昼の部「五反田分院 開院記念式典」と夜の部「五反田分院 閉院記念式典」の2公演のうち、今回は夜の部の模様をレポートしよう!
●今宵はアダルトなムードと笑いで患者を癒す…極上のファンサービス!
イベントではおなじみ、中博史(中管制官役)さんのナレーションに合わせて、患者(観客)たちによる診察(イベント)開始のカウントダウンが行われ、華やかに診察室の幕が開く。ピンクのライトで染め上げられたステージには、大きなシャンデリアと3台のラグジュアリーなソファー。そんなセクシー&アダルトなムードの中、医師たち(出演者)が全員登場し、まずはレセプションと呼ばれるご挨拶から。それぞれの医師たちがキャラクターに合った好きな言葉をひと言ずつ伝えると、拍手や歓声、時には笑いがわき起こる。
照明は清潔感のあるホワイトに切り替わり、お次は病院歌「白亜の迷宮」を医師と患者が斉唱。全員が一丸となって力強く歌い、診察の士気がいっそう上がっていった。そして、大人の礼儀・名刺交換のコーナーへ。出演者が客席に降りて、会場の患者と直接名刺交換するという、このイベントならではのファンサービス。1枚1枚手渡しながら患者との交流をはかっていく。客席にはオリジナルグッズの白衣だけでなく、ナース姿や事務服を着ている人も多数見られ、限られた医師たちの名刺をゲットしようと猛アピールする患者の姿や、名刺を配り終わっても握手だけでもしようと客席を周る医師たちの姿が見られた。
また、1階に留まらず、平川さんと森田さんが2階席に現われるサービスも。会場の空気がほっこりとしたところで、ラジオ体操の時間へ。増田さんが進行を務めながらも度々指導を間違えてしまう。そんな増田さんに、不審なまなざしを向けるステージ上の医師たち。「あいつ、信用できないな」と森田さんが、そして「バラバラだな~」と松本さんがツッコミを入れると、増田さんは「すみません。ラジオ体操第二の完成度が低いんです…」と申し訳なさそうに言葉を返した。そして、そんなやりとりを見て楽しむ患者たちは、自然と癒されていったことだろう。
●松本さん熱演のステージドラマ
ステージドラマは、柿原さん演じる村雨純平をフィーチャーした「村雨純平の野望」を前後編と2部構成で展開。村雨を女生徒たちが奪い合い、その結果、村雨純平の手により、時空に飛ばされてしまうというハチャメチャなストーリーだ。ステージドラマ前半では、柿原さん以外の全キャストは、花冠やフラワーベースのヘアバンドといったヘッドドレスをつけ、女生徒役で登場。そんな姿に早くも客席から笑いが…。どのキャストも思い思いのキュートな女生徒を演じたが、演じれば演じるほど客席からは爆笑が起こっていた。
とりわけ、堀内さん&松本さんコンビはアドリブを連発。主役の柿原さんそっちのけで楽しそうに演じていたものの、途中、恥ずかしそうな表情を浮かべながら素の声で「帰っていいですか?」と松本さん、そして「私たちのこと、バカだと思ってんでしょ?!」と堀内さんが発言すると、クールに村雨を演じていた柿原さんも堪えきれずに笑ってしまう。
ステージドラマ後半では、先程まで女生徒だったキャストがいつものドクターの姿で登場。前半の内容が「村雨純平の野望」という映画の撮影だったことが明かされ、奇想天外なストーリーに患者たちも納得。そしてそこからは、沢登達哉役の松本さんのオンステージ状態に。台本通りに物語は進行し、沢登家の家族を松本さん一人で何役も演じた。脚本執筆者の速水さんを横目でにらみつつ、困惑しながらもしっかりとキャラクターを演じ分ける松本さん。そんな様子を見て、観客だけでなく、松本さんとセリフのかけ合いを行なうキャストたちも喜んでいた。
●壁ドン、キスシーンといったラブシーンから、深イイ話まで。バラエティーに富んだ診察
毎回驚きの発言が飛び出す診察コーナーは、患者から届いた問診票(キャストへの質問や患者の相談)をもとに進行。たくさん寄せられた問診票の中から、速水さんがランダムに引き、その場で選んだ医師に渡して、医師たちが内容を読んでいく。今回も「会社のボーリング大会を断るためのうまい言い訳を教えて」や「婚活パーティーに行く予定だが、第一印象で良いと思われるポイントを教えて」など、様々な相談が寄せられた。中には、「医師たち同志の壁ドン」や「魅力的なキスの仕方をその場で見せて」というリクエストも。
そんな無茶ぶりにも笑いながら応え、キャストがカップルになって実演。白衣姿のラブラブなシーンに患者のテンションはMAX! 黄色い歓声と拍手が会場に響き渡った。また、「大人になるってどういうこと?」という質問には、「ワサビの入ったお寿司が食べられるようになる!」と平川さん、「こうやってイベントに来られるようになる!」と柿原さん、「我慢ができるようになる。人様にお先にどうぞという心が持てるようになる!」と関さん、「年を重ねるにしたがって、辛いことが増えていく。その分、ほんの些細なことがこんなに嬉しいのか、楽しいのかって宝石のように感じることができる。これが大人だね!」と速水さん。説得力のあるコメントに客席から歓声と拍手がわき起こった。
こうして、盛りだくさんの診察会も終了が告げられ、医師たちがステージを去ると、アンコールの「再診!」コールが…。それに応えるように再び医師たちがステージへ。会場の熱気が高まる中、「デオキシリボ助さん」と「刹那の英雄(あこがれ)」を全員で熱唱。ラストは「お大事に!」というひと言で、大人の魅力たっぷりの診察会は終診したのだった。
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